現地リバプールからの声、ロックダウンでの生活は? サッカーの報道に変化は?

2020.05.26 13:00 Tue
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受け、世界中で活動がストップしたサッカー界。日本のJリーグを始め、中国スーパーリーグ、韓国のKリーグなどアジアがスタートとなり、その後世界中へと波及していった。
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16日にはドイツのブンデスリーガ約2カ月ぶりに再開。アジアでも韓国のKリーグが開幕を迎えるなど、徐々にサッカー活動が取り戻されており、この先もそれぞれの国で再開されていくことになりそうだ。
その大きな理由は、各国においてロックダウン(都市封鎖)などの措置に国民が協力し、新型コロナウイルスの感染拡大を弱めたことにある。

今回はヨーロッパでも多くの感染者、死者を出しているイギリスのリバプールに在住している特派員のNAOさん(以下敬称略)に、イギリスの様子やサッカーへの関わり方の変化などを語ってもらった。

──ロックダウンの措置が取られたことでの影響は?

NAO:イギリスでは3月23日にロックダウン(都市封鎖)が始まり、まもなく2か月が経過しようとしています。それに伴い、スーパー以外は全て休業になっている状況です。リバプールにあるショッピングセンター、Liverpool Oneも全店舗営業されていません。

NAO:不要不急の外出は厳禁で、毎日1度の運動、買い出し以外は許されていませんでしたが、5月13日からロックダウンが多少緩和され、運動での回数制限はなくなりました。ただ、ソーシャルディスタンスは必須で今でも順守しながら外出しています。

──日用品の買い出しは大きな影響がありそうですね

NAO:買い出しは家の近くにあるスーパーマーケットのみで購入しており、リバプールではマクドナルドといった全国チェーン店も再開の目途が立っていません。スーパー入店時も人数制限があるので、一定以上になると2m以上の間隔をあけながら外で待たなければなりません。

NAO:入店すると入口でスタッフが常駐しており、アルコールジェルを手にかけてくれます。セルフレジは隣との間隔が狭いので壁が設置され1つずつ空けて使用されています。対面式レジも店員の周りには透明な板が張られ厳重な対応がとられています。

──イギリス国民にとってはここまでサッカーがないことは異例のことだと思うが、マスメディアなどの報道や取り上げ方に変化はあるか

NAO:イギリスも日本と同様にハイライトを放送していることが多いです。特にYouTubeから情報を得ていますが、イギリス在住者にしか配信されていないロングハイライト(例:リバプールvsバルセロナ40分)などを観戦したり、選手とコメンテーターが行っているテレビ電話などのコンテンツを見ています

NAO:僕が生まれる前の試合や、リバプールが優勝した(FAカップなど)試合をフルで観戦出来て、引退した選手が全盛期だったり、現役選手の若かりし頃の姿を見れて嬉しく思います。また、こういう状況で選手本人からSNSでの発信が多くなり、アスリートの生活を見れるのもこういう状況だからこそだと思うので興味深いです。

──最近になり、徐々に規制も緩和され、プレミアリーグも再開に向けて動き出していますが、生活の中での変化はありますか?

NAO:ネットからの情報しか頼れるものがないため、あまり感じることありません。ただ、街を運動したり、買い出しに行っているとリバプールのユニフォームやジャージを着ている人を見かけるようになりました。多くの人が早期のリーグの再開を待ち望んでいるのかなと思います。

──6月にも再開するという話が出ているが、ファン目線ではどう捉えられているのか

NAO:ブンデスリーガが16日から再開され、他の欧州リーグでも再開の兆しがあります。しかしながら、イギリスは他の国よりも感染者、死者が多いため(5/25現在37,000人弱)慎重な対応をとってもらいたいと思っています。

NAO:リバプールファンとして30年ぶりの優勝間近でこのような状況になり、一時は今シーズン無効の話も流れ、正直早く再開してほしいという気持ちもあります。ただ、再開して感染者が増えれば、無効になりかねないですし、安全がきちんと確保できると立証してくれた上での再開を望みます。

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