久保建英のパフォーマンスをジダン監督が高評価「素晴らしい選手ということを示した」

2020.06.25 10:10 Thu
Getty Images
レアル・マドリージネディーヌ・ジダン監督が、マジョルカの日本代表MF久保建英を評価した。クラブ公式サイトが伝えた。マドリーは、24日にラ・リーガ第31節でマジョルカをホームに迎えた。

今シーズンからマドリーに加入し、マジョルカへとレンタル移籍中の久保はこの試合に先発フル出場。ドリブルでの突破やFKでゴールを狙うなど、積極的なプレーを見せたが、マドリーが2-0で勝利を収めていた。

レンタル中の久保のプレーについてジダン監督が試合後に言及。素晴らしいプレーだと高く評価。かねてから才能を評価していたため、パフォーマンスに驚くことはなかったと語った。
「とても良かった。素晴らしい試合だったと思う。我々は、彼が素晴らしい選手だということを知っている。そして、今日彼はそれを示した」

「とても熟練しているし、常にゴールに向かっており、彼が試合で見せたことは私を驚かせなかった。後でしっかり見たい。我々が持つ心配は、ここにいる選手たちと一緒にやっていることだけだ」

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久保建英がPSG戦でイ・ガンインと再会、久保を見つけたイ・ガンインは笑顔でハグ

日本代表MF久保建英(レアル・ソシエダ)と韓国代表MFイ・ガンイン(パリ・サンジェルマン)が、チャンピオンズリーグ(CL)の舞台で再会した。 5日、CLラウンド16・2ndレグ、レアル・ソシエダvsパリ・サンジェルマン(PSG)が行われ、アウェイのPSGが1-2で勝利。2戦合計1-4としたPSGの準々決勝進出が決定した。 久保が先発フル出場した試合で、PSGのイ・ガンインは後半から途中出場。キリアン・ムバッペのゴールもアシストするなど起用に応えていた。 欧州で活躍する同世代の2人は、ともに173㎝の左利きという共通点があり、マジョルカでは一緒にプレーしたことも。下部組織の頃から親交があり、今では親友同士としても知られている。 アジアカップ2023では対戦する可能性もあった中、グループステージの結果がかみ合わずにどちらも敗退。また、1stレグはイ・ガンインが欠場しており、ピッチ上での再会は実現していなかった。 1stレグの対戦前には互いのインスタグラムで反応し合い、対戦を心待ちにしているような2人だったが、2nレグの試合後にはピッチで再会。久保を見つけたイ・ガンインは笑顔で歩み寄り、握手とハグを交わしていた。 <span class="paragraph-title">【動画】久保は再会の喜びよりも敗戦に悔しさを感じていそう…久保建英とイ・ガンインの再会シーン(0:30~)</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="en" dir="ltr">PSG advance to the quarter finals of the <a href="https://twitter.com/hashtag/UCL?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#UCL</a>! <a href="https://t.co/yvRnlsc6u5">pic.twitter.com/yvRnlsc6u5</a></p>&mdash; Football on TNT Sports (@footballontnt) <a href="https://twitter.com/footballontnt/status/1765135133068157291?ref_src=twsrc%5Etfw">March 5, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.03.06 12:40 Wed
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ラ・リーガ4敗目で暫定16位に低迷…苦境に陥るソシエダ指揮官「チームが良いプレーをできないなら、私が責任を…」

レアル・ソシエダのイマノル・アルグアシル監督は、ラ・リーガでの不振に対する懸念を語った。スペイン『マルカ』が伝えている。 日本代表MF久保建英の所属するソシエダは、17日に行われたラ・リーガ第7節でマジョルカと対戦。立ち上がりからソシエダがボールを握り、マジョルカがカウンターで応戦する構図が続く中、36分に献上したPKで失点するとそのままハーフタイムへ。後半、ベンチスタートだった久保を投入するも試合は膠着した状態に陥り、スコアが動かないまま0-1で試合を終えた。 この黒星により、ソシエダはラ・リーガ6試合で早くも4敗目。暫定でリーグ16位に沈み、他クラブの結果次第でさらに下降する恐れもあるチームについて、イマノル監督は苦しい心境をコメントしている。 「(チームの状態が悪化しているという意見に)その意見は尊重するが、私はそう考えていない。今日も最初の20分間は互角の試合ができていた。その後、20分から25分間が酷い展開になったのは事実だが、失点した後に反撃したかったし、チャンスもあったと思う。だが、 結果を覆す方法が見出せなかった」 「チームがより良いプレーをできず、多くの成果を上げられず、勝つ力がない場合、私は責任を負わなければならない。その状況なら間違いなく、私がゲームのアイデアを可能な限り最善の方法で選手たちに伝えられていないからだ」 「心配というより、シーズンのスタートからすでに悪かったのに、負け続ければさらに悪化するだろうから忙しくなる。今年はプレシーズンがないような状態で、まだお互いを知らない選手もいるが、それは言い訳にならない。代表選手を擁しているのは我々だけでなく、土壇場で選手を獲得したのも我々だけではないのだ」 <span class="paragraph-title">【動画】レアル・ソシエダはマジョルカに力なく敗れ早くも4敗目…</span> <span data-other-div="movie"></span> <iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/Nhhk-tQEdgI?si=Zx7svmfDV8HTlUbt" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe> 2024.09.18 11:30 Wed
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リーグ中断中の久保建英、普段はどんな生活?「まずは8時半に起きます」

