【CL決勝特集①】劇的に次ぐ劇的な戦いぶりで初のファイナル進出《トッテナム》
2019.06.01 21:30 Sat
2018-19シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)決勝、トッテナムvsリバプールが日本時間6月1日28時からスペイン・マドリードのエスタディオ・メトロポリターノで開催される。2007-08シーズンのマンチェスター・ユナイテッドvsチェルシー以来、11年ぶりのイングランド勢対決となったこの大一番を前に、ここまでの両チームの勝ち上がりを振り返っていく。
◆トッテナム 2018-19シーズンCL戦績
6勝4敗2分け
20得点13失点
◆折り返し勝ち点1からの逆転劇!
今夏の移籍市場でプレミアリーグ史上初の新戦力補強ゼロに終わったトッテナムは、主力の多くがロシア・ワールドカップ(W杯)に出場した影響もあって厳しい前半戦を過ごすことに。そして、リーグ戦連敗の状況で臨んだインテルとのアウェイでの今季CL初戦では試合を通して主導権を握り、後半立ち上がりにMFエリクセンのゴールで先制に成功。しかし、試合終了間際の86分にFWイカルディのスーパーボレーで同点に追いつかれると、後半アディショナルタイムにもMFベシーノにセットプレーから逆転ゴールを決められて最悪のスタートを切ることに。これで流れを失うと、バルセロナとの第2戦では格上バルセロナ相手にやや無謀とも取れる真っ向勝負で臨んだ結果、FWメッシらに格の違いを見せつけられる2-4の大敗で連敗。また、勝利必須で臨んだPSVとのアウェイゲームではGKロリスの一発退場が響き、痛恨の2-2のドローに。
グループステージ折り返し時点で勝ち点1の3位と逆転突破は不可能と思われたが、諦めないチームはここから驚異の巻き返しを見せる。PSVとのホームでのリターンマッチでは開始直後に先制を許す最悪の展開も試合終盤にエースのFWケインが2ゴールを奪うエースの仕事を果たして逆転で今大会初勝利。さらに、2位通過を争うインテルとの直接対決では拮抗した展開の中、80分にMFエリクセンの値千金のゴールで先制に成功し1-0の勝利を収めて2位に浮上。最終節ではすでに首位通過を決めたバルセロナとのアウェイゲームで先制を許す苦しい戦いを強いられるも、85分にFWルーカス・モウラの劇的同点ゴールが生まれると、インテル相手にドローに持ち込んだPSVのアシストもあって劇的な形で2位通過を果たした。
インテル 2-1 トッテナム
トッテナム 2-4 バルセロナ
PSV 2-2 トッテナム
トッテナム 2-1 PSV
トッテナム 1-0 インテル
バルセロナ 1-1 トッテナム
◆スーパーヤンにソン・フンミンがドルトキラー発揮!
ホームでの1stレグではエースのMFロイズ不在もリーグ首位の好調を維持するドルトムント相手に劣勢の前半を強いられる。しかし、後半に入ると、左ウイングバックでのスクランブル起用を強いられたヴェルトンゲンが魅せる。後半立ち上がりにピンポイントクロスでソン・フンミンの先制点をお膳立てすると、83分にはDFオーリエのクロスをストライカーさながらのダイレクトボレーで合わせ、追加点まで奪取。これで勢いに乗ったトッテナムは途中出場のFWジョレンテにもゴールが生まれ、望外の3-0のスコアで先勝に成功した。また、守護神ロリスが主役となったドルトムントホームでの2ndレグは防戦一方の状況を頼れるスキッパーの活躍で凌ぐと、後半に負傷明けケインの見事な決定力でトドメのアウェイゴールを奪い、2戦合計4-0の圧勝劇でベスト8進出を果たした。
▽ラウンド16結果
トッテナム 3-0 ドルトムント
ドルトムント 0-1 トッテナム
◆VARが明暗分けたシティとの激闘!
