フィッカデンティ体制2戦目の名古屋、赤崎の後半AT弾でなんとか引き分けに…大分はまたしても粘れず《J1》

明治安田生命J1リーグ第28節の名古屋グランパスvs大分トリニータが5日にパロマ瑞穂スタジアムで行われ、1-1の引き分けに終わった。前節がマッシモ・フィッカデンティ体勢初陣となった名古屋(11位/勝ち点32)は、守備組織の構築に定評のある監督の下、上位のサンフレッチェ広島を相手に勝ち点1をもぎ取った。今節は和泉に代えて長谷川アーリアジャスールを先発起用。ホーム初陣となる今節、6試合ぶりの勝利を目指した。大分(8位/勝ち点39)は、前節に最下位のジュビロ磐田を相手に後半アディショナルタイムに失点を許し、手痛い敗戦を喫した。その大分は2戦連続得点中の三平に加え、小塚、後藤を先発に起用。攻撃陣のテコ入れを図り、2試合ぶりの白星を狙った。
立ち上がりから長短のパスを織り交ぜながらジョーを起点に大分ゴールに迫り寄った名古屋。19分、相手ディフェンスのミスを見逃さなかったジョーがボックス内でボールを奪い、走り込んできた前田にラストパスを送る。その前田がシュートを放ったが、ディフェンスに阻まれた。

対する大分はボールこそ繋ぐものの、スペースを見つけられず、最終局面に持ち込めない状況が続くなか、サイドを活路に反攻。35分、左サイドを突破した田中がクロスを配給すると、これに反応した後藤が頭で合わせたが、枠に飛ばせない。ゴールレスで折り返した試合は52分に動く。右サイドから松本がクロスを上げると、逆サイドへ。これを拾った田中がニアサイドに右足クロスを入れたところを三平が頭で合わせる。これがゴールマウスに吸い込まれ、大分が先取に成功する。

追いかける名古屋は57分、ガブリエル・シャビエルや前田がゴールに迫るものの、GK高木の好守もあり、ゴールが遠い。それでも、後半アディショナルタイム1分、途中出場のエドゥアルド・ネットが左サイドからクロス。73分からピッチに登場した赤崎がこれにダイビングヘッド。名古屋が土壇場で追いついた。

結局、このままタイムアップ。新体制2戦目も勝利できなかった名古屋は、6試合で白星から遠ざかったものの、残留に向けて貴重な勝ち点1を手にした。大分は前節の磐田戦に続いて2試合連続のアディショナルタイム被弾で勝ち点を落とす結果に終わっている。