マジョルカに所属する日本代表MF久保建英がスペイン『アス』の独占インタビューに登場。リーグ中断中の日頃の生活を明かした。 『アス』が久保にインタビューを行った11日、本来はラ・リーガ第31節でレアル・マドリーとマジョルカが激突する日だった。久保は初のサンティアゴ・ベルナベウ上陸の夢を果たせず悔しい思いを滲ませながら、一刻も早いリーグ再開を願った。 <div style="margin:0 auto; min-width:300px; " id="cws_ad"><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiI1dFRuZUZUZiIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div> 「今は出来るだけ早くこれまでの生活に戻れることを期待していますが、重要なのは健康です」 「あまり今の生活を良いとは言えません。全てのフットボーラーと同じように、僕もフットボールの為に生きています。それが僕たちの偉大な情熱だからです。だからこの状況はハードと言うしかありません。しかし、クラブは自宅で出来る体型維持やトレーニング方法を考えてくれています」 また、久保は基本的な1日のスケジュールも明かしてくれた。 「朝8時半に起きてクラブが用意した3分間の心拍テストを受けます。朝食を取るのは10時頃になりますね」 「それから予防のためのエクササイズを行い、11時にビデオ通話でテクニカルスタッフを含めた4~5人のチームトレーニングをします」 「それが12時15分に終了し、僕は個別ワークをしてからシャワーを浴び、13時半に昼食を食べます。15時半から16時がフリータイムなので、連載を読んだりしてますね」 「その後は18時ぐらいまでボールを使った練習をし、シャワーを浴びて夕食。いつも23時までには寝ています」 これを聞くと、しっかりしたルーティーンが形成されている久保。一流選手には欠かせないことなのかもしれない。 2020.04.12 21:03 Sun
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【ラ・リーガ第33節プレビュー】コパ・クラシコ控える両雄は曲者と対戦!

