【CL決勝特集①】劇的に次ぐ劇的な戦いぶりで初のファイナル進出《トッテナム》
2019.06.01 21:30 Sat
2018-19シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)決勝、トッテナムvsリバプールが日本時間6月1日28時からスペイン・マドリードのエスタディオ・メトロポリターノで開催される。2007-08シーズンのマンチェスター・ユナイテッドvsチェルシー以来、11年ぶりのイングランド勢対決となったこの大一番を前に、ここまでの両チームの勝ち上がりを振り返っていく。
◆トッテナム 2018-19シーズンCL戦績
6勝4敗2分け
20得点13失点
◆折り返し勝ち点1からの逆転劇!
今夏の移籍市場でプレミアリーグ史上初の新戦力補強ゼロに終わったトッテナムは、主力の多くがロシア・ワールドカップ(W杯)に出場した影響もあって厳しい前半戦を過ごすことに。そして、リーグ戦連敗の状況で臨んだインテルとのアウェイでの今季CL初戦では試合を通して主導権を握り、後半立ち上がりにMFエリクセンのゴールで先制に成功。しかし、試合終了間際の86分にFWイカルディのスーパーボレーで同点に追いつかれると、後半アディショナルタイムにもMFベシーノにセットプレーから逆転ゴールを決められて最悪のスタートを切ることに。これで流れを失うと、バルセロナとの第2戦では格上バルセロナ相手にやや無謀とも取れる真っ向勝負で臨んだ結果、FWメッシらに格の違いを見せつけられる2-4の大敗で連敗。また、勝利必須で臨んだPSVとのアウェイゲームではGKロリスの一発退場が響き、痛恨の2-2のドローに。
グループステージ折り返し時点で勝ち点1の3位と逆転突破は不可能と思われたが、諦めないチームはここから驚異の巻き返しを見せる。PSVとのホームでのリターンマッチでは開始直後に先制を許す最悪の展開も試合終盤にエースのFWケインが2ゴールを奪うエースの仕事を果たして逆転で今大会初勝利。さらに、2位通過を争うインテルとの直接対決では拮抗した展開の中、80分にMFエリクセンの値千金のゴールで先制に成功し1-0の勝利を収めて2位に浮上。最終節ではすでに首位通過を決めたバルセロナとのアウェイゲームで先制を許す苦しい戦いを強いられるも、85分にFWルーカス・モウラの劇的同点ゴールが生まれると、インテル相手にドローに持ち込んだPSVのアシストもあって劇的な形で2位通過を果たした。
インテル 2-1 トッテナム
トッテナム 2-4 バルセロナ
PSV 2-2 トッテナム
トッテナム 2-1 PSV
トッテナム 1-0 インテル
バルセロナ 1-1 トッテナム
◆スーパーヤンにソン・フンミンがドルトキラー発揮!
ホームでの1stレグではエースのMFロイズ不在もリーグ首位の好調を維持するドルトムント相手に劣勢の前半を強いられる。しかし、後半に入ると、左ウイングバックでのスクランブル起用を強いられたヴェルトンゲンが魅せる。後半立ち上がりにピンポイントクロスでソン・フンミンの先制点をお膳立てすると、83分にはDFオーリエのクロスをストライカーさながらのダイレクトボレーで合わせ、追加点まで奪取。これで勢いに乗ったトッテナムは途中出場のFWジョレンテにもゴールが生まれ、望外の3-0のスコアで先勝に成功した。また、守護神ロリスが主役となったドルトムントホームでの2ndレグは防戦一方の状況を頼れるスキッパーの活躍で凌ぐと、後半に負傷明けケインの見事な決定力でトドメのアウェイゴールを奪い、2戦合計4-0の圧勝劇でベスト8進出を果たした。
▽ラウンド16結果
トッテナム 3-0 ドルトムント
ドルトムント 0-1 トッテナム
◆VARが明暗分けたシティとの激闘!
