新キットお披露目のチェルシー、残留争い中のウェストハムに3失点…17年ぶりのシーズンダブル許す《プレミアリーグ》

2020.07.02 06:15 Thu
Getty Images
チェルシーは7月1日、プレミアリーグ第32節でウェストハムと対戦し、3-2で敗れた。
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前節のマンチェスター・シティとのビッグマッチを制し、コロナ明けから2連勝と好調のチェルシー。3日前に行われたFAカップのレスター・シティ戦も勝利しベスト4に進出。中断前も含めると、公式戦5連勝中となっている。チェルシーにとってはホームでの借りを返したいロンドン・ダービー。新キットお披露目のチェルシーは5分、CKでウィリアンの上げたクロスの跳ね返りをマルコス・アロンソがバイシクルシュート。10分にウィリアンが2本目のシュートを放つが、どちらもGKに止められた。
ボールを保持するチェルシーだが12分、クリアボールを奪い返されると、相手FWのアントニオにリュディガーとマルコス・アロンソの間を抜かれピンチに。シュートまで許したが、左に外れて胸を撫で下ろした。

チェルシーのビッグチャンスは20分に訪れる。スムーズなサイドチェンジで攻め上がったアスピリクエタからのアーリークロス。ボックス手前で反応したエイブラハムがこれをスルーし、プリシッチがシュートを狙う。見事なコンビネーションだったが、枠に飛ばすことが出来なかった。
押し込む時間が続くものの点が取れないチェルシー。すると34分、ウェストハムの初めてのCKの場面で、ニアでクリアし切れずゴール前にボールがこぼれると、混戦の中からスーチェクに決められ失点。しかしVARの結果、ゴール前で倒れていたアントニオがオフサイドだったとしてゴールは取り消しに。

なんとか救われたチェルシーは42分、プリシッチが左から仕掛けて行ったところ、ボックス内でディオプに倒されPKを獲得。これをウィリアンが沈めて先制に成功した。

ところが前半アディショナルタイム、再びCKのピンチに。今度はしっかり抑えたいところだったが、先ほどゴールを取り消されたスーチェクが頭で合わせ正真正銘のゴールとなった。

セットプレーの脆さを露呈してしまったチェルシー。同点で迎えた後半立ち上がり、勢いに乗るウェストハムに勝ち越されてしまう。52分、アントニオのポストプレーからボックスへの侵入を許すと、左のボーエンのクロスをアントニオに押し込まれ逆転を許した。

その後、チェルシーは3枚の交代カードを切ってテコ入れを図る。それでもなかなかゴールに繋がらなかったが、71分にドリブル突破を試みたプリシッチが倒されFKを獲得。ボックス手前左という絶好の位置からウィリアンが狙うと、壁を越えたシュートは右ポストに当たってゴールイン。スーパーゴールで試合を振り出しに戻した。

このゴールで流れを取り戻したかに思われたチェルシーだが89分、攻めあぐねていたところにウェストハムのカウンターが炸裂。最前線に張っていたアントニオのポストプレーを起点に、途中出場のヤルモレンコへ展開。右サイドでリュディガーと一対一となったヤルモレンコは、得意の左足でカットインしそのままゴールを陥れた。

試合はここで終了。チャンピオンズリーグ出場権を狙うチェルシーが、残留争い中のウェストハムに敗れ、再開後初黒星を喫した。なお、ウェストハムにシーズンダブルを許したのは17年ぶりのこととなった。

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