圧巻シティがチェルシーを6発粉砕! アグエロがシアラーに並ぶプレミア通算11度目のハット達成!《プレミアリーグ》

2019.02.11 03:04 Mon
Getty Images
プレミアリーグ第26節、マンチェスター・シティvsチェルシーが10日にエティハド・スタジアムで行われ、ホームのシティが6-0で圧勝した。
PR
暫定首位に浮上した昨季王者シティ(勝ち点62)と、トップ4に返り咲いた4位のチェルシー(勝ち点50)による、EFLカップ(カラバオカップ)決勝の前哨戦。
前々節、アーセナル相手に会心の勝利を収めたシティは直近2戦連続ドローで足踏みが続くリバプールとの勝ち点差を詰めると、前倒し開催となった6日のエバートン戦も勝ち切って2連勝。暫定ながら首位浮上に成功した。中3日での開催となる今回のビッグマッチに向けては先発3人を変更。オタメンディ、シルバ、ザネに代えてジンチェンコ、デ・ブライネ、スターリングを起用した。

一方、アーセナル、ボーンマス相手に完敗し今季初の連敗を喫したチェルシーだが、前節は最下位ハダースフィールドを相手に今季最多の5ゴールを奪って5-0の圧勝。ここ最近の不穏な空気を見事に払しょくすると共にわずか1節でトップ4圏内に返り咲いた。中7日で迎えた一戦に向けては先発2人を変更。クリステンセンとウィリアンに代えてリュディガー、ペドロを起用した。

アウェイのチェルシーがキックオフ直後から相手ビルドアップに対して果敢にハイプレスを仕掛けていく。だが、丁寧なビルドアップでそれに対応するシティは開始4分にゴールをこじ開ける。
相手陣内中央で得たFKの場面でキッカーのデ・ブライネが右サイドに張ってドフリーのベルナルド・シウバに機転を利かせたリスタートのパスを送ると、そのままボックス内に持ち込んだベルナルド・シウバの折り返しがDFダビド・ルイスにディフレクトしてファーに流れると、これをフリーのスターリングが冷静にニアへ蹴り込んだ。

最高の入りを見せたシティは直後の8分にもビッグチャンス。ボックス内で抜群のキープを見せたベルナルド・シウバがゴール左ライン際に持ち込んでグラウンダーのクロス。これをファーサイドでドフリーのアグエロが右足インサイドで押し込みにかかるが、このイージーフィニッシュをまさかの枠の右に外してしまう。

この絶好機逸で少し嫌な空気が漂うが、百戦錬磨のストライカーは圧巻のゴラッソで自身のミスを帳消しにする。13分、左サイドを攻め上がったジンチェンコがDFに寄せられながらも粘って近くのアグエロに繋ぐと、アルゼンチン代表はボックス手前左から強烈なミドルシュートをゴール右上隅の完璧なコースに突き刺す。さらに19分にはセットプレーの流れでバークリーの不用意なヘディングでのバックパスに反応したアグエロは左足の反転シュートでゴール右に流し込み、先ほどのミスを補って余りある2ゴールを記録した。

前線からのプレスがハマらず、アザールの個人技以外に全く攻め手がないチェルシーは攻守両面で苦しい状況が続く。すると25分には相手の波状攻撃からリュディガーのクリアボールに反応したギュンドアンにペナルティアーク付近から右足のミドルシュートをゴール右隅に決められ、ダメ押しの4点目まで献上してしまった。

25分までに望外の4ゴールを重ねたシティはここからややペースダウン。何とか前半のうちに1点でも返したいチェルシーがここからボールを握って反撃に転じていく。アザールのドリブル突破、イグアインのポストプレーを起点にフィニッシュまで持ち込んでいくが、28分にゴール前に抜け出したペドロの絶好機はGKエデルソンのビッグセーブに遭う。さらに38分にはイグアインがボックス手前からボレーシュートを枠に飛ばすが、これもエデルソンの好守に防がれた。

4-0と完璧な内容で前半を終えたシティは後半に入っても全く気を緩めない。リードしていることを意識せず、前から激しいプレスを仕掛けながら相手に流れを渡さない。51分には左サイド深くでデ・ブライネが上げたクロスをゴール前のアグエロが頭で合わすが、これはクロスバーを叩く。

しかし、直後の55分には左サイドで縦に仕掛けたスターリングがDFアスピリクエタに倒されてPKを獲得。これをキッカーのアグエロがゴール右隅に流し込み、前々節のアーセナル戦に続くハットトリックを達成。なお、プレミアリーグ通算11度目のハットトリック達成のアグエロは元イングランド代表FWのアラン・シアラー氏の持つリーグ記録に並んだ。

この得点で完全に試合を決めたシティはアグエロ、デ・ブライネ、フェルナンジーニョと要の主力を早々に下げてガブリエウ・ジェズス、マフレズ、シルバを続けて投入。対して前半以上に何もできないアウェイチームはバークリー、ペドロ、マルコス・アロンソを下げてコバチッチ、ロフタス=チーク、エメルソン・パルミエリを投入した。

