レスター元指揮官ラニエリが会長の訃報に、「彼の笑顔だけで我々は満足していた」

2018.10.30 04:45 Tue
Getty Images
レスター・シティの元指揮官、クラウディオ・ラニエリ氏が、同クラブのヴィチャイ・スリヴァッダナプラバ会長の訃報を受けて、追悼の意を示した。

▽27日に行われたプレミアリーグ第10節のウェストハム戦後、スリヴァッダナプラバ会長が搭乗していたヘリコプターがスタジアム付近の駐車場に墜落。28日に同会長と同乗者4名の死亡が発表された。

▽2015-16シーズンにスリヴァッダナプラバ会長と共に奇跡のプレミアリーグ初制覇を成し遂げたラニエリ氏は同会長の突然の訃報にショックを隠し切れない様子だ。同氏がイタリア『スカイ・スポルト』で語った。
「私はその知らせにとても恐怖を覚えた。彼はとても良い人物で常に誰に対してもポジティブな言葉をかけていた。彼の陽気さとすべての人に愛情を抱かせる才能は明らかだった。彼はロッカールームで常に周りを励ます言葉だけを用い、決して批判的な言葉は使わなかった」

「私の誕生日が近かったときに彼はロッカールームにとても大きなケーキを持ってきて、みんなと一緒にハッピーバースデーを歌ってくれたんだ」
「私が初めて彼に会ったとき、すぐにエネルギッシュでポジティブな人間であることを理解したよ。私がレスターに来たときの目標はプレミアリーグに残留することだった。その後に起こったことは知っての通りだ」

「ヴィチャイ・スリヴァッダナプラバは我々のプレミアリーグでの勝利にとても大きな貢献を果たした。彼は常に試合の30分前に訪れて我々を抱擁と共に迎え入れてくれた。そのときに決して多くの言葉を語ることはなかったが、彼の笑顔だけで我々は満足していたんだ」

「今はとても悲しい気持ちだ。彼の家族の悲しみに寄り添いたいと思っている」

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CL争い中の試合後にオーナーがピッチで監督と激論…その理由は選手交代の不手際「判断ミスに憤りを感じている」

