最大の敵はコロナかも…/原ゆみこのマドリッド
2020.08.13 18:40 Thu
「要は検査するから出てくるのよね」そんな風に私が溜息をついていたのは水曜日、ヨーロッパの大会や1部昇格プレーオフのせいで、未だに今季が終わっていないチームがある中、今週はスペインの各所で来季のプレシーズン練習がスタート。先月19、20日に最終節をプレーしてから、たったの2週間余りしか経っていないというのに、バケーション帰りの選手たちから、新型コロナウィルス陽性の報が続々と届いているのを知った時のことでした。
ええ、マチン監督が就任したアラベスでは3人、ハビ・ガルシア監督を迎えたバレンシアでは2人、ペジェグリーニ監督が到着したベティスでもローレンが、グラナダではゴナロンが、1部復帰を果たしたウエスカでも1人、陽性だったと火曜に聞いた後、翌日にはアスレティックでもウィリアムスを含む6人が、セルタでも2人、オサスナに至ってはアラサーテ監督が自宅隔離にされているんですから、まったく困ったもんじゃないですか。
もちろん、これは同様に練習を開始した2部のチームでも同じで、いえ、感染者多発で延期されていた今季の最終節、デポルティーボ戦を先週の金曜に行い、負けてしまったため、プレーオフ出場がなくなったマドリッドの弟分チーム、フエンラブラダなどはそこから、バケーションに入ったため、また感染者が出ていても知りようがないんですけどね。香川真司選手のいるサラゴサも7月末に1人出たようですが、他は大丈夫ということで、エルチェとの昇格プレーオフの1stレグを木曜に、2ndレグを日曜には無事に開催できるよう。
その一方で、プレシーズン練習前のテストではエスパニョール、マジョルカ、ラル・パルマス、テネリフェから1人ずつ、新規感染者が発生。幸い、これらの選手たちはほぼ全員、無症状だそうですが、世間一般でのコロナ蔓延傾向を鑑みるにつけ、今後、検査を行ったクラブ順に陽性者が出てくるのは間違いないかと。何はともあれ、来季の開幕日としてラ・リーガが予定している9月12日頃までには、そんな状況も落ち着いてくれるといいんですが…。
え、同じく今週、プレシーズン練習開始に合わせ、レアル・マドリーから久保建英選手のレンタル移籍を発表。火曜には昨今のリーガでは逆に珍しい取材陣在席、バーチャルでない入団プレゼン記者会見を行ったビジャレアルではまだ、陽性者は出ていないんだろうって?そうですね、メディカルチェックを受けていた久保選手共々、全員陰性だったのは来季に向け、新たにチームの指揮を執ることになったウナイ・エメリ監督にも朗報だったかと。
久保選手もこれには、「Uf!ちょっと時間がかかると思う。今、この場では難しいかも」と遠慮したんですが、記者は「Adelante, a triumfar, a ganar Villarreal(アデランテ、ア・トリウンファル、ア・ガナール・ビジャレアル)を訳すと?」と全然、引き下がらない辺りはいかにもスペイン的。何せ、triunfar(勝利する)もganar(勝つ)も似たような意味ですから、最後は「行こう、勝とう、勝とう、ビジャレアル」という訳に落ち着いたんですが、このシーンも含め、火曜のスポーツニュースではどのTV局も彼の入団会見にかなり時間を割いていたのにはちょっと、私もビックリさせられましたっけ。
そしてまだ今季の活動を終えていないクラブでは、火曜にセビージャがヨーロッパリーグ準々決勝でウォルバーハンプトンと対戦。前半、2014年に実はアトレティコでご一緒していたという、GKヤシン・ブヌがラウール・ヒメネスのPKを弾いたおかげもあり、終盤にヘッドでオカンポスが決めた1点で、史上最多のEL5回優勝を誇るチームがマンチェスター・ユナイテッドとの準決勝に駒を進めています。いえ、マドリッドの弟分、ヘタフェが準々決勝でインテルに負けてしまったため、この大会への興味も少々、薄れてしまってはいるんですけどね。それでもあと2勝で優勝できるとなれば、スペイン勢を応援しない訳にはいかないかと。
え、それでバケーション明けではなかったのにも関わらず、日曜にはコレアとベルサイコにコロナ陽性が見つかって、ファンを動揺させたアトレティコはどうなったのかって?いやあ、幸い土曜の検査後、マハダオンダ(マドリッド近郊)の練習場で一緒にトレーニングしたチームメートたちは連日検査をして、月曜には陰性を確認。当初の予定より1日、遅れただけで、火曜にはヘルプメンバーのカンテラーノ(アトレティコBの選手)5人共々、CLファイナルエイトが行われるリスボン入りできることに。ただ、実はこちらは女子チームにも5人、陽性の選手が発覚していて、ええ、彼女たちも21日の女子CL準々決勝バルサ戦に備え、アスレティックと親善試合をする前に検査して見つかったんですけどね。
まあ、女子の練習場はアルカラ・デ・エナレス(マドリッドから電車で40分の街)に昨年、オープンした施設なので、両チームに接点はないんですが、何せ、マドリッド勢はフエンラの例でクラスターの恐怖を間近にしていますからね。PCR検査にも不確かなところがあるため、今はとにかく、水曜にリスボンで受けた、UEFAによる最終検査で男子チームから1人も陽性が出ないことを祈るだけかと。ええ、週末にはブラジルのリーグ戦キックオフ直前にゴイアスの選手10人の陽性が判明し、すでにピッチでアップ中だったにも関わらず、サンパウロ戦が延期になったなんてニュースもありましたからね。UEFAの検査結果も準々決勝、ライプツィヒ戦当日まで待たないとわからないというのはつくづく、心臓に悪いかと。
