【プレミア注目プレビュー】ランプス率いる新生ブルーズの試金石! DF史上最高額男がOTでお披露目《マンチェスター・ユナイテッドvsチェルシー》
2019.08.11 13:15 Sun
2019-20シーズンのプレミアリーグ開幕節、マンチェスター・ユナイテッドvsチェルシーが日本時間8月11日24:30にオールド・トラフォードでキックオフされる。昨季、6位からの復権を目指すスールシャール体制2年目のユナイテッドと、英雄ランパードが帰還した昨季3位のチェルシーによる、注目のオープニングゲームだ。
昨シーズン、モウリーニョ体制“3年目のジンクス”を払拭できず、シーズン途中にスールシャール体制移行を余儀なくされたユナイテッド。“ファギーイズム”を知り尽くすノルウェー人指揮官の下、監督交代後はV字回復を見せたが、シーズン終盤に急失速し、最終的にチャンピオンズリーグ(CL)出場圏外の6位フィニッシュという屈辱を味わった。
スールシャール体制2年目で名門復活を目指す赤い悪魔は、今夏の移籍市場でFWダニエル・ジェームズ、DFワン=ビサカと補強が急務のポジションに英国産の有能タレント2選手を確保。さらに移籍市場閉幕直前には最優先補強ポジションのセンターバックにDFマグワイアというワールドクラスのタレントをDF史上最高額でレスターから獲得した。FWルカクの退団にレアル・マドリーが狙うMFポグバの去就問題が懸念事項ではあるが、若手積極登用の青年監督の下、大きな志をもって臨むシーズンに向けてまずまずの準備を整えた。
今夏のプレシーズンマッチではトッテナム、インテルとミランのミラノ勢を破るなど6戦全勝と好調を維持。FWグリーンウッドやMFアンヘル・ゴメスなど自慢のアカデミー産の若手も台頭している。ただ、あくまで重要なのはシーズン本番の戦い。昨季3位のブルーズを相手に説得力のあるパフォーマンスをみせ、宿敵マンチェスター・シティ、リバプールの2強に対する挑戦者として名乗りを挙げたい。
一方、サッリ監督の下で大幅なプレースタイルの転換を図った中、紆余曲折を経て最終的に3位フィニッシュ、ヨーロッパリーグ(EL)制覇という上々の結果を手にしたチェルシー。しかし、イタリア人指揮官はその頑固な性格や歯に衣着せない奔放な発言が周囲との軋轢を生んだ結果、わずか1年でクラブを後に。また、長らく絶対的エースに君臨してきたMFアザールも今夏レアル・マドリーに旅立ち、クラブは再び転換期を迎えることになった。
プレシーズンを通じてはダービーで指導したMFマウントやDFトモリ、レンタルバック組のFWエイブラハム、DFズマら若手を重用。逆に、アーセナルに電撃移籍したDFダビド・ルイスらベテランや余剰戦力に断固たる態度を示すなど、早くも自身のカラーを打ち出しており、今回の開幕戦でも思い切った選手起用が期待されるところだ。
なお、昨シーズンの対戦成績はユナイテッドの1勝2分け。プレミアリーグではいずれもドローに終わったが、FAカップ4回戦ではスールシャール監督率いるユナイテッドが2-0で勝利している。その一方で、ランパード監督自身は昨季ダービーの指揮官としてEFLカップでユナイテッドと対戦し、PK戦の末にオールド・トラフォードで大金星を挙げていた。
▽マンチェスター・ユナイテッド予想スタメン

DF:ワン=ビサカ、リンデロフ、マグワイア、ショー
MF:フレッジ、マクトミネイ
MF:ダニエル・ジェームズ、ポグバ、ラッシュフォード
FW:マルシャル
負傷者:DFバイリー、FWサンチェス
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはプレシーズンのケガで長期離脱のバイリーと、コパ・アメリカの影響でコンディションに問題を抱えるサンチェスの2人が欠場となる。その一方、背中のケガで直近のミラン戦を欠場したポグバは問題なくプレーできる見込みだ。
システムに関してはプレシーズンに[4-2-3-1]と[4-3-1-2]を併用したが、前者の採用が濃厚だ。スタメンに関してはマグワイア、ワン=ビサカ、ダニエル・ジェームズの新加入組のデビューが見込まれ、背番号9復帰のマルシャルの1トップ起用が濃厚だ。その一方で、マクトミネイ、ポグバと中盤を構成する人選に注目が集まる。フレッジ、アンドレアス・ペレイラ、マティッチ、マタ、リンガードのいずれを採用するかで今回の一戦に対するスタンスが表れる。
▽チェルシー予想スタメン
DF:アスピリクエタ、ズマ、クリステンセン、エメルソン・パルミエリ
MF:ジョルジーニョ、コバチッチ
MF:ペドロ、マウント、プリシッチ
FW:エイブラハム
