ローマがナポリとの太陽デルビー制して今季初のセリエA3連勝! ザニオーロ4戦連発にヴェレトゥに移籍後初弾《セリエA》
2019.11.03 01:06 Sun
セリエA第11節、ローマvsナポリによるデルビー・デル・ソーレが2日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのローマが2-1で勝利した。
前節、ウディネーゼ相手に前半退場者を出しながらも4-0の大勝を飾ったローマは2連勝で4位に浮上。過密日程が続く中、中2日で臨んだ今回のデルビーに向けては先発2人を変更。出場停止のファシオに代えてスタメンデビューのメルト・チェティン、サントンに代わってスピナッツォーラが右サイドバックに入った。
一方、前節アタランタとの上位対決を微妙な判定もあって2-2のドローで終えたナポリは2戦連続ドローで6位に転落。3試合ぶりの白星を目指す敵地でのデルビーに向けては先発4人を変更。アランを負傷で欠いたものの、オリンピコ初凱旋のマノラス、マリオ・ルイの古巣対戦組、メルテンスとジエリンスキが先発に入った。なお、アンチェロッティ監督は前節の退席処分でベンチ入りできず、息子のダビデが監督代行を担った。
互いにアグレッシブな入りを見せた中、フィニッシュの場面が多いデルビーらしい立ち上がりに。7分にカジェホンが両チームを通じた最初の枠内シュートを放てば、ローマもクライファートが果敢にミドルシュートを狙っていく。
その後も一進一退の攻防が続いたが、ジャッロロッソの絶好調の若武者がデルビーの口火を切る強烈な一撃を見舞った。19分、右サイドのスペースに飛び出したスピナッツォーラがボックス右でキープしながら味方の攻め上がりを待ってマイナスのパス。これをボックス右角で受けたザニオーロが見事な左足のシュートでニア上を射抜き、公式戦4試合連続ゴールとした。
守護神メレトに救われたナポリはここから開き直って反撃に打って出る。28分にはセットプレーの流れからディ・ロレンツォのヘディングシュートがゴールに向かうが、これはDFスモーリングのスーパークリアに遭う。
さらに、前半終盤にかけては完全にアウェイチームが押し込む状況を作り出し、41分にはメルテンスのクロスをミリクがヘディング、直後にはジエリンスキが抑えの利いたミドルシュートを放つが、いずれもバーとポストに嫌われ、前半のうちに追いつくことはできなかった。
後半も拮抗した入りとなった中、ローマが最初のチャンスをゴールに結びつける。55分、パストーレがボックス左で上げたクロスをDFマリオ・ルイが腕を使ってブロックし、ローマにこの試合2つ目のPKが与えられる。これをキッカーのヴェレトゥが冷静に決めてフランス人MFの移籍後初ゴールによってホームチームが幸先良くリードを広げた。
この追加点で攻勢を強めるローマは前半同様にジェコのポストワークを起点にクライファート、ザニオーロの両翼の仕掛け、攻守の切り替えの良さが際立つパストーレが前がかりな相手を脅かす攻撃を見せる。59分にはボックス手前のクライファートが強烈な右足のシュートを放つが、これは惜しくもクロスバーを掠める。
一方、前半以上に苦しい展開が続くナポリはカジェホン、メルテンスを下げてロサーノ、ジョレンテを続けて投入。その後、後半半ばにはクリバリへの人種差別チャント疑惑で試合が一時中断となるアクシデントに見舞われた中、再開明けにナポリがようやく1点を返す。
72分、右サイドのスペースで縦に仕掛けたロサーノがボックス右まで持ち込んでグラウンダーのクロスを供給。このクロスに対してミリクの前に体を入れたDFチェティンがクリアを試みるが、クリアし切れず。流れたボールをミリクがワンタッチで流し込んだ。
このゴールでデルビーに再び緊迫感が戻ってきた中、互いに鋭い仕掛けで相手ゴールに迫る。だが、両守備陣が高い集中力を発揮し、最後のところでやらせない。その後、ローマはペロッティ、ジェンギズ・ウンデル、サントンをピッチに送り込んで試合をクローズにかかるが、さすがにデルビーはこのまま終わらない。
6分が加えられた後半アディショナルタイム、ボックス手前でジョレンテに入れ替わられかけたDFチェティンが思わず手を使って引き倒すと、直前に警告を受けていたチェティンにこの試合2枚目のカードが出されて退場処分に。さらに、ナポリにはラストプレーでボックス手前右好位置のFKが与えられた。だが、試合の行方を左右するミリクの直接FKが壁に撥ね返された直後に試合はタイムアップ。
白熱のデルビー・デル・ソーレを制したローマが今季初のセリエA3連勝を飾った。一方、敗れたナポリはセリエA3戦未勝利となった。
