【質疑応答】川口能活にとってGKとは…きっかけ、理想像、コンプレックス、GK人生を語る
2018.11.14 20:57 Wed
▽14日、今シーズン限りでの現役引退を発表したSC相模原の元日本代表GK川口能活(43)の引退記者会見が、相模原市内で行われた。
▽川口は4日に現役引退を発表。今回改めて現役を退く意思を明かした同選手はその後、メディア陣からの質疑に応対し、自身にとってのGKというポジションについて言及し、理想像、GKの経験から培われたものや大事なものについて語った。
◆GK川口能活(SC相模原)
──ご自身がGKを始めたきっかけは
「まず僕には兄がいて、その兄の勧めからです。兄は公園で僕がサッカー部に入る前から、GKの練習をしてくれた熱心な人でした。その兄の勧めと、やはりキャプテン翼です。翼くんや日向くんより、若林くんや若島津くんに憧れていました。この2つがGKを始めた理由です」
──ご自身の理想のGK像は
「サッカーと共に進化させなくてはいけないですけど、やはりゴールマウスをしっかりと守ることは前提の上、攻撃的なフィード、常に攻撃の第一歩としてプレーすること。そして広い守備範囲でゴールを守る。あとは失敗を恐れないことが理想のGKだと僕は思います」
──それに近づくことはできたか
「今まで一度も自分が完成形に近づいたと思ったことはなかったので、自分にはできなかったことを将来自分が指導者になった時にそういう選手を育てたいなと思います」
「僕は上背がある訳ではありません。その中で練習を続け、自分が足りないと思ったことを努力し、自分がこれだけの長い競技生活を送ることができました」
「常に代表クラスやワールドクラスのGKと比べて身長がないと言われ続けてきました。高校生の時まではほとんど言われませんでした。それが、プロの世界に入ると、言われるようになり、強がってはいましたけど、内心はすごく悔しさがありました」
「身長がないことはどうしようもないですよね? それをなんとかしたい。動きの速さであったり、ジャンプ力であったり、自分にとってのコンプレックスをなんとか克服する、足りないもののために努力するためのエネルギーをGKを始めたことで知ることができました。そのエネルギーを出すやり方や手段を学ぶことができたかなと思います」
──改めてGKというのはどういうものだったか、そしてGKとして大事にしてきたことは
「GKというのは最後の砦で、頼れる存在であるべきだと思います。自分にとって、環境や心情の変化でプレースタイルが変わる、若い時の自分のアプローチ、中堅やベテランとなっていく時のアプローチが変わりながらも作業していく中で、全ての面で進化、変化を加えていくべきポジションなのかなと。ただ、そう思いつつ、自分の中で譲れないものというか、そういう強さもなくてはいけません」
「そのバランスが非常に重要なポジション。他のポジションのはやったことがないので、断言はできないですけど、自分らしさ+変化のバランスが両方取れて、より高いレベルが求められるものがGKなのかなと。ただ、考えすぎてもね。そこは難しいところで、自分らしさというのもなくてはいけません。全てにおいて頼れるポジションでなくてはいけません」
「その中で、不動のメンタルが大事です。メンタルに浮き沈みがあると良くないですし、それがあった時に隙を突かれてしまいますし、自分が戦うステージがなくなってしまいます。メンタルが非常に重要なポジションじゃないかなと思います」
──もしもう一度サッカー人生を歩むならどのポジションが良いか
「やはりもう一度GKですね(笑) 大変なこともありましたけど、GKの練習が好きでしたし、最初に観た時にGKがかっこいいなと思いました。もう一度サッカーをやるとしてもGKです」
▽川口は4日に現役引退を発表。今回改めて現役を退く意思を明かした同選手はその後、メディア陣からの質疑に応対し、自身にとってのGKというポジションについて言及し、理想像、GKの経験から培われたものや大事なものについて語った。
──ご自身がGKを始めたきっかけは
「まず僕には兄がいて、その兄の勧めからです。兄は公園で僕がサッカー部に入る前から、GKの練習をしてくれた熱心な人でした。その兄の勧めと、やはりキャプテン翼です。翼くんや日向くんより、若林くんや若島津くんに憧れていました。この2つがGKを始めた理由です」
──ご自身の理想のGK像は
「サッカーと共に進化させなくてはいけないですけど、やはりゴールマウスをしっかりと守ることは前提の上、攻撃的なフィード、常に攻撃の第一歩としてプレーすること。そして広い守備範囲でゴールを守る。あとは失敗を恐れないことが理想のGKだと僕は思います」
──それに近づくことはできたか
「今まで一度も自分が完成形に近づいたと思ったことはなかったので、自分にはできなかったことを将来自分が指導者になった時にそういう選手を育てたいなと思います」
──GKというポジションがご自身のプロ生活で与えてくれたものは
「僕は上背がある訳ではありません。その中で練習を続け、自分が足りないと思ったことを努力し、自分がこれだけの長い競技生活を送ることができました」
「常に代表クラスやワールドクラスのGKと比べて身長がないと言われ続けてきました。高校生の時まではほとんど言われませんでした。それが、プロの世界に入ると、言われるようになり、強がってはいましたけど、内心はすごく悔しさがありました」
「身長がないことはどうしようもないですよね? それをなんとかしたい。動きの速さであったり、ジャンプ力であったり、自分にとってのコンプレックスをなんとか克服する、足りないもののために努力するためのエネルギーをGKを始めたことで知ることができました。そのエネルギーを出すやり方や手段を学ぶことができたかなと思います」
──改めてGKというのはどういうものだったか、そしてGKとして大事にしてきたことは
「GKというのは最後の砦で、頼れる存在であるべきだと思います。自分にとって、環境や心情の変化でプレースタイルが変わる、若い時の自分のアプローチ、中堅やベテランとなっていく時のアプローチが変わりながらも作業していく中で、全ての面で進化、変化を加えていくべきポジションなのかなと。ただ、そう思いつつ、自分の中で譲れないものというか、そういう強さもなくてはいけません」
「そのバランスが非常に重要なポジション。他のポジションのはやったことがないので、断言はできないですけど、自分らしさ+変化のバランスが両方取れて、より高いレベルが求められるものがGKなのかなと。ただ、考えすぎてもね。そこは難しいところで、自分らしさというのもなくてはいけません。全てにおいて頼れるポジションでなくてはいけません」
「その中で、不動のメンタルが大事です。メンタルに浮き沈みがあると良くないですし、それがあった時に隙を突かれてしまいますし、自分が戦うステージがなくなってしまいます。メンタルが非常に重要なポジションじゃないかなと思います」
──もしもう一度サッカー人生を歩むならどのポジションが良いか
「やはりもう一度GKですね(笑) 大変なこともありましたけど、GKの練習が好きでしたし、最初に観た時にGKがかっこいいなと思いました。もう一度サッカーをやるとしてもGKです」
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