新スタジアムでのCL初陣となった1stレグでは連戦を考慮してMFデルフやMFマフレズの抜擢に、[4-2-3-1]のシステム変更を行ったシティに対して、同じ[4-2-3-1]での真っ向勝負を選んだポチェッティーノ監督の英断が報われることに。立ち上がりにVARによってDFローズがハンドを取られて与えたPKをGKロリスが見事な反応でFWアグエロのシュートをストップし流れを掴むと、その後は果敢なプレスを武器に試合の流れを掌握。しかし、0-0のスコアで迎えた後半立ち上がりにはデルフとの接触でケインが足首のじん帯を損傷し負傷交代を強いられる。このアクシデントで勢いを失いかけたホームチームだったが、78分にはエリクセンからのパスをゴールラインぎりぎりで残したソン・フンミンが鋭いカットインからの左足のゴールで直近リーグ戦のクリスタル・パレス戦に続く新スタジアムでのCLファーストゴールを記録し、1-0での先勝に成功した。
その翌週に行われた難所シティ・オブ・マンチェスターでの2ndレグでは文字通りの壮絶な打ち合いに。ケイン不在もあって初戦と異なる[4-3-1-2]の布陣で臨んだ中、開始4分にFWスターリングの個人技であっさりと2戦合計タイとなる先制ゴールを献上。だが、初戦でも存在感を放ったソン・フンミンが相手DFラポルテの2つのミスを突き7分と10分に圧巻の連続ゴールを奪い、貴重な2つのアウェイゴールと共に逆転に成功する。しかし、システム変更によってプレスがハマらず、11分にMFベルナルド・シウバ、21分にスターリングとあっさりとゴールを許してソン・フンミンが獲得したアドバンテージを前半のうちに失ってしまう。さらに、MFムサ・シソコの負傷交代によってジョレンテの投入も余儀なくされた。すると、押し込まれた後半立ち上がりの59分には絶好調のMFデ・ブライネに3度目のアシストを許し、アグエロに2戦合計逆転となる4点目を許した。
ここまでの試合の流れを考えれば、このままシティが押し切るかに思われたが、粘りのスパーズはここから試合を引っくり返す。73分、左CKの場面でDFトリッピアーのニアへのクロスに反応したジョレンテが腰付近にボールを当ててゴールに流し込む。ハンドが疑われたため、VARによるレビューが行われたものの正当なゴールと認められた。これで2戦合計4-4もアウェイゴール数で優位に立ったトッテナムはシティの猛攻に晒されると、後半アディショナルタイムにVAR介入の大きなドラマ。エリクセンの不用意な自陣でのバックパスをベルナルド・シウバに引っ掛けられてアグエロを経由したボールをスターリングに決められる。これでシティの劇的突破と思われたが、VARのレビューの結果、アグエロのオフサイドとの判定でゴールは認められず。そして、VARのアシストを受けたトッテナムがシティとの同国対決を制してベスト4進出を果たした。
▽準々決勝結果
トッテナム 1-0 マンチェスター・シティ
マンチェスター・シティ 4-3 トッテナム
◆飛車角抜きに過密日程撥ね返す魂の勝利!
