完全移籍で鹿島加入のファン・アラーノ、インテルナシオナル復帰が叶わなかった無念を語る
2020.05.19 23:05 Tue
鹿島アントラーズのブラジル人MFファン・アラーノがブラジル『UOL』のインタビューに答えた。
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受けて中断する前には、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフのメルボルン・ビクトリー戦と明治安田生命J1リーグ開幕節のサンフレッチェ広島戦に出場していたファン・アラーノだが、日本のサッカーについて気づいたことがあるようだ。
「(日本は)試合の展開が早い。オーストラリアと日本のチーム、2チームと対戦した。試合はとても激しく、スピーディーだけど、ゲームの終わりにはペースが大きく落ちる。後半20分か25分になると、負けているチームは全てを投げ出し、勝っているチームは確信がなくなる」
「試合のダイナミックさと速さは、はるかに大きい。日本人は速く、試合も速い。彼らの技術とパスは非常に優れている。彼らの技術的なクオリティにとても感銘を受けた。いくつかの点では、戦術的には遅れているが、ゲームのダイナミクスは優れている。パフォーマンスも良く、日本人は基本をしっかりと行うことにフォーカスしている」
「日本では即興的なプレーは見られない。これはブラジル人との大きな違いだ。ブラジルでは即興でプレーする選手が多くいる。彼らは良いパスと支配力を持っているから、常にそれをしている。彼らはシンプルで簡単にプレーする」
また、鹿島には完全移籍で加入したファン・アラーノだが、本心ではインテルナシオナルに復帰したいという気持ちがあったようだ。
「僕はクラブで最も困難な1年を過ごした。2017年にトップチームに昇格し、セリエBで過ごした。それは問題のある年で、最初はチームが進まなかった。そこからプレーを続け、昇格し、2018年にブラジル全国選手権で3位になった。誰も予想していなかった」
「外国でもプレーしたかったけど、移籍のドアには足がついていた。インテルナシオナルでキャリアを作るために、8年間をクラブで過ごし、プロになるまでのコーチやみんなと仲良くなった。しかし、人生では決断も必要で、僕はプレーする必要があった。出場時間が必要だった」
「2年間でインテルナシオナルでプロとしてプレーしたのは8試合でごくわずかだった。少ししかなかった事情としては、(選手たちが)クオリティを持っていた。若い選手がプレーするのは難しいことを理解しているが、僕はローンで移籍することを選んだ」
「僕の頭の中では、クラブを離れ、そしてインテルナシオナルに戻ってプレーするつもりだった。これが僕が日本に来るまでに起こったことだ」
「失望したとは言わないが、ファンと自分を信じている人のためにインテルナシオナルでプレーできることを見せたかった。残念ながらうまくいかなかったが、誰が未来を知っているだろう。誰にもわからない」
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ファン・アラーノはインテルナシオナルの下部組織で育ち、2017年1月にトップチーム昇格。昨シーズンはコリチーバへとレンタル移籍していた。コリチーバではセリエBで33試合に出場し5ゴール5アシストを記録し、今シーズンから完全移籍で鹿島に加入している。「(日本は)試合の展開が早い。オーストラリアと日本のチーム、2チームと対戦した。試合はとても激しく、スピーディーだけど、ゲームの終わりにはペースが大きく落ちる。後半20分か25分になると、負けているチームは全てを投げ出し、勝っているチームは確信がなくなる」
「気になっていることが日本の特徴なのかは分からないが、負けているチームがよりプレーする。シュートを撃ち、試合がひっくり返る。試合の終わりが非常にオープンだと気付いた」
「試合のダイナミックさと速さは、はるかに大きい。日本人は速く、試合も速い。彼らの技術とパスは非常に優れている。彼らの技術的なクオリティにとても感銘を受けた。いくつかの点では、戦術的には遅れているが、ゲームのダイナミクスは優れている。パフォーマンスも良く、日本人は基本をしっかりと行うことにフォーカスしている」
「日本では即興的なプレーは見られない。これはブラジル人との大きな違いだ。ブラジルでは即興でプレーする選手が多くいる。彼らは良いパスと支配力を持っているから、常にそれをしている。彼らはシンプルで簡単にプレーする」
また、鹿島には完全移籍で加入したファン・アラーノだが、本心ではインテルナシオナルに復帰したいという気持ちがあったようだ。
「僕はクラブで最も困難な1年を過ごした。2017年にトップチームに昇格し、セリエBで過ごした。それは問題のある年で、最初はチームが進まなかった。そこからプレーを続け、昇格し、2018年にブラジル全国選手権で3位になった。誰も予想していなかった」
