『老人とD・ルイス』…アーセナル電撃移籍の舞台裏明かす

2020.03.19 18:55 Thu
Getty Images
昨夏、チェルシーからアーセナルへの電撃移籍を果たした元ブラジル代表DFダビド・ルイスが移籍の舞台裏を明かしている。同選手がYouTubeチャンネル『OTRO』で語った。

ダビド・ルイスは昨年8月のプレミアリーグ移籍市場最終日にチェルシーからライバルチームのアーセナルへ電撃移籍。加入直後にはフランク・ランパード監督との“男同士の話し合い”の一部を明かしていたが、今回のインタビューでは細かな背景を改めて明かした。

その中で注目を集めたのは、フットボール以外の部門で働いていたチェルシーのクラブスタッフとの深い絆を感じさせるエピソードだった。ダビド・ルイスはこの電撃移籍を振り返った際、一部のクラブスタッフとの別れが非常に辛かったと正直な胸の内を明かしている。
「正直なところ、移籍直後の3日間、1週間は自分自身の感情に折り合いをつけるのが難しかったよ。誰もが僕のチェルシーでの歴史を知っているからね」

「僕はクラブに関わる全員と繋がりを持っていた。それはとても強い繋がりだったし、彼ら一人一人との繋がりが恋しかった」
「(移籍決定後に)チェルシーのクラブスタッフから受け取ったすべてのテキストメッセージではみんなが『戻ってきて、戻ってきて、戻ってきて、戻ってきて、私たちは君のためにここにいる』と言ってくれていたんだ」

「その中の1人を例に挙げると、75歳のジェントルマンがいたんだ。彼はタイミングがうまく合ったときは、よく僕と一緒に朝食を取っていたんだ」

「そして、彼は『私は君と再び一緒に朝食を取るため、ずっとここで待っているよ』ってテキストメッセージを送ってくれたんだ」

「こういったやり取りは個人的にかなり堪えたよ。僕は心を最も重要なものだと考えている人間だからね」

クラブに関わるすべての人たちを家族の一員として捉えるフレンドリーなブラジル人DFにとって、そういった親しい人たちとの別れは辛いものだったが、現在はアーセナルでの新たな挑戦を楽しんでいるようだ。

「彼らとの別れの後、自分自身にこう語りかけたよ。『君にとって新たな瞬間であり、新たな挑戦だ。それに君はぬるま湯に浸かることを良しとする人間じゃないだろ』ってね」

「僕はこれまでぬるま湯に浸かることを良しとしていなかった。だから、アーセナル移籍は最高の決断だったと思う。ここはビッグクラブだし、このクラブを改善し再び輝かせたいんだ。初日はさすがに難しかったけど、その後は新しい環境に適応できた」

「今はここで幸せを感じているし、アーセナルで大きなことを成し遂げたいと思っているよ」

ダビド・ルイスの関連記事

ブラジル1部・フォルタレーザが20日、元ブラジル代表DFダビド・ルイス(37)の加入を発表。2026年12月31日までの2年契約で、1年間の延長オプションも付帯とのことだ。 世界有数の攻撃的センターバック、ダビド・ルイス。正確無比なFKも得意とし、チェルシーでチャンピオンズリーグ(CL)初優勝メンバーとなったほか 2025.01.21 15:45 Tue
元ブラジル代表DFダビド・ルイス(37)の新天地が決定。ブラジル『グローボ』が伝える。 かつてベンフィカやチェルシー、パリ・サンジェルマン(PSG)等で活躍したD・ルイス。チェルシーでチャンピオンズリーグ(CL)を制し、ブラジル代表では自国開催のW杯に出場した。 近年はブラジルに戻り、フラメンゴでコパ・リベ 2025.01.19 16:15 Sun
ジーコ氏が古巣フラメンゴへの怒りを口にした。ブラジル『グローボ』が伝える。 問答無用の神様、元ブラジル代表MF・元日本代表監督のジーコ氏。 90年代前半に来日して住友金属/鹿島アントラーズへ加入する以前は、大半の時期をブラジル1部・フラメンゴに所属しており、今なおクラブ史上No.1のスター選手として崇められ 2024.12.29 21:52 Sun
元ブラジル代表DFダビド・ルイス(37)がフリーエージェントとなる見通しだ。 かつてチェルシーやPSG、アーセナル等で活躍し、ブラジル代表でも中枢を担ったダビド・ルイス。センターバックながらも攻撃性能に長け、FKの名手としても知られる人気者である。 2021年9月には母国復帰でフラメンゴへ。チェルシーで欧州 2024.12.23 12:40 Mon
フラメンゴの元ブラジル代表DFダビド・ルイスが、意表を突いた直接FKを披露した。 かつてチェルシー、PSG、アーセナル、ブラジル代表などで活躍したダビド・ルイス。たいへん攻撃意識が強いセンターバックとして知られると同時に、攻撃性能も高く、アフロヘアーと合わせて世界的人気を誇った選手である。 現在は37歳、母 2024.11.07 14:50 Thu

