連勝フランスがGS突破! サウジとのシーソーゲーム制したマリが2位に《U-20W杯》

U-20ワールドカップ(W杯)グループE第2節の2試合が28日に行われた。U-20パナマ代表vsU-20フランス代表は、0-2でフランスが勝利した。アジア王者U-20サウジアラビア代表との初戦を2-0で勝利したフランスが、U-20マリ代表との初戦を1-1のドローで終えたパナマと対戦した一戦。
試合は戦前の予想通り、地力で勝るフランスが圧倒的にボールを保持する展開に。キュイサンスやフォファナのインサイドMFを起点にボールを動かしながら攻撃にアクセントを付けようと試みるフランスだが、前線との連係の問題や相手の堅い守備ブロックに手を焼き、なかなか決定機を作れない。

すると、30分を過ぎると徐々にパナマが反撃に出て行く。33分にはメンデスがボックス外から際どいミドルシュートを放ってGKラフォンに冷や汗をかかせると、その後もセットプレーから続けてチャンスを創出。だが、このピンチを凌いだフランスは前半終了間際の44分、右CKの場面でキッカーのキュイサンスが入れたアウトスウィングのクロスを中央に走り込んだザガドゥが左足アウトを使った絶妙なワンタッチでゴール左に流し込み、ボルシアMG、ドルトムントに所属するブンデスリーガコンビが貴重な先制点を決めた。

迎えた後半、先制点の勢いを持って入ったフランスは相手のミスを突いて幸先良く追加点を奪う。相手最終ラインでの不用意なパス交換にプレッシャーをかけたムサ・ディアビがボールを奪ってショートカウンターを発動。ボックス右まで運んだムサ・ディアビからの丁寧な折り返しを、フリーのキュイサンスが難なく流し込んだ。

この追加点で勝利を大きく近づけたフランスはややペースダウンすると共に、積極的に交代カードを切って試合をクローズにかかる。試合終盤にはグイリに3点目のチャンスが訪れるも決め切れず。それでも、安定した守備でパナマの反撃を無失点で凌ぎ切り、2試合連続2-0のスコアで連勝。マリとの最終節を前にグループステージ突破を決めた。

また、グループEもう一試合のU-20サウジアラビア代表vsU-20マリ代表は、3-4でマリが勝利している。

共に今大会初勝利を目指す両者による一戦は、壮絶な打ち合いに。前半20分までにサウジアラビアが2点を先行も、マリも前半のうちに1点を返す。

迎えた後半は立ち上がりの54分にマリが同点ゴールを決めたが、63分にサウジアラビアが勝ち越しに成功した。その後、70分にマリが3-3のタイに戻すと、試合は最終盤に動く。90分、マリのカウンターから左サイドを突破したコイタからのクロスをファーに走り込んだカマラがワンタッチで流し込み、白熱のシーソーゲームを制したマリが今大会初勝利を手にすると共に2位浮上に成功した。