カズが愛される理由/六川亨の日本サッカー見聞録

2020.08.07 17:30 Fri
©︎J.LEAGUE
新型コロナの感染拡大でサッカー界にも暗い話題が多いなか、久々に注目を集めたのが“キング・カズ"だった。
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8月5日のルヴァン杯グループステージC組の鳥栖対横浜FC戦で、カズはキャプテンとしてスタメン出場を果たす。53歳5ヶ月10日での出場は、土屋征夫(当時甲府)の42歳10ヶ月を大幅に更新するリーグカップ最年長出場記録だ。そして前半30分には右クロスに体を投げ出すようにして合わせ、GK強襲のヘディングシュートを放った。残念ながらほぼ正面だったためゴールとはならなかったが、スタンドを沸かせる「見せ場」を作るあたり、やはり天性のスタープレーヤーと言える。
そんなカズとは長い付き合いではあるが、特に親しいというわけではない。私事で恐縮だが、大学卒業後、サッカー専門誌に入社した翌年の1982年、カズは静岡学園を中退してブラジルに行っていた。その後、84年に兄の泰年氏が静岡学園を卒業すると、弟の後を追ってブラジルに渡る。さらにその翌年、無名の都立高校生が卒業後にブラジルに行ってプロにチャレンジするというので取材したことがあった。

彼の名前は霜田正浩――元JFA(日本サッカー協会)技術委員長で、現在はレノファ山口FCの監督を務めている。
カズは86年から87年にかけて、泰年氏は84年から85年にかけて、そして霜田氏は85年から87年にかけて、いずれもサントスに所属し、海沿いの街で共同生活を送り、苦楽を共にした。

話をカズに戻すと、ブラジルでも成功を収めつつあったが、日本にもJリーグが創設されることになり、90年に帰国すると読売クラブに加入した。国内でのデビュー戦は8月5日に静岡県浜松市の佐鳴湖パークタウンで行われたPJMフューチャーズ(現サガン鳥栖)戦だった。

この試合を取材したのは、現地の新聞くらいだったと記憶している。というのも、試合後に着替えを済ませたカズと泰年氏と3人で長いすに座り、“独占インタビュー"ができたからだ(当時は事前申請の必要もなかった)。プロ化の話が進んでいるとはいえ、まだまだサッカーへの注目度は低いということがお分かりいただけるだろう。

そしてカズと話をしたのはこの時が初めてでもあった。

その後は、クラブが変わっても会えば気軽に話しかけてくれる(かなり回数は限られたが)。そして最後にカズと話したのは、もう6年も前のことだった。

それは14年のブラジルW杯でのこと。6月12日に開幕戦のブラジル対クロアチア戦をサンパウロのコリンチャンス・アレナで取材後、翌日は日本対コートジボワール戦(14日)が行われるレシフェへ移動した。

運悪く週末のため、リゾート地への飛行機は満席だった。離陸してしばらく経ったところ、前方からビシッとスーツを着たサングラスの日本人が歩いてくる。たぶん後方にあるトイレへ行くのだろうと予想しつつ、間近までくると、なんとカズだった。

彼も気付いたようで、サングラスを外して話しかけてきた。お互い立ったままで、昨日のブラジル(ネイマール)の出来や、明日の日本戦について感想を述べる。そして大会中の再会を約束して、つかの間のサッカー談義は終わった。

冒頭にも書いたように、特に親しいわけではない。にもかかわらず、会って時間があれば気軽に話が弾む。それは僕だけに限ったことではないだろう。誰に対しても、常に変わらない姿勢でフレンドリーに接する。これもまた、キング・カズが誰からも愛される理由ではないだろうか。


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