プレミアリーグの関連記事

リバプールは17日、北アイルランド代表DFコナー・ブラッドリー(21)との新契約を発表した。長期契約を締結したとされている。 ブラッドリーはリバプールの下部組織出身で、ボルトンへのレンタル移籍を経験。2023年7月に正式にファーストチームに昇格した。 これまで公式戦通算55試合に出場し1ゴール10アシストを 2025.05.17 22:55 Sat
リバプールのエジプト代表FWモハメド・サラーが、イングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドへの敬意を求めた。 アレクサンダー=アーノルドは今季限りでのリバプール退団を発表した中、11日に行われたアーセナル戦で途中出場。その際に味方の一部サポーターからブーイングを浴びせられた。 試合後にDFアン 2025.05.17 12:00 Sat
マンチェスター・ユナイテッドのルベン・アモリム監督が16日に行われ、0-1で敗れたプレミアリーグ第37節チェルシー戦後にコメントした。 5日後にヨーロッパリーグ決勝のトッテナム戦を控えるユナイテッドは、主力を起用。チェルシー相手に互角以上の戦いを見せるも71分に被弾して惜敗となった。 アモリム監督は試合勘を 2025.05.17 11:00 Sat
チェルシーのエンツォ・マレスカ監督が16日に行われ、1-0で勝利したプレミアリーグ第37節マンチェスター・ユナイテッド戦後にコメントした。 前節ニューカッスルとの上位対決に敗れ、チャンピオンズリーグ(CL)出場圏外の6位アストン・ビラに勝ち点で並ばれた5位チェルシーが、ヨーロッパリーグ決勝を控えるユナイテッドをス 2025.05.17 10:00 Sat
トッテナムのアンジェ・ポステコグルー監督が16日に行われ、0-2で敗れたプレミアリーグ第37節アストン・ビラ戦後にコメントした。 5日後にヨーロッパリーグ決勝のマンチェスター・ユナイテッド戦を控える17位トッテナムは、前節負傷から復帰したFWソン・フンミンを先発させたものの主力を温存して臨んだ。 そのトッテ 2025.05.17 09:00 Sat

ダビド・ルイスの人気記事ランキング

1

衝撃の”1-7”での敗北…当時のキャプテンD・ルイスが「ミネイロンの悲劇」を振り返る

衝撃の”1-7”での敗北 当時のキャプテンD・ルイスが思いを語る「失望を与えた」 アーセナルに所属する元ブラジル代表DFダビド・ルイス(33)が2014年のブラジル・ワールドカップ(W杯)を振り返った。『ESPN』が伝えている。 1950年大会以来2回目の母国開催となったブラジル代表にとって負けられない大会となったブラジル大会だが、その結末は残酷なものだった。 準決勝でドイツと対峙するが、準々決勝のコロンビア戦で警告をもらったDFチアゴ・シウバは累積警告のため出場停止。さらに、エースのFWネイマールも同試合で脊椎を骨折し欠場を余儀なくされていた。 <div id="cws_ad"><div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiI4Z0RiVzdtbCIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script></div> チームとして完成されていたドイツ代表は前半11分のFWトーマス・ミュラーの先制点で勢いづくと、23分からの6分間で4ゴールを立て続けに奪った。結果的にスコアは1-7となり、ブラジル代表にとっての最大差敗戦記録に並び、選手たちは涙を流しながらピッチを後にした。 この試合で、チアゴ・シウバの代わりにキャプテンマークをつけたD・ルイスが、「ミネイロンの悲劇」とも称されるこの苦い思い出について、2007〜2011年まで在籍したベンフィカの公式サイトのインタビューで答えた。 「その試合まで、僕はワールドカップで最高の選手だったかもしれない。その試合は皆にとって失望だった。2、3点差をつけられてから逆転することになれていなかった。突然に、それは大きなダメージだった」 「それからの半年間、多くの人が隠れようとした。彼らは責任を取りたがらなかった。そして、僕は長い間たった一人でそれを担っていた」 2020.05.26 19:25 Tue
2

