神戸が2年ぶり4強! 山口弾守り抜き大分との接戦を制す《天皇杯》

第99回天皇杯準々決勝のヴィッセル神戸vs大分トリニータが23日にノエビアスタジアム神戸で行われ、1-0で神戸が勝利した。川崎フロンターレを敗り準々決勝に駒を進めた神戸は、19日に明治安田生命J1リーグ第29節のFC東京戦を戦ったため中3日で臨むことに。メンバーはFC東京戦からディフェンスラインを渡部、ジョアン・オマリに替えてトーマス・フェルマーレン、大﨑を起用。FWをダビド・ビジャから小川にして臨んだ。一方、3回戦の鹿屋体育大学戦とラウンド16のサンフレッチェ広島戦を苦戦しながらも勝ち上がってきた大分。第29節の浦和レッズ戦を18日に消化しており、1日アドバンテージがある中で、先発はGK、DFはそのままに田中達也、小林裕紀、小林成豪に替えて星、島川、オナイウ阿道を起用した。
前半開始からボールを保持する神戸。ブロックを敷きゴール前を固めカウンターを窺う大分という構図で時間が経過する。

両者ともに決定機を迎えられないまま前半も終盤に差し掛かると、大分がチャンスを作る。42分、右サイドから岩田が鋭いアーリークロスを上げると、これに後藤が頭から飛び込むも合わせられない。直後の43分にも絶好機を迎えた大分は、ディフェンスの背後を取った星がボックス左深くに侵入し、マイナス方向にパス。これを受けたオナイウ阿道が左足でシュートを狙うが、GK飯倉の好セーブに遭い得点を奪えない。

神戸は圧倒的にボールを保持しながらも決定機を作り出せず、ボックス内シュートはゼロで試合を折り返した。

前半の終盤にチャンスを掴んだ大分は50分、ボックス内左でパスを受けた星がグラウンダーのクロスを入れると、ディフェンダーと競り合う形で後藤が合わせたが、シュートは枠を捉えられない。

大分が押し込む展開となっていたが、試合を動かしたのは神戸だった。56分、小川からボックス手前右側でボールを受けた田中順也が横にラストパス。このボールを山口が左足でゴール左隅に流し込み、神戸が待望の先制点を奪った。

先制した神戸は、畳み掛けるように64分にカウンターを発動。古橋が自陣から一気に敵陣まで持ち上がり、ディフェンスを引き付け左に構える田中順也へパス。田中がクロスを上げると、ファーサイドに走り込んだ小川がクロスにあわせてヘディングシュート。シュートはゴール左隅に飛ぶも、無情にもポストに嫌われてしまう。

追いかける大分は素早く前線に蹴り込む攻撃を見せるもシュートまで持っていけず。そのまま試合は終了し、山口のゴールを守った神戸が1-0で勝利し、2年ぶりに準決勝への切符を手にした。

ヴィッセル神戸 1-0 大分トリニータ
【神戸】
山口蛍(後11)