新スタジアムでのCL初陣となった1stレグでは連戦を考慮してMFデルフやMFマフレズの抜擢に、[4-2-3-1]のシステム変更を行ったシティに対して、同じ[4-2-3-1]での真っ向勝負を選んだポチェッティーノ監督の英断が報われることに。立ち上がりにVARによってDFローズがハンドを取られて与えたPKをGKロリスが見事な反応でFWアグエロのシュートをストップし流れを掴むと、その後は果敢なプレスを武器に試合の流れを掌握。しかし、0-0のスコアで迎えた後半立ち上がりにはデルフとの接触でケインが足首のじん帯を損傷し負傷交代を強いられる。このアクシデントで勢いを失いかけたホームチームだったが、78分にはエリクセンからのパスをゴールラインぎりぎりで残したソン・フンミンが鋭いカットインからの左足のゴールで直近リーグ戦のクリスタル・パレス戦に続く新スタジアムでのCLファーストゴールを記録し、1-0での先勝に成功した。
その翌週に行われた難所シティ・オブ・マンチェスターでの2ndレグでは文字通りの壮絶な打ち合いに。ケイン不在もあって初戦と異なる[4-3-1-2]の布陣で臨んだ中、開始4分にFWスターリングの個人技であっさりと2戦合計タイとなる先制ゴールを献上。だが、初戦でも存在感を放ったソン・フンミンが相手DFラポルテの2つのミスを突き7分と10分に圧巻の連続ゴールを奪い、貴重な2つのアウェイゴールと共に逆転に成功する。しかし、システム変更によってプレスがハマらず、11分にMFベルナルド・シウバ、21分にスターリングとあっさりとゴールを許してソン・フンミンが獲得したアドバンテージを前半のうちに失ってしまう。さらに、MFムサ・シソコの負傷交代によってジョレンテの投入も余儀なくされた。すると、押し込まれた後半立ち上がりの59分には絶好調のMFデ・ブライネに3度目のアシストを許し、アグエロに2戦合計逆転となる4点目を許した。
ここまでの試合の流れを考えれば、このままシティが押し切るかに思われたが、粘りのスパーズはここから試合を引っくり返す。73分、左CKの場面でDFトリッピアーのニアへのクロスに反応したジョレンテが腰付近にボールを当ててゴールに流し込む。ハンドが疑われたため、VARによるレビューが行われたものの正当なゴールと認められた。これで2戦合計4-4もアウェイゴール数で優位に立ったトッテナムはシティの猛攻に晒されると、後半アディショナルタイムにVAR介入の大きなドラマ。エリクセンの不用意な自陣でのバックパスをベルナルド・シウバに引っ掛けられてアグエロを経由したボールをスターリングに決められる。これでシティの劇的突破と思われたが、VARのレビューの結果、アグエロのオフサイドとの判定でゴールは認められず。そして、VARのアシストを受けたトッテナムがシティとの同国対決を制してベスト4進出を果たした。
▽準々決勝結果
トッテナム 1-0 マンチェスター・シティ
マンチェスター・シティ 4-3 トッテナム
◆飛車角抜きに過密日程撥ね返す魂の勝利!
