チッタデッラがクラブ史上初のセリエA昇格に王手! イ・スンウ途中出場ヴェローナは崖っぷちに…《セリエA昇格プレーオフ》

2019.05.31 05:54 Fri
Getty Images
セリエA昇格プレーオフ決勝1stレグ、チッタデッラvsエラス・ヴェローナが30日に行われ、ホームのチッタデッラが2-0で先勝した。

今シーズンのセリエBを7位で終えたチッタデッラは6位のスペツィア、3位のベネベントを連破してセリエA昇格プレーオフ決勝に進出。対する今季5位のヴェローナは8位のペルージャ、4位のペスカーラを破って決勝進出を果たした。

1973年のクラブ創設から初めてのセリエA昇格を目指すチッタデッラと、1年でのセリエA復帰を目指すヴェローナによる運命の第一戦。
試合は開始早々にホームのチッタデッラが動かす。開始7分、CKの二次攻撃から右サイドのリッツォが入れた鋭いクロスをゴール前のディアウが頭で流し込んだ。幸先良く先手を奪ったホームチームはその後もモンチーニが畳み掛けるフィニッシュを見せる。

一方、すぐさま反撃に転じたヴェローナは11分、ラリビがボックス手前から強烈なミドルシュートを放つが、これは惜しくも右ポストを叩く。それでも、徐々に流れを掴んだヴェローナはピッチをワイドに使った攻めでチッタデッラを揺さぶり、マトスの右クロスからラリビ、ディ・カルミネをターゲットにした形の攻めで幾度もチャンスを作りかけるが、前半のうちにゴールをこじ開けることはできなかった。
迎えた後半、立ち上がりのセットプレーでチッタデッラのパサがうまくフリーとなってボレーシュートを放つが、これを枠に飛ばせない。直後の55分にはヴェローナが右サイドからのクロスをゴール前のコロンバットが頭で合わすが、ここは相手GKの見事なセーブに阻止された。

後半半ばから終盤にかけてもヴェローナのペースで試合は進むが、個人個人が球際できっちり戦うホームチームの守備をあと一歩でこじ開けられない。その後、73分には韓国代表MFイ・スンウをピッチに送り出し、攻撃にアクセントを加えようと試みる。

一方、カウンターから虎視眈々と追加点を目指すチッタデッラは80分、味方からのスルーパスに抜け出したモンチーニがボックス内で相手GKと交錯すると、このこぼれ球に反応したディアウがエリア外から無人のゴールへミドルシュートを流し込み、貴重な追加点とした。

その後、ヴェローナの猛攻を守護神パレアリを中心に守り切ったチッタデッラが2-0で先勝。クラブ史上初のセリエA昇格に向けて大きなアドバンテージを手にした。一方、敗れたヴェローナは6月2日にホームで行われる2ndレグで逆転を目指すことになった。

エラス・ヴェローナの関連記事

パルマは3月31日、セリエA第30節でヴェローナとのアウェイ戦に臨み、0-0で引き分けた。パルマのGK鈴木彩艶はフル出場している。 代表ウィーク前の前節モンツァ戦を引き分けて3試合連続ドロー中の17位パルマ(勝ち点25)は、日本代表戦2試合に出場した彩艶が引き続き先発となった。 4ポイント差の14位ヴェロー 2025.04.01 05:46 Tue
ユベントスのチアゴ・モッタ監督が3日に行われ、2-0で勝利したセリエA第27節エラス・ヴェローナ戦を振り返った。 エンポリの前にコッパ・イタリア敗退に終わり、リーグ戦一本となって迎えたヴェローナ戦。ユベントスは立ち上がりから攻勢をかけるもGKロレンツォ・モンティポの好守、自陣に引くヴェローナに手こずりゴールをこじ 2025.03.04 09:00 Tue
ユベントスは3日、セリエA第27節でエラス・ヴェローナをホームに迎え、2-0で勝利した。 前節カリアリ戦をウノゼロ勝利とし、リーグ戦4連勝中の4位ユベントス(勝ち点49)は、5日前のコッパ・イタリア準々決勝ではエンポリの前にまさかのPK戦負けで敗退に終わった。連覇が潰えた中、エンポリ戦のスタメンから3選手を変更。 2025.03.04 06:51 Tue
フィオレンティーナがラッファエレ・パッラディーノ監督(40)の解任を準備しているようだ。イタリア『カルチョメルカート』が報じている。 フィオレンティーナは23日に行われたセリエA第26節エラス・ヴェローナ戦をウノゼロで敗れ3連敗に。28日に行われる第27節レッチェ戦の結果次第でフロントはパッラディーノ監督の解任を 2025.02.27 13:00 Thu
エラス・ヴェローナは24日、U-23ブラジル代表DFルアン・パトリキ(23)の加入を発表した。契約期間は2026年6月30日までとなるが、2年の延長オプションが付帯している。 アトレチコ・パラナエンセでプロキャリアをスタートしたルアン・パトリキは、190cmの右利きのセンターバック。2019年のFIFA U-17 2025.02.25 07:41 Tue