ボールから目を離してはいけない!D・ルイスが相手の隙を突いた意外性満点FK【ビューティフル・フリーキック】

サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。 この企画『Beautiful Free Kicks』(美しいフリーキック)では、これまでに生まれたFKの数々を紹介していく。 今回は、アーセナルの元ブラジル代表DFダビド・ルイスがチェルシー時代に決めたフリーキックだ。 <div id="cws_ad">◆D・ルイスの相手の隙を突いた意外性満点FK に味方もびっくり<br/><div style="margin:0 auto; max-width:100%; min-width:300px; " ><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiI4Z0RiVzdtbCIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div></div> 攻撃性能も兼備するセンターバックとして知られるD・ルイスは2007〜2011年までベンフィカでプレー後、チェルシーに移籍。その後、パリ・サンジェルマン(PSG)、チェルシーを渡り歩き、2019-20シーズンからアーセナルに活躍の場を移した。 チェルシーでは2度の在籍期間で公式戦248試合に出場し18ゴール12アシストを記録したが、2017年1月31日に行われたプレミアリーグ第23節のリバプール戦では相手の意表を突いたFKを決めている。 首位のチェルシーがホームのスタンフォード・ブリッジにリバプールを迎えた一戦。0-0の24分にボックス付近でFK得ると、相手GKシモン・ミニョレがボールから目を離した隙を見逃さず、右足を一閃。縦に落ちるシュートはゴール左のポストに直撃してゴールネットを揺らした。 FKを蹴ろうとしていたチェルシーMFウィリアンも唖然としており、D・ルイスの抜け目ない判断からのゴールだったようだ。 2020.09.12 12:00 Sat
3

36歳ダビド・ルイスが欧州復帰へ! ベシクタシュの会長が明言「完全合意に達した」

フラメンゴの元ブラジル代表DFダビド・ルイス(36)が欧州再上陸となるようだ。トルコ『Ajansspor』が伝えている。 かつてベンフィカやチェルシー、パリ・サンジェルマン(PSG)、アーセナルに在籍し、ブラジル代表としては通算57キャップを誇るダビド・ルイス。2021年夏にアーセナルを退団後は母国へ帰還し、名門フラメンゴでプレーしている。 チェルシー時代の2011-12シーズンにチャンピオンズリーグ(CL)制覇を成し遂げている36歳は、フラメンゴでも2022シーズンのコパ・リベルタドーレスを制して南米王者に。契約は今年12月までとなっている。 そんななか、スュペル・リグ(トルコ1部)は今夏の移籍市場が今月8日まで開いており、ベシクタシュのタルカン・セル会長が3日、トルコ『TRT Spor』のインタビューで「我々はダビド・ルイスと全てにおいて合意に達した。現在はテクニカルスタッフたちに最終判断を委ねている」と明言した。 選手本人からの同意は得られているようで、テクニカルスタッフが決断を下せば、移籍金ゼロでの獲得になるとのこと。契約金50万ユーロ(約7900万円)、年俸として200万ユーロ(約3億1000万円)が支払われ、1年間の延長オプションが付帯した1年契約を結ぶ見通しのようだ。 なお、フラメンゴでのダビド・ルイスは最終ラインの主力として活躍してきた一方、監督判断による欠場も少なくなく、3日に行われたリーグ戦第22節のボタフォゴ戦で86分から途中出場するまでは3試合連続で欠場していた。 2023.09.04 18:35 Mon

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly