大劣勢の前半を凌いだアーセナルが2部首位リーズを退けて4回戦進出!《FAカップ》
2020.01.07 06:53 Tue
FAカップ3回戦のアーセナルvsリーズ・ユナイテッドが6日に行われ、アーセナルが1-0で勝利した。
直近のプレミアリーグでマンチェスター・ユナイテッド相手にアルテタ新体制初勝利を挙げたアーセナル。公式戦連勝を目指す今回の一戦では、チャンピオンシップ(イングランド2部)で首位に立つリーズをホームで迎え撃った。
アルテタ監督はユナイテッド戦から先発4人を変更。GKにマルティネスを起用したほか、ホールディング、ネルソン、グエンドウジを新たに起用。3バック採用が見込まれた中、パパスタソプーロスを右サイドバックに据え引き続き[4-2-3-1]で臨んだ。
ユナイテッド戦勝利の勢いを生かしたいアーセナルだったが、主力数名を温存してきたリーズ相手に立ち上がりから攻守両面で圧倒される。
鬼才ビエルサ仕込みの質の高いパスワークに対して有効な制限をかけられないアーセナルは、自陣のボックス付近でいいようにボールを回されると、15分にはバンフォードにクロスバー直撃のシュートを許すなど、20分過ぎまでに10本以上のシュートを浴びる大劣勢となった。
ホームで格下相手とは思えない低調な前半を辛くも0-0のイーブンで終えたアーセナルは、ハーフタイムに指揮官から激しい檄が飛んだか、後半は立ち上がりからアグレッシブな姿勢をみせる。
49分にジャカの仕掛けで得たボックス手前好位置のFKをラカゼットが直接狙うと、これがクロスバーを叩くこの試合最初の決定機に。すると、直後の55分には相手陣内中央でのペペのキープからボックス右に抜け出したラカゼットが高速クロスを供給。これがDFに当たってゴール前にこぼれると、ネルソンが冷静に押し込んだ。
苦しみながらも決定力の差を見せつけてリードを手にしたアーセナルは、やや気落ちしたアウェイチームに対してここからきっちりゲームをコントロールする。
強度の高い守備で相手のパスワークに対応を見せると、そこから効果的にカウンターへと転じていく。さらに、殊勲のネルソン、エジルに代えてマルティネッリ、ジョー・ウィロックを続けてピッチに送り込む。すると、ラカゼットやマルティネッリが際どいミドルシュートで相手GKを強襲するなど2点目に迫る場面も作り出す。
その後、追加点を奪って試合を殺すことこそできなかったアーセナルだが、最後まで集中した守備で虎の子の1点を守り切って1-0の勝利。2戦連続のクリーンシートで公式戦連勝を飾ったアーセナルが、ボーンマスの待つ4回戦進出を決めた。なお、3回戦結果は以下の通り。
◆FAカップ3回戦結果
▽1/4(土)
ウォルバーハンプトン 0-0 マンチェスター・ユナイテッド※
マンチェスター・シティ 4-1 ポート・ヴェイル(4)
サウサンプトン 2-0 ハダースフィールド(2)
レスター・シティ 2-0 ウィガン(2)
フルアム(2) 2-1 アストン・ビラ
バーンリー 4-2 ピーターボロ(3)
ロッチデール(3) 1-1 ニューカッスル※
プレストン(2) 2-4 ノリッジ
ボーンマス 4-0 ルートン・タウン(2)
ブライトン 0-1 シェフィールド・ウェンズデイ(2)
ワトフォード 3-3 トレンメア・ローヴァーズ(3)※
ブリストル・シティ(2) 1-1 シュールズベリー(3)※
ミルウォール(2) 3-0 ニューポート・カウンティ(4)
ロザラム(3) 2-3 ハル・シティ(2)
バーミンガム(2) 2-1 ブラックバーン(2)
レディング(2) 2-2 ブラックプール(3)※
ブレントフォード(2) 1-0 ストーク・シティ(2)
フリートウッド・タウン(3) 1-2 ポーツマス(3)
カーディフ(2) 2-2 カーライル(4)※
オックスフォード(3) 4-1 ハートプール(5)
▽1/5(土)
リバプール 1-0 エバートン
チェルシー 2-0 ノッティンガム・フォレスト(2)
ミドルズブラ(2) 1-1 トッテナム※
シェフィールド・ユナイテッド 2-1 フィルド(5)
クリスタル・パレス 0-1 ダービー・カウンティ(2)
ジリンガム(3) 0-2 ウェストハム
QPR(2) 5-1 スウォンジー(2)
チャールトン(2) 0-1 WBA(2)
ブリストル・ローヴァーズ(3) 2-2 コヴェントリー(3)※
クルー・アレクサンドラ(4) 1-3 バーンズリー(2)
バートン(3) 2-4 ノーサンプトン(4)
▽1/6(月)
アーセナル 1-0 リーズ・ユナイテッド(2)
()内の数字は所属カテゴリー
※は引き分け再試合
