アタランタが試合終盤の2発でウディネ撃破! 2連勝で単独4位に浮上!《セリエA》

2019.04.30 04:05 Tue
Getty Images
セリエA第34節、アタランタvsウディネーゼが29日に行われ、ホームのアタランタが2-0で勝利した。

トップ4フィニッシュを目指す5位のアタランタと、残留を目指す17位のウディネーゼによる月曜開催の一戦。

ミッドウィークに行われたコッパ・イタリア準決勝でフィオレンティーナを退け、決勝進出を果たしたアタランタ。勝利で4位浮上となる今回の一戦に向けては負傷のイリチッチに代えてパシャリッチを起用するなど、幾つかのポジションでローテーションを行った。
コッパ・イタリアの激戦の疲れを感じさせないアタランタは立ち上がりから相手を押し込んでいく。サパタの強靭なフィジカルと、頻繁にライン間に顔を出すアレハンドロ・ゴメスを起点に厚みのある仕掛けを続けていく。

すると27分にはサパタの柔らかな左クロスに反応したデ・ルーンが抑えの利いた右足のダイレクトボレーを枠に飛ばすが、ここは相手GKの好守に遭う。その後は幾度か相手のロングカウンターに遭い、サンドロやラザーニャにフィニッシュまで持ち込まれたものの、危なげない試合運びで前半をゴールレスで終えた。
迎えた後半、センターバックを一枚削ってセンターフォワードのピッコリをハーフタイム明けに投入したアタランタはパシャリッチ、デ・ルーンを一列ずつ下げてより攻撃的な戦い方にシフトする。

後半も立ち上がりから相手を押し込むアタランタは68分にゴメスのミドルシュートでゴールに迫るが、GKムッソのビッグセーブに遭う。逆に、この直後の71分には相手にカウンターを許すと、デ・パウルに右ポスト直撃のシュートを打たれる場面も。

押し込みながらも最後の場面でゴールをこじ開けられないアタランタだったが、試合終了まで残り10分を切った終盤にようやく先制点を奪う。ボックス内でマジエッロがサンドロに足をかけられてPKを獲得。これをキッカーのデ・ルーンが冷静に決め切って81分の先制点とした。

このゴールで重圧から解き放たれたアタランタは85分にもボックス中央でのサパタの丁寧な落としからパシャリッチの放ったミドルシュートが相手DFにディフレクトすると、これが相手GKの反応の逆を突く形となりゴールネットを揺らした。

その後も積極的に3点目を狙う攻撃的な戦い方で試合を締めくくったアタランタがリーグ戦2連勝を飾り、単独4位に浮上した。

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