アーセナルが10年ぶりの開幕連勝! 肉弾戦で大苦戦もラカ&オーバ弾でバーンリー撃破!《プレミアリーグ》

2019.08.17 22:35 Sat
Getty Images
プレミアリーグ第2節、アーセナルvsバーンリーが17日にエミレーツ・スタジアムで行われ、ホームのアーセナルが2-1で勝利した。

共に開幕戦を白星で飾ったアーセナルとバーンリーによる連勝をスタートを懸けた一戦。昨季苦しんだアウェイゲームでニューカッスルを1-0のスコアで退けたアーセナルは、今季ホーム開幕戦に向けて先発3人を変更。チャンバース、ジャカ、ムヒタリアンに代わってダビド・ルイス、ダニ・セバージョスの2人の新戦力が初スタメンを飾り、初戦を欠場したラカゼットが1トップの位置で今季初出場となった。

セバージョスをトップ下に配した[4-2-3-1]の布陣を採用したアーセナルは、ビルドアップに強いけん制をかけてくるアウェイチームを冷静にいなし、徐々に押し込んでいく。すると、立て続けに得たセットプレーから早い時間帯に先制点を奪う。
13分、右CKの場面でキッカーのセバージョスがニアに入れたボールを混戦の中で収めたラカゼットが相手にユニフォームを掴まれて体勢を崩しながらも右足のシュートを枠に飛ばすと、GKポープの股間を抜きゴールネットを揺らした。

幸先良くホームで先制に成功したアーセナルだが、一転してここから我慢を強いられる。ウッド、バーンズの屈強な2トップ目がけて再三のロングボールを蹴り込んでくる相手に対して中盤を飛ばされて全体を押し下げられると共に、セカンドボールの拾い合いで劣勢となり、相手十八番のセットプレーを与えては幾度もボックス内で決定機を許す。
D・ルイス、パパスタソプーロス、GKレノを中心に何とか水際で失点を凌いだが、前半終了間際の43分にはボックス手前でマクニールに打たれたシュートのこぼれ球をゴール前で収めたバーンズに流し込まれ、同点に追いつかれる。その失点直後にはセバージョス、モンレアルとボックス左で繋いで最後はネルソンがダイレクトシュートを流し込むが、ここはモンレアルの飛び出しでオフサイドを取られて勝ち越しならず。

迎えた後半、ネルソンに代えてペペをハーフタイム明けに投入したアーセナルは、前線の個人技を生かして攻めで相手を押し込んでいく。60分と63分にはオーバメヤン、セバージョスと際どいシュートを枠に飛ばすが、前半から好守を見せていた相手GKポープにことごとく阻まれる。

それでも、64分には相手陣内左サイドでのセバージョスのカウンタープレスからボックス手前でボールを引き取ったオーバメヤンがそのままペナルティアーク付近まで運んで右足を振り抜くと、これがゴール左下隅を射抜いて勝ち越しに成功した。

その後は負傷明けのラカゼット、セバージョスを下げてコラシナツ、トレイラと守備的な交代カードを切り、カウンターで追加点を狙いつつロングボールを蹴り込んでくる相手に対して後ろの枚数を厚くして対応する。

試合終盤にかけてはオーバメヤン、トレイラに3点目を奪うチャンスがあった一方、相手のパワープレーに大苦戦。後半アディショナルタイムにはGKまで攻撃参加したCKからあわやという場面を作られるが、ここはD・ルイスのクリアで何とか凌ぎ切った。

バーンリーの肉弾戦に大苦戦を強いられながらもラカゼットの今季初ゴールとオーバメヤンの2試合連続ゴールと取るべき人がゴールを決めたアーセナルが10年ぶりの開幕連勝を達成した。

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