【CLグループG総括】本命なき実力伯仲のグループは最後まで混戦に

2019.12.14 19:02 Sat
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ビッグクラブ不在の今大会最も読みにくいグループを突破したのは2度目のチャンピオンズリーグ(CL)出場で初の決勝トーナメント進出を果たしたライプツィヒと、2季連続でのグループステージ突破を果たしたリヨンとなった。ゼニトは最終節を2位で迎えたが、ベンフィカに敗れて最下位に転落。ヨーロッパリーグ(EL)に回ったのは逆転でベンフィカとなった。

■グループG順位表■
[勝ち点/勝/引/負/得失点]
1.ライプツィヒ[11/3/2/1/2]
2.リヨン[8/2/2/2/1]
3.ベンフィカ[7/2/1/3/-1]
4.ゼニト[7/2/1/3/-2]

◆クラブ史上初の決勝トーナメント進出~ライプツィヒ~
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2季ぶり2度目のCL出場を果たしたライプツィヒが実力伯仲のグループを首位で抜け出し、クラブ史上初の決勝トーナメント進出を果たした。とはいえ、いずれも接戦で青年指揮官のナーゲルスマン監督がうまく勝ち点を拾った結果だったとも言える。そんな中、エースFWのヴェルナーが3ゴール、MFザビツァーが2ゴール2アシスト、MFフォルスベリが3ゴール1アシストと攻撃の核たちがしっかり結果を残したことも大きかった。
◆ゼニトの躓きで劇的逆転突破~リヨン~
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監督初挑戦となるシウビーニョの下でスタートした新シーズンだったが、MFエンドンベレ、MFフェキル、DFメンディと主力3選手を引き抜かれたことが大きく、チーム力は低下していた。リーグ戦の不調により10月にシウビーニョ前監督が解任となった中、ルディ・ガルシア監督が立て直しを図った。そんな中で窮地を救ったのが5ゴールを挙げたエースFWのデパイ。最終節ライプツィヒ戦では終盤に劇的な同点弾を挙げ、ゼニトの躓きを突いてチームを2位に浮上させた。

◆フェリックス流出の影響は大きく…~ベンフィカ~
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新星FWフェリックスをアトレティコ・マドリーに引き抜かれた影響はやはり大きかった。代役として獲得したFWラウール・デ・トーマスはチームに馴染めず1ゴールを挙げるにとどまった。また、若手主体のチームは勝負弱く、接戦をモノにする力がなかった。とりわけ第5節ライプツィヒ戦では2点をリードしながら終盤の2ゴールで追いつかれるまずい試合運びで、最終節を残して敗退が決まってしまった。
◆2位からまさかの最下位転落~ゼニト~
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FWジューバとFWアズムーンのパワフルさと機動力を兼ね備えた2トップは、他3クラブにとって十分脅威となっていた。カウンターをベースにした戦いで堅実に勝ち点を重ねたロシア王者は、最終節を2位で迎え、敗退の決まっていたベンフィカを下せば決勝トーナメント進出を決められる状況にまで持ち込んだ。だが、ベンフィカ戦では失うものが何もない相手の攻勢を受け続け、0-3の完敗。まさかの最下位転落でELに回ることすら許されなかった。

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