この先はノンスップで最後まで突っ走る…/原ゆみこのマドリッド

2020.06.12 20:15 Fri
「お得感のある試合だったわね」そんな風に私が感心していたのは水曜日、近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)に久々に寄ったところ、新型コロナウィルス感染予防のための入店人数制限が今しばらく続くこともあり、2カ月余りの休業期間中に解約したサッカー生中継の有料TV契約を再び結ぶことはないと顔見知りのオーナーに言われ、ションボリして帰宅。それでもエスタディオ・デ・バジェカスで行われたアルバセテ戦の残り後半45分では、16分にアドビンクラが見事なゴールを挙げ、マドリッドの2部の弟分、ラージョが1-0の勝利を飾ったと知った時のことでした。
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いやあ、これには相手が昨年12月にプレーした前半ロスタイムに退場者を出し、その日はずっと10人だったせいもあったんですけどね。2月にアルバセテに赴任したルーカス・アルカラス監督など、「Donde estaban los recogepelotas!(ドンデ・エスタバン・ロス・レコヘペロータ/ボールボーイはどこにいたんだ)」と、再開試合の規定でピッチにいる人員も極限まで減らしたため、なかなかボールが戻って来ないことにカンカンのようでしたが、おかげでパコ・ヘメス監督のチームは10位から一気に7位まで上昇。スペイン国内の警戒事態によるparon(パロン/リーガの中断期間)の後、プレシーズン開始早々にはERTE(不況時の雇用調整法)の解除を求める選手たちのスト騒ぎまでありながら、昇格プレーオフ圏の6位にあと勝ち点差3に迫ったとなれば、喜びもひとしおかと。幸いスタジアム周辺にブカネーロス(ラージョの過激なファン)らが大挙することもなく、いえ、近所の子供が塀をよじ登って覗き見するのは以前からよくあることですし、隣接したマンションのピッチを眺め下ろすことができるベランダにマスコミが取材に押しかけたりはしたんですけどね。リーガ再開の先駆けとなったこの試合ではスタンドにファンがいないというだけで、全て順調に進行。え、でも今週からスペインンの半分以上の地方が警戒事態緩和フェーズ3に入ったため、観光業復興に熱を入れるカナリア諸島のラス・パルマス(2部)を筆頭にサラゴサ、オビエド、1部でもセルタ、エスパニョールなど、とりわけ残留を争っているチームはホームスタジアムの収容人員30%のスタンド解放を要請していたんじゃないのかって?
その通りで、更にラ・リーガのテバス会長もその案に賛成したため、少々、混乱が起こったんですが、それも保健大臣の「不公平にならないよう、観客を入れるかどうかは全国で足並みを揃え、ラ・リーガ、サッカー協会、CSD(スポーツ上級委員会)の同意を得て決定する」という鶴の一声で決着。何せ、個別に入場が可能になると、まだフェーズ2のマドリッドやバルセロナが割を喰ってしまいますしね。予想では、早くても延長6回目の警戒事態宣言が終わり、Nueva Normalidad/ヌエバ・ノルマリダッド(新たな平常状態)に移行する21日以降になると言われていますが…いや、中にはよんどころない事情があって、今季中は試合でファンの応援を一切、当てにできないチームもあるんですよ。

それはコロナ流行ピーク期にCSDやラ・リーガから、無観客試合は今年いっぱい続くだろうと言われ、スタジアムの大規模改装に入ってしまった3チームで、レバンテはシュタット・デ・バレンシアを諦めて、100km離れたラ・ヌシアにあるエスタディオ・オリンピコ・カミーロ・カノをレンタル。今週からは新しいホームに慣れるため、最初の試合はメスタジャでのバレンシアダービーなんですが、現地でキャンプを張っています。その一方でオサスナもエル・サダルのシートを撤去して拡張工事をしているため、今のところ使えるのはメインスタンドの6000席のみ。その30%となると、2000人弱分にしかならないのを悔やんでいるとか。
そんな中、完全に開き直ってしまったのがマドリーで、ええ、サンティアゴ・ベルナベウでは3月以来、開閉式ドーム天井の基盤設置とスタンド下にピッチを折り畳み収納する掘削工程に入っていますからね。この木曜から、いよいよコースをほぼミュージアムだけに限定、入場料も19ユーロ(約2300円)と安くして、スタジアムツアーだけは再開したものの、とてもじゃないですが、短期間で収容人員8万人の30%、2万4000人を呼べる状態に戻すことは望めず。

そんな事情を汲んでか、水曜にはリーガ再開に合わせ、各チームのユニフォームで飾られたプエルタ・デル・ソル(市内の中心地)から伸びるプレシアドス通りでマドリッド市長、テバス会長、マドリーのブトラゲーニョ渉外担当ディレクターも出席したセレモニーが開催。その席ではアトレティコのセレソ会長が、「Que nadie dude de que estaremos a disposición del Real Madrid/ケ・ナディエ・ドゥーデ・デ・ケ・エスタレモス・ア・ディスポシシオン・デル・レアル・マドリッド(ウチがレアル・マドリーに便宜を図ることを誰も疑わないように)」と、いざという時はワンダ・メトロポリターノを代替スタジアムとして提供する意志を表明するなんてことも。

これは3年前、ワンダのオープン時期が未定だった時、同様の好意をお隣さんが示してくれたからだそうですが、過去を振り返れば、それぞれサンティアゴ・ベルナベウや、いまやメインスタンドのほんの少しの部分しか残っていないビセンテ・カルデロンの建設時には互いにスタジアムを融通し合ったこともあるため、別に驚く程のことではありませんが、マドリーはこのオファーを丁重に辞退。とにかく今季の残りはバルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場敷地内にあるエスタディオ・アルフレド・ディ・ステファノでホームゲーム5試合全てをレバンテ同様、無観客で実施する予定だから、大丈夫なのだとか。

まあ、その辺はファンの応援があってもなくても、バルサとのリーガ優勝争いには一歩も引けは取らないという、彼らの自信の表れでもあるのかもしれませんが、何せこのRMカスティージャのホームはピッチサイズも105x68メートルでベルナベウと同じ。照明塔の増強やVAR(ビデオ審判)の設置も済ませましたし、すぐ側には選手たちにデラックスな個室のある寮もあって、何よりこの金曜にはまた、ジダン監督が日曜午後7時30分(日本時間翌午前2時30分)のエイバル戦と同じ開始時刻から、右太ももを負傷して、全治2、3週間となってしまったナチョとヨビッチを除き、全員参加の総合リハーサル第2部を予定していますからね。

ちょっと思いおこすと、2006年5月にこのスタジアムのこけら落としとなったスタッド・ランスとの親善試合では、そのジダン監督もマドリーで現役最後のプレーを披露。その当時、出場したメンバーで残っているのは現キャプテンのセルヒオ・ラモスしかいないんですが、その彼がスタジアム最初のゴールを挙げたというゲンの良さもあります。ちなみに6-1で大勝したマドリーでは現在、グラナダにいるソルダードも得点していますが、カンテラーノ(ユースチームの選手)だった彼にしてみれば、36節での対戦がヌエボ・ロス・カルメネスではなく、ディ・ステファノでのアウェイ戦だったら、懐かしく感じられたかもしれませんね。

え、そのグラナダのホームへはこの金曜、弟分のヘタフェがお邪魔するんだろうって?その通りで木曜には現地へ当日移動する22人の選手の招集リスト発表及び、ボルダラス監督のビデオ記者会見があったんですが、気になるのは30代FWトリオの一角、マタだけでなく、マクシモビッチも累積警告で出場停止。更にアランバリもリーガ中断直前のセルタ戦で退場したため、3人もレギュラー選手が欠けることかとかと。いえまあ、前線にはホルヘ・モリーナ、アンヘル、デイベルソンもいますし、ヘタフェB(2部B)がシーズン打ち切りとなって、3部への最短Uターンを免れたカンテラーノのウーゴ・ドゥーロもヘルプに入っていますからね。中盤もティモルやエテボといった辺りで代用できるそうで、ボルダラス監督はあまり心配していないよう。

ただ、この試合には出られないのがわかっていたせいか、日曜にはマクシモビッチがセルビア代表の後輩、ヨビッチの自宅でのバーベキューに参加。しばらく前にバネガの奥さんがインスタに写真を載せ、3人のチームメートも一緒に当時、フェーズ2だったセビージャ(スペイン南部の都市)では許可されていない10人以上で集まっていたと批判されていたんですが、こちらは映像が屋外プールで遊んでいるシーンだったのもある?マドリーのSeptima(セプティマ/7回目のCL優勝)のヒーロー、同じバルカン半島出身のミヤトビッチ氏から、現在は踵の骨折の治療中のヨビッチは「No está metido al cien por cien con la idea de triunfar en el Real Madrid/ノー・エスタ・メティードー・アル・シエン・ポル・シエン・コン・ラ・イデア・デ・トリウンファル・エン・エル・レアル・マドリッド(レアル・マドリーで成功するという目標に100%没頭していない)」とお小言を喰らう程度で済むことに。

いや、その場にはセルビアU21代表でヨビッチの控えだった、アトレティコのサポンジッチもいて、こちらは翌日早速、PCR検査を受けさせられ、陰性結果が出るまで、月火と個人練習だったんですけどね。水曜にもバルサのセメドが友人のタトゥー彫り師のバースデーパーティに出席、大人数の三密状態で飲食しているレストランでの写真が参加者のSNSで流れたため、テバス会長など、「si los jugadores no dejan de ir a barbacoas o a fiestas, no tendremos otra elección/シー・ロス・フガドーレス・ノー・デハン・デ・イル・ア・バルバコアス・オ・ア・フィエスタス、ノー・テンデドレモス・オトラ・エレクシオン(選手たちがバーベキューやパーティに行くのを止めない限り、他の選択肢はない)」と、一度は流れた強制隔離合宿採用案を持ち出して警告する顛末になりましたっけ。

いやあ、その辺はいい加減、皆学んで、せめて参加者が写真をアップしないぐらいの配慮ができるようになるといいんですが、何より個々の選手がこれから1カ月ちょっと続く、連戦マラソンのことを考えて、自重するのが肝心。ええ、それこそアトレティコなど、日曜午後2時(日本時間午後9時)からの対戦相手アスレティック、そして土曜のバジャドリー戦から1部残留の戦いを再開させる弟分のレガネス、そしてビジャレアル、オサスナ、レアル・ソシエダらと共にすでに時間割の発表されたこの先4試合、最短の10日間でこなさないといけませんからね。他のチームは11~15日間ともっと余裕があるんですが、とりわけ少数精鋭主義の彼らとなれば、今季はまだ出番がほとんどなかったサポンジッチだって、重宝される場面がきっと来るかと。

ただ、ここ数日のマハダオンダ(マドリッド郊外)での練習の様子ではサン・マメスでジエゴ・コスタと共に前線に立つのはもちろん出場停止のジョアン・フェリックスでも、木曜からようやく全体練習に復帰したコレアでも、中断前最後の試合となったCL16強対決リバプール戦2ndレグでのケガがとっくに完治しているモラタでもなく、MFのマルコス・ジョレンテのようなんですが、これってもしや、アンフィールドでのdoblete(ドブレテ/2得点)で開眼したゴール力をシメオネ監督が買ってのこと?いやもう、今季はリーガ27試合で31得点という、ゴール不足に悩まされているチームですし、日程も立て込んでいることですから、ローテーションも考えてのことでしょうが、果たして真意の程は如何に。

何せ1部再開トップバッターとして、木曜にベティスとのアンダルシアダービーで口火を切った3位のセビージャがサンチェス・ピスファン近くの沿道でチームバスの到着を出迎えた200人ぐらいのファンに勇気づけられたか、オカンポスとフェルナンドのゴールで2-0と勝ってしまいましたからね。これで5位のヘタフェとは勝ち点4差、6位のアトレティコとも5差と開いてしまったため、来季はマドリッド勢3チームCL出場という快挙を達成するためにも初戦から飛ばしてほしいかと。そうそう、いよいよ木曜にはアトレティコもデザインマスクを発売したんですが、何故か値段が書いておらず。近日中には私もグラン・ビア(マドリッドの中央通り)のオフィシャルショップに見に行けると思うので、そしたら報告しますね。


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