【CLグループ最終節プレビュー①】リバプールvsナポリの決勝T進出を懸けた大一番、スパーズとインテルの運命は

2018.12.11 17:00 Tue
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▽チャンピオンズリーグ(CL)・グループステージの最終節が11日と12日に開催される。ここではA~Dの最終節のマッチプレビューを紹介していく。

★CLグループステージ最終節
▽12/11(火)

《26:55》
◆グループD
ガラタサライ vs ポルト
シャルケ vs ロコモティフ・モスクワ
《29:00》
◆グループA
クラブ・ブルージュ vs アトレティコ・マドリー
モナコ vs ドルトムント

◆グループB
バルセロナ vs トッテナム
インテル vs PSV
◆グループC
リバプール vs ナポリ
ツルヴェナ・ズヴェズダ vs パリ・サンジェルマン

◆グループA:アトレティコが勝利で首位通過へ
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▽2週間前に行われた前節、グループAでは首位アトレティコ・マドリー(勝ち点12)がモナコ(勝ち点1)に順当に勝利した一方、2位ドルトムント(勝ち点10)がクラブ・ブルージュ(勝ち点5)にゴールレスで引き分け、2ポイント差に広がった。最終節、アトレティコは勝利で首位通過が決まる状況となった。

▽既にクラブ・ブルージュがヨーロッパリーグ(EL)に回れる3位を確定させているため、アトレティコとしては油断さえしなければ勝利できる相手。確実に首位通過を果たし、決勝トーナメントに繋げたい。

▽一方のドルトムントはモナコに勝利することが逆転での首位通過の条件。さらにアトレティコが引き分け以下に終わる必要があり、2位通過が濃厚だが勝利してアトレティコの結果を待ちたい。

◆グループB:トッテナムとインテル、勝ち上がるのは
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▽グループBでは前節、首位バルセロナ(勝ち点13)が最下位PSV(勝ち点1)に勝利して最終節を残して首位通過を決めた。そしてトッテナム(勝ち点7)がインテル(勝ち点7)に1-0で競り勝ち、直接対決でのアウェイゴール差により2位に浮上した。迎える最終節、勝利すれば決勝トーナメント進出を決められるトッテナムは首位通過の決まっているバルセロナとカンプ・ノウで対戦する。

▽主力を温存してくることが予想されるバルセロナに対し、トッテナムは直近のレスター・シティ戦ではケインとエリクセンを先発から外し、温存することができた。万全の状態で臨める中、勝ち点3を持ち帰って2年連続ベスト16進出を決められるか。

▽対するインテルは最下位が確定しているPSV(勝ち点1)相手にホームで勝利した上でトッテナムが躓くことを願う状況。バルセロナの控え選手たちの頑張りに期待したいところだ。

◆グループC:追い詰められたリバプールと首位ナポリの激突
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▽グループCでは前節、パリ・サンジェルマン(勝ち点8)がリバプール(勝ち点6)との大一番を制し、2位に浮上した。そしてナポリ(勝ち点9)が最下位ツルヴェナ・ズヴェズダ(勝ち点4)に快勝し首位をキープした。迎える最終節、3位リバプールと首位ナポリの決勝トーナメント進出を懸けた大一番が行われる。

▽PSGがツルヴェナに勝利することを想定すると、リバプールとしてはナポリを上回ることが決勝トーナメント進出の条件となる。そのためにはナポリと得失点差で並ぶ1-0の勝利か、2点差以上を付けての勝利が必要となる。アウェイゴールを許した場合、1点差での勝利では当該対決でナポリに軍配が上がることから、リバプールとしては失点をせずに試合を進めたいところだ。

▽対するナポリは引き分けでも死の組を突破できる状況。直近のフロジノーネ戦ではメルテンスやカジェホン、アルビオルらを起用せずに済んでおり、リバプール戦に向けて万全の状態。完全アウェイの中、劣勢が予想されるが、慌てず対応できるか。昨季、グループステージ敗退に終わった悔しさを晴らしたい。

▽ツルヴェナ相手に引き分けでも決勝トーナメント進出となるPSGは、リーグ戦ではここ2試合引分けと失速しているが、足をすくわれることなくこの難しいグループを突破できるか。

◆グループD:ELに回るのはガラタサライかロコモティフか
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▽グループDでは前節、首位ポルト(勝ち点13が2位シャルケ(勝ち点8)に快勝し、1試合を残して首位通過を決めた。敗れたシャルケは2位での通過が決まった。よってグループD最終節の見どころは、最下位ロコモティフ・モスクワ(勝ち点3)と、3位ガラタサライ(勝ち点4)によるEL出場権を争う一戦となる。

▽ガラタサライでは前節、長友が肺気胸から復帰したが、ロコモティフに敗戦してしまった。最終節ではポルトとのホーム戦で勝利すれば自力での3位死守となるが、長友はチームの勝利に貢献できるか。

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