それ以外は水曜の夕方、会場となるエスタディオ・ジョゼ・アルバラーデ(スポルティングCPのホーム)でのセッションも順調で、リーガ最終戦でケガをしたトマスもチーム練習に復帰したという嬉しいニュースも。とりあえず、先発予定だったコレアの代わりにはエレーラが入るようですが、paron(パロン/リーガの中断期間)以降、ヒザの手術のリハビリで出場がないベルサイコはともかく、貴重なアタッカーの1人であるコレアの方は早々にコロナ陰性が確認されれば、水曜の夜、アタランタに後半ロスタイム、ネイマールとエムバペのアシストで1-2と逆転勝ちしたPSGに相手が決まった準決勝には戻って来られるようですけどね。
とはいえ、お隣さんマリアーノのように、コロナ陽性でCL16強対決マンチェスター・シティ戦2ndレグ遠征に加われず、試合当日にようやく陰性となったものの、マドリーが負けたため、そのままバケーション入りしてしまった例もありますからね。シメオネ監督も記者会見で、「No es importante ganar, sino lo único para seguir adelante/ノー・エス・インポルタンテ・ガナール、シノ・ロ・ウニコ・パラ・セギール・アデランテ(勝つことが大事なのではない。前に進むにはそれしかないんだ)」と言っていたように、水曜午後9時(日本時間翌午前4時)からの試合では16強対決リバプール戦でのような、攻守に冴えたアトレティコを見せてくれると嬉しいかと。
そして木曜にはバイエルン戦に備え、バルサもリスボンに向かう中、先週、CL敗退により、シーズン強制終了となったマドリーは一足早く、2週間程の夏休みに入っているんですが、最近、耳にするのはやはりfichaje(フィチャヘ/選手獲得)関連の話題が中心かと。いえ、最初はコロナ禍、真っ只中の予算削減市場ですし、サンティアゴ・ベルナベウの大型改装工事にも莫大な費用が掛かっているため、まずはベイルやハメス・ロドリゲスの売却が優先みたいに言われていたんですけどね。とりわけ前者はマドリッドでのゴルフ三昧生活を気に入っており、残り2年の契約期間、動く意志がない上、オファーも来ないため、クラブもまずはコストなしでできる補強を進めることにしたよう。
それは今季、他クラブにレンタル移籍していた選手たちの帰還で、どうやらジダン監督もマンチェスター・シティに及ばなかった後、考えることがあったか、クラブに来季もレアル・ソシエダでプレーする予定だったウーデゴールを呼び戻すことを要請。ええ、火曜以前など、モドリッチが来季も在籍するため、出場時間を重視する21才はレアル・ソシエダでこの金曜から、プレシーズン練習を始めると言われていたのが一転、3シーズンぶりにバルデベバス(バラハス空港の近く)で汗を流すことになったんですが、話はそれだけには留まりません。
ええ、今季はナチョの長期負傷もあり、カルバハルに控え選手のいない時が多かった右SBにバイエルンに出向中のオドリオソラが復帰するそうで、いえまあ、彼は今、アルガルベ(ポルトガル南部のビーチリゾート)でブンデスリーガ王者の一員として、金曜のバルサ戦の準備中ですから、CL参加が終わるまで、進展はないはずですけどね。更にはジダン監督との相性の悪さから、アーセナルでFAカップを制した後、来季もレンタルを希望していたセバージョスにもマドリーのプレシーズン練習に参加する指令が下ったとか。
まあ、出戻りばかりとなると、派手なメガプレゼンを期待しているマドリーファンにはちょっと不満でしょうけど、何せ、サンティアゴ・ベルナベウを使える状態に戻すのですら、9月いっぱいはムリだろうと言われていますからね。というか、現在もまったくスタジアムへの観客回帰の計画がラ・リーガからも、サッカー協会からも、CSD(スポーツ上級委員会)からも聞こえてこないため、このまま無観客試合が続くなら、マドリーもエスタディオ・アルフレド・ディ・ステファノ(バルデベバスにあるRMカスティージャのホーム)でプレーしていても全然、構わないということでしょうけど…リーガのファンとしては何とも淋しい限りではあります。
ええ、マチン監督が就任したアラベスでは3人、ハビ・ガルシア監督を迎えたバレンシアでは2人、ペジェグリーニ監督が到着したベティスでもローレンが、グラナダではゴナロンが、1部復帰を果たしたウエスカでも1人、陽性だったと火曜に聞いた後、翌日にはアスレティックでもウィリアムスを含む6人が、セルタでも2人、オサスナに至ってはアラサーテ監督が自宅隔離にされているんですから、まったく困ったもんじゃないですか。
