ポルトが初優勝! チェルシーが2年連続ファイナルで散る…《UEFAユースリーグ》

2018-19シーズンのUEFAユースリーグ決勝、ポルトvsチェルシーが29日に行われ、3-1で勝利したポルトが初優勝を決めた。

2013-14シーズンに欧州サッカー連盟(UEFA)によって創設された19歳以下のヨーロッパクラブ王者を決定する同大会。今回の決勝戦ではポルトガルのポルトとイングランドのチェルシーの対戦となった。

今季トップチームがチャンピオンズリーグ(CL)に本選に出場していたポルトは、CLグループステージ出場32チームのU-19チームが同じ組み分けで戦うチャンピオンズリーグ・ルートにおいてグループDを首位通過。その後、決勝トーナメントではトッテナム、ミッティラン、ホッフェンハイムを撃破して初の決勝進出を果たした。
一方、イングランドのユース王者として国内王者ルートからの参戦となったチェルシーは、ホーム&アウェイ方式の1回戦、2回戦でモルデ、エルフスボリという北欧勢を連破。さらに、プレーオフではモナコを破って決勝トーナメント進出。決勝トーナメントではモンペリエ、ディナモ・ザグレブ、前大会決勝で敗れたバルセロナにリベンジを果たし、2年連続の決勝進出を果たした。

大会得点王のFWチャーリー・ブラウンらを擁し、バルセロナと共に最多2度の優勝を誇るチェルシー優位が伝えられた中、試合はポルトが早い時間帯に動かす。決勝トーナメントの3試合で複数得点、無失点の抜群の安定感を見せたポルトは17分、右サイドを深くえぐった味方からのクロスをファーにフリーで走り込んだMFファビオ・ヴィエイラがワンタッチで流し込み、先制に成功する。これで勢いづいたポルトはその後もアタッカー陣の果敢な縦への仕掛けを武器に再三の決定機を作るなど、優勢な形で試合を折り返す。

それでも、後半に入ると実績で勝るチェルシーが反撃を見せる。53分、セットプレーの二次攻撃で右サイドからクロスが入ると、ポルトGKが中途半端に飛び出した中、先に頭で触ったFWデイショーン・レダンのシュートが無人のゴールネットに吸い込まれた。

しかし、失点しても慌てないポルトは直後の55分にセットプレーの流れからボックス左でジョアン・マリオが放ったシュートのこぼれ球をキャプテンのDFジオゴ・ケイロスが泥臭く押し込んですぐさま勝ち越しに成功した。

この勝ち越しゴールによって再びペースを掴んだポルトは75分、MFロマーリオ・バロとのコンビプレーから途中出場のMFアフォンソ・ソウザが貴重な追加点を奪取。その後、チェルシーの反撃をチーム一丸の守備で凌ぎ切ったポルトが、3-1のスコアで大会初優勝を果たした。

なお、ポルトガル勢ではポルトの宿敵ベンフィカが2度決勝で敗れており、ポルトにとってはライバルに先んじての初優勝に喜びもひとしおだ。一方、チェルシーは2年連続決勝で敗れる悔しい結果となった。

◆UEFAユースリーグ決勝

ポルト 3-1 チェルシー
【ポルト】
ヴィエイラ(17)
ケイロス(55)
ソウザ(75)
【チェルシー】
レダン(53)