高卒ルーキーの荒木が決勝点! 鹿島が水戸に1-0勝利《いばらきサッカーフェスティバル》

2020.02.01 16:25 Sat
©超ワールドサッカー
Jリーグプレシーズンマッチ いばらきサッカーフェスティバル2019の鹿島アントラーズvs水戸ホーリーホックが1日に行われ、1-0で鹿島が勝利した。
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1月28日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2020のプレーオフでメルボルン・ビクトリーに0-1で敗れ、本戦出場を逃した鹿島。その一戦から10選手が入れ替わり、東福岡高校から加入の荒木や、プロ2年目の関川をスタメンに抜擢した。一方、秋葉新監督の下で新たな船出となる水戸は「3-4-1-2」を採用し、GKに牲川、最終ラインに乾と前嶋、中盤の一角に安東、2トップに奥田、深堀と5人の新戦力を起用した。
試合開始から主導権を握る鹿島は17分、永木が敵陣中央でボールを奪うと、ルーズボールを拾った荒木がワンタッチでスルーパス。ボックス左でボールを受けた和泉がワントラップから左足でシュートを放ったが、GK牲川の正面に飛んでしまう。

対して、水戸は19分、高い位置でハイプレスを仕掛けた奥田がMF永木からボールを奪取。このこぼれ球に反応した深堀がボックス右から右足を振り抜くも、GK曽ヶ端に処理された。
25分には白崎がシュートを放つなど、決定機を生かせない鹿島だったが、38分にJ1クラブの格を見せつける。和泉、伊藤とパスを繋いで、白崎が敵陣中央からスルーパス。左サイドからダイアゴナルに走り込んだ荒木が抜け出して、ボックス左から左足でシュートを放つ。これがゴール左に決まり、鹿島が先制に成功する。

鹿島の1点リードで試合を折り返すと、後半は一転して水戸がボールを保持する展開に。すると、水戸は62分、敵陣中央の平野が右サイドに展開して、深堀がボックス右外からグラウンダーのクロスを供給する。ファーサイドに走り込んだ外山にボールは渡るも、タイミングが合わず、シュートまで持ち込めない。

さらに、水戸は78分に決定機。外山のパスを敵陣中央で受けた山谷がワンタッチではたく。バイタルエリア左でボールを受けた深堀が一気にボックス左へ侵攻し、GK沖と一対一の局面を迎えるも、放ったシュートはわずかにゴール右へと外れてしまう。

決定的なチャンスを作られた鹿島だったが、86分に後方からのパスをバイタルエリア右の松村が巧みなトラップでボールを収めると、低空の鋭いシュートを放つ。GK本間の好セーブに遭うと、こぼれ球に反応した伊藤のシュートも相手GKが立ちはだかった。

レジェンドの奮起に応えたい水戸はその1分後、ビルドアップで持ち運んできた前嶋がボックス手前からスルーパス。このパスに抜け出した外山がボックス中央からシュートを放つも、GK沖のファインセーブに遭い、同点とはならない。

水戸はラストプレーで得たCKでGK本間が上がるも、ゴールネットを揺らすことはできず。鹿島が高卒ルーキーの一発により、勝利を手にしている。

鹿島アントラーズ 1-0 水戸ホーリーホック
【鹿島】
荒木遼太郎(前38)

[選手交代]
【鹿島】
(後1分)
GK曽ヶ端準→GK沖悠哉
(後18分)
和泉竜司→ファン・アラーノ
土居聖真→白崎凌兵
荒木遼太郎→松村優太
(後21分)
内田篤人→杉岡大暉

【水戸】
(前24分)
奥田晃也→中山仁斗
(後1分)
中山仁斗→山谷侑士
(後14分)
牲川歩見→本間幸司
細川淳矢→岸田翔平
木村祐志→外山凌
(後32分)
村田航一→瀧澤修平

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今季最初の月間最優秀監督は首位チームの指揮官に! 鹿島の鬼木達監督、千葉の小林慶行監督、FC大阪の大嶽直人監督が受賞