先週末に行われた第32節はバルセロナ、レアル・マドリーがいずれも後半アディショナルタイムの劇的なゴールによって勝利。一方で3位のアトレティコ・マドリーは後半アディショナルタイムの失点によって格下相手にまさかの敗戦。タイトルレースはバルセロナとマドリーの一騎打ちとなった。 今週末にコパ・デル・レイ決勝が控えるなか、ミッドウィーク開催となる今節はその決勝を戦う首位のバルセロナ、レアル・マドリーの両雄の戦いに大きな注目が集まるところだ。 バルセロナは前節、セルタとホームで対戦。FWフェラン・トーレスのゴールで早々に先制も、ハーフタイムを跨いでFWボルハ・イグレシアスにトリプレーテを許して1-3と逆転を許した。その後、MFダニ・オルモ、FWハフィーニャの連続ゴールで同点に追いつくも、エースFWレヴァンドフスキがハムストリングの負傷で交代。試合終盤はスクランブルの布陣で勝ち点3を目指したなか、ほぼラストプレーでダニ・オルモが獲得したPKをハフィーニャが決め切り、壮絶な4-3の打ち合いを制した。敗れればドルトムント戦に続く公式戦連敗で2位との勝ち点差が「1」に縮まる窮地だったが、見事な勝負強さを発揮した。 その激闘から中2日で戦う今節は7位のマジョルカとのホームゲーム。DFバルデに続きレヴァンドフスキの離脱は痛恨となるが、好調を維持するフェランやダニ・オルモの“ファルソ・ヌエベ(偽9番)”など主砲不在で戦うコパ・クラシコやインテル戦に繋がる内容での勝利を目指す。 対戦相手のマジョルカは前節のレガネス戦を0-0のドローで終えるも、2試合連続無失点と守備が安定。堅守速攻の戦いで番狂わせを狙うなか、復帰途上で招集外となったFW浅野拓磨の不在は痛手だが、ロングボールやセットプレーを軸に少ないチャンスをモノにできるか。 2位のマドリーは前節、アスレティック・ビルバオとの上位対決で1-0の勝利。アーセナル戦の敗戦からバウンスバックを果たした。サスペンションのFWムバッペら一部主力を欠くなかで臨んだ一戦では対戦相手が大幅なターンオーバーを敢行した影響もあり、終始主導権を握る展開に。ただ、リーグ屈指の堅守を前にアタッキングサードのクオリティを欠いて0-0のまま後半アディショナルタイムに。引き分けやむなしかに思われたが、MFバルベルデがボックス右から圧巻の右足ボレーシュートをファーポストに突き刺すスーペルゴラッソでチームを劇的勝利に導いた。 コパ決勝に弾みを付けるべくリーグ連勝を狙う一戦は12位ヘタフェとのアウェイゲーム。大一番を前にファウルを辞さない肉弾戦を仕掛けてくるタフな相手との自治州ダービーは難しい戦いが想定される。ある程度メンバーを入れ替えての戦いが想定されるが、サスペンション&負傷明けのムバッペが復帰できる見込みで、その点はチームにとって朗報だ。 前節、痛恨の黒星によって首位との勝ち点差が「10」に広がった3位のアトレティコだが、可能性のある限り戦い続けるシメオネのチームは10位のラージョ・バジェカーノとのマドリード自治州ダービーで勝利を目指す。熾烈な残留争いに身を置くラス・パルマス相手に攻めあぐねた前節は、後半アディショナルタイムにロングボールを撥ね返せずに失点する、らしくない戦いで厳しい敗戦となった。ホームで戦う今節はラージョ相手に前線の選手たちの奮起に期待したい。 MF久保建英を擁する9位のレアル・ソシエダは、降格圏の18位に沈むアラベス相手に3戦ぶりの白星を目指す。ビジャレアルとのトップハーフ対決ではFWオヤルサバルのドブレーテの活躍で後半立ち上がりに逆転。しかし、後半から5バックに変更した指揮官の失策の影響もあって防戦一方の戦いを強いられると、2-2に追いつかれた後に3度のゴール取り消しで辛くも敗戦を免れる形のドローとなった。これで逆転でのチャンピオンズリーグ出場権獲得は厳しい状況となり、残り試合では下方修正のヨーロッパリーグ、カンファレンスリーグ行きを目指す形に。サスペンション明けのMFスビメンディの復帰は朗報だが、指揮官の采配を含めより攻撃的な姿勢を打ちだしたい。ビジャレアル戦では前半に攻撃牽引も、後半に孤立無援で苦戦を強いられた久保にはそのうっ憤を晴らす活躍を期待したい。 CL出場権争いでは4位アスレティックが17位ラス・パルマスと、5位のビジャレアルが8位セルタと、6位レアル・ベティスは最下位のバジャドリーと対戦する。なお、ここまで勝ち点16のバジャドリーは今節勝利を逃がし、ラス・パルマス(勝ち点32)、16位ジローナ(勝ち点34)が勝ち点を積み上げた場合、5節を残しての降格が決定する。 《ラ・リーガ第33節》 ▽4/22(火) 《26:00》 バレンシア vs エスパニョール 《28:30》 バルセロナ vs マジョルカ ▽4/23(水) 《26:00》 アスレティック・ビルバオ vs ラス・パルマス セルタ vs ビジャレアル 《28:30》 ヘタフェ vs レアル・マドリー アラベス vs レアル・ソシエダ ▽4/24(木) 《26:00》 オサスナ vs セビージャ レガネス vs ジローナ 《28:30》 アトレティコ・マドリー vs ラージョ ベティス vs バジャドリー 2025.04.22 19:00 Tue
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久保建英に対する“つり目ジェスチャー”について、ラ・リーガが声明で謝罪「攻撃的であった」

コーチによる「つり目ジェスチャー」騒動が起こったマジョルカ。ラ・リーガがこの件に関して声明を発表した。『CNN』が伝えた。 事件が起こったのは2月9日に行われたラ・リーガ第23節のエスパニョールvsマジョルカの一戦。マジョルカのダニ・パストールコーチが、ウォーミングアップをしていた日本代表MF久保建英を呼んだ際のジェスチャーが問題となった。 <div style="margin:0 auto; max-width:100%; min-width:300px; " id="cws_ad"><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiI1dFRuZUZUZiIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div> コーチがとったのは「つり目ジェスチャー」と呼ばれ、アジア人を差別する意図があるとして知られているもの。このシーンに、人種差別の疑いがあるとして、問題視されていた。 ラ・リーガは「他意なしに、ウォーミングアップをしている選手の注意を引く方法」と当初はしていたが、この見解にも批判が殺到。改めて人種差別と取られる行動について謝罪した。 「このジェスチャーで、誰かを怒らせるつもりはなかったと理解しています」 「しかし、我々はそれが攻撃的であったということを認識し、そのことを謝罪します」 「繰り返すことを避けたいと考えます。リーガは常にあらゆる種類の人種差別、暴力的または、外国人を嫌う行動、その他の差別と戦います」 一方で、マジョルやパストールコーチはこの件についての声明はなし。ラ・リーガが謝罪しただけに、この先の対応があるのか注目されている。 2020.02.19 20:55 Wed

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