ケインに加え、ソン・フンミンを出場停止で欠く飛車角抜きの状況でホームでの1stレグに臨んだトッテナムは、“進撃のヨング・アヤックス”の勢いに呑まれることに。守備的に入った中で前半の15分には相手の見事な連係プレーからMFファン・デ・ベークに痛恨のアウェイゴールを献上してしまう。さらに、味方との接触で顔面を打ったヴェルトンゲンの負傷交代というアクシデントに見舞われた中、攻撃的な交代カードを欠くチームは相手に2つ目のアウェイゴールを与えないことが精一杯の苦しい戦いぶりでホームでの初戦を0-1で落とすことに。
また、ソン・フンミンの復帰によって巻き返しを狙うアウェイでの2ndレグに向けては4日前に行われたボーンマス戦で2人の退場者を出して40分間を9人で戦う異例の状況を強いられたこともあり、コンディションに不安を抱える中での戦いとなった。そして、前半の立ち上がりにDFデ・リフトにセットプレーから先制を許す最悪な入りを強いられると、押し返し始めた前半半ばにもMFジイェフに追加点を奪われ、2戦合計0-3の厳しすぎる状況で前半を終えることになった。
それでも、190cmを超える屈強なベテランストライカー、ジョレンテの投入で流れを引き寄せたトッテナムは55分に高速カウンターからルーカス、直後の59分にはボックス内での混戦から再びルーカスが複数の相手DFを翻弄するステップワークからのゴラッソで連足ゴールを奪い、一気に点差を縮めてあと1ゴールで逆転できる状況に追い上げた。しかし、ホームの大歓声を後押しに粘り強く戦うアヤックスを前に3点目を奪うことができず、試合は5分が与えられた後半アディショナルタイムを残すのみに。この最終盤も決定機を作り出せないトッテナムだったが、ラストプレーの場面で最後尾のシソコからのロングボールをジョレンテが身体を張って落とすと、これをデレ・アリが絶妙なダイレクトパスでボックス中央のルーカスに繋ぐと、これをルーカスが左足でゴール右隅に流し込み、ハットトリックを達成すると共にトッテナムをクラブ史上初のCL決勝に導いた。
▽準決勝結果
トッテナム 0-1 アヤックス
アヤックス 2-3 トッテナム
◆トッテナム 2018-19シーズンCL戦績
6勝4敗2分け
20得点13失点
◆折り返し勝ち点1からの逆転劇!

Getty Images
昨季のプレミアリーグを3位で終えたトッテナムは優勝候補筆頭のスペイン王者バルセロナ、セリエA4位のインテル、オランダ王者PSVという難敵3チームと同居したグループBに組み込まれることになった。グループステージ折り返し時点で勝ち点1の3位と逆転突破は不可能と思われたが、諦めないチームはここから驚異の巻き返しを見せる。PSVとのホームでのリターンマッチでは開始直後に先制を許す最悪の展開も試合終盤にエースのFWケインが2ゴールを奪うエースの仕事を果たして逆転で今大会初勝利。さらに、2位通過を争うインテルとの直接対決では拮抗した展開の中、80分にMFエリクセンの値千金のゴールで先制に成功し1-0の勝利を収めて2位に浮上。最終節ではすでに首位通過を決めたバルセロナとのアウェイゲームで先制を許す苦しい戦いを強いられるも、85分にFWルーカス・モウラの劇的同点ゴールが生まれると、インテル相手にドローに持ち込んだPSVのアシストもあって劇的な形で2位通過を果たした。
▽グループステージ結果
インテル 2-1 トッテナム
トッテナム 2-4 バルセロナ
PSV 2-2 トッテナム
トッテナム 2-1 PSV
トッテナム 1-0 インテル
バルセロナ 1-1 トッテナム
◆スーパーヤンにソン・フンミンがドルトキラー発揮!

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コンディションが上向いたシーズン中盤からリーグ戦でも復調を見せて迎えた決勝トーナメント初戦のラウンド16ではグループAを首位通過したドルトムントと対戦。エースのケイン、MFデレ・アリに左サイドバックの主力2選手がコンディション不良と苦しい台所事情を強いられたが、昨季グループステージで連勝を飾った相手に対して伏兵ヴェルトンゲンとドイツ時代からドルトムントキラーとしてならしたFWソン・フンミンが躍動を見せた。ホームでの1stレグではエースのMFロイズ不在もリーグ首位の好調を維持するドルトムント相手に劣勢の前半を強いられる。しかし、後半に入ると、左ウイングバックでのスクランブル起用を強いられたヴェルトンゲンが魅せる。後半立ち上がりにピンポイントクロスでソン・フンミンの先制点をお膳立てすると、83分にはDFオーリエのクロスをストライカーさながらのダイレクトボレーで合わせ、追加点まで奪取。これで勢いに乗ったトッテナムは途中出場のFWジョレンテにもゴールが生まれ、望外の3-0のスコアで先勝に成功した。また、守護神ロリスが主役となったドルトムントホームでの2ndレグは防戦一方の状況を頼れるスキッパーの活躍で凌ぐと、後半に負傷明けケインの見事な決定力でトドメのアウェイゴールを奪い、2戦合計4-0の圧勝劇でベスト8進出を果たした。
▽ラウンド16結果
トッテナム 3-0 ドルトムント
ドルトムント 0-1 トッテナム
◆VARが明暗分けたシティとの激闘!

