モウ・スパーズ、2点差引っくり返す逆転劇で最終節を前に2位での決勝T進出が決定!《CL》

2019.11.27 06:56 Wed
Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)・グループB第5節、トッテナムvsオリンピアコスが26日にトッテナム・ホットスパースタジアムで行われ、4-2で勝利したトッテナムの2位通過が決定した。

今月19日にポチェッティーノ前監督を電撃解任したトッテナムは、翌日にモウリーニョ新監督の招へいを発表。その初陣となったウェストハムとのリーグ戦を3-2で競り勝ち、リーグ戦6試合ぶりの勝利を掴んだ新生スパーズは、グループ最下位に沈むオリンピアコスを相手に公式戦連勝を狙った。

モウリーニョ監督は直近のウェストハム戦から負傷のベン・デイビスに代えてローズを起用した以外、同じメンバーを起用。その一方で負傷明けのヴェルトンゲン、エンドンベレがベンチ入りを果たした。
この試合、勝利で自力での決勝トーナメント進出を決められるトッテナムだが、未勝利で最下位に沈むアウェイチームに押し込まれる立ち上がりに。すると6分、DFローズがロングボールの対応を誤って自陣ボックス付近にこぼれたボールを拾ったエル・アラビに左足のミドルシュートを許す。GKガッサニーガが何とか右手で触ったもののボールがネットを揺らした。

ホームで早々に先制を許したトッテナムはすぐさま反撃を開始。ソン・フンミンとルーカス・モウラの両ウイングが果敢な仕掛けでチャンスを窺う。14分には相手陣内左サイドで得たFKの場面でキッカーのウィンクスがインスウィングで入れたクロスをソン・フンミンがバックヘッドでコースを変えて枠に飛ばすが、これはGKジョゼ・サのビッグセーブに阻まれる。
早い時間帯の同点ゴールとはならなかったトッテナムは逆に追加点を許すことに。19分、オリンピアコスの右CKの場面でグラウンダーのクロスをニアのポデンセにフリックされると、ゴール前でフリーにしたルベン・セメドにワンタッチで押し込まれた。

ホームとは思えないチグハグな戦いが続く中、モウリーニョ監督は早い時間帯に決断を下す。29分、ダイアーを下げてエリクセンをピッチに投入。より攻撃的な布陣でゴールを目指す。

なかなか流れの中では攻め切れない状況が続くが、前半終了間際の46分には相手陣内右サイドでのスローインの流れからオーリエが入れたグラウンダーのクロスが相手DFのクリアミスを誘い、ゴール前でフリーのデレ・アリが冷静に流し込み、前半のうちに1点を返した。

すると、相手のミスで得たこのゴールによって息を吹き返したトッテナムは勢いを持って入った後半立ち上がりに追いつく。50分、相手陣内右サイドでのクイックスローからボックス右に抜け出したルーカスのマイナスクロスをゴール前にタイミング良く入ってきたケインが右足ダイレクトで合わせた。

このまま畳み掛けたいトッテナムだったが、オリンピアコスもきっちり気持ちを切り替えて対応。以降は一進一退の攻防が続く。その流れの中でモウリーニョ監督はルーカスに代えてムサ・シソコを61分に投入する。

後半半ばを過ぎても2-2の均衡が保たれるが、伏兵が試合を動かす。73分、ボックス左でキープしたデレ・アリが浮き球のクロス。これを手前のソン・フンミンが頭でフリックしてファーに流すと、ドフリーのオーリエが右足の弾丸シュートをゴール左隅に突き刺し逆転に成功した。これで完全にノッたホームチームは77分、エリクセンの絶妙なFKをケインが頭で合わせ勝利を大きく引き寄せる4点目とした。

その後、エンドンベレの投入で完全に試合をクローズしたトッテナムが2点差を引っくり返す見事な逆転劇でモウリーニョ新体制での公式戦2連勝を達成。この結果、グループステージ3連勝となったトッテナムは最終節を残して2位での決勝トーナメント進出が決定した。