前節、ウディネーゼ相手に前半退場者を出しながらも4-0の大勝を飾ったローマは2連勝で4位に浮上。過密日程が続く中、中2日で臨んだ今回のデルビーに向けては先発2人を変更。出場停止のファシオに代えてスタメンデビューのメルト・チェティン、サントンに代わってスピナッツォーラが右サイドバックに入った。
一方、前節アタランタとの上位対決を微妙な判定もあって2-2のドローで終えたナポリは2戦連続ドローで6位に転落。3試合ぶりの白星を目指す敵地でのデルビーに向けては先発4人を変更。アランを負傷で欠いたものの、オリンピコ初凱旋のマノラス、マリオ・ルイの古巣対戦組、メルテンスとジエリンスキが先発に入った。なお、アンチェロッティ監督は前節の退席処分でベンチ入りできず、息子のダビデが監督代行を担った。
その後も一進一退の攻防が続いたが、ジャッロロッソの絶好調の若武者がデルビーの口火を切る強烈な一撃を見舞った。19分、右サイドのスペースに飛び出したスピナッツォーラがボックス右でキープしながら味方の攻め上がりを待ってマイナスのパス。これをボックス右角で受けたザニオーロが見事な左足のシュートでニア上を射抜き、公式戦4試合連続ゴールとした。
この先制点で勢いづくホームチームは23分にコラロフの地を這う左足のシュートで2点目に迫ると、直後の25分にはセットプレーの流れからこぼれ球に反応したカジェホンがトラップ際で左腕を故意に使ったとしてビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のリプレーの結果、ローマにPKが与えられる。しかし、キッカーのコラロフが左を狙ったシュートはGKメレトの見事なセーブに遭い、絶好の決定機を逸した。
守護神メレトに救われたナポリはここから開き直って反撃に打って出る。28分にはセットプレーの流れからディ・ロレンツォのヘディングシュートがゴールに向かうが、これはDFスモーリングのスーパークリアに遭う。
さらに、前半終盤にかけては完全にアウェイチームが押し込む状況を作り出し、41分にはメルテンスのクロスをミリクがヘディング、直後にはジエリンスキが抑えの利いたミドルシュートを放つが、いずれもバーとポストに嫌われ、前半のうちに追いつくことはできなかった。
後半も拮抗した入りとなった中、ローマが最初のチャンスをゴールに結びつける。55分、パストーレがボックス左で上げたクロスをDFマリオ・ルイが腕を使ってブロックし、ローマにこの試合2つ目のPKが与えられる。これをキッカーのヴェレトゥが冷静に決めてフランス人MFの移籍後初ゴールによってホームチームが幸先良くリードを広げた。
この追加点で攻勢を強めるローマは前半同様にジェコのポストワークを起点にクライファート、ザニオーロの両翼の仕掛け、攻守の切り替えの良さが際立つパストーレが前がかりな相手を脅かす攻撃を見せる。59分にはボックス手前のクライファートが強烈な右足のシュートを放つが、これは惜しくもクロスバーを掠める。
一方、前半以上に苦しい展開が続くナポリはカジェホン、メルテンスを下げてロサーノ、ジョレンテを続けて投入。その後、後半半ばにはクリバリへの人種差別チャント疑惑で試合が一時中断となるアクシデントに見舞われた中、再開明けにナポリがようやく1点を返す。
72分、右サイドのスペースで縦に仕掛けたロサーノがボックス右まで持ち込んでグラウンダーのクロスを供給。このクロスに対してミリクの前に体を入れたDFチェティンがクリアを試みるが、クリアし切れず。流れたボールをミリクがワンタッチで流し込んだ。
このゴールでデルビーに再び緊迫感が戻ってきた中、互いに鋭い仕掛けで相手ゴールに迫る。だが、両守備陣が高い集中力を発揮し、最後のところでやらせない。その後、ローマはペロッティ、ジェンギズ・ウンデル、サントンをピッチに送り込んで試合をクローズにかかるが、さすがにデルビーはこのまま終わらない。
6分が加えられた後半アディショナルタイム、ボックス手前でジョレンテに入れ替わられかけたDFチェティンが思わず手を使って引き倒すと、直前に警告を受けていたチェティンにこの試合2枚目のカードが出されて退場処分に。さらに、ナポリにはラストプレーでボックス手前右好位置のFKが与えられた。だが、試合の行方を左右するミリクの直接FKが壁に撥ね返された直後に試合はタイムアップ。
白熱のデルビー・デル・ソーレを制したローマが今季初のセリエA3連勝を飾った。一方、敗れたナポリはセリエA3戦未勝利となった。
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