もちろん、これは同様に練習を開始した2部のチームでも同じで、いえ、感染者多発で延期されていた今季の最終節、デポルティーボ戦を先週の金曜に行い、負けてしまったため、プレーオフ出場がなくなったマドリッドの弟分チーム、フエンラブラダなどはそこから、バケーションに入ったため、また感染者が出ていても知りようがないんですけどね。香川真司選手のいるサラゴサも7月末に1人出たようですが、他は大丈夫ということで、エルチェとの昇格プレーオフの1stレグを木曜に、2ndレグを日曜には無事に開催できるよう。
え、同じく今週、プレシーズン練習開始に合わせ、レアル・マドリーから久保建英選手のレンタル移籍を発表。火曜には昨今のリーガでは逆に珍しい取材陣在席、バーチャルでない入団プレゼン記者会見を行ったビジャレアルではまだ、陽性者は出ていないんだろうって?そうですね、メディカルチェックを受けていた久保選手共々、全員陰性だったのは来季に向け、新たにチームの指揮を執ることになったウナイ・エメリ監督にも朗報だったかと。
ちなみに久保選手の記者会見の様子はクラブのアップしたビデオにより、最後の日本人記者たちとの質疑応答まで、一部始終見られるんですが、私が面白いなと感じたのはその13分過ぎ。現地記者に「カラオケは好きか?」と尋ねられた当人が、「Si,si(シー、シー/はい、はい)」とジャパニーズスマイルで答えると、いきなり「ビジャレアルのクラブ歌はバレンシアーノ(バレンシア州の現地語)だけど、その一節をカステジャーノ(いわゆるスペイン語)に訳すから、日本語で口ずさんでくれないか?」って、かなりハードルの高いお題じゃない?
久保選手もこれには、「Uf!ちょっと時間がかかると思う。今、この場では難しいかも」と遠慮したんですが、記者は「Adelante, a triumfar, a ganar Villarreal(アデランテ、ア・トリウンファル、ア・ガナール・ビジャレアル)を訳すと?」と全然、引き下がらない辺りはいかにもスペイン的。何せ、triunfar(勝利する)もganar(勝つ)も似たような意味ですから、最後は「行こう、勝とう、勝とう、ビジャレアル」という訳に落ち着いたんですが、このシーンも含め、火曜のスポーツニュースではどのTV局も彼の入団会見にかなり時間を割いていたのにはちょっと、私もビックリさせられましたっけ。
そしてまだ今季の活動を終えていないクラブでは、火曜にセビージャがヨーロッパリーグ準々決勝でウォルバーハンプトンと対戦。前半、2014年に実はアトレティコでご一緒していたという、GKヤシン・ブヌがラウール・ヒメネスのPKを弾いたおかげもあり、終盤にヘッドでオカンポスが決めた1点で、史上最多のEL5回優勝を誇るチームがマンチェスター・ユナイテッドとの準決勝に駒を進めています。いえ、マドリッドの弟分、ヘタフェが準々決勝でインテルに負けてしまったため、この大会への興味も少々、薄れてしまってはいるんですけどね。それでもあと2勝で優勝できるとなれば、スペイン勢を応援しない訳にはいかないかと。
え、それでバケーション明けではなかったのにも関わらず、日曜にはコレアとベルサイコにコロナ陽性が見つかって、ファンを動揺させたアトレティコはどうなったのかって?いやあ、幸い土曜の検査後、マハダオンダ(マドリッド近郊)の練習場で一緒にトレーニングしたチームメートたちは連日検査をして、月曜には陰性を確認。当初の予定より1日、遅れただけで、火曜にはヘルプメンバーのカンテラーノ(アトレティコBの選手)5人共々、CLファイナルエイトが行われるリスボン入りできることに。ただ、実はこちらは女子チームにも5人、陽性の選手が発覚していて、ええ、彼女たちも21日の女子CL準々決勝バルサ戦に備え、アスレティックと親善試合をする前に検査して見つかったんですけどね。
まあ、女子の練習場はアルカラ・デ・エナレス(マドリッドから電車で40分の街)に昨年、オープンした施設なので、両チームに接点はないんですが、何せ、マドリッド勢はフエンラの例でクラスターの恐怖を間近にしていますからね。PCR検査にも不確かなところがあるため、今はとにかく、水曜にリスボンで受けた、UEFAによる最終検査で男子チームから1人も陽性が出ないことを祈るだけかと。ええ、週末にはブラジルのリーグ戦キックオフ直前にゴイアスの選手10人の陽性が判明し、すでにピッチでアップ中だったにも関わらず、サンパウロ戦が延期になったなんてニュースもありましたからね。UEFAの検査結果も準々決勝、ライプツィヒ戦当日まで待たないとわからないというのはつくづく、心臓に悪いかと。
それ以外は水曜の夕方、会場となるエスタディオ・ジョゼ・アルバラーデ(スポルティングCPのホーム)でのセッションも順調で、リーガ最終戦でケガをしたトマスもチーム練習に復帰したという嬉しいニュースも。とりあえず、先発予定だったコレアの代わりにはエレーラが入るようですが、paron(パロン/リーガの中断期間)以降、ヒザの手術のリハビリで出場がないベルサイコはともかく、貴重なアタッカーの1人であるコレアの方は早々にコロナ陰性が確認されれば、水曜の夜、アタランタに後半ロスタイム、ネイマールとエムバペのアシストで1-2と逆転勝ちしたPSGに相手が決まった準決勝には戻って来られるようですけどね。