ケインに加え、ソン・フンミンを出場停止で欠く飛車角抜きの状況でホームでの1stレグに臨んだトッテナムは、“進撃のヨング・アヤックス”の勢いに呑まれることに。守備的に入った中で前半の15分には相手の見事な連係プレーからMFファン・デ・ベークに痛恨のアウェイゴールを献上してしまう。さらに、味方との接触で顔面を打ったヴェルトンゲンの負傷交代というアクシデントに見舞われた中、攻撃的な交代カードを欠くチームは相手に2つ目のアウェイゴールを与えないことが精一杯の苦しい戦いぶりでホームでの初戦を0-1で落とすことに。
また、ソン・フンミンの復帰によって巻き返しを狙うアウェイでの2ndレグに向けては4日前に行われたボーンマス戦で2人の退場者を出して40分間を9人で戦う異例の状況を強いられたこともあり、コンディションに不安を抱える中での戦いとなった。そして、前半の立ち上がりにDFデ・リフトにセットプレーから先制を許す最悪な入りを強いられると、押し返し始めた前半半ばにもMFジイェフに追加点を奪われ、2戦合計0-3の厳しすぎる状況で前半を終えることになった。
それでも、190cmを超える屈強なベテランストライカー、ジョレンテの投入で流れを引き寄せたトッテナムは55分に高速カウンターからルーカス、直後の59分にはボックス内での混戦から再びルーカスが複数の相手DFを翻弄するステップワークからのゴラッソで連足ゴールを奪い、一気に点差を縮めてあと1ゴールで逆転できる状況に追い上げた。しかし、ホームの大歓声を後押しに粘り強く戦うアヤックスを前に3点目を奪うことができず、試合は5分が与えられた後半アディショナルタイムを残すのみに。この最終盤も決定機を作り出せないトッテナムだったが、ラストプレーの場面で最後尾のシソコからのロングボールをジョレンテが身体を張って落とすと、これをデレ・アリが絶妙なダイレクトパスでボックス中央のルーカスに繋ぐと、これをルーカスが左足でゴール右隅に流し込み、ハットトリックを達成すると共にトッテナムをクラブ史上初のCL決勝に導いた。
▽準決勝結果
トッテナム 0-1 アヤックス
アヤックス 2-3 トッテナム
◆トッテナム 2018-19シーズンCL戦績
6勝4敗2分け
20得点13失点
◆折り返し勝ち点1からの逆転劇!

Getty Images
昨季のプレミアリーグを3位で終えたトッテナムは優勝候補筆頭のスペイン王者バルセロナ、セリエA4位のインテル、オランダ王者PSVという難敵3チームと同居したグループBに組み込まれることになった。グループステージ折り返し時点で勝ち点1の3位と逆転突破は不可能と思われたが、諦めないチームはここから驚異の巻き返しを見せる。PSVとのホームでのリターンマッチでは開始直後に先制を許す最悪の展開も試合終盤にエースのFWケインが2ゴールを奪うエースの仕事を果たして逆転で今大会初勝利。さらに、2位通過を争うインテルとの直接対決では拮抗した展開の中、80分にMFエリクセンの値千金のゴールで先制に成功し1-0の勝利を収めて2位に浮上。最終節ではすでに首位通過を決めたバルセロナとのアウェイゲームで先制を許す苦しい戦いを強いられるも、85分にFWルーカス・モウラの劇的同点ゴールが生まれると、インテル相手にドローに持ち込んだPSVのアシストもあって劇的な形で2位通過を果たした。
▽グループステージ結果
インテル 2-1 トッテナム
トッテナム 2-4 バルセロナ
PSV 2-2 トッテナム
トッテナム 2-1 PSV
トッテナム 1-0 インテル
バルセロナ 1-1 トッテナム
◆スーパーヤンにソン・フンミンがドルトキラー発揮!

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コンディションが上向いたシーズン中盤からリーグ戦でも復調を見せて迎えた決勝トーナメント初戦のラウンド16ではグループAを首位通過したドルトムントと対戦。エースのケイン、MFデレ・アリに左サイドバックの主力2選手がコンディション不良と苦しい台所事情を強いられたが、昨季グループステージで連勝を飾った相手に対して伏兵ヴェルトンゲンとドイツ時代からドルトムントキラーとしてならしたFWソン・フンミンが躍動を見せた。ホームでの1stレグではエースのMFロイズ不在もリーグ首位の好調を維持するドルトムント相手に劣勢の前半を強いられる。しかし、後半に入ると、左ウイングバックでのスクランブル起用を強いられたヴェルトンゲンが魅せる。後半立ち上がりにピンポイントクロスでソン・フンミンの先制点をお膳立てすると、83分にはDFオーリエのクロスをストライカーさながらのダイレクトボレーで合わせ、追加点まで奪取。これで勢いに乗ったトッテナムは途中出場のFWジョレンテにもゴールが生まれ、望外の3-0のスコアで先勝に成功した。また、守護神ロリスが主役となったドルトムントホームでの2ndレグは防戦一方の状況を頼れるスキッパーの活躍で凌ぐと、後半に負傷明けケインの見事な決定力でトドメのアウェイゴールを奪い、2戦合計4-0の圧勝劇でベスト8進出を果たした。
▽ラウンド16結果
トッテナム 3-0 ドルトムント
ドルトムント 0-1 トッテナム
◆VARが明暗分けたシティとの激闘!