負傷者:DFリュディガー、MFロフタス=チーク、ハドソン=オドイ、ウィリアン、カンテ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはロフタス=チーク、ハドソン=オドイの長期離脱組の欠場が決定している。また、練習復帰もコンディションに不安を抱えるリュディガー、ウィリアンに関しても欠場する見込みだ。一方、プレシーズン最終戦のボルシアMGで復帰したカンテに関しては直前に起用の可否を判断するようだ。
昨季は[4-3-3]をメインシステムとして採用していたが、プレシーズンでは[4-2-3-1]をメインシステムとして採用している。スタメンに関してはカンテにゴーサインが出れば、コバチッチに代わってジョルジーニョと中盤の底でコンビを組む見込みだ。注目はトップ下と1トップの人選だ。経験と実績を考えれば、バークリーとジルーのコンビが適当だが、ランパード監督が自身の色を出してマウント、エイブラハムと2人の若手を抜擢すると予想する。
★注目選手
◆マンチェスター・ユナイテッド:DFハリー・マグワイア
ハル・シティ、レスターでのブレイクを経てスリーライオンズで主力を担い、その能力の高さは広く知られるところだ。ただ、前DF史上最高額の男、リバプールDFファン・ダイクを超える移籍金での加入だけに、周囲の期待、批評の目は厳しくなる。今回のチェルシー戦ではアザール退団で破壊力不足が指摘される相手の攻撃陣を完璧に封じ込む働きが求められる。また、相手にそこまで高さがないため、攻撃時のセットプレーでは圧倒的な空中戦の強さを生かしてデビュー弾といきたい。
◆チェルシー:FWクリスチャン・プリシッチ
その葛藤を抱える中で臨む今回のデビュー戦では売り出し中の快速サイドバック、ワン=ビサカを相手に持ち味の鋭い仕掛け、攻撃センスを武器にブルーズを勝利に導く活躍をみせ、“アザールの後継者”ではなく“プリシッチ”という新エース像を周囲に知らしめたいところだ。
昨シーズン、モウリーニョ体制“3年目のジンクス”を払拭できず、シーズン途中にスールシャール体制移行を余儀なくされたユナイテッド。“ファギーイズム”を知り尽くすノルウェー人指揮官の下、監督交代後はV字回復を見せたが、シーズン終盤に急失速し、最終的にチャンピオンズリーグ(CL)出場圏外の6位フィニッシュという屈辱を味わった。
スールシャール体制2年目で名門復活を目指す赤い悪魔は、今夏の移籍市場でFWダニエル・ジェームズ、DFワン=ビサカと補強が急務のポジションに英国産の有能タレント2選手を確保。さらに移籍市場閉幕直前には最優先補強ポジションのセンターバックにDFマグワイアというワールドクラスのタレントをDF史上最高額でレスターから獲得した。FWルカクの退団にレアル・マドリーが狙うMFポグバの去就問題が懸念事項ではあるが、若手積極登用の青年監督の下、大きな志をもって臨むシーズンに向けてまずまずの準備を整えた。
一方、サッリ監督の下で大幅なプレースタイルの転換を図った中、紆余曲折を経て最終的に3位フィニッシュ、ヨーロッパリーグ(EL)制覇という上々の結果を手にしたチェルシー。しかし、イタリア人指揮官はその頑固な性格や歯に衣着せない奔放な発言が周囲との軋轢を生んだ結果、わずか1年でクラブを後に。また、長らく絶対的エースに君臨してきたMFアザールも今夏レアル・マドリーに旅立ち、クラブは再び転換期を迎えることになった。
FIFAから2つのウインドーでの補強禁止処分を科された影響もあって後任人事が難航した中、クラブは最終的に昨季2部のダービー・カウンティで確かな手腕を発揮したクラブのレジェンド、ランパードを新指揮官に招へい。監督2年目にしてプレミアリーグ初挑戦となる元イングランド代表MFだが、前述の補強禁止処分によってクラブからの後押しはなく、ダービーで見せた若手育成手腕を発揮し、現有戦力の底上げが求められる。
プレシーズンを通じてはダービーで指導したMFマウントやDFトモリ、レンタルバック組のFWエイブラハム、DFズマら若手を重用。逆に、アーセナルに電撃移籍したDFダビド・ルイスらベテランや余剰戦力に断固たる態度を示すなど、早くも自身のカラーを打ち出しており、今回の開幕戦でも思い切った選手起用が期待されるところだ。
なお、昨シーズンの対戦成績はユナイテッドの1勝2分け。プレミアリーグではいずれもドローに終わったが、FAカップ4回戦ではスールシャール監督率いるユナイテッドが2-0で勝利している。その一方で、ランパード監督自身は昨季ダービーの指揮官としてEFLカップでユナイテッドと対戦し、PK戦の末にオールド・トラフォードで大金星を挙げていた。
◆マンチェスター・ユナイテッド◆
【4-2-3-1】
【4-2-3-1】