トッテナムの関連記事

トッテナムのアンジェ・ポステコグルー監督が、マンチェスター・シティ相手のバウンスバックの勝利に満足感を示した。イギリス『フットボール・ロンドン』がオーストラリア人指揮官の会見コメントを伝えている。 直近のクリスタル・パレス戦で今季プレミアリーグ未勝利の相手に初白星を献上したトッテナム。その不甲斐ない敗戦からバウン 2024.10.31 11:00 Thu
EFLカップ(カラバオカップ)準々決勝の組み合わせ抽選が30日に行われた。 超過密日程が続く中で行われた4回戦は優勝候補筆頭のマンチェスター・シティがトッテナムに、アストン・ビラがクリスタル・パレスとのプレミアリーグ勢対決に敗れて敗退。また、ブライトンvsリバプール、ニューカッスルvsチェルシーの強豪対決はリバプ 2024.10.31 08:11 Thu
EFLカップ(カラバオカップ)4回戦、トッテナムvsマンチェスター・シティが30日にトッテナム・ホットスパースタジアムで行われ、2-1で勝利したトッテナムがベスト8進出を決めた。 ヨーロッパリーグでは開幕3連勝スタートも、プレミアリーグでは直近のクリスタル・パレス戦での敗戦によって8位に甘んじるトッテナム。そのリ 2024.10.31 07:23 Thu
レアル・マドリーFWヴィニシウス・ジュニオールのバロンドール落選にブラジル代表の同僚が異を唱える。 ラ・リーガとチャンピオンズリーグの優勝に大きく貢献し、事前報道のリーク情報でバロンドールの本命とされたヴィニシウス。しかし、28日の授賞式で名を呼ばれたのはスペイン代表MFロドリで、シティでのプレミアリーグ4連覇に 2024.10.30 19:45 Wed
マンチェスター・ユナイテッドで起きた監督交代にプレミアリーグの各クラブ指揮官がコメントを寄せる。 ユナイテッドは28日、エリク・テン・ハグ監督の即時退任を発表。成績不振が続いたとあって事実上の解任となり、2022年夏からスタートしたテン・ハグ体制が約2年半のときを経て幕を閉じた。 イギリス『BBC』ではプレ 2024.10.30 13:25 Wed

UEFAチャンピオンズリーグの関連記事

ピッチ上の働きに関しては、選手以上に多くの目を向けられ、時には批判対象として格好の餌食にもなってしまうレフェリー。ピッチ外でとんでもない事件を起こしていたことがわかった。 ポーランド『TVP World』によると、2024-25シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)予選3回戦でVAR(ビデオ・アシスタント・レフェ 2024.10.26 10:10 Sat
モロッコ代表FWアミヌ・アドリが左足のケガで年内欠場となった。所属元のレバークーゼンが24日に発表している。 アドリは23日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第3節のブレスト戦に63分から出場したが、79分に相手DFに左足を削られる接触プレーで負傷。81分にマルタン・テリエとの交代を余儀なくされ 2024.10.25 08:02 Fri
モナコの日本代表FW南野拓実が、チャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ第3節のベストイレブンに選出された。 22日に行われたツルヴェナ・ズヴェズダ戦で今シーズンのCL初ゴールを含む2ゴールに1アシストを記録し、5-1の勝利に貢献した南野は同試合でプレーヤー・オブ・ザ・マッチ(POTM)に選出される鮮烈な活躍 2024.10.25 05:30 Fri
RBライプツィヒは24日、オランダ代表MFシャビ・シモンズの負傷を発表した。 クラブの発表によると、シャビ・シモンズは左足首のじん帯を損傷したとのこと。数週間の離脱になることが決定したという。なお、治療法はまだ検討中であり、今後どういった選択をするか決まるという。 シャビ・シモンズは、パリ・サンジェルマン( 2024.10.24 23:55 Thu
マンチェスター・シティのノルウェー代表FWアーリング・ハーランドが決めたアクロバティックな一撃にチームメイトも唖然だ。イギリス『BBC』が報じる。 シティは23日のチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第3節でスパルタ・プラハをホームに迎え撃ち、5-0と圧勝。2連勝の3戦無敗でストレートインの3位に浮上した。 2024.10.24 19:15 Thu