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2010-11シーズン以来の準々決勝の舞台ではラウンド16でシャルケを破ったマンチェスター・シティとの同国対決に。直近のリーグ戦4敗1分けと再び大不振に陥った中、下馬評ではシティの絶対優位が囁かれていたが、約半年遅れでの開場となった新本拠地トッテナム・ホットスパー・スタジアムのホームアドバンテージと絶好調のソン・フンミン、決勝トーナメントから導入されたビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が大きなドラマを生むことになった。新スタジアムでのCL初陣となった1stレグでは連戦を考慮してMFデルフやMFマフレズの抜擢に、[4-2-3-1]のシステム変更を行ったシティに対して、同じ[4-2-3-1]での真っ向勝負を選んだポチェッティーノ監督の英断が報われることに。立ち上がりにVARによってDFローズがハンドを取られて与えたPKをGKロリスが見事な反応でFWアグエロのシュートをストップし流れを掴むと、その後は果敢なプレスを武器に試合の流れを掌握。しかし、0-0のスコアで迎えた後半立ち上がりにはデルフとの接触でケインが足首のじん帯を損傷し負傷交代を強いられる。このアクシデントで勢いを失いかけたホームチームだったが、78分にはエリクセンからのパスをゴールラインぎりぎりで残したソン・フンミンが鋭いカットインからの左足のゴールで直近リーグ戦のクリスタル・パレス戦に続く新スタジアムでのCLファーストゴールを記録し、1-0での先勝に成功した。
その翌週に行われた難所シティ・オブ・マンチェスターでの2ndレグでは文字通りの壮絶な打ち合いに。ケイン不在もあって初戦と異なる[4-3-1-2]の布陣で臨んだ中、開始4分にFWスターリングの個人技であっさりと2戦合計タイとなる先制ゴールを献上。だが、初戦でも存在感を放ったソン・フンミンが相手DFラポルテの2つのミスを突き7分と10分に圧巻の連続ゴールを奪い、貴重な2つのアウェイゴールと共に逆転に成功する。しかし、システム変更によってプレスがハマらず、11分にMFベルナルド・シウバ、21分にスターリングとあっさりとゴールを許してソン・フンミンが獲得したアドバンテージを前半のうちに失ってしまう。さらに、MFムサ・シソコの負傷交代によってジョレンテの投入も余儀なくされた。すると、押し込まれた後半立ち上がりの59分には絶好調のMFデ・ブライネに3度目のアシストを許し、アグエロに2戦合計逆転となる4点目を許した。
ここまでの試合の流れを考えれば、このままシティが押し切るかに思われたが、粘りのスパーズはここから試合を引っくり返す。73分、左CKの場面でDFトリッピアーのニアへのクロスに反応したジョレンテが腰付近にボールを当ててゴールに流し込む。ハンドが疑われたため、VARによるレビューが行われたものの正当なゴールと認められた。これで2戦合計4-4もアウェイゴール数で優位に立ったトッテナムはシティの猛攻に晒されると、後半アディショナルタイムにVAR介入の大きなドラマ。エリクセンの不用意な自陣でのバックパスをベルナルド・シウバに引っ掛けられてアグエロを経由したボールをスターリングに決められる。これでシティの劇的突破と思われたが、VARのレビューの結果、アグエロのオフサイドとの判定でゴールは認められず。そして、VARのアシストを受けたトッテナムがシティとの同国対決を制してベスト4進出を果たした。
▽準々決勝結果
トッテナム 1-0 マンチェスター・シティ
マンチェスター・シティ 4-3 トッテナム
◆飛車角抜きに過密日程撥ね返す魂の勝利!