直近のプレミアリーグでマンチェスター・ユナイテッド相手にアルテタ新体制初勝利を挙げたアーセナル。公式戦連勝を目指す今回の一戦では、チャンピオンシップ(イングランド2部)で首位に立つリーズをホームで迎え撃った。
アルテタ監督はユナイテッド戦から先発4人を変更。GKにマルティネスを起用したほか、ホールディング、ネルソン、グエンドウジを新たに起用。3バック採用が見込まれた中、パパスタソプーロスを右サイドバックに据え引き続き[4-2-3-1]で臨んだ。
鬼才ビエルサ仕込みの質の高いパスワークに対して有効な制限をかけられないアーセナルは、自陣のボックス付近でいいようにボールを回されると、15分にはバンフォードにクロスバー直撃のシュートを許すなど、20分過ぎまでに10本以上のシュートを浴びる大劣勢となった。
その後も相手のパスワークと強度の高い守備に苦戦するアーセナルはシュートはおろか3本とまともにパスを繋げない苦しい状況が続く。その流れの中でアリオスキ、バンフォード、ハリソンと幾度も決定的なシュートを浴びるが、GKマルティネスの好守もあって何とか失点だけは免れた。
ホームで格下相手とは思えない低調な前半を辛くも0-0のイーブンで終えたアーセナルは、ハーフタイムに指揮官から激しい檄が飛んだか、後半は立ち上がりからアグレッシブな姿勢をみせる。
49分にジャカの仕掛けで得たボックス手前好位置のFKをラカゼットが直接狙うと、これがクロスバーを叩くこの試合最初の決定機に。すると、直後の55分には相手陣内中央でのペペのキープからボックス右に抜け出したラカゼットが高速クロスを供給。これがDFに当たってゴール前にこぼれると、ネルソンが冷静に押し込んだ。
苦しみながらも決定力の差を見せつけてリードを手にしたアーセナルは、やや気落ちしたアウェイチームに対してここからきっちりゲームをコントロールする。
強度の高い守備で相手のパスワークに対応を見せると、そこから効果的にカウンターへと転じていく。さらに、殊勲のネルソン、エジルに代えてマルティネッリ、ジョー・ウィロックを続けてピッチに送り込む。すると、ラカゼットやマルティネッリが際どいミドルシュートで相手GKを強襲するなど2点目に迫る場面も作り出す。
その後、追加点を奪って試合を殺すことこそできなかったアーセナルだが、最後まで集中した守備で虎の子の1点を守り切って1-0の勝利。2戦連続のクリーンシートで公式戦連勝を飾ったアーセナルが、ボーンマスの待つ4回戦進出を決めた。なお、3回戦結果は以下の通り。
◆FAカップ3回戦結果
▽1/4(土)
ウォルバーハンプトン 0-0 マンチェスター・ユナイテッド※
マンチェスター・シティ 4-1 ポート・ヴェイル(4)
サウサンプトン 2-0 ハダースフィールド(2)
レスター・シティ 2-0 ウィガン(2)
フルアム(2) 2-1 アストン・ビラ
バーンリー 4-2 ピーターボロ(3)
ロッチデール(3) 1-1 ニューカッスル※
プレストン(2) 2-4 ノリッジ
ボーンマス 4-0 ルートン・タウン(2)
ブライトン 0-1 シェフィールド・ウェンズデイ(2)
ワトフォード 3-3 トレンメア・ローヴァーズ(3)※
ブリストル・シティ(2) 1-1 シュールズベリー(3)※
ミルウォール(2) 3-0 ニューポート・カウンティ(4)
ロザラム(3) 2-3 ハル・シティ(2)
バーミンガム(2) 2-1 ブラックバーン(2)
レディング(2) 2-2 ブラックプール(3)※
ブレントフォード(2) 1-0 ストーク・シティ(2)
フリートウッド・タウン(3) 1-2 ポーツマス(3)
カーディフ(2) 2-2 カーライル(4)※
オックスフォード(3) 4-1 ハートプール(5)
▽1/5(土)
リバプール 1-0 エバートン
チェルシー 2-0 ノッティンガム・フォレスト(2)
ミドルズブラ(2) 1-1 トッテナム※
シェフィールド・ユナイテッド 2-1 フィルド(5)
クリスタル・パレス 0-1 ダービー・カウンティ(2)
ジリンガム(3) 0-2 ウェストハム
QPR(2) 5-1 スウォンジー(2)
チャールトン(2) 0-1 WBA(2)
ブリストル・ローヴァーズ(3) 2-2 コヴェントリー(3)※
クルー・アレクサンドラ(4) 1-3 バーンズリー(2)
バートン(3) 2-4 ノーサンプトン(4)
▽1/6(月)
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()内の数字は所属カテゴリー
※は引き分け再試合
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