とはいえ、お隣さんマリアーノのように、コロナ陽性でCL16強対決マンチェスター・シティ戦2ndレグ遠征に加われず、試合当日にようやく陰性となったものの、マドリーが負けたため、そのままバケーション入りしてしまった例もありますからね。シメオネ監督も記者会見で、「No es importante ganar, sino lo único para seguir adelante/ノー・エス・インポルタンテ・ガナール、シノ・ロ・ウニコ・パラ・セギール・アデランテ(勝つことが大事なのではない。前に進むにはそれしかないんだ)」と言っていたように、水曜午後9時(日本時間翌午前4時)からの試合では16強対決リバプール戦でのような、攻守に冴えたアトレティコを見せてくれると嬉しいかと。
そして木曜にはバイエルン戦に備え、バルサもリスボンに向かう中、先週、CL敗退により、シーズン強制終了となったマドリーは一足早く、2週間程の夏休みに入っているんですが、最近、耳にするのはやはりfichaje(フィチャヘ/選手獲得)関連の話題が中心かと。いえ、最初はコロナ禍、真っ只中の予算削減市場ですし、サンティアゴ・ベルナベウの大型改装工事にも莫大な費用が掛かっているため、まずはベイルやハメス・ロドリゲスの売却が優先みたいに言われていたんですけどね。とりわけ前者はマドリッドでのゴルフ三昧生活を気に入っており、残り2年の契約期間、動く意志がない上、オファーも来ないため、クラブもまずはコストなしでできる補強を進めることにしたよう。
それは今季、他クラブにレンタル移籍していた選手たちの帰還で、どうやらジダン監督もマンチェスター・シティに及ばなかった後、考えることがあったか、クラブに来季もレアル・ソシエダでプレーする予定だったウーデゴールを呼び戻すことを要請。ええ、火曜以前など、モドリッチが来季も在籍するため、出場時間を重視する21才はレアル・ソシエダでこの金曜から、プレシーズン練習を始めると言われていたのが一転、3シーズンぶりにバルデベバス(バラハス空港の近く)で汗を流すことになったんですが、話はそれだけには留まりません。
ええ、今季はナチョの長期負傷もあり、カルバハルに控え選手のいない時が多かった右SBにバイエルンに出向中のオドリオソラが復帰するそうで、いえまあ、彼は今、アルガルベ(ポルトガル南部のビーチリゾート)でブンデスリーガ王者の一員として、金曜のバルサ戦の準備中ですから、CL参加が終わるまで、進展はないはずですけどね。更にはジダン監督との相性の悪さから、アーセナルでFAカップを制した後、来季もレンタルを希望していたセバージョスにもマドリーのプレシーズン練習に参加する指令が下ったとか。
まあ、出戻りばかりとなると、派手なメガプレゼンを期待しているマドリーファンにはちょっと不満でしょうけど、何せ、サンティアゴ・ベルナベウを使える状態に戻すのですら、9月いっぱいはムリだろうと言われていますからね。というか、現在もまったくスタジアムへの観客回帰の計画がラ・リーガからも、サッカー協会からも、CSD(スポーツ上級委員会)からも聞こえてこないため、このまま無観客試合が続くなら、マドリーもエスタディオ・アルフレド・ディ・ステファノ(バルデベバスにあるRMカスティージャのホーム)でプレーしていても全然、構わないということでしょうけど…リーガのファンとしては何とも淋しい限りではあります。
アトレティコ・マドリーの関連記事
|
|
アトレティコ・マドリーの人気記事ランキング
1
現役時代のシメオネ監督はどんな人物だった? かつての同僚が明かす
アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督について、現役時代のチームメイトたちが振り返った。スペイン『マルカ』が伝えている。 現役時代セビージャやアトレティコ、そしてインテルなどで活躍したシメオネ氏。特に現在監督を務めるアトレティコには1994年から1997年までの3年間と2003年から2005年1月までの1年半の2度在籍し、公式戦155試合出場29ゴールを記録した。 <div id="cws_ad"><div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJKcDZqR25nZCIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script></div> 監督としてピッチサイドで感情を全面に出したスタイルでチームを鼓舞するシメオネ氏だが、現役時代からこの情熱的なスタイルは一貫したもので、共にプレーした多くの選手たちに大きな印象を与えていたようだ。 アトレティコでのチームメイトだった元スペイン代表DFトニ・ムニョス氏は、選手時代のシメオネ氏の情熱を振り返っている。 「彼は全てにおいて情熱的で、ピッチ上でも自分が感じたことを表現していた。苦しむことを楽しんでいたし、全員に対して高い要求を持っていて、強いパーソナリティのある選手だった」 またムニョス氏は、シメオネ氏の優れた戦術眼が得点に繋がっていたと話す。 「戦術的にもとても優れていた。常に1シーズンで8から14ゴールくらいを決めていたが、それは彼がフリーキックや攻撃参加が上手かっただけでなく、試合を読む力に非常に長けていたからだ」 「彼のフットボールに対する思いはとても大きかった。