【J1開幕直前クラブガイド】J1初挑戦の指揮官、助っ人2人の離脱は大きな不安要素《ベガルタ仙台》
2020.02.19 23:20 Wed
FUJI XEROX SUPER CUP 2020、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)、YBCルヴァンカップとすでに公式戦が開幕。そんな中、J1リーグが最後に開幕を迎える。
超ワールドサッカー編集部が、チームのノルマや補強達成度、イチオシ選手、そして、東京オリンピックを翌年に控える注目の五輪候補をお届け。第8弾として、昨季のJ1・11位ベガルタ仙台を紹介する。
◆補強動向《C》※最低E~最高S
【OUT】
DF大岩一貴(30)→湘南ベルマーレ/完全移籍
DF永戸勝也(24)→鹿島アントラーズ/完全移籍
DF小島雅也(22)→ザスパクサツ群馬/完全移籍
MF梁勇基(38)→サガン鳥栖/完全移籍
MF吉尾海夏(21)→横浜F・マリノス/期限付き満了
FW石原直樹(35)→湘南ベルマーレ/完全移籍
FWジオゴ・アコスタ(29)→退団
FW阿部拓馬(32)→FC琉球/完全移籍
FWハモン・ロペス(30)→退団
フランチャイズプレーヤーでもあったMF梁勇基(→サガン鳥栖)、キャプテンであったDF大岩一貴(→湘南ベルマーレ)、左SBのレギュラーDF永戸勝也(→鹿島アントラーズ)とチームの軸となっていた選手たちが退団した。
また、6シーズンにわたって指揮を執っていた渡邉晋監督が退任。ベガルタの一時代が終了したと言えるだろう。
しかし、ゲデス(8週間)、クエンカ(6カ月)がシーズン開幕前に長期離脱。緊急でFW山田寛人をセレッソ大阪から期限付きで獲得するなど、目論見が崩れた感はある。選手層という意味では問題はないが、新監督の下での新チームがどこまで機能するだろうか。
◆初J1となる指揮官がどうチームを作るか《残留》

今シーズンから木山隆之監督が指揮を執る仙台。知将として、水戸ホーリーホックやジェフユナイテッド市原・千葉、愛媛FC、モンテディオ山形とJ2クラブの監督を歴任し、常に対戦相手を苦しめる戦いを見せていた。
自身初となるJ1クラブでの監督となる木山監督。これまでとは戦う環境が大きく代わり、自身の手腕を試す場でもある。
これまで多く起用してきた[3-4-2-1]のシステムを仙台でも準備してきた中、期待のゲデス、クエンカが負傷離脱。そのため、[4-4-2]のシステムをベースに戦うこととなったが、苦しい序盤戦をどう乗り越えるかがカギとなりそうだ。
◆超WS編集部イチオシ選手
DFシマオ・マテ(31)

イチオシ選手は昨シーズンからディフェンスの要となったDFシマオ・マテだ。
今シーズンはキャプテンにも就任したシマオ・マテ。昨シーズンは24試合に出場し3ゴールを記録するなど、攻守にわたって重要な存在となっていた。
木山監督にとっては、3バックでも4バックでも起用できるだけに、守備の要として期待が大きいはず。ゲデスの活躍に期待はかかるものの、まずは失点を抑えるためにもシマオ・マテを中心とした守備陣の奮闘が、結果を残すのには必要だろう。
◆注目の東京五輪世代!
MF椎橋慧也(22)

