VARの存在意義とは? CLで明らかな顔面ヒジ打ちも退場どころかノーファウル

2019.12.12 10:30 Thu
Getty Images
VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の存在意義が再び問われる事案が発生した。事件は、11日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ最終節のディナモ・ザグレブvsマンチェスター・シティの一戦で起こった。

1-1で迎えた前半アディショナルタイム、シティのスローインで再開すると、相手ボールに。ディナモ・ザグレブはカウンターを仕掛けると、パスを受けたアメル・ゴヤクがドリブルを開始。すると、プレスをかけてきたロドリに対し、顔面にエルボーを食らわせ、ロドリはそのまま倒れこんだ。

CLではVARが導入されており、当該シーンのリプレイでは明らかに顔面へヒジ打ちをしているのが確認できる。しかし、カルロス・デル・セロ・グランデ主審はこのプレーに対しファウルを取らず。さらにVARも介入せず、ゴヤクはお咎めなしに終わった。
このシーンについて元マンチェスター・ユナイテッドのオーウェン・ハーグリーブス氏は『BTスポーツ』で「レッドカードを与えない場合のVARのポイントはなんだろうか」と疑問を呈し、「いつだってレッドカードだ。彼はボールをおき、ヒジ打ちをした」と見解を述べた。

また「掴まれて、自分を守ろうとして除けようとしたとしても、あまり見たくはないがそれはレッドカードだ」とも語っている。また、元マンチェスター・シティのジョレオン・レスコット氏も「(レッドカードが)与えられたとしても、驚かなかった」とコメント。「そこに意図があった。彼がボールの外から、寄りかかっていった」と語り、退場処分が妥当との見解を示した。
各国で問われるVARの意義。何のために導入されているのか、サッカー界全体で考える必要はありそうだ。

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