私にシエスタすらさせてくれなかったよ。常にフットボールについて話していて、寝ていても起こされたものだ」 「彼のウォーミングアップは試合前のホテルから始まっていた。チームメイトに指示をして人を集めて、ランチやディナーの時、気付いたら相手がどういう風にプレーするのかという話をしていた」 またセビージャ時代のチームメイトである元スペイン代表DFマノーロ・ヒメネス氏も、シメオネ氏がピッチ上で見せる姿に感嘆していたと明かし、選手時代から名監督としての片鱗を見せていたと語った。 「彼は熱量に溢れていた。失敗した時には怒り、野心と高い要求を求める選手だった。彼はチームのみんなのリスペクトを勝ち取った。なぜなら、失敗しても自分の足でもう一度立ち上がることのできる、勇気ある選手だったからだ」 「彼はハードワーカーで、自分の持つ全てをピッチで出し尽くし、全てのボールを200%の力で追う、今で言うBox to Box タイプのMFだった」 「アグレッシブさとクオリティを兼ね備え、前線への攻撃参加もできた、完全な選手だった。彼が監督になる姿は容易に想像できた」 「選手の時も監督の時も、エル・チョロ(シメオネ愛称)は誇張して大袈裟に行動したりしない。あれが彼のそのままの生き方なんだ」 「彼はベンチで静かに座っているようなタイプではない。自分のメンタルの強さやウイニング・スピリットを常に示してきた人物で、それは彼のDNAの中にあるものなんだ」 また、同じくセビージャ時代の同僚でチームのCBであったホセ・ミゲル・プリエト氏も、シメオネ氏は選手時代からリーダシップを発揮していたと明かした。 「彼はよく試合の前、失敗はピッチに持ち込まずロッカールームに置いていけと私たちに言ったよ」 「常にフットボールのことを考えていて、その執着にも似た思いは今でも増していると思う」 「試合中は全てのプレーに関わっていたし、サッカーというものを理解していた。優れたMFがいれば、CBの力を引き出すことができる。私たちが活躍できたのは彼のおかげだ」 しかし、そんな情熱的なシメオネ氏だが、抜けている部分もあったとプリエト氏は語る。 「私たちはトレーニングに彼の車に乗って行ったことがあったが、車のタイヤがパンクしていたのにずっと変えていなかったんだ。だから私がタイヤの買い方を教えてやったんだ」 2020.06.10 12:45 Wed2
【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.46 3強時代への入り口、“チョリスモ”の浸透/アトレティコ・マドリー[2013-14]
1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.46</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">2013-2014シーズン/アトレティコ・マドリー ~チョリスモ~</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/2013-14atletico.jpg" style="max-width:100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:ディエゴ・シメオネ 獲得タイトル:リーガエスパニョーラ 攻撃力7:★★★★★★★☆☆☆ 守備力10:★★★★★★★★★★ タレント7:★★★★★★☆☆☆ 連係10:★★★★★★★★★★ 選手層8:★★★★★★★★☆☆ </p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">2強時代に終止符</div> アトレティコ・マドリー、バルセロナ、レアル・マドリーの三つ巴となったリーガの優勝争いは、バルセロナとの天王山を引き分けで終えたアトレティコに軍配が上がった。終盤は取りこぼしの目立つ優勝争いとなったが、最後はシーズンを通して最も安定していたアトレティコが18シーズンぶり10度目の戴冠を果たしている。 バルセロナとレアル・マドリーの2強に比べて戦力面で劣ることから、終盤に息切れするのではないかとみられていたが、大方の予想に反してチャンピオンズリーグとの二束の草鞋を履きこなし、シメオネ監督の下で戦う集団と化したロヒ・ブランコスがネプトゥーノ広場まで駆け抜けた。 2011-12シーズン途中に就任したシメオネ監督は、豊富とは言えない戦力のなか、運動量が求められる中盤を上手く入れ替えながら長丁場を乗り切った。また、モチベーターとしての手腕をいかんなく発揮し、並行して行われたCLで結果を残しつつ、最後までチーム全体のモチベーションとインテンシティを落さなかったあたりも流石だ。その存在の大きさは、選手たちから聞こえてくる称賛の声からもうかがえた。 アトレティコ・マドリーは、このシーズンにレアル・マドリーとバルセロナの2強時代に終止符を打ち、その後はスペインに留まらず欧州屈指の強豪にまで上り詰めた。シメオネイズム=チョリスモを体現したチームは現在もそのスタイルで戦いを続けている。