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前身チャンピオンズカップ時代以来、57年ぶりのベスト4進出を果たしたトッテナムは、決勝トーナメントでレアル・マドリー、ユベントスと優勝候補2チームを連破した今大会屈指のダークホースとなったアヤックスと対戦。シティ戦以上の劇的な展開は起こりえないと思われたが、今大会で最もエモーショナルなチームはこの準決勝でも劇的過ぎるドラマの主役となった。ケインに加え、ソン・フンミンを出場停止で欠く飛車角抜きの状況でホームでの1stレグに臨んだトッテナムは、“進撃のヨング・アヤックス”の勢いに呑まれることに。守備的に入った中で前半の15分には相手の見事な連係プレーからMFファン・デ・ベークに痛恨のアウェイゴールを献上してしまう。さらに、味方との接触で顔面を打ったヴェルトンゲンの負傷交代というアクシデントに見舞われた中、攻撃的な交代カードを欠くチームは相手に2つ目のアウェイゴールを与えないことが精一杯の苦しい戦いぶりでホームでの初戦を0-1で落とすことに。
また、ソン・フンミンの復帰によって巻き返しを狙うアウェイでの2ndレグに向けては4日前に行われたボーンマス戦で2人の退場者を出して40分間を9人で戦う異例の状況を強いられたこともあり、コンディションに不安を抱える中での戦いとなった。そして、前半の立ち上がりにDFデ・リフトにセットプレーから先制を許す最悪な入りを強いられると、押し返し始めた前半半ばにもMFジイェフに追加点を奪われ、2戦合計0-3の厳しすぎる状況で前半を終えることになった。
それでも、190cmを超える屈強なベテランストライカー、ジョレンテの投入で流れを引き寄せたトッテナムは55分に高速カウンターからルーカス、直後の59分にはボックス内での混戦から再びルーカスが複数の相手DFを翻弄するステップワークからのゴラッソで連足ゴールを奪い、一気に点差を縮めてあと1ゴールで逆転できる状況に追い上げた。しかし、ホームの大歓声を後押しに粘り強く戦うアヤックスを前に3点目を奪うことができず、試合は5分が与えられた後半アディショナルタイムを残すのみに。この最終盤も決定機を作り出せないトッテナムだったが、ラストプレーの場面で最後尾のシソコからのロングボールをジョレンテが身体を張って落とすと、これをデレ・アリが絶妙なダイレクトパスでボックス中央のルーカスに繋ぐと、これをルーカスが左足でゴール右隅に流し込み、ハットトリックを達成すると共にトッテナムをクラブ史上初のCL決勝に導いた。
▽準決勝結果
トッテナム 0-1 アヤックス
アヤックス 2-3 トッテナム
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バイエルンとトッテナムは16日、プレシーズンマッチでバイエルンと対戦することを発表した。 バイエルンは昨シーズン逃したブンデスリーガの優勝を今シーズンは達成。対するトッテナムは、今シーズンのプレミアリーグで大苦戦。残り2節で17位と低迷している一方で、ヨーロッパリーグ(EL)では決勝に進出し、マンチェスター・ユナイテッドと王者を争うこととなる。 両チームは、8月7日にアリアンツ・アレーナで対戦することが決定した。 2024-25シーズンに向けてもプレシーズンで対戦している両者は、韓国で1度目の対戦。2度目はトッテナム・ホットスパースタジアムで3-2とバイエルンが勝利を収めていた。 2025.05.16 19:30 Fri4
サラー2G2Aのリバプールがスパーズとの9ゴール生まれたド派手打ち合い制し3戦ぶり勝利!【プレミアリーグ】
プレミアリーグ第17節、トッテナムvsリバプールが22日にトッテナム・ホットスパースタジアムで行われ、アウェイのリバプールが3-6で勝利した。なお、リバプールのMF遠藤航はベンチ入りも出場機会はなかった。 10位のトッテナム(勝ち点23)は前節、サウサンプトン相手に5-0の完勝。公式戦6試合ぶりの勝利で長いトンネルを抜けた。続くEFLカップ(カラバオカップ)でもマンチェスター・ユナイテッドとの壮絶な打ち合いを4-3で制し、公式戦連勝とともにベスト4進出を決めた。引き続き多くの離脱者を抱える状況で迎えた中2日の首位チームとの一戦ではユナイテッド戦と全く同じスタメンを採用した。 