7度目のACL、中国王者上海上港に挑んだ川崎Fは土壇場PKに泣く《ACL2019》

川崎フロンターレは6日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)・グループH第1節で上海上港とアウェイで対戦し、0-1で敗れた。

J1王者の川崎Fが、昨季の中国超級で初優勝を果たした上海上港のホームに乗り込んだ一戦。先月開幕したJ1リーグでは、FC東京との開幕戦と続く鹿島アントラーズ戦で2試合連続ドロースタートとなった川崎Fは、7度目の出場となるACLの第一戦は、鹿島戦からスタメンを1人変更。レアンドロ・ダミアンに代わり、長谷川が先発に起用された。

ファーストシュートは川崎F。3分、小林が中村のパスを受けてボックス手前から右足を振り抜く。12分には相手を押し込んだ中で守田がミドルシュートでGKを強襲。GKの正面に飛んだものの、川崎Fが徐々にリズムを作っていく。
19分には、家長の左足の強烈なシュートや小林のドリブルシュートで立て続けにゴールに迫る。29分には、ボックス左の長谷川がゴール左上を捉えるシュートを放ったが、GKヤン・チュンリンの右手に弾かれた。

ここまで川崎Fが攻める時間帯が続いたが、上海上港も33分にフッキがボックスの外から得意の左足でゴールを狙う。互いに見せ場を作った前半はゴールレスで終えた。後半に入り、川崎Fは馬渡が負傷し登里と交代。その直後、51分の相手のCKの場面でエウケソンが頭で逸らしたボールにファーサイドで復帰が飛び込む。足裏で押し込みにかかったが、ポストを弾いて枠の外へ。川崎Fはヒヤリとする場面に。

前半とは打って変わってシュートチャンスが減ってしまった川崎F。60分に、家長のクロスに長谷川が頭で飛び込んだが惜しくも枠の外。65分には、左サイドからのクロスのこぼれ球を大島がダイレクトで狙ったが相手のブロックに遭った。

その後はインテンシティを高める両者による中盤での潰し合いが続く。79分に長谷川と阿部を入れ替えた川崎Fはサイド攻撃に活路を見出そうとするが、悉く上海上港の守備陣に跳ね返される。そんな中82分に、川崎Fが攻撃の主導権を握る中で、自陣でこぼれ球を奪った上海上港が左サイドからカウンターに転じる。フッキがフィジカルを生かして左サイドをドリブルで駆け上がると、ボックス左で2度きり返しからシュートに持ち込むが、ここは川崎Fが粘り強く守った。

0-0のまま試合は進み、このまま終わるかに思われた88分、上海上港が右サイドを攻めると、ボックス右に侵入した途中出場のフ・フアンがクロスを空振り、スライディングで止めにかかった守田の腕にボールが接触。これがPK判定となり、上海上港はフッキがこれを落ち着いて決めて土壇場で先制した。

その後、4分の後半アディショナルタイムも上海上港はフッキを下げるなど時間を使いタイムアップ。結局、試合はホームの上海上港が1-0で勝利。川崎Fは黒星スタートとなった。