【日本代表プレビュー】本気のベネズエラを相手に、どこまで渡り合えるか。新戦力の起用は?《キリンチャレンジカップ/日本vsベネズエラ》

2019.11.19 12:37 Tue
©超ワールドサッカー
19日、キリンチャレンジカップ2019で日本代表はホームにベネズエラ代表を迎えた一戦を行う。14日に行われたキルギス代表とのカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選では、劣悪なピッチ以上にキルギスの戦い方に苦戦した日本。今回のベネズエラとの一戦には、ヨーロッパでプレーする主力選手が数名帰国し、Jリーグでプレーする初招集選手4名を加えた編成で臨む。
フレンドリーマッチとはいえ、12月に控えるE-1選手権に向けて、選手にとっては大事な一戦。チームの底上げを目指す森保一監督としても、しっかりとした内容で、勝利という結果を掴みたいところだ。

◆キルギス戦メンバーが軸
(C)CWS Brains,LTD.

アウェイでの戦いに加え、中央アジアからの長距離移動を経て16日に帰国した日本代表。全体でのトレーニングは、17日、18日の2日間しかない中での試合となる。

前日会見で森保監督は「キルギス戦を戦った選手を軸に明日のメンバーを考えていきたいと思います」とコメント。「長距離移動でかなり疲労も蓄積した中での戦い」と厳しい環境を示唆しているが、大幅に入れ替えることはあまりないのかもしれない。

今回の日本代表には、DF進藤亮佑(北海道コンサドーレ札幌)、DF荒木隼人(サンフレッチェ広島)、MF古橋亨梧(ヴィッセル神戸)、FWオナイウ阿道(大分トリニータ)の4名が初招集されている。Jリーグで結果を残しての参加となる中で、3バックをチームで経験している2人も招集するなど、新たな展開に向けての代表招集とも考えられる。
レギュラー組の壁は厚く、U-22日本代表のメンバーもこの先関わってくる可能性も高い日本代表において、初招集選手はまずは自身の特徴を出すことが求められるだろう。

◆万全の状態のベネズエラ代表
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一方のベネズエラ代表は、2018年11月に大分で対戦している。1年ぶりの対戦となる中で、指揮はラファエル・ドゥダメル監督が執ることとなる。

ベネズエラは、2022年のカタールW杯での初出場を目指し、大きく強化している。2018年からはほとんどのフレンドリーマッチをアウェイで行い、日本を含めたアジアの国や北中米の国に出向いて戦っている。

今年6月のコパ・アメリカでは、その成果が垣間見え、グループリーグではペルー代表、ブラジル代表を相手にゴールレスドロー。ボリビア代表には1-3で勝利しグループステージを突破したが、準々決勝ではアルゼンチン代表に0-2と敗れ敗退となった。

それでも、2017年のU-20W杯で準優勝を成し遂げたこともあり、若手にシフトしながらチーム力を高めている。今回のインターナショナルマッチウィークでは、日本戦のみ。来年3月に開幕する南米予選前のラストゲームとなるだけに、気合も十分だ。

日本では14日からトレーニングを重ねており、ホームの日本代表よりもコンディションは万全。国内でのフレンドリーマッチながらも、ベストコンディションなベネズエラとの一戦は面白い試合になることは間違いない。

◆予想フォーメーション[4-2-3-1]
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GK:権田修一
DF:室屋成、植田直通、畠中槙之輔、佐々木翔
MF:橋本拳人、柴崎岳
MF:古橋亨梧、中島翔哉、浅野拓磨
FW:鈴木武蔵
監督:森保一

日本の予想スタメンだが、森保監督は「4バック」を明言。前日練習の状態を見て判断するとは言っていたが、おそらくスタートは[4-2-3-1]でくるだろう。

GKは権田修一(ポルティモネンセ)と予想する。J2優勝を果たした柏レイソルのGK中村航輔も久々に代表に招集されたが、ここはチームの守護神である権田をチョイス。本気のベネズエラ相手にどこまでのパフォーマンスを見せられるかに注目だ。

最終ラインは、DF酒井宏樹(マルセイユ)、DF吉田麻也(サウサンプトン)、DF長友佑都(ガラタサライ)が帰国したため3枚の入れ替えは必至。一方で、DF植田直通(セルクル・ブルージュ)はセンターバックの一角を任されるだろう。

帰国した3名の代役は、右サイドバックにDF室屋成(FC東京)、センターバックの一角にDF畠中槙之輔(横浜F・マリノス)、そして左サイドバックにDF佐々木翔(サンフレッチェ広島)と予想する。

ボランチのコンビも1人はMF柴崎岳(デポルティボ・ラ・コルーニャ)となるだろう。MF大島僚太(川崎フロンターレ)の存在も気になるが、このチームの心臓である柴崎が先発すると予想する。また、相棒はMF橋本拳人(FC東京)と予想する。キルギス戦は別メニュー調整もあり、MF遠藤航(シュツットガルト)に先発の座を譲ったが、ここでは先発に復帰するだろう。

2列目の予想は難しい。U-22日本代表に参加していたMF久保建英(マジョルカ)やMF堂安律(PSV)だけでなく、MF南野拓実(ザルツブルク)も帰国した。その中で、キルギス戦は先発から外れたMF中島翔哉(ポルト)が先発すると予想する。悔しさを胸に、どこまでのプレーができるかは見ものだ。

また、右サイドには初招集となったMF古橋亨梧(ヴィッセル神戸)を起用するのをオススメしたい。抜群のスピードだけでなく、今シーズンは神戸でMFアンドレス・イニエスタやFWダビド・ビジャ、MFセルジ・サンペールとプレーし、動き出すタイミングやポジショニングが強化され、ゴール前でのプレーの精度が上がっている。日本代表に待望されていた古橋のパフォーマンスに注目だ。また、左にはMF浅野拓磨(パルチザン・ベオグラード)が入ると予想。両翼がスピードで背後とスペースを狙う戦いを期待したい。

1トップにも注目が集まるが、ここはFW鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)の先発を期待したい。キルギス戦ではFW永井謙佑(FC東京)が先発、さらにはリオ・デ・ジャネイロ・オリンピック時のライバルであったFWオナイウ阿道(大分トリニータ)も居るだけに、違いを見せたいところだ。

◆親善試合に留まらない一戦
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キリンチャレンジカップと聞くと、相手のコンディションが整っていない中でのゲームという印象が強いが、今回はどうやらその心配はなさそうだ。

前述の通り、ベネズエラは今週火曜日から大阪でトレーニング。時差ボケなどはなくなり、万全の状態だ。むしろ、長距離移動とアジア2次予選を戦ってきた日本の方が、コンディションに不安を抱えているだろう。

となれば、南米の実力国との真剣試合となる。ベネズエラも、W杯南米予選に向けた最後の試合となり、この試合で現状を把握したいはずだ。

オーガナイズされ、ピッチ内での判断力もあり、規律を持った戦いができるベネズエラ代表。もちろんヨーロッパでプレーしていた個の能力が高い選手もおり、日本としては難しい戦いになる可能性もある。

チームのレベルアップ、戦力の底上げを図りたい中で、どこまで渡り合えるのかも重要となる試合。新戦力の活躍はあるのかにも注目が集まる。

A代表としては年内最後の国内の試合。キリンチャレンジカップ2019のベネズエラ代表戦は、19日(木)19時25分にキックオフを迎える。
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