一方、首位のリバプール(勝ち点36)は、ニューカッスル戦に続き前節のフルアム戦を2-2のドローで終えるなど、ここにきてやや失速。それでも、大幅なターンオーバーを敢行した直近のEFLカップではサウサンプトンに2-1の勝利。若手の積極起用に遠藤航を可変式のセンターバックで起用するオプションが見事に機能し、白星を取り戻した。今回のアウェイゲームではそのカップ戦で温存したサラーやマク・アリスター、ファン・ダイクら主力を復帰させ、ベストメンバーを起用。1トップにルイス・ディアス、2列目に右からサラー、ソボスライ、ガクポを配置した。 試合は開始直後にトッテナムのビルドアップのミスを突いたリバプールに決定機。GKフォースターのミスパスをボックス右でカットしたサラーが左足を振るが、これは枠の右に外れる。 しかし、このプレーをきっかけに完全に主導権を握ったアウェイチームは長短交えたパスで相手を揺さぶりつつ、前がかりな守備で自由を与えず。その流れでサラーがクロスバー直撃のシュートなどゴールを色濃く匂わせると、圧巻のコンビプレーから先制点を奪い切った。 23分、右サイドへのスムーズな展開からフリーのアレクサンダー=アーノルドにボールが渡ると、GKとディフェンスラインの間のスペースへピンポイントクロスを供給。これに抜群のタイミングで飛び込んだディアスがダイビングヘッドで合わせた。 均衡が破れた後はしばらく一進一退の展開が続いたが、活動量とクオリティで勝るリバプールが押し切る。36分、左サイドからのロバートソンのクロスをゴール前で競ったソボスライのヘディングシュートが浮き球の形でこぼれると、勢いを持って飛び込んだマク・アリスターがGKフォースターの寸前で頭で押し込んだ。 厳しい連続失点となったトッテナムだが、41分にはクルゼフスキがアグレッシブな守備でマク・アリスターを潰してショートカウンターを発動。GKアリソンがポジションを取れずにいるなか、マディソンが右足ミドルシュートをゴール右隅に突き刺した。 一瞬の隙を突かれて1点差に詰め寄られたものの、流れは渡さないリバプール。前半終了間際には高速カウンターに転じると、サラーの絶妙なスルーパスにボックス右で反応したソボスライがGKの股間を抜くシュートを流し込み、再び突き放して前半を終えた。なお、このアシストで今季リーグ戦10アシスト目となったレッズのエースはプレミア史上初となる年越し前の10ゴール(13ゴール)10アシスト達成者となった。 アウェイチームに勢い、ホームチームにダメージが与えられたこの3点目によって後半はワンサイドゲームとなった。 後半も主導権を握ったリバプールは54分、自陣中央でのボール奪取から相手を完璧に引っくり返すと、ボックス左に抜け出したガクポの折り返しで生まれたゴール前の混戦を制したサラーが冷静に無人のゴールへ蹴り込み、得点ランキング単独トップの14点目を記録した。 さらに、トッテナムが2枚替えを敢行した直後の61分には再び高速カウンターからボックス左に抜け出したソボスライからの丁寧な折り返しを、再びサラーが左足ワンタッチで合わせ、トドメの5点目とした。 これで勝利を確信したスロット監督はマク・アリスター、ガクポを下げてジョタ、カーティス・ジョーンズを同時投入。引き続きカウンターでチャンスを窺いつつ、やや相手に持たせて省エネモードの戦いにシフトする。 一方、敗色濃厚もホームサポーターの前で気概を示したいトッテナムは相手の強力な攻撃に食らいつきつつ、クルゼフスキ、ソランケを中心に疲労困憊のなかでも果敢にゴールを目指す。 すると、72分には左サイドで起点となったクルゼフスキが中央のソランケに預けてゴール前に飛び込むと、浮き球のリターンパスがDFファン・ダイクにディフレクトして落ちてきたところを見事な左足ボレーでゴールネットへ突き刺した。 このゴールを受けて、ホームサポーターからの聖者の行進の大合唱で奮い立ったスパーズは83分、ベリヴァルの左クロスをファーで競り勝ったブレナン・ジョンソンが頭で折り返すと、ゴール前のソランケがDFファン・ダイクごと巻き込むような反転ボレーを流し込み、一気に2点を返した。 これでスタジアムのボルテージが一気に上がったが、前がかりな相手の隙をしたたかに突いたリバプールが突き放す。85分、ボックス手前右でボールを持ったサラーがボックス右のディアスにラストパスを通すと、コロンビア代表FWがグラウンダーの対角シュートを左隅へ突き刺した。 