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2010-11シーズン以来の準々決勝の舞台ではラウンド16でシャルケを破ったマンチェスター・シティとの同国対決に。直近のリーグ戦4敗1分けと再び大不振に陥った中、下馬評ではシティの絶対優位が囁かれていたが、約半年遅れでの開場となった新本拠地トッテナム・ホットスパー・スタジアムのホームアドバンテージと絶好調のソン・フンミン、決勝トーナメントから導入されたビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が大きなドラマを生むことになった。新スタジアムでのCL初陣となった1stレグでは連戦を考慮してMFデルフやMFマフレズの抜擢に、[4-2-3-1]のシステム変更を行ったシティに対して、同じ[4-2-3-1]での真っ向勝負を選んだポチェッティーノ監督の英断が報われることに。立ち上がりにVARによってDFローズがハンドを取られて与えたPKをGKロリスが見事な反応でFWアグエロのシュートをストップし流れを掴むと、その後は果敢なプレスを武器に試合の流れを掌握。しかし、0-0のスコアで迎えた後半立ち上がりにはデルフとの接触でケインが足首のじん帯を損傷し負傷交代を強いられる。このアクシデントで勢いを失いかけたホームチームだったが、78分にはエリクセンからのパスをゴールラインぎりぎりで残したソン・フンミンが鋭いカットインからの左足のゴールで直近リーグ戦のクリスタル・パレス戦に続く新スタジアムでのCLファーストゴールを記録し、1-0での先勝に成功した。
その翌週に行われた難所シティ・オブ・マンチェスターでの2ndレグでは文字通りの壮絶な打ち合いに。ケイン不在もあって初戦と異なる[4-3-1-2]の布陣で臨んだ中、開始4分にFWスターリングの個人技であっさりと2戦合計タイとなる先制ゴールを献上。だが、初戦でも存在感を放ったソン・フンミンが相手DFラポルテの2つのミスを突き7分と10分に圧巻の連続ゴールを奪い、貴重な2つのアウェイゴールと共に逆転に成功する。しかし、システム変更によってプレスがハマらず、11分にMFベルナルド・シウバ、21分にスターリングとあっさりとゴールを許してソン・フンミンが獲得したアドバンテージを前半のうちに失ってしまう。さらに、MFムサ・シソコの負傷交代によってジョレンテの投入も余儀なくされた。すると、押し込まれた後半立ち上がりの59分には絶好調のMFデ・ブライネに3度目のアシストを許し、アグエロに2戦合計逆転となる4点目を許した。
ここまでの試合の流れを考えれば、このままシティが押し切るかに思われたが、粘りのスパーズはここから試合を引っくり返す。73分、左CKの場面でDFトリッピアーのニアへのクロスに反応したジョレンテが腰付近にボールを当ててゴールに流し込む。ハンドが疑われたため、VARによるレビューが行われたものの正当なゴールと認められた。これで2戦合計4-4もアウェイゴール数で優位に立ったトッテナムはシティの猛攻に晒されると、後半アディショナルタイムにVAR介入の大きなドラマ。エリクセンの不用意な自陣でのバックパスをベルナルド・シウバに引っ掛けられてアグエロを経由したボールをスターリングに決められる。これでシティの劇的突破と思われたが、VARのレビューの結果、アグエロのオフサイドとの判定でゴールは認められず。そして、VARのアシストを受けたトッテナムがシティとの同国対決を制してベスト4進出を果たした。
▽準々決勝結果
トッテナム 1-0 マンチェスター・シティ
マンチェスター・シティ 4-3 トッテナム
◆飛車角抜きに過密日程撥ね返す魂の勝利!

Getty Images
前身チャンピオンズカップ時代以来、57年ぶりのベスト4進出を果たしたトッテナムは、決勝トーナメントでレアル・マドリー、ユベントスと優勝候補2チームを連破した今大会屈指のダークホースとなったアヤックスと対戦。シティ戦以上の劇的な展開は起こりえないと思われたが、今大会で最もエモーショナルなチームはこの準決勝でも劇的過ぎるドラマの主役となった。ケインに加え、ソン・フンミンを出場停止で欠く飛車角抜きの状況でホームでの1stレグに臨んだトッテナムは、“進撃のヨング・アヤックス”の勢いに呑まれることに。守備的に入った中で前半の15分には相手の見事な連係プレーからMFファン・デ・ベークに痛恨のアウェイゴールを献上してしまう。さらに、味方との接触で顔面を打ったヴェルトンゲンの負傷交代というアクシデントに見舞われた中、攻撃的な交代カードを欠くチームは相手に2つ目のアウェイゴールを与えないことが精一杯の苦しい戦いぶりでホームでの初戦を0-1で落とすことに。
また、ソン・フンミンの復帰によって巻き返しを狙うアウェイでの2ndレグに向けては4日前に行われたボーンマス戦で2人の退場者を出して40分間を9人で戦う異例の状況を強いられたこともあり、コンディションに不安を抱える中での戦いとなった。そして、前半の立ち上がりにDFデ・リフトにセットプレーから先制を許す最悪な入りを強いられると、押し返し始めた前半半ばにもMFジイェフに追加点を奪われ、2戦合計0-3の厳しすぎる状況で前半を終えることになった。
それでも、190cmを超える屈強なベテランストライカー、ジョレンテの投入で流れを引き寄せたトッテナムは55分に高速カウンターからルーカス、直後の59分にはボックス内での混戦から再びルーカスが複数の相手DFを翻弄するステップワークからのゴラッソで連足ゴールを奪い、一気に点差を縮めてあと1ゴールで逆転できる状況に追い上げた。しかし、ホームの大歓声を後押しに粘り強く戦うアヤックスを前に3点目を奪うことができず、試合は5分が与えられた後半アディショナルタイムを残すのみに。この最終盤も決定機を作り出せないトッテナムだったが、ラストプレーの場面で最後尾のシソコからのロングボールをジョレンテが身体を張って落とすと、これをデレ・アリが絶妙なダイレクトパスでボックス中央のルーカスに繋ぐと、これをルーカスが左足でゴール右隅に流し込み、ハットトリックを達成すると共にトッテナムをクラブ史上初のCL決勝に導いた。
▽準決勝結果
トッテナム 0-1 アヤックス
アヤックス 2-3 トッテナム
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ユニフォームのボディペイントでノースロンドン・ダービーに訪れたつわものがいるようだ。イギリス『デイリー・スター』が伝えた。 24日にエミレーツ・スタジアムで行われたプレミアリーグ第6節、アーセナルvsトッテナムは、アーセナルが2度先行するも、ソン・フンミンの2ゴールでトッテナムも譲らずドローでタイムアップ。白熱の一戦は引き分けで幕を閉じた。 好調な両チームがピッチで火花を散らす中、ピッチ外でも大きな注目を集めた人物がいるようだ。 アーセナルのファンであるアラベラ・ミアさんは、上下ユニフォームのボディペイントを施してスタジアムに足を運んだ。 身に付けているのは面積の少ないショーツとニプレス、靴下とシューズのみ。あとは絵の具のみという非常に過激な格好だ。 大作の準備には4時間を要すとのこと。ミアさんは昨季のホーム最終戦にも同様のスタイルで来場しており、大きな反響を巻き起こしていた。 この日も盛況だったようで、「今回たくさんの人が私を認識して写真を撮りに来てくれて、試合前の雰囲気はとても良かったです」と、同紙に語っている。 「(試合は)思うような結果を得られませんでしたが、またたくさんの素晴らしいファンに出会えました!さらに盛り上げて、アーセナルを推していきましょう!」と、自身のインスタグラムで綴ったミアさん。 「美しい」、「アーセナルファンはきっとそのユニフォームを着た君を高く評価したと思う」、「ホットだね」、「素敵な女性」、「これを見たら勝ちだと思います」などの賛辞が寄せられるなど、インターネット上でも賑わいを見せた。 <span class="paragraph-title">【写真】布率ほぼ0%!アーセナルユニのボディペイントを施した女性サポーター</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/CxlhkwmoDqi/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; border:0; 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height:50px; margin:0 auto 12px; width:50px;"><svg width="50px" height="50px" viewBox="0 0 60 60" version="1.1" xmlns="https://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="https://www.w3.org/1999/xlink"><g stroke="none" stroke-width="1" fill="none" fill-rule="evenodd"><g transform="translate(-511.000000, -20.000000)" fill="#000000"><g><path d="M556.869,30.41 C554.814,30.41 553.148,32.076 553.148,34.131 C553.148,36.186 554.814,37.852 556.869,37.852 C558.924,37.852 560.59,36.186 560.59,34.131 C560.59,32.076 558.924,30.41 556.869,30.41 M541,60.657 C535.114,60.657 530.342,55.887 530.342,50 C530.342,44.114 535.114,39.342 541,39.342 C546.887,39.342 551.658,44.114 551.658,50 C551.658,55.887 546.887,60.657 541,60.657 M541,33.886 C532.1,33.886 524.886,41.1 524.886,50 C524.886,58.899 532.1,66.113 541,66.113 C549.9,66.113 557.115,58.899 557.115,50 C557.115,41.1 549.9,33.886 541,33.886 M565.378,62.101 C565.244,65.022 564.756,66.606 564.346,67.663 C563.803,69.06 563.154,70.057 562.106,71.106 C561.058,72.155 560.06,72.803 558.662,73.347 C557.607,73.757 556.021,74.244 553.102,74.378 C549.944,74.521 548.997,74.552 541,74.552 C533.003,74.552 532.056,74.521 528.898,74.378 C525.979,74.244 524.393,73.757 523.338,73.347 C521.94,72.803 520.942,72.155 519.894,71.106 C518.846,70.057 518.197,69.06 517.654,67.663 C517.244,66.606 516.755,65.022 516.623,62.101 C516.479,58.943 516.448,57.996 516.448,50 C516.448,42.003 516.479,41.056 516.623,37.899 C516.755,34.978 517.244,33.391 517.654,32.338 C518.197,30.938 518.846,29.942 519.894,28.894 C520.942,27.846 521.94,27.196 523.338,26.654 C524.393,26.244 525.979,25.756 528.898,25.623 C532.057,25.479 533.004,25.448 541,25.448 C548.997,25.448 549.943,25.479 553.102,25.623 C556.021,25.756 557.607,26.244 558.662,26.654 C560.06,27.196 561.058,27.846 562.106,28.894 C563.154,29.942 563.803,30.938 564.346,32.338 C564.756,33.391 565.244,34.978 565.378,37.899 C565.522,41.056 565.552,42.003 565.552,50 C565.552,57.996 565.522,58.943 565.378,62.101 M570.82,37.631 C570.674,34.438 570.167,32.258 569.425,30.349 C568.659,28.377 567.633,26.702 565.965,25.035 C564.297,23.368 562.623,22.342 560.652,21.575 C558.743,20.834 556.562,20.326 553.369,20.18 C550.169,20.033 549.148,20 541,20 C532.853,20 531.831,20.033 528.631,20.18 C525.438,20.326 523.257,20.834 521.349,21.575 C519.376,22.342 517.703,23.368 516.035,25.035 C514.368,26.702 513.342,28.377 512.574,30.349 C511.834,32.258 511.326,34.438 511.181,37.631 C511.035,40.831 511,41.851 511,50 C511,58.147 511.035,59.17 511.181,62.369 C511.326,65.562 511.834,67.743 512.574,69.651 C513.342,71.625 