覚醒の“大学No.1ストライカー”仲川輝人、大学時代に誓った恩返しを今/編集部コラム
2018.10.26 23:00 Fri
▽横浜F・マリノスは27日、YBCルヴァンカップ決勝で17年ぶり2度目の優勝を懸けて湘南ベルマーレ戦に挑む。その舞台に“有言実行”に燃え滾る一人のストライカーがいる。それはプロ4年目を迎えるFW仲川輝人だ。
▽今でこそ横浜FMに欠かせない右翼として君臨する仲川だが、これまでのキャリアは苦難の連続。遡れば4年前、当時黄金期を迎えていた専修大学で50m5秒台の快速を武器に得点を量産していた仲川は“大学No.1ストライカー”として大学サッカー界のトップを走り続けていた。しかし、シーズン終盤の2014年10月19日、関東大学リーグ第18節の駒澤大学戦で右ヒザの前十字じん帯と内側側副じん帯断裂、右ヒザ半月板損傷の大ケガ。順風満帆な大学生活を送っていた仲川に選手生命さえも危ぶまれる重傷が襲った。▽順風満帆なキャリアから一転してプロ入り断念の危機に。それでも28日、横浜FM加入内定が発表された。
「まずはケガを治して、少しでもマリノスに恩返しができるように一生懸命プレーしたい」
▽11月16日、専修大学が4連覇の快挙を成し遂げた関東大学リーグ最終節の順天堂大学戦で、仲川はこの誓いを残してケガを抱えたままプロの世界へと足を踏み入れた。
▽復活を目指した新シーズンからもJ1クラブの高い壁に苦しめられる。リーグ戦での出場機会に恵まれず、プロ2年目にはJ2のFC町田ゼルビア、3年目にはJ2のアビスパ福岡にシーズン途中から武者修行へ。福岡ではノーゴールに終わるも、J2リーグ18試合出場に加え、J1昇格プレーオフ準決勝と決勝という緊張感ある舞台を戦うなど、着々と経験値を積み上げた。
◆掴んだ転機、横浜FMに不可欠の右翼に
▽そして迎えた今シーズン、仲川はプロ4年目にしてついに横浜FMでの居場所を見つける。チームは新たに招へいしたアンジェ・ポステコグルー監督の下、伝統の堅守ベースのサッカーからアタッキングボールへと転換。フラットな状態からの競争に序盤こそベンチに入ることもままならなかった。それでも今シーズン初先発を飾った4月18日のYBCルヴァンカップ・グループA第4節FC東京戦でアシスト含めキレのあるプレーを印象付けると、21日の明治安田生命J1リーグ第9節湘南ベルマーレ戦で今シーズンリーグ戦初出場を勝ち取る。
▽その後、仲川は第10節の北海道コンサドーレ札幌戦で横浜FM入団後初のリーグ戦先発、第11節の鹿島アントラーズ戦ではアシストを記録し、徐々に主力の座へと接近。迎えた5月2日の第12節ジュビロ磐田戦、72分にクロスの流れ球に爆発的なスピードで相手より先に触ると、PKを獲得。キッカーを務めたウーゴ・ヴィエイラのシュートはGKに弾かれたが、このボールにもいち早く反応して右足でゴールに叩き込んだ。横浜FM入団後のJ1初ゴール。これを機に仲川は横浜FMの右翼としてアタッキングフットボールに欠かせない存在へと上り詰めていった。
◆覚醒、ルヴァンの主役に…そして恩返しへ
▽その勢いは並行するリーグ戦でも。9月29日の第28節ベガルタ仙台戦で月間ベストゴールに選出されたドリブル独走弾含む2発を決めると、10月5日の第29節札幌戦、20日の第30節G大阪戦で1点ずつ奪い、3試合連続ゴールを記録した。
▽公式戦直近9試合7ゴール3アシスト。大学時代の大ケガを乗り越え、苦しい時期を乗り越えたハマのスピードスターが、来る27日のYBCルヴァンカップ決勝という栄光の舞台に最高の状態で立つ。
▽大学No.1ストライカーと謳われながら選手生命も脅かす大ケガを負った仲川。そんな選手を獲得するのはリスクが大きかったはず。それでも4年前、横浜FMは仲川を獲得。もしあの当時、横浜FMが入団内定を見送っていれば、今の仲川はなかったかもしれない。大学時代に誓った「マリノスへの恩返し」。それを果たす時がきた。《超ワールドサッカー編集部・長尾優輝》
