外国人監督と日本人監督、どっちが優勝できる? Jリーグ27シーズンを振り返ってみた

2020.02.14 15:00 Fri
Getty Images
ワールドカップでは、自国の監督が率いている国しか優勝したことがないというジンクスがある。

一方で、現在のクラブレベルでは、外国人監督が大きな成績を残していることが多く、世界最高峰と称されるプレミアリーグは外国人監督がトップクラブの指揮を執っているケースが大半だ。

クラブの指揮を執る監督は、自国の人物が良いのか、それとも外国から招へいした人物が良いのか。一体Jリーグはどうなのだろうか。
今回はこれまでのJ1リーグの歴史の中で、“シーズン優勝”という結果をまとめてみた。

【J1優勝経験監督一覧】
1993年:松木安太郎(ヴェルディ川崎)
1994年:松木安太郎(ヴェルディ川崎)
1995年:早野宏史(横浜マリノス)
1996年:ジョアン・カルロス(鹿島アントラーズ)
1997年:桑原隆(ジュビロ磐田)
1998年:ゼ・マリオ(鹿島アントラーズ)
1999年:桑原隆(ジュビロ磐田)
2000年:トニーニョ・セレーゾ(鹿島アントラーズ)
2001年:トニーニョ・セレーゾ(鹿島アントラーズ)
2002年:鈴木政一(ジュビロ磐田)
2003年:岡田武史(横浜F・マリノス)
2004年:岡田武史(横浜F・マリノス)
2005年:西野朗(ガンバ大阪)
2006年:ギド・ブッフバルト(浦和レッズ)
2007年:オズワルド・オリヴィエラ(鹿島アントラーズ)
2008年:オズワルド・オリヴィエラ(鹿島アントラーズ)
2009年:オズワルド・オリヴィエラ(鹿島アントラーズ)
2010年:ドラガン・ストイコビッチ(名古屋グランパス)
2011年:ネルシーニョ(柏レイソル)
2012年:森保一(サンフレッチェ広島)
2013年:森保一(サンフレッチェ広島)
2014年:長谷川健太(ガンバ大阪)
2015年:森保一(サンフレッチェ広島)
2016年:石井正忠(鹿島アントラーズ)
2017年:鬼木達(川崎フロンターレ)
2018年:鬼木達(川崎フロンターレ)
2019年:アンジェ・ポステコグルー(横浜F・マリノス)
2020年:?
【通算優勝回数】
日本人監督:16回
外国人監督:11回

そのシーズンにおける日本人監督と外国人監督の割合を度外視し、単純にどちらの監督が優勝しているかを見てみると、16対11で日本人監督の方が優勝していることになる。また、岡田武史氏以降に日本代表監督を務めた西野朗氏、森保一氏はJ1リーグ優勝を経験している。

一方で、外国人監督に目を向けると、11回の優勝のうち7回が鹿島アントラーズ。オズワルド・オリヴィエラ氏時代の3連覇を筆頭に、ブラジル人監督が6回。石井正忠監督が唯一日本人監督で鹿島を優勝に導いている。

2012年の森保一監督から、7年連続で日本人監督が優勝していたが、昨シーズンはアンジェ・ポステコグルー監督率いる横浜F・マリノスが優勝。クラブとして初めて外国人監督で優勝を成し遂げた。

今シーズンのJ1リーグは、日本人監督が9名、外国人監督が9名と五分五分。最も外国人監督で優勝している鹿島が、2015年7月まで指揮を執ったトニーニョ・セレーゾ氏以来となる、アントニオ・カルロス・ザーゴ監督を招へいしたが、4シーズンぶりのリーグタイトル獲得なるだろうか。

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