セリエAの関連記事

エラス・ヴェローナの人気記事ランキング

1

枠内シュート0で鈴木彩艶に見せ場はなし、パルマは残留争うヴェローナにゴールレスドロー【セリエA】

パルマは3月31日、セリエA第30節でヴェローナとのアウェイ戦に臨み、0-0で引き分けた。パルマのGK鈴木彩艶はフル出場している。 代表ウィーク前の前節モンツァ戦を引き分けて3試合連続ドロー中の17位パルマ(勝ち点25)は、日本代表戦2試合に出場した彩艶が引き続き先発となった。 4ポイント差の14位ヴェローナ(勝ち点29)との残留争い。開始1分にCKからモスケラのヘディングシュートがバーに直撃するピンチのあったパルマは守勢の序盤を凌ぐと、徐々にボールを持てる展開に。 しかし好機を作るには至らない。40分にはピンチが訪れるもボックス内から打たれたモスケラのシュートは枠外で助かった。45分には主砲ボニーに好機があったが、こちらも枠を捉えきれずゴールレスで前半を終えた。 迎えた後半も決め手にかける両チームは決定機を作りきれず。終盤の80分にパルマはオンドレイカのミドルシュートでGKを強襲するもゴールを脅かすには至らず。 追加タイム5分にはムニエにフリーでヘディングシュートを許したパルマだったが枠を外れ、両チーム通じて枠内シュート1本の膠着した残留争いは引き分け決着となった。 ヴェローナ 0-0 パルマ 2025.04.01 05:46 Tue
2

3連敗中のフィオレンティーナ、パッラディーノ監督の解任準備か

フィオレンティーナがラッファエレ・パッラディーノ監督(40)の解任を準備しているようだ。イタリア『カルチョメルカート』が報じている。 フィオレンティーナは23日に行われたセリエA第26節エラス・ヴェローナ戦をウノゼロで敗れ3連敗に。28日に行われる第27節レッチェ戦の結果次第でフロントはパッラディーノ監督の解任を考えているという。 セリエAでは6位、ヨーロッパリーグではラウンド16進出と決して悪くない今季ここまでの成績だが、レッチェ戦でパッラディーノ監督は踏み止まることができるか。 なお、後任には昨季後半にラツィオを率いたイゴール・トゥドール監督の名前が挙がっている。 2025.02.27 13:00 Thu
3

