【プレミア注目プレビュー】優勝&トップ4争い左右する今季2度目の“マンチェスター・ダービー”!
2019.04.24 18:00 Wed
プレミアリーグ第31節延期分、マンチェスター・ユナイテッドvsマンチェスター・シティによる“マンチェスター・ダービー”が日本時間24日28:00にオールド・トラフォードでキックオフされる。トップ4フィニッシュに向けて崖っぷちに立つ6位ユナイテッド(勝ち点64)と、10連勝で連覇に向けて邁進する2位シティ(勝ち点86)による、今季2度目のダービーマッチだ。
昨年12月のスールシャール暫定監督就任以降、公式戦14勝3敗2分けとV字回復を見せたユナイテッドだったが、同監督の正指揮官就任以降の6試合は2勝4敗と長らく続いた“解任ブースト”は完全にストップ。本来のパフォーマンス通りの戦績に落ち着いた印象だ。それでも、チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグのバルセロナ戦(0-3)、リーグ前節のエバートン戦(0-4)の酷いパフォーマンスは許容できるものではなく、早くもノルウェー人指揮官更迭の可能性も噂される。
失態続きの今季も残すところ4試合だが、挽回のチャンスはわずかながら残されている。前節、エバートンに大敗もトップ4争いのライバル3チームがいずれも勝ち点を取りこぼしており、残り全試合で全勝できれば、他力本願ながら逆転でのトップ4フィニッシュは十分に可能。ただ、次節のチェルシー戦を含め今回のダービーでの勝利は非常に困難なタスクとなり、指揮官を含め多くの主力が後悔の弁を語ったエバートン戦から最大級のリバウンドメンタリティを示さねばならない。
一方、ユナイテッドとは異なり、CL敗退から中2日での再戦となった前節のトッテナム戦で、らしくない不格好な戦いぶりながら新星MFフォーデンのプレミア初ゴールを一丸となった守備で守り切って見事なバウンスバックを見せたシティ。スパーズ戦翌日にリバプール(勝ち点88)が勝利したことで、再び首位の座を明け渡したが、プレミアリーグ10連勝と抜群の安定感を誇る。今節の消化によってようやくリバプールと消化試合数が並ぶ中、絶不調の隣人を敵地で葬り去り、勝ち点1差の首位に返り咲きたい。
なお、昨年11月に行われたシティホームでの前回対戦はMFシルバ、FWアグエロ、MFギュンドアンのゴールによってシティが3-1で快勝している。
▽マンチェスター・ユナイテッド予想スタメン