▽マンチェスター・ユナイテッド予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:デ・ヘアDF:ワン=ビサカ、リンデロフ、マグワイア、ショー
MF:フレッジ、マクトミネイ
MF:ダニエル・ジェームズ、ポグバ、ラッシュフォード
FW:マルシャル
負傷者:DFバイリー、FWサンチェス
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはプレシーズンのケガで長期離脱のバイリーと、コパ・アメリカの影響でコンディションに問題を抱えるサンチェスの2人が欠場となる。その一方、背中のケガで直近のミラン戦を欠場したポグバは問題なくプレーできる見込みだ。
システムに関してはプレシーズンに[4-2-3-1]と[4-3-1-2]を併用したが、前者の採用が濃厚だ。スタメンに関してはマグワイア、ワン=ビサカ、ダニエル・ジェームズの新加入組のデビューが見込まれ、背番号9復帰のマルシャルの1トップ起用が濃厚だ。その一方で、マクトミネイ、ポグバと中盤を構成する人選に注目が集まる。フレッジ、アンドレアス・ペレイラ、マティッチ、マタ、リンガードのいずれを採用するかで今回の一戦に対するスタンスが表れる。
◆チェルシー◆
【4-2-3-1】
【4-2-3-1】
▽チェルシー予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:ケパDF:アスピリクエタ、ズマ、クリステンセン、エメルソン・パルミエリ
MF:ジョルジーニョ、コバチッチ
MF:ペドロ、マウント、プリシッチ
FW:エイブラハム
負傷者:DFリュディガー、MFロフタス=チーク、ハドソン=オドイ、ウィリアン、カンテ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはロフタス=チーク、ハドソン=オドイの長期離脱組の欠場が決定している。また、練習復帰もコンディションに不安を抱えるリュディガー、ウィリアンに関しても欠場する見込みだ。一方、プレシーズン最終戦のボルシアMGで復帰したカンテに関しては直前に起用の可否を判断するようだ。
昨季は[4-3-3]をメインシステムとして採用していたが、プレシーズンでは[4-2-3-1]をメインシステムとして採用している。スタメンに関してはカンテにゴーサインが出れば、コバチッチに代わってジョルジーニョと中盤の底でコンビを組む見込みだ。注目はトップ下と1トップの人選だ。経験と実績を考えれば、バークリーとジルーのコンビが適当だが、ランパード監督が自身の色を出してマウント、エイブラハムと2人の若手を抜擢すると予想する。
★注目選手
◆マンチェスター・ユナイテッド:DFハリー・マグワイア

Getty Images
ユナイテッドの注目プレーヤーはこの試合でぶっつけ本番のスタメンデビューが見込まれるマグワイアだ。今夏、推定8000万ポンド(約103億円)といわれるDF史上最高額でレスターから加入した26歳のイングランド代表DFは、ファーディナンドやヴィディッチの退団以降、長らくセンターバックの質に問題を抱えてきた赤い悪魔にとって救世主のような存在だ。ハル・シティ、レスターでのブレイクを経てスリーライオンズで主力を担い、その能力の高さは広く知られるところだ。ただ、前DF史上最高額の男、リバプールDFファン・ダイクを超える移籍金での加入だけに、周囲の期待、批評の目は厳しくなる。今回のチェルシー戦ではアザール退団で破壊力不足が指摘される相手の攻撃陣を完璧に封じ込む働きが求められる。また、相手にそこまで高さがないため、攻撃時のセットプレーでは圧倒的な空中戦の強さを生かしてデビュー弾といきたい。
◆チェルシー:FWクリスチャン・プリシッチ

Getty Images
チェルシーの注目プレーヤーは同じく公式戦デビューが期待されるプリシッチだ。クラブが補強禁止処分を科されてる中、今年1月にすでに加入が決定していたアメリカ代表FWは今夏唯一の新戦力だ。そのポジションに加え、スピードとテクニックを生かしたドリブル突破を最大の特長としているだけに、周囲はアザールの後釜としての活躍を期待。一方、背番号22という選択、プレシーズンを通じてかつてのエースとの比較を嫌ったプリシッチは、あくまで“プリシッチ”としての評価を周囲に求めている。その葛藤を抱える中で臨む今回のデビュー戦では売り出し中の快速サイドバック、ワン=ビサカを相手に持ち味の鋭い仕掛け、攻撃センスを武器にブルーズを勝利に導く活躍をみせ、“アザールの後継者”ではなく“プリシッチ”という新エース像を周囲に知らしめたいところだ。
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