ヴェローナ、昨季途中までエンポリを率いたザネッティ氏を新監督に招へい

エラス・ヴェローナは14日、新監督にパオロ・ザネッティ氏(41)を招へいしたことを発表した。契約期間は2025年6月30日までとなる。 2023-24シーズンを13位で終えたヴェローナは、11日に昨夏から指揮を執っていたマルコ・バローニ監督(60)の退任を発表していた。 新監督に就任したザネッティ氏は、現役時代にエンポリやトリノで活躍したザネッティ氏は、2014年に引退すると2017年に当時セリエC(イタリア3部)のズュートティロールで指導者キャリアをスタート。 その後、アスコリやヴェネツィアで監督を歴任。直近では2022年6月から古巣エンポリの監督を務めると、2022-23シーズンは下部組織出身のMFトンマーゾ・バルダンツィを軸としたパスサッカーを展開した中、10勝13分け15敗の14位でシーズンを終え、クラブをセリエA残留に導いた。 この手腕が認められ、昨夏には2025年までの新契約にサインしていたが、2023-24シーズンはセリエA開幕3連敗を喫すると、第4節のローマ戦も0-7と大敗し、昨年9月19日に成績不振で解任されていた。 2024.06.14 06:30 Fri
4

ヴェローナが23歳のブラジル人DF獲得! U17W杯優勝に貢献の190cmのCB

エラス・ヴェローナは24日、U-23ブラジル代表DFルアン・パトリキ(23)の加入を発表した。契約期間は2026年6月30日までとなるが、2年の延長オプションが付帯している。 アトレチコ・パラナエンセでプロキャリアをスタートしたルアン・パトリキは、190cmの右利きのセンターバック。2019年のFIFA U-17ワールドカップで主力として優勝に貢献し、U-23ブラジル代表でもプレー経験のあるエリートだ。 プロデビュー後はアメリカ・ミネイロやレッドブル・ブラガンチーノと国内クラブへの武者修行も経験したなか、カンピオナート・セリエA・ブラジレイロ(ブラジル1部)では通算27試合、コパ・スダメリカーナでもプレー経験がある。 昨シーズン限りでアトレチコ・パラナエンセとの契約が終了したなか、イタリアの地でヨーロッパでのキャリアをスタートすることになった。 2025.02.25 07:41 Tue
5

元イタリア代表FWチェルチ、アトレティコ時代を回想…「時間を戻せるならアトレティコには行かない」

▽ヴェローナ所属の元イタリア代表FWアレッシオ・チェルチが、泣かず飛ばすに終わったアトレティコ・マドリー時代を振り返った。スペイン『アス』がイタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』でのインタビューを引用して伝えている。 ▽ローマ下部組織出身のチェルチは、2014年夏にトリノからアトレティコ・マドリーに加入した。しかし、出場機会を得られず、2015年冬にミランにレンタル移籍を果たしたが、そこでも定位置を確保に失敗。さらに、カジノに通っていたことが発覚するなどプライベートでの素行不良も災いし、ミランから放出された。2016年1月のジェノアへのレンタル移籍を経て、昨シーズンはアトレティコに戻ったが、ケガの影響もあり完全に戦力外扱い。出場時間はわずか41分に留まり、シーズン終了時に契約満了となっていた。 ▽10日、昨シーズンにセリエA昇格を決めたヴェローナへ加入したチェルチは、不振に終わったアトレティコ時代について、「論争を引き起こしたくない」と前置きしつつも「時間が過去に戻ったらアトレティコには行かない」と過去の過ちを悔やんだ。 「物語はスタートから悪いものだった。トリノの処理が遅れ、まったく準備ができずに9月1日にマドリードに着いたんだ。多くのことが起こったよ。ただ、僕は論争を引き起こしたくはない」 「もし時間が過去に戻ったらアトレティコには行かないだろうね。僕にとっては大きな犠牲になった決断だったよ。個人的にもあまりに多くのモノを失ってしまった。多くの愛情を与えてくれ、僕のスペイン行きを反対してくれていたトリノのファンをね。僕はキャリアを上げるためにチャンピオンズリーグでプレーしたかったんだ」 ▽それでもチェルチは、今シーズンに向けて前向きな姿勢を示した。「数年で失ったものを取り戻したい」と新天地でのプレーに目を輝かせている。 「ここ数年で失ったものを取り戻したいと思っているよ。1年半、僕はしっかりと試合に出場することができなかった。観客として過ごした2年後、今はトレーニングの後に足の痛みを感じることが嬉しいんだ」 2017.07.24 17:49 Mon

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly