【CLグループE総括】南野ザルツブルク大健闘も本命のリバプールとナポリが突破
2019.12.14 19:00 Sat
一歩及ばなかったものの、MF南野擁するザルツブルクの大健闘が光った。開幕前はリバプールとナポリの両本命に対し、ザルツブルクとヘンクがいかにクサビを打てるかが注目されたが、ザルツブルクの奮闘により最終節まで突破チームが決まらない混戦のグループとなった。一方でMF伊東擁するヘンクはナポリに1度引き分けたものの、他3チームとの実力差が甚大だった。
[勝ち点/勝/引/負/得失点]
1.リバプール[13/4/1/1/5]
2.ナポリ[12/3/3/0/7]
3.ザルツブルク[7/2/1/3/3]
4.ヘンク[1/0/1/5/-15]◆ナポリとザルツブルクに苦戦も貫録の首位通過~リバプール~

ナポリに1分け1敗、ザルツブルクには打ち合いの末に何とか連勝としたが、最終節のザルツブルク戦に敗れていれば敗退の可能性もあったことがこのグループの難しさを表していた。とはいえ、最終的に首位通過を果たしたのは王者の貫禄。FWサラーがさすがの4ゴール、FWマネが2ゴール2アシスト、そして復活を果たしたMFチェンバレンがヘンク相手に3ゴールと活躍し、さすがの攻撃力を武器に難しいグループ突破を果たした。
◆3季ぶり決勝T進出もアンチェロッティ解任~ナポリ~

昨季も同居した王者リバプールに対して1勝1分けと勝ち越したことがナポリのポテンシャルの高さを示していた。リバプール同様、ザルツブルクには大いに手を焼き、内容的には劣勢ながら1勝1分けと勝ち越したことも大きかった。エースFWメルテンスが5ゴールと攻撃陣を牽引し、最終節のヘンク戦を制して3季ぶりの決勝トーナメント進出を決めたが、CLの負担が大きかったのかセリエAでは不振に陥り、ヘンク戦後にアンチェロッティ監督が解任となった。
◆初出場で絶大な存在感~ザルツブルク~

本選初出場のオーストリア王者が欧州の舞台で躍動した。とりわけ19歳の新星ハーランドは開幕5試合連続ゴールを含む8ゴールと大暴れし、一躍時の人となった。そのハーランドを後方から支えた南野も十分なインパクトを残し、2ゴール3アシストと絶大な存在感を示した。3ゴールを挙げたFWファン・ヒチャンを加えたザルツブルクの前線3人は今季のグループステージでのパフォーマンスを経て、欧州注目銘柄となった。

ザルツブルクと共に2強の牙城を崩せるかが注目されたヘンクだったが、ベルギー王者にその力はなかった。監督と主力を引き抜かれたチームは弱体化し、ナポリにホームで引き分けるのが精一杯だった。その中で全試合に先発した伊東は持ち味のスプリント力を生かし、ロングカウンターの起点となったが、チーム力の差を埋めるには至らず2試合を残しての敗退となった。
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■グループE順位表■[勝ち点/勝/引/負/得失点]
1.リバプール[13/4/1/1/5]
2.ナポリ[12/3/3/0/7]
3.ザルツブルク[7/2/1/3/3]
4.ヘンク[1/0/1/5/-15]◆ナポリとザルツブルクに苦戦も貫録の首位通過~リバプール~

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ナポリに1分け1敗、ザルツブルクには打ち合いの末に何とか連勝としたが、最終節のザルツブルク戦に敗れていれば敗退の可能性もあったことがこのグループの難しさを表していた。とはいえ、最終的に首位通過を果たしたのは王者の貫禄。FWサラーがさすがの4ゴール、FWマネが2ゴール2アシスト、そして復活を果たしたMFチェンバレンがヘンク相手に3ゴールと活躍し、さすがの攻撃力を武器に難しいグループ突破を果たした。

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昨季も同居した王者リバプールに対して1勝1分けと勝ち越したことがナポリのポテンシャルの高さを示していた。リバプール同様、ザルツブルクには大いに手を焼き、内容的には劣勢ながら1勝1分けと勝ち越したことも大きかった。エースFWメルテンスが5ゴールと攻撃陣を牽引し、最終節のヘンク戦を制して3季ぶりの決勝トーナメント進出を決めたが、CLの負担が大きかったのかセリエAでは不振に陥り、ヘンク戦後にアンチェロッティ監督が解任となった。
◆初出場で絶大な存在感~ザルツブルク~

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本選初出場のオーストリア王者が欧州の舞台で躍動した。とりわけ19歳の新星ハーランドは開幕5試合連続ゴールを含む8ゴールと大暴れし、一躍時の人となった。そのハーランドを後方から支えた南野も十分なインパクトを残し、2ゴール3アシストと絶大な存在感を示した。3ゴールを挙げたFWファン・ヒチャンを加えたザルツブルクの前線3人は今季のグループステージでのパフォーマンスを経て、欧州注目銘柄となった。
◆伊東は奮闘もベルギー王者は歯が立たず~ヘンク~

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ザルツブルクと共に2強の牙城を崩せるかが注目されたヘンクだったが、ベルギー王者にその力はなかった。監督と主力を引き抜かれたチームは弱体化し、ナポリにホームで引き分けるのが精一杯だった。その中で全試合に先発した伊東は持ち味のスプリント力を生かし、ロングカウンターの起点となったが、チーム力の差を埋めるには至らず2試合を残しての敗退となった。
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