そして、試合はこのままタイムアップを迎え、サラーの2ゴール2アシストの圧巻の活躍も光った首位リバプールがド派手な打ち合いを制してリーグ3戦ぶりの勝利。今節引き分けた2位チェルシーとの勝ち点差を4ポイントに広げた。 トッテナム 3-6 リバプール 【トッテナム】 ジェームズ・マディソン(前41) デヤン・クルゼフスキ(後27) ドミニク・ソランケ(後38) 【リバプール】 ルイス・ディアス(前23、後40) アレクシス・マク・アリスター(前36) ドミニク・ソボスライ(前46) モハメド・サラー(後9、後16) <span class="paragraph-title">【動画】サラーが絶妙アシストに鮮やかカウンターから今季15点目!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">サラーからソボスライ<br>前半でリヴァプール3点目<br>サラーはこれで13G10A<br>クリスマス前に<br>二桁ゴール二桁アシストは<br>プレミア史上初<br><br>プレミアリーグ 第17節<a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%86%E3%83%8A%E3%83%A0?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#トッテナム</a> v <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%AA%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%97%E3%83%BC%E3%83%AB?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#リヴァプール</a><br><br><a href="https://t.co/RQUF2JreQA">https://t.co/RQUF2JreQA</a> <a href="https://t.co/yxMruiQIb9">pic.twitter.com/yxMruiQIb9</a></p>— U-NEXTフットボール (@UNEXT_football) <a href="https://twitter.com/UNEXT_football/status/1870886056377425988?ref_src=twsrc%5Etfw">December 22, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">この試合2G1A<br>エースが止まらない<br>サラーはゴールランクトップの<br>15ゴール目<br><br>プレミアリーグ 第17節<a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%86%E3%83%8A%E3%83%A0?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#トッテナム</a> v <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%AA%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%97%E3%83%BC%E3%83%AB?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#リヴァプール</a><br><br><a href="https://t.co/RQUF2JreQA">https://t.co/RQUF2JreQA</a> <a href="https://t.co/00Hq5JEl6E">pic.twitter.com/00Hq5JEl6E</a></p>— U-NEXTフットボール (@UNEXT_football) <a href="https://twitter.com/UNEXT_football/status/1870892834146209853?ref_src=twsrc%5Etfw">December 22, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.12.23 03:34 Mon5