「外国でもプレーしたかったけど、移籍のドアには足がついていた。インテルナシオナルでキャリアを作るために、8年間をクラブで過ごし、プロになるまでのコーチやみんなと仲良くなった。しかし、人生では決断も必要で、僕はプレーする必要があった。出場時間が必要だった」
「2年間でインテルナシオナルでプロとしてプレーしたのは8試合でごくわずかだった。少ししかなかった事情としては、(選手たちが)クオリティを持っていた。若い選手がプレーするのは難しいことを理解しているが、僕はローンで移籍することを選んだ」
「僕の頭の中では、クラブを離れ、そしてインテルナシオナルに戻ってプレーするつもりだった。これが僕が日本に来るまでに起こったことだ」
「失望したとは言わないが、ファンと自分を信じている人のためにインテルナシオナルでプレーできることを見せたかった。残念ながらうまくいかなかったが、誰が未来を知っているだろう。誰にもわからない」
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「半田(陸)選手ですね。ポテンシャルを感じながら、シーズン初めこそJ2から来て、山形から来て、結構苦労している印象でしたけど、若さもあり、食らいついて、気づけば主力になりました。彼が右サイドにいないとっていう雰囲気まで出てきました。そのタイミングでケガをしたり、海外移籍の話なんかも出ましたけど、そこまで成長したのはクラブとして間違いなく良い兆しだと思います」 「あとは山本選手ですよね。彼自身もこのシステムのなかで役割を見つけて、良い動きをして、上がり目、ボランチ、アンカーでタスクをこなして、色んな選手に指示を出して、ゲームのコントロールもしています。そういう選手が元々、持った力を出せるようになりました」 「あとは外国人選手もある程度の助っ人という雰囲気を出してくれています。ファン・アラーノ選手は鹿島から出て来て、主力として点も取ってくれて、すごい運動量でチームを支えてくれています。特に、勝っている時期は彼がいないと成り立たなかったりもしました」 「ネタ・ラヴィ選手もダワン選手もですし、軸となりそうな選手が出てきているなと思います。あとはセンターバックにも若い佐藤(瑶大)選手が出てきました。福岡(将太)選手と佐藤選手は1失点してしまうのを改善できなかったところが少しネックですけど、クラブとしてもう少しアプローチできていれば彼らがもっと成長の速度を上げた状態で支えてくれたんじゃないかと」 「どうしても失点してしまうと、クォン・ギョンウォン選手を使ったりとか。三浦弦太選手の方も能力があると思いますし、そこを使うとなると、彼らのチャンスがまたなくなってしまいます。そこでまた競争して、また彼らが出たときに良いパフォーマンスを発揮していくのが大事だと思います」 <span style="font-weight:800">――ポヤトス監督のもと、試行錯誤が続くなかでやろうとしていることは見て取れます。この取り組みを加速させるには何が必要でしょうか。</span> 「このままの形でいくなら、質ですね。パススピードを上げたり、細かい立ち位置を変えるとか、仕掛けるところと捌くところの判断だったり、そこの質をしっかりと上げていくのは大事になると思います。それ以上に走るとか、ベーシックなところも必要かなと。それができても、同じやり方を続けるのであれば、質は求められてくるんじゃないかなと思います」 <span style="font-weight:800">――その中で、ガンバ大阪が“西の雄”に返り咲くために求められるものは何が必要でしょうか。</span> 「大きくいうと、アカデミーかなと思っています。“西の雄”に長くいられるのはやはり育成だったり、教育の環境や、理念だったり、そこが安定して、地域にも認められて、そういう選手たちが人間性を含めて入ってくると、クラブは安定していくんじゃないかなと思います」 <span style="font-weight:800">――現在のアカデミーではご自身と一緒にプレーした選手がコーチとして後進の育成に携わっています。</span> 「クラブ愛の強い選手が入ってきてくれればなと。海外に行っても、堂安にしろ、気にはかけてくれています。そういう選手が増えて、帰ってくればなと。セレッソがそうで、清武(弘嗣)選手にしろ、香川(真司)選手にしろ、柿谷(曜一朗)選手にしろ、(山口)蛍選手にしろ、みんな帰ってきています」 「そういうクラブになってほしいなと思います。貴史は帰ってきてくれましたけど。そういう愛情を含め、思いも貴史だけが背負うんじゃなくて、秋も背負ってくれていると思いますけど、下の年代からも『俺が背負っていくよ』っていうメンバーが増えてきたら、軸ができます」 「で、補強でも取って、大学からも取ってっていう、理念というか、クラブの芯が整って、クラブ愛のある、みんなに愛される、変わらずにそう進んでいくと、安定して上位にいけるんじゃないかなって思います」 【後編は、「橋本英郎氏が引退試合への想いを語る」】 取材・文:超ワールドサッカー・玉田裕太 2023.12.07 18:30 Thu鹿島アントラーズの人気記事ランキング
