その間わずか11分…勢いに乗ったボラシエが止まらない【ハットトリック・ヒーローズ】

2020.08.03 12:00 Mon
Getty Images
サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。

今回は、エバートンに所属するDRコンゴ代表MFヤニク・ボラシエクリスタル・パレス時代に決めたハットトリックだ。
◆ボラシエがわずか11分でハットトリック

2016年にエバートンに加入して以降は、ケガもあり絶対的な地位を確立できていないボラシエだが、2012から2016年まで在籍したクリスタル・パレスで、そのスピードとテクニックを武器にブレイクを遂げた。

2015年4月11日に行われたプレミアリーグ第32節のサンダーランド戦では、持ち前のスピードを活かし、ハットトリックを達成している。
前半をスコアレスで折り返したこの試合だが、48分にボラシエのアシストからグレン・マレーのゴールでパレスが先制すると、これでボラシエが波に乗る。

51分、味方のロングボールをマレーが頭で落とすと、反応したボラシエがスピードを生かし、相手GKよりわずかに先にボールに触り、ゴールへと流し込む。

さらに53分、MFミル・ジェディナクのロングボールに対し、圧巻のスピードで相手DFの前に体を入れると、最後は飛び出してきたGKの頭上を抜く技ありのループシュートでゴールネットを揺らした。

そして62分、カウンターから2対1の状況を作り出すと、マレーが走り込んできたボラシエへとパス。一度はGKと混戦になるも、何とかマイボールにすると無人のゴールに蹴り込んだ。

わずか11分でハットトリックを達成してしまったボラシエ。サンダーランド守備陣はボラシエを波に乗せてはいけないことを身をもって感じたはずだ。

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