クラブのオーナーがピッチに降りてきて監督に対して激しく詰め寄っている珍しい光景があったが、理由はお粗末なものだった。 珍事が起きたのはプレミアリーグ第36節のノッティンガム・フォレストとレスター・シティの一戦。来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権も争える位置にいるフォレストだったが、すでに2部降格が決定しているレスターに苦戦。2-2のドローに終わった。 大事な戦いで勝ちきれなかったことも憤りの1つとなった中、この試合のマネジメントにも問題が。試合の最終盤にエリオット・アンダーソンに代えてジョタ・シウバを投入した、タイウォ・アウォニイがプレー続行不可能となり、10人で試合を終えることになっていた。 これに怒りを示したのがエヴァンゲロス・マリナキス氏。フォレストのオーナーは、試合後にピッチでヌーノ・エスピリト・サント監督に強い口調で何かを言っていた。 試合後、ヌーノ監督はこの出来事に言及。選手交代でのミスが原因だと明かした。 「全員にとって残念な結果だった。残念ながら、最後の10分間は一人少ない状態でプレーしなければならなかった。T(タイウォ・アウォニイ)はトライしたが、チームを力強くサポートするにはあまりにも辛すぎた」 「コーチングスタッフとメディカルスタッフの間で誤解があった。交代要員を手配するよう事前に指示されていたが、Tがチャレンジしたものの無理だった」 「もちろん、失望やフラストレーションもあった。ただ、オーナーと彼の情熱のおかげで、我々はクラブとして成長している。彼は我々を後押しし、さらに良いチームになることを望んでいる」 「ビッグクラブになることは彼の情熱であり、彼の願いだ。今日、3万人の観客も同じように感じていた。きっと彼らの多くはピッチに出て、我々を揺さぶってくれるだろう」 「我々クラブは、マリナキス家に多大な恩義を感じている。私は長年、選手として、そして監督としてサッカー界に携わってきた。それは情熱と熱意だ。選手たちも我々も、そしてファンもそれを感じている。我々はもっと頑張らなければならない。今日、我々はもっと頑張る義務があった」 マリナキス氏の情熱がチームを引き上げ、CL出場の可能性もまだ残っている状況。自身はマルチオーナーの問題があり、全てのクラブがCLに出場できるようにフォレストでは一歩下がる立場になっていたばかりだった。 そのマリナキス氏は、自身のインスタグラムを更新。ヌーノ監督との出来事について言及し、コミュニケーション不足による交代の失敗が問題だと指摘した。 「我々はヌーノとチームを非常に誇りに思っており、彼らと親しい関係にある。そして、我々全員が今シーズンの歴史的な成果を祝わなければならない」 「コーチ、選手、サポーター、そして私自身も含め、全員がタイウォの負傷と、タイウォが試合を続行できるかどうかのメディカルスタッフの判断ミスに憤りを感じている。これは当然のことだ。これは我々がクラブに抱く情熱の表れだ」 フォレストはこの引き分けにより4位のマンチェスター・シティとの勝ち点差は「3」、5位のチェルシー、6位のアストン・ビラとの勝ち点差は「2」となり、残り2試合を戦うことに。最終節ではチェルシーとの直接対決が残っているが、最後までCL争いを繰り広げられるか注目だ。 <span class="paragraph-title">【動画】オーナーがピッチに降りてきて監督に怒り露に</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="fi" dir="ltr"><a href="https://twitter.com/hashtag/valioliiga?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#valioliiga</a> <a href="https://t.co/Lvx8ZCd1pA">pic.twitter.com/Lvx8ZCd1pA</a></p>&mdash; Viaplay Urheilu (@ViaplayUrheilu) <a href="https://twitter.com/ViaplayUrheilu/status/1921877133573370257?ref_src=twsrc%5Etfw">May 12, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.05.12 23:55 Mon
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レスター、アメリカのシラキュース大学からガーナ人FW獲得

レスター・シティは31日、アメリカのシラキュース大学に在籍するガーナ人FWナタン・オポク(21)の加入を発表した。なお、オポクは今シーズン終了までベルギーのOHルーヴェンにレンタル移籍する。 ガーナの世代別代表経験もあるストライカーのオポクは、アメリカのシラキュース大学に進学。昨年12月にはNCAAディビジョン1男子サッカー選手権で同大学を優勝に導いた。 2023.02.01 00:33 Wed
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レスターがシティの逸材CBドイルをレンタル! シニアレベルですでに100試合に出場

レスター・シティは14日、マンチェスター・シティからU-20イングランド代表DFカラム・ドイル(19)を1年間のレンタル移籍で獲得したことを発表した。 ドイルはシティの下部組織育ちの185cmの左利きのセンターバック。ここまでファーストチームの分厚い壁に阻まれ、デビューは果たせていないものの、2021-22シーズンはレンタル先のサンダーランドで主力を担い、チャンピオンシップ(イングランド2部)昇格に貢献。さらに、2022-23シーズンはチャンピオンシップのコヴェントリー・シティにレンタル加入し、公式戦46試合に出場した。 19歳ながらもシニアレベルですでに100試合に出場する逸材は、シティ育ちらしい安定した足元を特長としており、左足の正確なフィードはすでにプレミアリーグでも十分に通用するレベルだ。また、DFにとってタフなイングランド下部リーグで揉まれており、対人守備にも磨きをかける。 昨シーズンまでシティでアシスタントマネージャーを務めたエンツォ・マレスカ新監督の下、1年でのプレミアリーグ復帰を目指すレスターにとって指揮官もよく特徴を知り、チャンピオンシップ経験もある若手DFはキープレーヤーの一人となりそうだ。 2023.07.15 14:09 Sat

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