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">“チョリスモ”を体現</div> GKティボー・クルトワが抜群の安定感と存在感を示し、守護神として君臨。ゴールマウスに鍵をかけ、個人としても2年連続でサモラ(最少失点GK)賞を獲得した。 ディエゴ・ゴディンとミランダの長身センターバックコンビが、最後尾からチームの守備をオーガナイズした。また、両者とも空中戦でも強さを発揮し攻撃面でもチームに貢献した。サイドバックでは攻撃力抜群のフィリペ・ルイスがコケやアルダ・トゥランと好連携を見せ、シメオネ監督から大きな信頼を寄せていたフアンフランは右サイドで攻守に効いていた。 中盤では、キャプテンを務めたガビが中盤の底でハードワークをこなし、相方をチアゴやマリオ・スアレスらが務めていた。サイドは、左をアルダ、右をラウール・ガルシアが担当することが多く、前者は攻撃の仕上げ役としてアシストを量産。後者は空中戦の強さを武器に2トップの一角にポジションを移すなど、シーズン17ゴールを挙げた。 2トップには強力な2人が配置され、前線守備とポストプレーを行う“野獣”ジエゴ・コスタが覚醒しリーグ戦で27ゴールを記録。バルセロナから格安で移籍してきたベテランのダビド・ビジャも堅実にチャンスを決め、シーズン15ゴールを記録した。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">FW:ジエゴ・コスタ(24)</span> アトレティコの快進撃は、この男の存在を抜きにして語ることはできない。最前線でボールを収め、対峙するDFを振り切りながらゴールを量産。得点数ではロナウドとメッシに及ばなかったものの、34試合に出場しての27得点は立派な数字だ。 また、ジエゴ・コスタの素晴らしさは、攻撃力だけにとどまらない。チームの一員として、最前線からプレスをかけることも厭わない。彼の献身性があったからこそ、アトレティコがリーグ最少失点を記録できたと言っても過言ではないだろう。 2019.04.26 12:00 Fri3
【2022-23 ラ・リーガベストイレブン】4季ぶり優勝のバルセロナから最多5名を選出
2022-23シーズンのラ・リーガが全日程を消化しました。そこで本稿では今シーズンのベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自に選定してみました。 ◆ラ・リーガベストイレブン GK:テア・シュテーゲン DF:アルナウ・マルティネス、アラウホ、クリステンセン、フラン・ガルシア MF:スビメンディ、F・デ・ヨング MF:久保建英、グリーズマン、ヴィニシウス FW:レヴァンドフスキ GK マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン(31歳/バルセロナ) 出場試合数:38(先発:38)/失点数:18 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 今シーズンのMVP。シーズンを通して抜群の安定感と、驚異的なセービングで幾度もピンチを救い、自身初のサモラ賞を受賞。消化試合となった残り4試合でのチームの緩んだパフォーマンスがなければ、シーズン最多クリーンシート記録、最少失点記録樹立も可能だった。 DF アルナウ・マルティネス(20歳/ジローナ) 出場試合数:33(先発:32)/得点数:3 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 総合力高いバルセロナ育ちの俊英。マシア育ちでジローナでトップチームデビューを飾った20歳は、センターバックと右サイドバックを主戦場にレギュラーに定着。昨季のプリメーラ昇格に貢献。今季は右サイドバックで高い身体能力を生かした対人守備、縦への推進力を発揮。さらに、ヤン・コウトが右サイドハーフに定着後は攻撃時にドブレピボーテの右に入るファルソ・ラテラルの役割を担い、バルセロナ育ちらしい戦術理解度の高さやパスセンスを発揮した。 DF ロナルド・アラウホ(24歳/バルセロナ) 出場試合数:22(先発:21)/得点数:0 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ワールドクラスの域に到達。シーズンを通してフル稼働が求められるセンターバックで22試合という出場数は物足りないが、出場試合で披露した圧倒的なパフォーマンス、優勝への貢献度を考えると、やはり外すことはできない。以前から卓越した身体能力と守備センスはすでに世界屈指と言えたが、チャビ監督の薫陶によってパスやポジショニング、判断に磨きをかけた攻撃面でも著しい成長をみせ、より弱点が少ない総合力の高いDFに成長。クラシコではすでにお馴染みとなったヴィニシウス対策の右サイドバック起用では世界最高峰のマッチアップも見せてくれた。 