トッテナムの人気記事ランキング

1

毎熊晟矢と同僚の逸材ファン・ボメルがトッテナム戦12分に負傷交代…晴れ舞台を観に来た元オランダ代表の父&祖父は…

AZのU-21オランダ代表FWルーベン・ファン・ボメルがトッテナム戦で負傷した。蘭『Voetbal International』が伝える。 ルーベン・ファン・ボメルは、バルセロナやバイエルン、ミラン、そしてオランダ代表などで活躍したマルク・ファン・ボメル氏を父に持ち、祖父は元オランダ代表監督のベルト・ファン・マルヴァイク氏という20歳。 192cmの長身ワイドアタッカーで、祖父がアドバイザーも務めるオランダ2部・マーストリヒトでプロデビュー後すぐに頭角を表し、昨季からAZへ。19歳で挑んだキャリア初のオランダ1部にて、公式戦10得点をマークした。 今季もここまで公式戦13試合6得点3アシストと順調に滑り出し、ヨーロッパリーグ(EL)にも初参戦。ELデビュー戦で2得点を決めるなどし、25日はアウェイ・ノースロンドンでのトッテナム戦に先発出場した。 ところが開始12分で負傷交代。DF毎熊晟矢も先発したこの一戦、ファン・ボメルは接触でトッテナム選手に足を踏まれ、マールテン・マルテンス監督いわく「つま先に深刻な傷」とのこと。「スパイクは穴があいていた」そうだ。 父マルク・ファン・ボメル氏と祖父ファン・マルヴァイク氏も、息子、孫の晴れ舞台を見届けるべく、スタジアムを訪れていたとのこと。しかし、負傷シーンに頭を抱え、そこから最後まで落胆した様子だったという。 近い将来のステップアップも十分に考えられる逸材、ルーベン・ファン・ボメル。今回のつま先負傷により、少なくとも27日のリーグ戦出場は困難か。今のところ、正式な診断結果は出ていないとのことだ。 2024.10.25 21:45 Fri
2

勝者ロドリのバロンドール争い…リシャルリソンが涙のヴィニシウスをフォローしつつ異議 「誰も理解できない基準」

レアル・マドリーFWヴィニシウス・ジュニオールのバロンドール落選にブラジル代表の同僚が異を唱える。 ラ・リーガとチャンピオンズリーグの優勝に大きく貢献し、事前報道のリーク情報でバロンドールの本命とされたヴィニシウス。しかし、28日の授賞式で名を呼ばれたのはスペイン代表MFロドリで、シティでのプレミアリーグ4連覇にスペイン代表でのユーロ2024制覇、そして昨季の出場した公式戦64試合でわずか1敗という驚異的な勝率も評価されたか、初の栄冠に輝いた。 アルゼンチン代表FWリオネル・メッシやポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの二大巨頭が独占する時代ではなくなった今、開かれた賞になったと言っていいが、トッテナムFWリシャルリソンはブラジル代表でヴィニシウスとチームメイトらしく不満を抱く。ロドリの受賞も妥当としつつ、自身のインスタグラムにこう綴った。 「フットボールに携わる僕らの誰もが毎シーズン、大きな期待とともに個人賞を待っている。今日、フットボールを愛するすべてのブラジル人は久しぶりに我が国の選手が世界最高の賞に輝くのを期待して目を覚ました」 「残念ながら、誰も理解できない基準で受賞が叶わなかった。誤解しないでほしいけど、ロドリは最高の選手に値する素晴らしい選手だ。ただ、ヴィニがバロンドールを受賞できなかったのは恥ずべきことで、今日敗れたのはフットボールにほかならない」 「ヴィニがブラジル全土で応援してもらうのが夢だと言っていたのを覚えている。今日がその日だったんだ! 君は巨人で、世界一だ! どんなトロフィーもそれに変わるものなんてない。黙らずに進み続けよう、僕らは一緒だ!」 2024.10.30 19:45 Wed
3

