4月3日再開は困難か…村井満Jリーグチェアマン「難しいとなれば、次は4月18日、次は5月2日…」

2020.03.23 17:00 Mon
©超ワールドサッカー
Jリーグと日本野球機構(NPB)は23日、第4回「新型コロナウイルス対策連絡会議」を実施した。

世界中で感染拡大が続く新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、開幕戦以降の中断を余儀なくされているJリーグ。3月18日までの公式戦中止決定から改めて4月3日までの延期に修正したが、世界的に鑑みてもいまだ終息の見通せない情勢ということもあり、4月上旬の再開さえも不透明な状況だ。

会議後の会見に出席した村井チェアマンは再開時期に言及。再開時期の最終決定は25日の臨時実行委員会になるとした上で、この日の対策連絡会議で専門家チームから「早期開催が非常に難しい状況」という提言を受け、4月3日の再開目標も困難な状況である認識を示しつつ、さらなる延期後のプランにも言及した。
◆村井満チェアマン
「政府の専門家会議が19日に新型コロナウイルスの現状、および提言を出しました。翌日、首相の方からコメントが出ており、全国規模のイベントに関して『引き続き慎重に』というコメントがあったかと思いますが、改めて専門家の3名の先生に各論でアドバイスをいただきました。予断を許さない状況が続いていますが、海外からの帰国者、もしくは来日者が1つのリスクになっている一方で、ある地域に至っては消耗状態を保っています。リスクと改善について、今日はお話していただきました。いずれにしても野球界、サッカー界個々の検討をしていかなければいけないということを新たにしています」

──現時点で4月の開催は難しい状況だが、どう考えているか
「3月25日に56クラブを集める実行委員会の開催を予定しています。今日いただいた意見をもとに、4月3日に再開できるかの意思決定は25日に行いたいと考えています」
──仮に4月3日開催となれば、準備は間に合っているのか
「準備もいくつかの種類があります。例えば、応援のスタイル等々の話と、サーモメーターだったり、アルコール消毒などの物資の手配の話があります。物資の方は準備を進めているところですけど、Jリーグは全56クラブでサーモメーターを手配できるところまではきていません。様々な流通ルートから打診をしているものの、4月の中旬、下旬までクラブによっては調達に時間を要するところもあります。一方で、応援のスタイルだったり、お客様に密集、密接、密閉を回避するようなものに関して1つのプロトコルを定めて、各クラブに打診をしており、コンベンションを深めているところです」

──東京オリンピックが延期となれば、日程調整に影響が出てくるが
「どこの日程によって延期されるかで大きく変わります。今年中なのか、来年なのか再来年なのか。これによってあらゆる準備、備えが変わってきますので、今の情報では簡単にお答えできるものではないと思います。ただ、オリンピック期間中は、数多くの警備関係だったり、中継等々のスタッフがオリンピックに割かれていることもあり、我々が興行できないということになります。トータルのイベントの利息の下降状況がどうなっているのかというのを含めて判断していきたいと思っています」

──政府専門家の意見では早期開催が前向きではないなか、今日の会議で最速の再開に向けた材料を得られたか
「2週間という区切りが示されていると思います。政府の専門家会議の日程が19日の次に4月2日にあります。我々も日々刻々と状況が変わっていて、長期での見通しがなかなか難しいです。Jリーグとしては日程を考えたときに4月3日、4日、5日を次のタイミングとして捉えてました。25日の議論次第で、4月上旬が難しいとなれば、次は4月18日、次は5月2日と2週間単位でシュミレーションをしながら日程の検討を進めているところです。なので、直前でいうと、4月2日に政府の会議があるわけですが、自粛要請が直前で出れば、難しいことです。ある程度、25日に予見できれば、4月上旬は見送りにして、次は18日を検討していく。次が難しければ5月2日等々の段取りになると思います」

──正常化する見通しが不透明のなかで、行政の役割に期待することは
「ます判断の原則が先生方からありましたような、密閉、密接、密着を回避する場において、飛沫が飛ぶような大きな声を出したり、消毒されない状態の労働を放置しないということ。逆に知恵を働かせれば、イベントが全くできないわけではないと考えています。Jリーグで考えると、非常に難しい面もあるんですが、56クラブがある中で全国規模のイベントになるようなJ1の大会とJ3のような地域によって、全国規模とは言い切れなかったり、多くの人数や密集状態が作られないイベントで回避する努力をすれば、できないこともないと考えています。なので、一律的にすべて中止とは考えず、丁寧に丁寧にどういった方法だったらできるのかを考えていくのも重要だと思っています」

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