名将が人種差別に苦言…出入り禁止は「一生にすべき」

2020.02.18 19:55 Tue
Getty Images
かつてはミランやローマ、レアル・マドリー、イングランド代表などを指揮したファビオ・カペッロ氏が、人種差別を犯した者への処分を訴えた。イギリス『スカイ・スポーツ』が報じた。

今シーズンも様々な国、リーグで止むことが無い人種差別問題。16日には、ポルトのマリ代表FWムサ・マレガが古巣のファンから人種差別チャントを歌われ、自らピッチを去ってく行動を起こしていた。

どの国においても止まない人種差別について、イタリアやイングランド、スペイン、ロシア、中国と様々な国で指揮を執った経験があるカペッロ氏は、厳罰が十分では無いとの見解を示した。
「一部のファンは、人種差別のためにピッチに行き、スタジアムに行く。それをしたいだけだ」

「これらのファンは、フットボールの外、スタジアムの外に居る必要がある。2、3試合ではない」
「私はイタリアで4年間の出入り禁止というのを読んだことがあるが、一生にすべきだ」

「このような人々は、スタジアムに行くことは禁じなければいけない」

状況やクラブによって対応は様々だが、数試合、またはそのシーズンの出入り禁止というパターンが多いものの、その程度の処分では繰り返されてしまうという見解のようだ。

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