「最初の1秒からの心構えが違いを生んだ」トッテナム撃破で今季プレミア初勝利のクリスタル・パレス、指揮官がファンに感謝「ファンの力が必要だった」

クリスタル・パレスのオリバー・グラスナー監督が、トッテナム戦を振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。 27日、プレミアリーグ第9節でクリスタル・パレスはホームにトッテナムを迎えた。 今シーズンはここまで未勝利と大苦戦。降格圏に位置していたクリスタル・パレスだが、日本代表MF鎌田大地はベンチスタートとなった。 立ち上がりから激しく前にプレスをかけていくクリスタル・パレス。すると31分、最終ラインへのプレスからボールを奪うと、右サイドからのクロスを最後はジャン=フィリップ・マテタが蹴り込み先制に成功。鎌田は88分からの出番となったが、チームはこの1点を守りきり、今シーズン初勝利を記録した。 試合後、クラブのチャンネル『Palace TV』のインタビューに応じたグラスナー監督は、チームが狙い通りの前プレスをかけて試合をコントロールできたとした。 「特に素晴らしいパフォーマンスだった。選手たちの功績は、今日のプレーぶりにある」 「最初の1秒から勇気を出し、前線に出て、トッテナムにプレッシャーをかけ、素晴らしいゴールを決めた」 「ハーフタイムの直後、我々は前線に出てチャンスを作り、ゴールは認められずに厳しいPK判定となった。だから、我々は今日の選手たちのパフォーマンスを本当に誇りに思っている」 「最初の1秒からの心構えが違いを生んだ。激しさ、勇気、勇敢さ。我々がいかに高い位置から彼らにプレッシャーをかけ、背後で何が起こるかを気にしなかった」 「最も良い例は、我々のウイングバックが相手のボックス内で左センターハーフからプレッシャーをかけ、ボールを奪い、素晴らしいゴールを決めたところだと思う」 「最大の違いは、こうした心構えだった」 また、セルハースト・パークに集まった多くのファンにも感謝。結果が出ていない中でも応援を続けてくれたことが、この試合では大きな力になったと語った。 「トッテナムはあらゆる手を尽くしたので、ファンの力が必要だった。彼らは[4-4-2]でプレーし、クロスを上げてきていた」 「しかし、我々は常に彼らをゴールから遠ざけようとした。この努力のため、選手たち、特に攻撃陣は最後疲れているように見えた」 「だから、ファンからのサポートは助けになった。ファンの皆さんの全てのサポートに感謝する」 「ファンは常にチームを信じ、常に我々をサポートしてくれた。だから、このことに感謝し、これからも続けていこう」 <div style="text-align:center;" id="cws_ad"><hr /><a href="https://www.video.unext.jp/lp/football_pack?adid=XXX&utm_medium=a_n&utm_campaign=a_n&cid=D34327&utm_source=seesawgame_ultrasoccer&utm_term=ultrasoccer&rid=SG00003" target="_blank">プレミアリーグを見るなら<br />「U-NEXTサッカーパック」がお得!!</a><hr /></div> <span class="paragraph-title">【動画】クリスタル・パレスがプレミア初勝利!トッテナム相手に激しさ見せる</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="mTqAbwtB55A";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> <div style="text-align:center;" id="cws_ad"><hr /><a href="https://www.video.unext.jp/lp/football_pack?adid=XXX&utm_medium=a_n&utm_campaign=a_n&cid=D34327&utm_source=seesawgame_ultrasoccer&utm_term=ultrasoccer&rid=SG00003" target="_blank">プレミアリーグを見るなら<br />「U-NEXTサッカーパック」がお得!!</a><hr /></div> 2024.10.28 11:05 Mon
4