514.368,73.296 516.035,74.965 C517.703,76.634 519.376,77.658 521.349,78.425 C523.257,79.167 525.438,79.673 528.631,79.82 C531.831,79.965 532.853,80.001 541,80.001 C549.148,80.001 550.169,79.965 553.369,79.82 C556.562,79.673 558.743,79.167 560.652,78.425 C562.623,77.658 564.297,76.634 565.965,74.965 C567.633,73.296 568.659,71.625 569.425,69.651 C570.167,67.743 570.674,65.562 570.82,62.369 C570.966,59.17 571,58.147 571,50 C571,41.851 570.966,40.831 570.82,37.631"></path></g></g></g></svg></div><div style="padding-top: 8px;"> <div style=" color:#3897f0; 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overflow:hidden; padding:8px 0 7px; text-align:center; text-overflow:ellipsis; white-space:nowrap;"><a href="https://www.instagram.com/p/CxlhkwmoDqi/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:normal; line-height:17px; text-decoration:none;" target="_blank">Arabella mia(@greengirlbella)がシェアした投稿</a></p></div></blockquote> <script async src="//www.instagram.com/embed.js"></script> 2023.09.25 21:30 Mon4
「これはショックだ…」「信じられない」現役時代と大きく異なるファン・デル・ファールト氏の姿が話題!「引退生活を楽しんでるみたい」
元オランダ代表MFラファエル・ファン・デル・ファールト氏の現在の姿に注目が集まっている。 ファン・デル・ファールト氏は、2000年にアヤックスでプロキャリアをスタート後、ハンブルガーSVやレアル・マドリー、トッテナム、ベティス、FCミッティランでプレー。最後はデンマークのエスビャウfBでプレーした後、2018年に現役を引退した。 代表キャリアにおいては、2001年にオランダ代表デビューして以降、109試合25得点をマーク。ワールドカップ(W杯)とユーロで2度ずつの出場歴を誇り、2010年の南アフリカW杯でオランダ代表の準優勝に貢献した名手だ。現役引退後にはプロダーツ選手に転向したことでも話題となっていた。 現在41歳のファン・デル・ファールト氏は、23日に行われたリバプールレジェンズvsアヤックスレジェンズのチャリティーマッチにアヤックスの一員として参加。だが、現役時代との違いにファンが驚くこととなった。 現役時代にはどちらかと言えばシュッとしたイメージだったファン・デル・ファールト氏だが、当時と比べてかなり大きくなった様子。別人のような姿になっていた。 引退後はこれくらいの体型を維持しているファン・デル・ファールト氏だが、久々にピッチでプレーしたということもあり、体型のことを知らなかったファンからは「これはショックだ…」、「これは誰?」、「信じられない」、「引退生活を楽しんでるみたいだ」と大きな驚きの声が寄せられることとなった。 なお、リバプールレジェンズvsアヤックスレジェンズの一戦は、アヤックスが2点を先行したものの、後半にリバプールが一挙4得点で逆転に成功。4-2でリバプールレジェンズが勝利を収めている。 <span class="paragraph-title">【動画】現役時代とは別人のようなファン・デル・ファールト氏</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="nl" dir="ltr">Rafael van der Vaart <br>Edgar Davids <a href="https://twitter.com/hashtag/livaja?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#livaja</a> <a href="https://t.co/xBgmFQU41H">pic.twitter.com/xBgmFQU41H</a></p>— AFC Ajax (@AFCAjax) <a href="https://twitter.com/AFCAjax/status/1771515889692660178?ref_src=twsrc%5Etfw">March 23, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.03.25 13:20 Mon5