その後も完璧に試合をコントロールしたシティは80分にシルバの絶妙なスルーパスに抜け出したボックス左のジンチェンコからの折り返しをスターリングがダイレクトで合わせ、この日のゴールショーを締めくくる6点目とした。

そして、前回対戦で敗れたチェルシー相手に歴史的な6-0の圧勝でリベンジを果たしたシティがEFLカップ決勝の前哨戦を制し、リーグ戦3連勝を達成。前日に勝利したリバプールを抜き返して暫定首位をキープ。一方、1991年のノッティング・フォレスト戦で喫した0-7に次ぐ屈辱的な大敗を喫したチェルシーは一気に6位に転落することになった。

PR
関連ニュース

三笘不在のブライトンに4発快勝のシティが2位に浮上!【プレミアリーグ】

マンチェスター・シティは25日、プレミアリーグ第29節延期分でブライトン&ホーヴ・アルビオンと対戦し4-0で勝利した。ブライトンの三笘薫はケガのため欠場している。 FAカップ準々決勝の影響で延期となっていた11位ブライトン(勝ち点44)とのアウェイゲームでリーグ5連勝を狙う3位シティ(勝ち点73)。 20日に行われたFAカップ準決勝のチェルシー戦をベルナルド・シウバの決勝点で勝利したシティは、その試合からスタメンを3人変更。グリーリッシュやストーンズ、GKオルテガに代えてコバチッチやグヴァルディオル、GKエデルソンをスタメンで起用した。 立ち上がりこそブライトンのマンマークに手を焼いたシティだったが、徐々にボールを保持する時間を増やすと17分に先制する。フォーデンのパスで右サイド深くまで駆け上がったウォーカーのダイレクトクロスをデ・ブライネがダイビングヘッドで叩き込んだ。 幸先良く先制したシティは、26分にもボックス右手前で獲得したFKをフォーデンが直接狙うと、グロスにディフレクトしたボールがゴールに吸い込まれ、追加点。さらに34分には、ハイプレスから相手ボックス内でボールを引っかけると、こぼれ球をボックス右のフォーデンがゴール左隅にシュートを流し込んだ。 ハーフタイムで2選手を交代したブライトンに対し、シティは62分にGKエデルソンのロングフィードで右サイドを抜け出したウォーカーがボックス右から侵入。切り返しで相手DFをかわし、飛び出したGKを引きつけてから中央へラストパスを送ると、最後はアルバレスが無人のゴールに流し込んだ。 その後は互いに選手を入れ替えながらゴールを目指したが、拮抗した展開が続く。シティは試合終了間際の94分、アルバレスのラストパスから途中出場のドクが決定機を迎えたが、シュートはGKスティールのセーブに阻まれ、試合はそのまま4-0でタイムアップ。 危なげない試合運びでリーグ戦5連勝を飾ったシティは、リバプールをかわし2位に浮上している。 2024.04.26 06:05 Fri

ハーランドはブライトン戦も欠場に…グアルディオラ監督「まだ万全ではない」

マンチェスター・シティは24日、ノルウェー代表FWアーリング・ハーランドが25日に行われるプレミアリーグ第29節延期分のブライトン&ホーヴ・アルビオン戦を欠場することを明かした。 ハーランドは17日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグのレアル・マドリー戦で筋肉系を負傷。20日に行われたFAカップ準決勝のチェルシー戦も欠場していた。 シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督は、前日会見で複数抱えているケガ人の状態についてコメント。 「フィル・フォーデンとジョン・ストーンズの2人大丈夫だが、ハーランドはまだ万全ではない。それほど大きな問題ではないが、出場できる状態ではないよ」 アーセナル、リバプール、シティの3つ巴の優勝争いとなっているプレミアリーグ。2試合消化の少ないシティは、首位に立つアーセナル(勝ち点77)と4pt差の3位に位置している。 2024.04.25 07:00 Thu

今度こそスペインへ? ベルナルド・シウバのバルセロナ移籍説が再度浮上

バルセロナにマンチェスター・シティのポルトガル代表MFベルナルド・シウバ(29)獲得の可能性が出てきている。スペイン『スポルト』が報じた。 先日のラ・リーガ第32節レアル・マドリー戦の敗北により、逆転でのリーグ優勝が難しくなったバルセロナ。チャビ・エルナンデス監督が退任の意向を覆すのか、新たな指揮官を迎え入れるのかはまだはっきりしないが、来シーズンにも目を向けていく必要がある。 そんな中、今夏の獲得候補に挙がっているというのがベルナルド・シウバ。チャビ監督が昨夏獲得を望んだ上、バルセロナも指揮官が誰になろうと獲得を希望しているという。 また、ベルナルド・シウバもシティでの時間は終わったと考えている模様。家族の意向も踏まえ、以前と変わらずスペインでのプレーを希望しているようだ。 実際、ベルナルド・シウバはここ数カ月の間にバルセロナを数回訪れているとのこと。シティでチームメイトだったドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンや、ポルトガル代表でチームメイトのFWジョアン・フェリックス、DFジョアン・カンセロらに様子を尋ねているとのことだ。 一方、昨夏シティはベルナルド・シウバとの契約を2026年6月まで延長したが、クラブもジョゼップ・グアルディオラ監督も本人の移籍願望は承知。5000万ポンド(約5800万ユーロ/約96億3000万円)の契約解除条項が設けられているという。 昨夏、バルセロナと同様にベルナルド・シウバの獲得を目指していたパリ・サンジェルマン(PSG)は、別の補強計画を立てているようで、バルセロナがこの移籍を実現できるかどうかは自分たち次第。財政難やサラリーキャップ制限、選手登録に悩まされる状況を打破する必要があり、特に、選手の売却やそれによって浮いた年俸を100%費やすことができる「1対1」の状態に戻せるかどうかが肝となる。 また、現在ベルナルド・シウバはシティから1000万ユーロ(約16億6000万円)以上の年俸を受け取っているとのこと。本人や代理人との給与交渉も課題となるが、バルセロナ行きを熱望しているというこの29歳は、この点においても努力する可能性があるようだ。 2024.04.24 21:12 Wed