鎌田大地が終盤出場のパレスがスパーズ撃破で待望の今季リーグ戦初白星!【プレミアリーグ】

プレミアリーグ第9節、クリスタル・パレスvsトッテナムが27日にセルハースト・パークで行われ、ホームのパレスが1-0で勝利した。なお、パレスのMF鎌田大地は88分から途中出場した。 前節、ノッティンガム・フォレストに競り負けて3連敗を喫した18位のパレスは、強豪をホームに迎えたロンドン・ダービーで今季リーグ戦初勝利を狙った。この一戦では鎌田がベンチスタートとなった。 一方、前節はウェストハム相手に4-1で完勝したトッテナムはダービー連勝を狙った。ミッドウィークのヨーロッパリーグ(EL)のAZ戦では先発9人を入れ替えた中で1-0の勝利を収めたチームは、ウェストハム戦から先発1人を変更。軽傷を抱えるソン・フンミンの代役に17歳ムーアをプレミア初先発で起用した。 戦前の予想通り、堅守速攻のパレスとボールを握って押し込むトッテナムという構図の下で推移していくダービー。序盤は中盤での潰し合いがメインとなり、なかなかフィニッシュの数が増えていかない。 前半20分過ぎには筋肉系のトラブルに見舞われたレルマがプレー続行不可能となり、ヒューズのスクランブル投入を余儀なくされたホームチーム。だが、果敢なハイプレスと球際、セカンドボールの攻防で優位性を出し始め、押し込む展開に。 すると、31分には相手のゴールキックからのビルドアップにしつこくプレスを仕掛けて右サイドで奪い切ると、ムニョスの右クロスをゴール前のエゼがワンタッチでファーに流したボールを収めたマテタが冷静に左足シュートをニア下へ流し込んだ。 得点力不足のイーグルスにまんまと先制点を奪われたトッテナムはすぐさま反撃を開始。引き続きビルドアップやセカンドボールへの反応で苦戦を強いられたが、徐々にプレスを回避し始めると、オープンスペースでの仕掛けからチャンスを創出していく。 34分にはセットプレーの流れからゴール左でファン・デ・フェンが放ったシュートがディフレクトしてコースが変わって左ポストを叩く決定機を作り出すと、以降はようやくポケットを攻略する得意の形からゴールに迫る。だが、前半アディショナルタイムにウドジェのグラウンダークロスにニアで合わせたマディソンの左足シュートはGKヘンダーソンのビッグセーブに阻まれ、前半の内に追いつくことはできなかった。 互いにメンバー交代なしで臨んだ後半はよりオープンな展開に。開始直後にトッテナムがボックス右に侵入したクルゼフスキのシュートでゴールに迫ると、パレスも前がかりな相手の背後を積極的に狙って左サイドのエゼが流れの中、セットプレーで再三チャンスに絡んでいく。 後半もパレスのプレー強度に苦戦するトッテナムは60分過ぎに3枚替えを敢行。マディソンとクルゼフスキのインサイドハーフにムーアを下げてリシャルリソン、ヴェルナー、パプ・サールを投入。リシャルリソン、ソランケを最前線に並べた[4-4-2]の形に変更した。 この交代によって前線での収まりが出てきたアウェイチームは、シンプルなクロスも使いながら攻撃に変化を加えていくが、最後のところで連携と精度を欠く。それでも、リスクを冒して前に出る中で迎えた幾度かのピンチをGKヴィカーリオのビッグセーブで凌いで勝ち点の可能性を残す。 その後、後半最終盤には鎌田らの投入でパレスが完全に逃げ切り態勢に入ると、トッテナムが猛攻を仕掛けていく。だが、全体的に精度やパワーを欠くアウェイチームの攻撃はホームチームが集中した守備で最後まで撥ね返し続け、このままタイムアップを迎えた。 この結果、難敵スパーズに会心の勝利を収めたパレスが待望の今季リーグ戦初白星を手にした。 クリスタル・パレス 1-0 トッテナム 【クリスタル・パレス】 ジャン=フィリップ・マテタ(前31) <span class="paragraph-title">【動画】パレスを初勝利に導いたマテタの決勝点!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">クリスタル・パレス<br>マテタの先制ゴール<br>ヒールで流したエゼにも注目<br>待望の今シーズン初勝利なるか?<br><br>プレミアリーグ 第9節 <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%AC%E3%82%B9?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#クリスタル・パレス</a> v <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%86%E3%83%8A%E3%83%A0?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#トッテナム</a><br><br><a href="https://t.co/IQcfgHPywb">https://t.co/IQcfgHPywb</a> <a href="https://t.co/vCTqHl5JfQ">pic.twitter.com/vCTqHl5JfQ</a></p>&mdash; U-NEXTフットボール (@UNEXT_football) <a href="https://twitter.com/UNEXT_football/status/1850547708467319065?ref_src=twsrc%5Etfw">October 27, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.10.28 01:13 Mon
5

【プレミアリーグ第9節プレビュー】アーセナルvsリバプールの上位対決、チェルシーとニューカッスルは連戦初戦に

先週末に行われた第8節ではチェルシーとの上位対決を制したリバプール、ウォルバーハンプトンに劇的勝利のマンチェスター・シティが勝ち点3を積み上げた一方、アーセナルはボーンマス相手にまさかの今シーズン初黒星を喫し、序盤の優勝争いで明暗が分かれた。第2グループではアストン・ビラ、ブライトン&ホーヴ・アルビオン、トッテナムが勝利を挙げて上位を追走している。 10月最終週に開催される第9節では3位のアーセナルと首位のリバプールによる、優勝争いのライバル直接対決が最注目カードだ。 アーセナルは前節、インターナショナルマッチウィーク明け初戦でボーンマスとのアウェイゲームを戦って0-2の完敗。前半半ばのDFサリバの一発退場が大きく結果に響いたが、MFウーデゴールに加えてFWサカら主軸を欠く攻撃は精度を欠くなど勝ち点1にも値しない低調な出来だった。続くチャンピオンズリーグ(CL)ではシャフタール・ドネツク相手のホームゲームに1-0で勝利。ひとまずバウンスバックに成功した。ただ、FWトロサールのPK失敗も響きオウンゴールで挙げた1点にとどまり、試合のクローズの部分でも守護神ラヤの最終盤のビッグセーブがなければ勝ち点1にとどまっていた可能性もあった。 また、同試合ではDFカラフィオーリが新たに負傷者リスト入り、今回の大一番ではサスペンションのDFサリバに加え、サカと共にDFティンバーが間に合うかは微妙な状況でMFトーマスやDFキヴィオル、DFジンチェンコらを加えた急造バックラインで首位チームの強力な攻撃陣に対峙する可能性が高い。 対するリバプールは前節、好調のチェルシーとのホームゲームを2-1で勝利。後半立ち上がりに一瞬の隙を突かれて追いつかれたが、FWサラーがPKによるゴールと、MFカーティス・ジョーンズの決勝点をアシストするエースの仕事をみせ、接戦をモノにした。続くCLでは敵地でRBライプツィヒの高いプレー強度にやや苦戦したものの、FWヌニェスのゴールを最後まで守り抜いて1-0の勝利。CL開幕3連勝と抜群の安定感を誇る。 今回の一戦に向けては守護神アリソンらに加えて、FWジョタの欠場が決まったが、代役を務めるヌニェスやFWガクポ、FWルイス・ディアスら前線の選手がハイレベルのポジション争いを見せており、手負いのガナーズの守備陣に対して大きな不安要素とはならない。なお、DF冨安健洋は引き続き欠場となり、MF遠藤航はベンチスタートが濃厚だ。 その優勝争いライバル対決に次ぐ好カードが、週明けのEFLカップ(カラバオ)でも対戦する6位のチェルシーと、9位のニューカッスルによる強豪対決。前節は共に敗戦を喫しており、リバウンドメンタリティが試される一戦となる。 前述のリバプール相手に惜敗したチェルシーだが、直近のカンファレンスリーグ(ECL)ではギリシャの強豪パナシナイコスとのアウェイゲームをFWフェリックスの2ゴールなどで4-1の完勝。きっちりバウンスバックを果たした。今節に向けてはあえてECL登録メンバー外としているMFパーマーらリーグ戦の主力が休養十分で復帰し、サスペンション明けのDFフォファナとDFククレジャも起用可能となり、盤石の状態で戦える。 一方、ニューカッスルは前節、ブライトンとのホームゲームで0-1の敗戦。ボール支配率、シュート数で相手を大きく上回るなど内容面で悲観すべき点はないが、決めるべき時に決める、耐えるべき時に耐えるという勝負の原則で相手に上回られての今季2敗目となった。敵地でバウンスバックを狙う一戦ではDFボトマンやFWウィルソンらが引き続き不在となるが、前節戦列に復帰したFWイサクが今週のトレーニングでコンディションを上げてきており、こちらもスカッドの状態は悪くない。 リバプールの結果次第で首位を奪還できる2位のマンチェスター・シティは、未だリーグ戦で勝利がなく且つ3連敗と泥沼の状態にある19位のサウサンプトンとのホームゲームでリーグ3連勝を狙う。前節は最下位ウルブスに大苦戦を強いられたが、後半ラストプレーでDFストーンズが決めた劇的ゴールによって4連覇王者の勝負強さを発揮した。続くCLではスパルタ・プラハ相手にFWハーランドが驚愕のアクロバティックゴールなど2ゴールの活躍をみせて5-1の圧勝。余裕の試合展開によって早いタイミングで主力をベンチに下げられたが、今節はMFデ・ブライネとDFウォーカーに加え、MFグリーリッシュとFWドクの両翼が不在となる見込みで、総力戦での戦いを強いられそうだ。 前節はレスター・シティ相手に後半最終盤の失点で2点差を引っくり返される大逆転負けとなったサウサンプトンでは、同試合で負傷交代したDF菅原由勢の起用の可否が気になるところ。指揮官は試合直前まで見極めたいと語っており、少なくともメンバーに絡める可能性はありそうだ。 難敵マグパイズを撃破してリーグ連勝で5位に浮上したMF三笘薫所属のブライトンは、最下位のウルブス相手に今季初の3連勝を狙う。前節勝利に貢献したものの、負傷交代したFWウェルベックは大事に至らずも、今節ではFWジョアン・ペドロやFWミンテと共に欠場の可能性が高い。前線の入れ替えが見込まれる中、スタメン復帰有力な三笘には2度の決定機を逃がした前節の悔しさを晴らす活躍を期待したい。 前節はウェストハム相手に4-1で完勝し、そのブライトン戦での大逆転負けを見事に払しょくしたトッテナムは、MF鎌田大地を擁する18位のクリスタル・パレスとのロンドン・ダービーで連勝を狙う。そのウェストハム戦で戦列に復帰し、2点に絡んだFWソン・フンミンが軽度の問題で欠場となる見込みだが、ミッドウィークのヨーロッパリーグ(EL)のAZ戦では先発9人を入れ替えた中でFWリシャルリソンのPKによる今季公式戦初ゴールを守り切って1-0の勝利。チーム状態は悪くない。ソン・フンミン不在の左ウイングではそのリシャルリソンに、AZ戦で鮮烈な輝きを放った17歳FWムーアら幾つかの選択肢が想定される中、ポステコグルー監督の選択に注目したい。 一方、開幕前の下馬評は高かったが、ここまで3分け5敗で降格圏に沈むパレス。直近のノッティンガム・フォレスト戦も0-1で競り負けて厳しい3連敗に。8戦5得点と深刻な得点力不足に喘ぐ中で前節スタメンの鎌田はチームと共に微妙なパフォーマンスが続いている。今節はベンチスタートの可能性が高いが、浮上のきっかけを掴みたい。 12位に低迷するマンチェスター・ユナイテッドは、同じく15位と低迷するウェストハムとのアウェイゲームでリーグ連勝を目指す。リーグ前節はブレントフォード相手に2-1の逆転勝利を収めて公式戦6戦ぶりの白星を挙げたが、ELでフェネルバフチェとのアウェイゲームを1-1のドロー。3試合連続先制しながらもリードを守り切れず、3戦連続ドローとなった。本職サイドバックのマズラウィのトップ下起用など奇策も嵌らず、再び批判を浴びる形となったテン・ハグ監督としては不振のハマーズをしっかりと叩いて自身の危うい状況を改善したい。 その他ではCL3連勝スタートで首位に立つ好調のアストン・ビラが前節アーセナルを破って勢いに乗るボーンマスをホームで迎え撃つ一戦や、9戦目での初勝利を目指すイプスウィッチの戦いにも注目だ。 《プレミアリーグ第9節》 ▽10/25(金) 《28:00》 レスター・シティ vs ノッティンガム・フォレスト ▽10/26(土) 《23:00》 アストン・ビラ vs ボーンマス ブレントフォード vs イプスウィッチ ブライトン vs ウォルバーハンプトン マンチェスター・シティ vs サウサンプトン 《25:30》 エバートン vs フルアム ▽10/27(日) 《23:00》 チェルシー vs ニューカッスル クリスタル・パレス vs トッテナム ウェストハム vs マンチェスター・ユナイテッド 《25:30》 アーセナル vs リバプール 2024.10.25 21:00 Fri

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly