ヘルタの豪代表FWレッキー、「欧州クラブはアジア圏の代表遠征を嫌っている」

2020.05.20 17:44 Wed
Getty Images
ヘルタ・ベルリンに所属するオーストラリア代表FWマシュー・レッキーは、ヨーロッパを主戦場とする中、代表チームとの両立の難しさを感じている。『ESPN』が伝えている。

2011年のボルシアMG移籍を機にヨーロッパでのキャリアをスタートしたレッキーは、以降FSVフランクフルト、インゴルシュタット、ヘルタといずれもドイツのクラブを渡り歩いている。

その一方、2012年にデビューを飾ったオーストラリア代表ではここまで通算63試合に出場し、2015年にはAFCアジアカップ優勝を経験している。
母国ではサッカルーズの中心選手の位置づけも、ヘルタでは控えのポジションに甘んじているレッキーは、ヨーロッパを主戦場とするアジア圏のプレーヤーにとって地理的な問題が代表チームとの両立を困難にさせていると主張。

さらに、ヨーロッパにおいてはアジアカップなどの代表チームの活動が軽視されていると感じているようだ。29歳のアタッカーが『Fox Football podcast』で語っている。
「多くのクラブは僕たち(オーストラリア代表選手)が予選や親善試合のために遠征するのを嫌がっているよ。他のプレーヤーに比べて距離が遠いし、クラブに戻ってくるのが一番最後になるからね」

「クラブで定期的に良いプレーを続けているとしよう。そこから代表に行って戻ってきたときには、『君は疲れているようだ』って言葉でメンバーを外されてしまう。彼らはそういった言葉を言い訳のように使うんだ」

「ヘルタではバイエルンとの今季開幕戦で引き分け(2-2)となった試合でプレーしたんだ。その後、代表のキャンプがあり、戻ったときにはベンチにも入れなかった。そのとき、僕が戻ってきたのは木曜日だったのにね」

最後に、レッキーは今後の去就に関して「間違いなく。夏には動くことになる。自分にとって何が最善かを見いだすつもりだ」と、今季限りでのヘルタ退団を明言している。

レッキー自身が突出したプレーを見せていれば、代表活動のマイナス面を差し引いても主力として扱われる可能性は高い。

ただ、日本人選手も含めヨーロッパから最も離れたアジアの代表チームでプレーすることは、クラブ内でポジションを確保できていない立場の選手にとって小さくないディスアドバンテージのようだ。

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