DF アンドレアス・クリステンセン(27歳/バルセロナ) 出場試合数:23(先発:22)/得点数:1 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> バルセロナの今季ベスト補強に。アラウホ同様に出場数は物足りず、ミリトンやダビド・ガルシア、ル・ノルマンを選出する選択肢もあったが、フリー加入のデンマーク代表DFの期待以上のパフォーマンスをより評価した。チェルシーでの立ち位置を考えると、センターバックのバックアッパー的な起用が予想されていたが、負傷者や右サイドバック不在の歪なチーム事情もあってセンターバックの主軸に定着。アラウホとはかつてのプジョールとピケのような補完性をみせ、安定した守備に持ち味の配球能力を遺憾なく発揮。最少失点の堅守構築に大きな貢献を見せた。 DF フラン・ガルシア(23歳/ラージョ) 出場試合数:38(先発:38)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 充実のシーズンを過ごして古巣帰還。レアル・マドリーのカンテラ出身でレンタル移籍の翌シーズンにラージョに完全移籍した左サイドバックは、インテンシティの高さに定評があるラージョで今季の全38試合に出場。爆発的なスピードを生かした攻撃参加で、阿吽の呼吸を見せるアルバロ・ガルシアと左サイドの攻撃を活性化。さらに、169cmとサイズには恵まれていないものの、球際の競り合いを苦にしておらず、安定したテクニックと共に総合力の高いサイドバックという評価を確立。来季は買い戻しオプションを行使した古巣への復帰が決定したほか、追加招集ながらスペイン代表初招集と更なる躍進が期待される。 MF 久保建英(22歳/レアル・ソシエダ) 出場試合数:35(先発:29)/得点数:9 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 躍進ラ・レアルのベストプレーヤー。マジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェとレアル・マドリーからの武者修行先ではチームスタイルや指揮官との相性に加え、フィジカル面の未熟さもあって完全な主力にはなり切れず。それでも、昨夏完全移籍したソシエダでは個人としてのパフォーマンス向上はさることながら、ようやく自身の特長を生かせる指揮官、チームメイトと巡り合えた。2トップの一角や右ウイングを主戦場に35試合出場でキャリアハイの9ゴールを記録し、巧い選手から怖い選手に変貌。アシスト数は「4」にとどまったものの、味方が着実に決定機を決めていれば、その数字は少なくとも倍にはなっていたはずだ。卓越したテクニックに加え、スピードとパワーの向上で個での局面打開の場面が増え、シルバを中心に周囲とのコンビプレーも強力で対峙する守備者にとっては抑え込むのが難しい一線級のアタッカーに成長。また、右ウイングが主戦場となったシーズン終盤戦では守備面の貢献度の高さも際立っていた。 MF マルティン・スビメンディ(24歳/レアル・ソシエダ) 出場試合数:36(先発:35)/得点数:1 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 躍進ラ・レアルの要。一昨季の主力定着以降、安定したパフォーマンスを継続し、国内屈指のピボーテに成長した。バルセロナがブスケッツの後継者、クラブOBでもあるアルテタ率いるアーセナルも関心を示す逸材は、シーズンを通して躍動。守備では強度の高い対人守備、カバー範囲の広さを生かしてフィルター役を完遂。攻撃では巧みなポジショニングと視野の広さを武器にボールの循環の基準点として機能した。メリーノやブライス・メンデスが一時パフォーマンスを落としていた中、久保と共に安定したパフォーマンスで4位チームを支え続けた。来季も愛するクラブに残り、イジャラメンディの背番号4を継承する見込みだ。 MF アントワーヌ・グリーズマン(32歳/アトレティコ・マドリー) 出場試合数:38(先発:31)/得点数:15 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 今季の最優秀フィールドプレーヤー。得点ランキング4位タイの15ゴールに、最多アシストとなる16アシストを記録し、今季のラ・リーガで最も多くのゴールに関与した。シーズン序盤戦では保有元のバルセロナの契約条項の影響で30分以内限定の起用を強いられたが、クラブ間の交渉がまとまってフル稼働が可能となって以降は不振のチームを攻守に牽引。とりわけ、後半戦ではフランス代表での役割に近いトップ下でフリーロールを与えられると、卓越した戦術眼とテクニック、献身性を遺憾なく発揮し、驚異的なパフォーマンスを披露し続けた。 MF フレンキー・デ・ヨング(26歳/バルセロナ) 出場試合数:33(先発:29)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 開幕前の不当な扱いを乗り越えて優勝の立役者に。自身に何ら非はなかったものの、深刻な財政問題を抱えるクラブ事情でマンチェスター・ユナイテッドへの移籍を迫られる難しい状況でシーズンをスタート。しかし、開幕からガビやペドリと共にチャビ監督が求めるアグレッシブなスタイルをピッチ上で体現する担い手となり、攻守に八面六臂の活躍を披露。出場試合での存在感ではペドリをより評価する声もあるが、前述のクラブでの扱いや守備時のブスケッツのサポートなど多くのタスクをこなした点を評価した。 FW ヴィニシウス・ジュニオール(22歳/レアル・マドリー) 出場試合数:33(先発:32)/得点数:10 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 更なる進化を遂げたエル・ブランコの若きエース。今季記録した10ゴール9アシストは、昨季の17ゴール13アシストをいずれも下回るものになったが、ドリブル成功率や被ファウル、チャンスクリエイトといったスタッツはやはり驚異的だった。今季はベンゼマの不調に加え、常にダブルチームに近い形での徹底マークに遭っており、その中で残した前述の数字は価値があるものだ。背番号7への変更が発表された来季は頼れる相棒ベンゼマの退団によって、正真正銘のマドリーのエースとしての更なる活躍が求められる。 FW ロベルト・レヴァンドフスキ(34歳/バルセロナ) 出場試合数:34(先発:33)/得点数:23 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 初挑戦のラ・リーガでいきなりのピチーチ獲得。昨夏、新生バルセロナの目玉補強としてバイエルンから鳴り物入りでの加入となったポーランド代表FW。これまで多くの超一流ストライカーが適応に苦しんだバルセロナだけに一抹の不安もあったが、第2節のソシエダ戦でドブレーテを達成すると、そこからは6試合連続を含めゴールを量産。さすがの存在感でブラウグラナの攻撃をけん引した。中断前後はW杯の疲労や3試合のサスペンションの影響でパフォーマンスを落としたが、終盤戦で再びギアを上げ直した。守備の貢献度や運動量に関してはチームメイトから冗談交じりで注文も付けられたが、さすがの決定力に加えて7アシストと確度の高いポストワークでも存在感を示した。 2023.06.14 18:01 Wed4
UEFAが2014年ベストイレブン候補40名を発表
▽UEFA(欧州サッカー連盟)は25日、ユーザーが選出する2014年ベストイレブンの投票受付を公式サイト上で開始した。 ▽『UEFA.com』の記者が選出した40人の候補選手の中には、GKマヌエル・ノイアーやDFフィリップ・ラーム、MFアリエン・ロッベンなど、バイエルンから最多の9人が選出。続いて、昨季のCL制覇でデシマ(10度目のCL優勝)を達成したレアル・マドリーから8人が候補に入った。 ▽そのほか、昨季CLのファイナリストであるアトレティコ・マドリーから4人が選出。そのアトレティコ・マドリーからチェルシーへ移籍したGKティボー・クルトワとFWヂエゴ・コスタも入っている。 ▽ユーザーによる投票は2015年1月6日(火)の日本時間21時まで。1月9日(金)にUEFAの公式サイトで発表される。40人の候補選手は以下のとおり。 ◆UEFAユーザー選出の2014年ベストイレブン候補選手40人 GK ベト(セビージャ) ティボー・クルトワ(アトレティコ・マドリー⇒チェルシー) マヌエル・ノイアー(バイエルン) ジャンルイジ・ブッフォン(ユベントス) DF セルヒオ・ラモス(レアル・マドリー) ダニエル・カルバハル(レアル・マドリー) ディエゴ・ゴディン(アトレティコ・マドリー) ミランダ(アトレティコ・マドリー) ヴァンサン・コンパニ(マンチェスター・シティ) パブロ・サバレタ(マンチェスター・シティ) フィリップ・ラーム(バイエルン) ダビド・アラバ(バイエルン) ジェローム・ボアテング(バイエルン) メフディ・ベナティア(ローマ⇒バイエルン) マッツ・フンメルス(ドルトムント) エセキエル・ガライ(ベンフィカ⇒ゼニト) MF トニ・クロース(バイエルン⇒レアル・マドリー) ルカ・モドリッチ(レアル・マドリー) ハメス・ロドリゲス(モナコ⇒レアル・マドリー) イバン・ラキティッチ(セビージャ⇒バルセロナ) アルダ・トゥラン(アトレティコ・マドリー) コケ(アトレティコ・マドリー) アンヘル・ディ・マリア(レアル・マドリー⇒マンチェスター・ユナイテッド) ヤヤ・トゥーレ(マンチェスター・シティ) アリエン・ロッベン(バイエルン) シャビ・アロンソ(レアル・マドリー⇒バイエルン) マルコ・ロイス(ドルトムント) ポール・ポグバ(ユベントス) FW クリスチアーノ・ロナウド(レアル・マドリー) ガレス・ベイル(レアル・マドリー) カリム・ベンゼマ(レアル・マドリー) リオネル・メッシ(バルセロナ) ネイマール(バルセロナ) ヂエゴ・コスタ(アトレティコ・マドリー⇒チェルシー) アレクシス・サンチェス(バルセロナ⇒アーセナル) ロベルト・レヴァンドフスキ(ドルトムント⇒バイエルン) トーマス・ミュラー(バイエルン) カルロス・テベス(ユベントス) ズラタン・イブラヒモビッチ(パリ・サンジェルマン) ジョナタン・ソリアーノ(ザルツブルク) 2014.11.25 23:39 Tue5