夏に予定されている東京オリンピック世代の選手としてピックアップするのは、MF椎橋慧也だ。
市立船橋高校から2016年に仙台へ加入した椎橋は、2018シーズンにポジションを掴みJ1リーグで17試合に出場。しかし、2019シーズンは12試合の出場に留まった。
U-22日本代表として2019年6月のトゥーロン国際大会に出場すると、準決勝のメキシコ戦ではuMVPに選出。それでも、チームでのポジションを掴めずにいた。
東京オリンピックに向けて、今シーズンは勝負の年。YBCルヴァンカップではベンチ入りも出場機会がなく、まずはボランチのポジションを確保する事。その先に、五輪出場が待っているだろう。
超ワールドサッカー編集部が、チームのノルマや補強達成度、イチオシ選手、そして、東京オリンピックを翌年に控える注目の五輪候補をお届け。第8弾として、昨季のJ1・11位ベガルタ仙台を紹介する。
◆補強動向《C》※最低E~最高S
【IN】
GKイ・ユノ(20)←福島ユナイテッドFC/復帰
GK小畑裕馬(26)←ベガルタ仙台ユース/昇格
DF浜崎拓磨(24)←水戸ホーリーホック/完全移籍
DFパラ(24)←ボタフォゴ(ブラジル)/完全移籍
DF柳貴博(22)←FC東京/期限付き移籍
MF吉野恭平(25)←サンフレッチェ広島/完全移籍
MFイサック・クエンカ(28)←サガン鳥栖/完全移籍
MF佐々木匠(21)←レノファ山口FC/復帰
FW赤﨑秀平(28)←川崎フロンターレ/完全移籍
FWアレクサンドレ・ゲデス(25)←ヴィトーリア・ギマランイス(ポルトガル)/期限付き移籍
FW山田寛人(19)←セレッソ大阪/期限付き移籍
DF大岩一貴(30)→湘南ベルマーレ/完全移籍
DF永戸勝也(24)→鹿島アントラーズ/完全移籍
DF小島雅也(22)→ザスパクサツ群馬/完全移籍
MF梁勇基(38)→サガン鳥栖/完全移籍
MF吉尾海夏(21)→横浜F・マリノス/期限付き満了
FW石原直樹(35)→湘南ベルマーレ/完全移籍
FWジオゴ・アコスタ(29)→退団
FW阿部拓馬(32)→FC琉球/完全移籍
FWハモン・ロペス(30)→退団
フランチャイズプレーヤーでもあったMF梁勇基(→サガン鳥栖)、キャプテンであったDF大岩一貴(→湘南ベルマーレ)、左SBのレギュラーDF永戸勝也(→鹿島アントラーズ)とチームの軸となっていた選手たちが退団した。
また、6シーズンにわたって指揮を執っていた渡邉晋監督が退任。ベガルタの一時代が終了したと言えるだろう。
そんなチームに新たに入ってきた選手は、U-21ポルトガル代表FWアレクサンドレ・ゲデス(←ヴィトーリア・ギマランイス)、元バルセロナのMFイサック・クエンカ(←サガン鳥栖)、昨シーズンは名古屋グランパスでゴールを挙げていたFW赤﨑秀平(←川崎フロンターレ)と実力者が揃った。
しかし、ゲデス(8週間)、クエンカ(6カ月)がシーズン開幕前に長期離脱。緊急でFW山田寛人をセレッソ大阪から期限付きで獲得するなど、目論見が崩れた感はある。選手層という意味では問題はないが、新監督の下での新チームがどこまで機能するだろうか。
◆初J1となる指揮官がどうチームを作るか《残留》

©︎CWS Brains,LTD.
今シーズンから木山隆之監督が指揮を執る仙台。知将として、水戸ホーリーホックやジェフユナイテッド市原・千葉、愛媛FC、モンテディオ山形とJ2クラブの監督を歴任し、常に対戦相手を苦しめる戦いを見せていた。
自身初となるJ1クラブでの監督となる木山監督。これまでとは戦う環境が大きく代わり、自身の手腕を試す場でもある。
これまで多く起用してきた[3-4-2-1]のシステムを仙台でも準備してきた中、期待のゲデス、クエンカが負傷離脱。そのため、[4-4-2]のシステムをベースに戦うこととなったが、苦しい序盤戦をどう乗り越えるかがカギとなりそうだ。
◆超WS編集部イチオシ選手
DFシマオ・マテ(31)

©︎CWS Brains,LTD.
イチオシ選手は昨シーズンからディフェンスの要となったDFシマオ・マテだ。
今シーズンはキャプテンにも就任したシマオ・マテ。昨シーズンは24試合に出場し3ゴールを記録するなど、攻守にわたって重要な存在となっていた。
木山監督にとっては、3バックでも4バックでも起用できるだけに、守備の要として期待が大きいはず。ゲデスの活躍に期待はかかるものの、まずは失点を抑えるためにもシマオ・マテを中心とした守備陣の奮闘が、結果を残すのには必要だろう。
◆注目の東京五輪世代!
MF椎橋慧也(22)

©︎J.LEAGUE
夏に予定されている東京オリンピック世代の選手としてピックアップするのは、MF椎橋慧也だ。
市立船橋高校から2016年に仙台へ加入した椎橋は、2018シーズンにポジションを掴みJ1リーグで17試合に出場。しかし、2019シーズンは12試合の出場に留まった。
U-22日本代表として2019年6月のトゥーロン国際大会に出場すると、準決勝のメキシコ戦ではuMVPに選出。それでも、チームでのポジションを掴めずにいた。
東京オリンピックに向けて、今シーズンは勝負の年。YBCルヴァンカップではベンチ入りも出場機会がなく、まずはボランチのポジションを確保する事。その先に、五輪出場が待っているだろう。
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「申し訳ない」ゴールパフォーマンスを謝罪、それでも磐田の18歳FW後藤啓介がサポーターへ警鐘を鳴らす「人としておかしい」「サッカーファミリーである以上、やってはいけない」
ジュビロ磐田の若武者は、黙って見過ごすことはできなかったようだ。 11日、明治安田生命J2リーグ第20節で磐田はアウェイでベガルタ仙台と対戦した。 勝ち点30で並ぶ両チーム。J1昇格に向け、上位に居続けるためには互いに勝たなければいけない試合だった。 その試合は、開始2分に鈴木雄斗のゴールで磐田が先制すると、8分には上原力也が追加点。しかし、14分に仙台は郷家友太のゴールで1点を返す。 1点リードで磐田が後半を迎えると、後藤啓介は62分に途中出場。すると76分、カウンターから後藤啓介がボールを運び出すと、右サイドを上がった鈴木にパス。グラウンダーのクロスをボックス内でダイレクトシュート。これがディフレクトした中で、ゴールに入った。 リードを広げる追加点を奪った後藤は、スタンドに向かって両耳に手を当てるゴールパフォーマンス。仙台サポーターに向けてのアピールとなり、ブーイングが送られた。なお、試合は2-3で磐田が勝利を収めている。 試合後、『DAZN』のフラッシュインタビューに応じた後藤は、自身のゴールを喜ぶとともに、ゴールパフォーマンスの意図について説明。サポーターの行動に苛立ちがあった中でのものとし、謝罪をした。 「ゴールパフォーマンスについては申し訳ないんですが、前半ベンチから試合を見ていて、ビルドアップをしているだけでブーイングだったり、関係ない選手にブーイングするというのは、サッカーファミリーである以上、やってはいけないと思います」 「自分はそれにイライラしていて、結果で見返したいと思っていました」 「関係ない選手にブーイングするのは、人としておかしいと思うので、自分はああいう形でしか示せなかったので、仙台のサポーターや見ていた人には申し訳ないと思います」 自らの行動は良くなかったと顧みながらも、不要なブーイングが続いたことで、黙らせたかったと主張した。 <span class="paragraph-title">【動画】今季5点目、18歳FW後藤啓介が主張を示したパフォーマンス</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="psPz3wRf1Ws";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay_shorts.js"></script> 2023.06.11 18:05 Sun4
罰金は合計1000万円、仙台が磐田戦のサポーターの違反行為&元社員の横領で処分
Jリーグは27日、ベガルタ仙台に対しての懲罰を決定した。 対象事案は2つ。1つは、2023年6月1日に行われたジュビロ磐田戦後、スタジアム駐車場で100名を超える仙台サポーターが30分以上にわたり罵声を浴びせて威嚇しながら、磐田の選手らが乗車したバスを取り囲み、出発を妨げていた。 これは、試合中のサポーターの行為に怒りを覚えていたFW後藤啓介がゴール後に耳に手を当てて仙台サポーターを煽るパフォーマンスをしていたものへの抗議。試合後に後藤がサポーターの行為を批判したこともあり、話題となっていた。 もう1つは、2015年12月から2023年6月16日までの間、元社員が顧客からチケット等の代金として受領した現金及び顧客に販売するためクラブから交付を受けたチケット等合計約1100万円分を着服して横領していたことが対象となる。 今回の件で、それぞれ500万円の罰金とけん責(始末書をとり、将来を戒める)処分が下され、罰金は合計1000万円となった。 Jリーグはサポーターの行為に関しては、「サポーターによる秩序を損なう行為が発生している状況を知りながら、サポーターを説得する等の適切な対応をとらないまま、本事案を引き起こした」としており、Jリーグの規則を違反しているとした。 今回の処分に至った事情についても「威力業務妨害罪や建造物侵入罪、監禁罪にもあたり得る行為」とし、磐田側から警察の出場を要請されたにも関わらず、クラブは何もしなかったとのこと。また、磐田へくっりかえして謝罪を要求し、不合理な主張に終始。さらに、一部のものへの処罰は不公平として、サポーターへの処分を行わない方針を取り、厳正な対応を求められるなどし、処分の手続きが遅れたことも理由とした。 また、元社員の横領に関しては、「Jリーグの信用を毀損する犯罪行為」とし、「元社員は、本件着服により未収金となったチケット代金等につき、当該顧客又は他の顧客から入金されたスポンサー料等に含まれているなどと不自然な説明をして未収金の消込処理をさせ着服行為を隠蔽していたが、顧客らに確認すればその説明が虚偽であることが容易に判明するのに、漫然不自然な説明を看過して長期間にわたり多額の着服行為を放置してきた」とクラブに過失があるとした。 これは、「8年弱の長期間で1100万円という多額の着服という事案」ということに加え、元社員の行為は「極めて単純かつ不自然なもの」でありながら、長期間着服行為を続けさせたことの過失は重大であり、会計担当者が元社員の説明を鵜呑みにし、決裁権者が注意を払わずにきたことは「全社的なコンプライアンス意識の低下が強く窺われる」とした。なお、事案発覚後の対応等は真摯なものであり、元社員も1100万円を全額返済していること、また組織的な関与はないことを理由に挙げた。 今回の件を受けて仙台は、役員の報酬のい一部自主返納を発表。代表取締役が月額報酬の15% 3か月分を自主返納、取締役が月額報酬の10% 3か月分を自主返納することとなった。 また、クラブを通じて謝罪している。 「改めまして磐田戦後の事象、当クラブ元社員による不正行為、この2つの重大な事案につきまして、関係者のみなさまをはじめ、日ごろより、ご支援いただいておりますスポンサー、株主、お取引先のみなさま、応援いただいておりますファン・サポーターのみなさま、ベガルタ仙台に関わる多くのみなさまからの信用を大きく損なう事態となり、心よりお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」 「両事案の反省にもとづき、Jリーグとの協議のうえ、内部統制の体制強化や再発防止策を講じて、信頼回復に全力で取り組んでまいります」 2023.10.27 17:10 Fri5