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ひと桁順位、ACLE権奪取…それぞれ目標を持つ京都vs鹿島は攻め合うもゴール生まれず【明治安田J1第29節】
明治安田J1リーグ第29節延期分の1試合が17日にサンガスタジアム by KYOCERAで行われ、京都サンガF.C.vs鹿島アントラーズは0-0に終わった。 残留が決まった15位京都がACLE出場争いを演じる5位鹿島を迎え撃った一戦。京都は今夏加入で13戦11発と残留の導き手と言っていい活躍ぶりが光るラファエル・エリアスが今節もスタートから出場し、鈴木優磨が出場停止の鹿島は注目の1トップに師岡柊生を抜擢した。 立ち上がりこそ鹿島が押し込む形を作るが、残留が決まった今、22年ぶりのJ1ひと桁順位フィニッシュを目指す京都も徐々に押し返し、9分にまずチャンス。高い位置でのボール奪取をカウンターにつなげ、川崎颯太が右足フィニッシュを放つが、相手GKの正面を突く。 続く19分にも平戸太貴とマルコ・トゥーリオが立て続けにフィニッシュに持ち込み、攻めに転じる京都は20分に敵陣左でのボール回収から佐藤響が折り返し、ラファエル・エリアスが足を振るシーンも。その後もラファエル・エリアスがミドルを狙ったりと前がかる。 鹿島も前半の終盤にかけて師岡が起点作りに徹するなどで攻め返すが、0-0でハーフタイムに。後半から田川亨介を送り込み、こじ開けにかかった鹿島だが、京都が強力3トップを起点に素早い仕掛けで効率よくゴールに向かっていき、なかなかチャンスを作れない。 そのなかで、攻め込む時間を作る鹿島は69分にバイタルエリア右からのクロスに安西が右足で合わせるが、GK太田岳志が好守。今度は78分の京都にチャンスが巡り、川崎の縦パスで前を向いたラファエル・エリアスがバイタルエリア中央から左足を振るも左に外れる。 82分にもラファエル・エリアスが左からの折り返しに徹すると、福岡慎平がワンタッチで合わせるが、ここも相手GKの正面。続く86に左からの折り返しにボックス中央に差しかかったところで反応した知念が振り向きざまのフィニッシュに持ち込むが、これもネットを揺らせず。 その後も鹿島にターレス・ブレーネルの決定機があったりと最後まで攻めの姿勢を貫いた両者だが、互いに2試合連続のドローに。京都は暫定13位に浮上した一方で、5位で変わらずの鹿島は1ポイント差の4位ガンバ大阪を抜けず、3位FC町田ゼルビアに4ポイント差となった。 京都サンガF.C. 0-0 鹿島アントラーズ <span class="paragraph-title">【動画】鹿島の攻撃に太田岳志が立ちはだかる!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">試合終盤、太田岳志がチームを救うビッグセーブ</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%E5%A4%AA%E7%94%B0%E5%B2%B3%E5%BF%97?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#太田岳志</a> <a href="https://t.co/XE036iyhAQ">pic.twitter.com/XE036iyhAQ</a></p>— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) <a href="https://twitter.com/J_League/status/1858047850770477452?ref_src=twsrc%5Etfw">November 17, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.11.17 16:13 Sun4
上位争い鹿島に痛手…チャヴリッチが膝関節および足関節脛腓じん帯損傷で離脱
鹿島アントラーズは23日、FWアレクサンダル・チャヴリッチの負傷を報告した。 チャヴリッチは20日に行われた明治安田J1リーグ第24節のFC東京戦で負傷。チームドクターが検査したところ、膝関節および足関節脛腓じん帯損傷と診断されたとのことだ。なお、治療期間については公表していない。 チャヴリッチはバナト・ズレニャニン、OFKベオグラード、ヘンク、オーフス、スロヴァン・ブラチスラヴァなどでのプレーを経て、今シーズンに鹿島へ期限付き移籍で加入。ここまでJ1リーグ24試合出場7ゴール3アシスト、YBCルヴァンカップ1試合出場、天皇杯2試合出場2ゴールの成績を残していた。 2024.07.23 16:40 Tue5