昨夏ライスに続き今夏もシティとアーセナルによる中盤補強巡る争奪戦勃発か?

昨夏に続いてマンチェスター・シティとアーセナルによる中盤の補強を巡る争奪戦が勃発することになりそうだ。イギリス『テレグラフ』が報じている。 両クラブは昨夏の移籍市場でイングランド代表MFデクラン・ライスの獲得を巡って熾烈な争奪戦を繰り広げ、最終的に総額1億500万ポンド(約202億3000万円)をウェストハムに支払ったアーセナルが獲得にこぎ着けた。 その両者は今夏の移籍市場に向け、今度はニューカッスルのブラジル代表MFブルーノ・ギマランイス(26)を巡って争奪戦を繰り広げる可能性があるという。 2022年1月にリヨンから4000万ポンド(約77億円)で加入して以降、プレミアリーグ屈指の守備的MFとしての評価を確立したギマランイス。 そのブラジル代表MFに関しては1億ポンド(約192億7000万円)の契約解除条項が設定されているものの、ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)の問題を抱えるクラブは、それ以下の金額で売却を受け入れる可能性も報じられており、今夏の去就に注目が集まっている。 すでに同選手に対しては、パリ・サンジェルマンが関心を示しているが、ここにきてプレミアリーグのライバル2クラブが関心を強めているという。 シティはポルトガル代表MFベルナルド・シウバの去就が不透明なことに加え、替えが利かないスペイン代表MFロドリゴ・エルナンデスのバックアップが今夏の補強の優先事項となっており、以前から獲得に興味を示すウェストハムのブラジル代表MFルーカス・パケタと共にギマランイスの両獲りを画策している模様。 両者はリヨンとブラジル代表の同僚であり、プライベートでも親友という関係にあり、個々の能力の高さに加えてユニットとしての機能性も魅力的だ。 一方のアーセナルはガーナ代表MFトーマス・パルティ、イタリア代表MFジョルジーニョのベテラン2選手に移籍の可能性があり、ギマランイスをその後釜候補の一人とみなしている。 なお、ギマランイスサイドも両クラブからの関心を認識しているようだが、先日にはニューカッスル近郊のノーサンバーランドの高級住宅街にある新しい不動産に入札を行ったとの報道もあり、マグパイズ残留の可能性も残されているとのことだ。 2024.04.24 08:30 Wed

チェルシーFWジャクソンがSNS上で人種差別被害…クラブ&指揮官がサポート

チェルシーのセネガル代表FWニコラス・ジャクソンが人種差別の被害を受けた。 20日に行われ、0-1で敗北したFAカップ準決勝のマンチェスター・シティ戦に先発したジャクソン。センターフォワードとして幾度かチャンスが巡ったが、決め切れず、個人としても悔しい結果に終わった。 イギリス『BBC』によると、SNS上では今季のここまで公式戦13ゴールの22歳FWを巡る批判が人種差別的なものに発展しているようで、事態を重くみたチェルシーは声明を出したという。 「社会にいかなる形の差別も許される余地などなく、我々はこのような類の件を一切寛容するつもりもない。クラブはあらゆる刑事訴追を支持し、シーズンチケット保有者、あるいは会員であるのがわかった個人に対しては入場禁止を含め、可能な限りの強力な措置を講じる」 また、率いるマウリシオ・ポチェッティーノ監督も23日に敵地で行われるプレミアリーグ第29節延期分のアーセナル戦に向けた会見で、信頼揺るがずを強調した。 「彼は我々の主力ストライカーで、フィットする唯一のストライカー。彼はファンタスティックだし、チームのために素晴らしい仕事をしている。走ったり、ゴールを決めたり、アシストをしたりね」 「移籍初年度のシーズンであり、スペインから来た若い選手で、スペインでの経験もそれほど多くないんだ。(ディディエ・)ドログバのようなアイコン的な選手と比べるなら、今の彼は明らかに劣る」 「だが、彼は私のサポートを受けていくことだろう。仮にゴールを決められなくてもだ。彼はクラブとチームメイトのために戦っているし、チャンスを作り出してくれている。良くなるには時間が必要だ」 「来季は確実により良くなるはず。それは間違いないよ」 2024.04.23 14:50 Tue
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly