鳥栖は2度のリードも守り切れずもドローで15位浮上…磐田は次節にも16位以下が確定の可能性《J1》

明治安田生命J1リーグ第29節のジュビロ磐田vsサガン鳥栖が19日にヤマハスタジアムで行われ、2-2の引き分けに終わった。

残留圏まで勝ち点「10」差と崖っぷちの最下位・磐田(勝ち点21)は、0-2で敗れた前節の横浜F・マリノス戦からスタメンを1名変更。藤田に代わって、ケガをしていた大井が7試合ぶりに先発に復帰した。

一方、前節のFC東京戦で劇的な逆転勝利を飾った16位・鳥栖(勝ち点31)。勝利すればプレーオフ圏内脱出となる今節は、前節からのスタメン変更はなく、同じメンバーをピッチに送り込んだ。
裏天王山となった一戦は鳥栖が先に仕掛ける。12分、バイタルエリア左でイサック・クエンカのパス受けた金崎がボックス左へスルーパス。リターンを受けたイサック・クエンカがGK八田の頭上を越すループシュートを流し込み、先制に成功する。

敵地で試合を優位に進める鳥栖は40分、敵陣中央左サイドでボールを受けた原川がインスイングのクロスを供給。ファーサイドで対峙したDFのマークを振り切った豊田がドンピシャのヘディングシュートも、GK八田のファインセーブに遭ってしまう。ここまで攻撃の形を作れなかった磐田は前半アディショナルタイムに守護神の奮闘に応える。今野のパスを受けた大南が敵陣中央からアーリークロス。ボックス中央のルキアンが山なりのヘディングシュートを放つと、ゴール左に吸い込まれ、同点に追いついた。

1-1で試合を折り返すと、徐々に磐田に流れが傾いていたが、67分に鳥栖が勝ち越す。敵陣中央左サイドからイサック・クエンカのライナー性のクロスをボックス中央で金崎が収める。巧みなボールコントロールでDFをかわして右足を振り抜くと、ゴール右に突き刺し、勝ち越しに成功する。

だが、磐田も84分に意地を見せる。小川が敵陣中央からクロスを供給すると、ボックス内で大南がヒールでフリック。DFにクリアされたこぼれ球をボックス中央のアダイウトンがオーバヘッドでゴール左に蹴り込み、試合をタイに戻してみせる。

残留に向けて勝利が絶対条件となる磐田。後半アディショナルタイムにもボックス右からのルキアンのクロスを、アダイウトンがバイシクルシュートでゴールに迫るも、得点には至らず。2-2で試合終了の笛が鳴った。

なんとか引き分けに持ち込んだ磐田は残留圏内との勝ち点差は依然として「10」。だが、次節で磐田が敗戦且つ15位に浮上した鳥栖と14位の名古屋グランパスが勝利した場合、16位以下が確定する。

一方、勝ち点「1」を積み上げた鳥栖は、湘南ベルマーレが横浜F・マリノスに0-3敗戦したため、久しぶりに残留圏内に浮上した。