DF:ヤング、スモーリング、リンデロフ、ショー
MF:マクトミネイ、フレッジ、ポグバ
MF:リンガード
FW:ルカク、ラッシュフォード
負傷者:DFバイリー、フィル・ジョーンズ、MFバレンシア、エレーラ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。逆に2試合の出場停止を消化したショーが復帰する。負傷者に関してはマッチフィットネスに問題を抱えるバイリー、ジョーンズ、エレーラ、バレンシアの4選手が欠場となる見込みだ。
エバートン戦での大敗を受けて、大幅なメンバー変更、システム変更の可能性も想定されるが、前述のスタメンと[4-3-1-2]の採用を予想。ただ、CLバルセロナ戦の初戦で採用したより守備的な[3-5-2]の採用も十分に考えられる。
▽マンチェスター・シティ予想スタメン
DF:ウォーカー、コンパニ、ラポルテ、ジンチェンコ
MF:ギュンドアン、フェルナンジーニョ、シルバ
FW:ベルナルド・シウバ、アグエロ、スターリング
負傷者:GKブラーボ、MFデ・ブライネ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関しては直近のトッテナム戦で負傷交代のデ・ブライネが起用できない。
スタメンに関してはトッテナム戦でベンチに置いたコンパニとシルバの重鎮2人を先発に復帰させる見込みだが、デ・ブライネの代役に関しては複数の選択肢がある。最も攻守のバランスに長けたギュンドアンの起用が濃厚だが、スパーズ戦で決勝点を決めたフォーデン、ベルナルド・シウバを右ウイングから中盤に下げてザネ(マフレズ)を3トップの一角に配する形も想定される。
★注目選手
◆マンチェスター・ユナイテッド:MFポール・ポグバ
とりわけ、CLバルセロナ戦、直近のエバートン戦ではその傾向が色濃く出ており、今季のチームの命運を握る今回のダービー、次節チェルシー戦では個人としてのプレゼンスが試される。なお、2016年のユナイテッド復帰以降、リーグ戦では通算5試合ダービーが開催されているが、ポグバは負傷で欠場した前回対戦を含めそのうちの3試合を欠場と、ダービーに縁がない。それでも、自身が出場した直近の試合となる昨年4月の対戦では2点ビハインドを引っくり返す口火となる2ゴールを記録し、劇的な3-2の逆転勝利の立役者となっている。
◆マンチェスター・シティ:MFベルナルド・シウバ
チームの地力、現在の調子を考えれば、敵地でのダービーと言えどもシティの優位は揺るがない。だが、手負いのユナイテッドは今回の一戦に並々ならぬモチベーションで臨んでくるはずだ。さらに、シティでは絶好調の司令塔デ・ブライネの負傷離脱という大きな不安要素も抱えている。そのため、チーム内で多くのタスクを担うベルナルド・シウバのパフォーマンスがダービー勝利のカギを握ることになるはずだ。
昨年12月のスールシャール暫定監督就任以降、公式戦14勝3敗2分けとV字回復を見せたユナイテッドだったが、同監督の正指揮官就任以降の6試合は2勝4敗と長らく続いた“解任ブースト”は完全にストップ。本来のパフォーマンス通りの戦績に落ち着いた印象だ。それでも、チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグのバルセロナ戦(0-3)、リーグ前節のエバートン戦(0-4)の酷いパフォーマンスは許容できるものではなく、早くもノルウェー人指揮官更迭の可能性も噂される。
失態続きの今季も残すところ4試合だが、挽回のチャンスはわずかながら残されている。前節、エバートンに大敗もトップ4争いのライバル3チームがいずれも勝ち点を取りこぼしており、残り全試合で全勝できれば、他力本願ながら逆転でのトップ4フィニッシュは十分に可能。ただ、次節のチェルシー戦を含め今回のダービーでの勝利は非常に困難なタスクとなり、指揮官を含め多くの主力が後悔の弁を語ったエバートン戦から最大級のリバウンドメンタリティを示さねばならない。
なお、昨年11月に行われたシティホームでの前回対戦はMFシルバ、FWアグエロ、MFギュンドアンのゴールによってシティが3-1で快勝している。
◆マンチェスター・ユナイテッド◆
【4-3-1-2】
【4-3-1-2】
▽マンチェスター・ユナイテッド予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:デ・ヘアDF:ヤング、スモーリング、リンデロフ、ショー
MF:マクトミネイ、フレッジ、ポグバ
MF:リンガード
FW:ルカク、ラッシュフォード
負傷者:DFバイリー、フィル・ジョーンズ、MFバレンシア、エレーラ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。逆に2試合の出場停止を消化したショーが復帰する。負傷者に関してはマッチフィットネスに問題を抱えるバイリー、ジョーンズ、エレーラ、バレンシアの4選手が欠場となる見込みだ。
エバートン戦での大敗を受けて、大幅なメンバー変更、システム変更の可能性も想定されるが、前述のスタメンと[4-3-1-2]の採用を予想。ただ、CLバルセロナ戦の初戦で採用したより守備的な[3-5-2]の採用も十分に考えられる。
◆マンチェスター・シティ◆
【4-3-3】
【4-3-3】
▽マンチェスター・シティ予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:エデルソンDF:ウォーカー、コンパニ、ラポルテ、ジンチェンコ
MF:ギュンドアン、フェルナンジーニョ、シルバ
FW:ベルナルド・シウバ、アグエロ、スターリング
負傷者:GKブラーボ、MFデ・ブライネ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関しては直近のトッテナム戦で負傷交代のデ・ブライネが起用できない。
スタメンに関してはトッテナム戦でベンチに置いたコンパニとシルバの重鎮2人を先発に復帰させる見込みだが、デ・ブライネの代役に関しては複数の選択肢がある。最も攻守のバランスに長けたギュンドアンの起用が濃厚だが、スパーズ戦で決勝点を決めたフォーデン、ベルナルド・シウバを右ウイングから中盤に下げてザネ(マフレズ)を3トップの一角に配する形も想定される。
★注目選手
◆マンチェスター・ユナイテッド:MFポール・ポグバ

Getty Images
ユナイテッドの注目プレーヤーは前回対戦欠場のポグバだ。今季序盤戦は前指揮官モウリーニョとの確執もあって不振が続いたポグバだが、監督交代以降はより攻撃的なタスクを与えられたこともあり、大幅にパフォーマンスを向上。リーグ戦ではPKによるゴールが7点と多いものの、キャリアハイの13ゴール9アシストと存在感を放つ。その一方で、ビッグマッチやチームが苦しい状況を強いられた試合では存在感が希薄となり、リーダーとしての資質を欠くとの指摘も目立つ。とりわけ、CLバルセロナ戦、直近のエバートン戦ではその傾向が色濃く出ており、今季のチームの命運を握る今回のダービー、次節チェルシー戦では個人としてのプレゼンスが試される。なお、2016年のユナイテッド復帰以降、リーグ戦では通算5試合ダービーが開催されているが、ポグバは負傷で欠場した前回対戦を含めそのうちの3試合を欠場と、ダービーに縁がない。それでも、自身が出場した直近の試合となる昨年4月の対戦では2点ビハインドを引っくり返す口火となる2ゴールを記録し、劇的な3-2の逆転勝利の立役者となっている。
◆マンチェスター・シティ:MFベルナルド・シウバ

Getty Images
シティの注目プレーヤーは今季チームMVP級の働きを見せているベルナルド・シウバだ。シティ加入2年目となった今季は前所属のモナコ時代以上の圧巻のパフォーマンスを披露し続けているポルトガル代表MF。先日、発表されたPFA年間最優秀選手候補6名にはリバプールDFファン・ダイクと共に最有力候補と目されるFWスターリング、エースFWアグエロと共に選出されたベルナルド・シウバだが、ここまでの貢献度を考えれば、シティのチームMVPに相応しいのはこの小さな巨人だ。直近のトッテナム戦でも卓越したチャンスメーク、ゲームメークに加え、攻守におけるデュエルでも抜群の存在感を放った。チームの地力、現在の調子を考えれば、敵地でのダービーと言えどもシティの優位は揺るがない。だが、手負いのユナイテッドは今回の一戦に並々ならぬモチベーションで臨んでくるはずだ。さらに、シティでは絶好調の司令塔デ・ブライネの負傷離脱という大きな不安要素も抱えている。そのため、チーム内で多くのタスクを担うベルナルド・シウバのパフォーマンスがダービー勝利のカギを握ることになるはずだ。
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