Jリーグは15日、2月・3月度の「月間優秀監督賞」を発表した。 今シーズン最初の月間優秀監督賞には、J1が鹿島アントラーズの鬼木達監督、J2がジェフユナイテッド千葉の小林慶行監督、J3がFC大阪の大嶽直人となった。 今シーズンから就任した鬼木監督は、2月・3月の7試合で5勝1分け1敗でチームを首位に導いていた。また、チームのホーム無敗記録を更新するなど、強さを取り戻していた。自身7度目の受賞となる。 小林監督はチームを指揮して3年目を迎えた中、開幕から6連勝を達成。7試合で6勝1敗となったが、チームは首位を快走している。自身3度目の受賞となった。 大嶽監督は2年目の指揮を執る中、チームは7試合を5勝1分け1敗で終えてチームは首位に立っている。 3名には表彰楯が送られる。Jリーグ選考委員会による総評と受賞者のコメントは以下の通り。 <h3>鬼木達監督(鹿島アントラーズ)</h3> ◆コメント 「月間優秀監督賞を受賞することができ、嬉しく思います。ただ、この賞はチームの成績があってのことで、自分というよりもチームが評価された結果だと思います。選手、スタッフ、そして、何よりファン・サポーターの皆さんに感謝したいです。この先、良い時も苦しい時もあると思いますが、選手、スタッフ、ファン・サポーターと一つになって戦い、魅力あるフットボールを追求していきます。これからも熱い応援をよろしくお願いします」 ◆Jリーグ選考委員会による総評 足立修委員長 「試行錯誤ながらも、しっかりチームの良さを活かしながら勝てている。鬼木監督のやりたいサッカーを進化させ、今年の鹿島に期待したい」 JFA技術委員会 「監督としての実力を思い知らされた」 槙野智章委員 「良い意味で期待を裏切られた。途中から立て直してきたことも凄い。選手のコンディションを見て、しっかりと良い選手を出すマネジメント力が評価できる。言葉で人を動かす力を持っている」 南雄太委員 「就任1年目の早い時期でチームとしてのやり方を浸透させチームを首位に押し上げた手腕を評価。プレッシャーがある中で、自分の色を出しながらチームにしっかり結果を付けている」 北條聡委員 「鹿島を“常勝気流”に乗せた手腕は見事。常に最適の人選と組み合わせを探り、高強度の攻守を実装。クラブ伝統の勝負強さをもたらした」 GAKU-MC特任委員 「ホーム27試合無敗記録を守り続けているのが新しく就任した監督であることは素晴らしいこと。プレッシャーがあると思いきや、全くプレッシャーを感じていないことが素敵」 鮫島彩特任委員 「開幕から見事に首位をキープ。チームに掛ける言葉の選択やトーンの使い分けがチームの勝利に効果を及ぼしている印象。いろいろな映像から言葉の力を感じた。ハードワークが徹底されていることにも影響しているのでは」 <h3>小林慶行監督(ジェフユナイテッド千葉)</h3> ◆コメント 「この度は、2025明治安田J2リーグ2・3月度月間優秀監督賞に選出していただきありがとうございます。チームとして自分たちのスタイルを確立するために理想を貫いた2年間を経て、より結果にフォーカスしようとチームで共有しスタートした今シーズン、自分たちの目指すスタイルを信じてハードワークし続けてくれている選手たちと、それをサポートしてくれるスタッフ陣の質の高さのおかげで、チームとして継続した積み重ねの力を出せていると感じています」 「積み上げてきた自分たちのスタイルは明確にある中で、上手くいかない試合も上手くいかない時間も当然あります。そこで粘り強く、辛抱強く、我慢強く戦えているのは、最高のサポーターたちの“苦しい時ほど自分たちが”という、ここ数年上がり続けているとんでもない熱量のおかげです。今のクラブの一体感は今後訪れるであろう苦しい時期も、団結して乗り越えていく力を蓄えているようにも感じるほど心強いものです。全ての方々に感謝します。そしてジェフユナイテッド市原・千葉に関わる全ての人を代表して、この賞を受け取らせていただきます。ありがとうございました」 ◆Jリーグ選考委員会による総評 小林祐三委員長 「再現性の高い得点の形が多く、特に両ワイドを活かした攻撃は秀逸」 JFA技術委員会 「首位という実績を評価」 林陵平委員 「首位に立つという結果が、絶対的な評価。今シーズンは特にサイドハーフの選手が存在感を放っており、ウイングを活かした攻撃が機能している」 寺嶋朋也委員 「『何が何でも昇格』という今季の目標への決意を感じさせるロケットスタート。攻撃力に目が行きがちだが、苦しい展開の時間帯も耐えられるようになっているところが勝利につながっている」 植松隼人特任委員 「第7節を除けば全ての試合で勝利を重ねている点と、昨シーズンに引けを取らない攻撃力、さらに得点源となる選手の多さも高く評価」 <h3>大嶽直人監督(FC大阪)</h3> ◆コメント 「この度は、2025明治安田J3リーグ2・3月度の優秀監督賞に選出いただき誠にありがとうございます。選手、スタッフ、ファン・サポーター、そして日頃よりクラブを支えてくださっているパートナーの皆様のおかげです。感謝申し上げます。シーズンは始まったばかりですが、これからも日々の練習、そして1試合1試合を大切に、目標へ向かって精進してまいります。引き続き、FC大阪への熱い声援、ご支援をよろしくお願いいたします」 ◆Jリーグ選考委員会による総評 足立修委員長 「チームが積み上げている迫力があり、逞しく強度が高い。強度に関しては、J1で戦ってもおかしくないと感じる」 橋本英郎委員 「去年からの継続でしっかりやるべき事が整理されている」 本並健治委員 「勝点をしっかり取れている。サッカーが手堅い。最高のスタートダッシュを切った」 近賀ゆかり特任委員 「なでしこリーグでも監督歴のある大嶽監督が、Jリーグでも結果を出してくれていて嬉しい」 平畠啓史委員 「昨シーズンからのサッカーを継続しながらもさらにブラッシュアップし、勝点を着実に重ねていった。新戦力のフィットも早く、どの選手が出てもFC大阪のサッカーは揺るぎないものがある」 2025.04.15 17:10 Tue

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