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◆大学No.1ストライカーを襲った選手生命危機の大ケガ▽今でこそ横浜FMに欠かせない右翼として君臨する仲川だが、これまでのキャリアは苦難の連続。遡れば4年前、当時黄金期を迎えていた専修大学で50m5秒台の快速を武器に得点を量産していた仲川は“大学No.1ストライカー”として大学サッカー界のトップを走り続けていた。しかし、シーズン終盤の2014年10月19日、関東大学リーグ第18節の駒澤大学戦で右ヒザの前十字じん帯と内側側副じん帯断裂、右ヒザ半月板損傷の大ケガ。順風満帆な大学生活を送っていた仲川に選手生命さえも危ぶまれる重傷が襲った。▽順風満帆なキャリアから一転してプロ入り断念の危機に。それでも28日、横浜FM加入内定が発表された。
▽11月16日、専修大学が4連覇の快挙を成し遂げた関東大学リーグ最終節の順天堂大学戦で、仲川はこの誓いを残してケガを抱えたままプロの世界へと足を踏み入れた。
◆長期間のリハビリ、2年間の武者修行

(c)J.LEAGUE PHOTOS
▽約10カ月間のリハビリ生活を経て、ようやくプレーできる状態にまで回復した仲川。しかし、2015年10月11日の天皇杯2回戦のMIOびわこ戦で待望のプロデビュー後、負傷により再び右ヒザを手術。ルーキーイヤーは公式戦3試合にとどまった。▽復活を目指した新シーズンからもJ1クラブの高い壁に苦しめられる。リーグ戦での出場機会に恵まれず、プロ2年目にはJ2のFC町田ゼルビア、3年目にはJ2のアビスパ福岡にシーズン途中から武者修行へ。福岡ではノーゴールに終わるも、J2リーグ18試合出場に加え、J1昇格プレーオフ準決勝と決勝という緊張感ある舞台を戦うなど、着々と経験値を積み上げた。
◆掴んだ転機、横浜FMに不可欠の右翼に
▽そして迎えた今シーズン、仲川はプロ4年目にしてついに横浜FMでの居場所を見つける。チームは新たに招へいしたアンジェ・ポステコグルー監督の下、伝統の堅守ベースのサッカーからアタッキングボールへと転換。フラットな状態からの競争に序盤こそベンチに入ることもままならなかった。それでも今シーズン初先発を飾った4月18日のYBCルヴァンカップ・グループA第4節FC東京戦でアシスト含めキレのあるプレーを印象付けると、21日の明治安田生命J1リーグ第9節湘南ベルマーレ戦で今シーズンリーグ戦初出場を勝ち取る。
▽その後、仲川は第10節の北海道コンサドーレ札幌戦で横浜FM入団後初のリーグ戦先発、第11節の鹿島アントラーズ戦ではアシストを記録し、徐々に主力の座へと接近。迎えた5月2日の第12節ジュビロ磐田戦、72分にクロスの流れ球に爆発的なスピードで相手より先に触ると、PKを獲得。キッカーを務めたウーゴ・ヴィエイラのシュートはGKに弾かれたが、このボールにもいち早く反応して右足でゴールに叩き込んだ。横浜FM入団後のJ1初ゴール。これを機に仲川は横浜FMの右翼としてアタッキングフットボールに欠かせない存在へと上り詰めていった。
◆覚醒、ルヴァンの主役に…そして恩返しへ

(c)J.LEAGUE PHOTOS
▽そして今、仲川は覚醒した。9月に行われたガンバ大阪戦とのYBCルヴァンカップ準々決勝(2戦合計スコア:7-1)では、2ゴール3アシストの大活躍。第1戦を2-1で勝利して迎えた10月14日の鹿島アントラーズとの準決勝第2戦では、2-2で引き分けるも、決勝へ導くゴールを奪った。▽その勢いは並行するリーグ戦でも。9月29日の第28節ベガルタ仙台戦で月間ベストゴールに選出されたドリブル独走弾含む2発を決めると、10月5日の第29節札幌戦、20日の第30節G大阪戦で1点ずつ奪い、3試合連続ゴールを記録した。
▽公式戦直近9試合7ゴール3アシスト。大学時代の大ケガを乗り越え、苦しい時期を乗り越えたハマのスピードスターが、来る27日のYBCルヴァンカップ決勝という栄光の舞台に最高の状態で立つ。
▽大学No.1ストライカーと謳われながら選手生命も脅かす大ケガを負った仲川。そんな選手を獲得するのはリスクが大きかったはず。それでも4年前、横浜FMは仲川を獲得。もしあの当時、横浜FMが入団内定を見送っていれば、今の仲川はなかったかもしれない。大学時代に誓った「マリノスへの恩返し」。それを果たす時がきた。《超ワールドサッカー編集部・長尾優輝》
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【明治安田J1リーグ第9節】 2025年4月9日(水) 19:00キックオフ 川崎フロンターレ(6位/15pt) vs 横浜F・マリノス(19位/7pt) [Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu] <h3>◆アクシデントをどう乗り越える【川崎フロンターレ】</h3> 前節はFC町田ゼルビアとの上位対決となった川崎Fだが、試合は2-2のドロー。引き分けに終わったこと以上に、前半で橘田健人、ジェジエウが負傷交代したことが気掛かりだ。 アウェイゲームで逆転を許した中でのドローと考えれば悪くはない。7連戦を戦う中で、選手を入れ替えて戦って行きたい矢先のアクシデントは痛恨だが、チーム力を今こそ見せる時とも言える。 河原創の嗅覚を生かした同点ゴールはプラス材料だが、町田前を欠場した高井幸大の状態は気になるところ。万全とは言えない中で、それでも試合はやってくる。ホームではしっかりと勝利を収めたい。 ★予想スタメン[4-2-3-1] GK:山口瑠伊 DF:佐々木旭、高井幸大、丸山祐市、三浦颯太 MF:河原創、山本悠樹 MF:伊藤達哉、脇坂泰斗、マルシーニョ FW:山田新 監督:長谷部茂利 <h3>◆まずは勝利を【横浜F・マリノス】</h3> 前節は東京ヴェルディとの“クラシコ”をホームで迎えたが、試合は0-0のゴールレスドロー。特に攻撃面での不調が気になるところだ。 今季はリーグ戦でまだ1勝に終わっており、選手が大きく入れ替わり、新たなサッカーに取り組んでいるものの、持ち味であった攻撃力の不発がずっと続いている状況。得点数はまさかのリーグワーストで8試合で4点しか決めていない絶望的な状況だ。 さらに、前節はアンデルソン・ロペスがメンバー外。エースの不調も今季はブレーキの原因と言えそうだが、このダービーでしっかりと詰まったケチャップを出して欲しいところだろう。 守備は一定の結果を残しているだけに、いかに点を取るかがチームの課題。ファン・サポーターを含め、ダービーの勝利でチームに火をつけたい。 ★予想スタメン[4-4-2] GK:朴一圭 DF:松原健、ジェイソン・キニョーネス、サンディ・ウォルシュ、永戸勝也 MF:ヤン・マテウス、渡辺皓太、山根陸、遠野大弥 FW:植中朝日、アンデルソン・ロペス 監督:スティーブ・ホーランド 2025.04.09 11:30 Wed3
好調・福岡が横浜FMに先制許すも逆転勝利! 藤本一輝、見木友哉のゴールで3連勝で暫定首位浮上 【明治安田J1第10節】
12日、明治安田J1リーグ第10節のアビスパ福岡vs横浜F・マリノスがベスト電器スタジアムで行われた。 開幕3連敗から一転、その後の6試合で5勝1分けと絶好調の福岡と、今季はわずか1勝で降格圏に位置する横浜FMの対戦となった。 福岡は直近のリーグ戦から2名を入れ替え、北島、岩崎が外れ、藤本、名古が入った。この試合は4バックで臨んでいる。 対する横浜FMはミッドウィークに川崎フロンターレとの壮絶な打ち合いでドロー。中2日と厳しい日程の中で4名を入れ替え、ジェイソン・キニョーネス、ジャン・クルード、井上健太、植中朝日が外れ、トーマス・デン、渡辺皓太、アンデルソン・ロペス、天野純が起用された。今季のリーグ戦わずか1試合のエースFWアンデルソン・ロペスは3試合ぶりの出場となる。 川崎F戦では攻撃陣がついに躍動した横浜FM。本来の姿を見せたいところだったが試合の序盤に早速ゴールを奪う。 11分、横浜FMは右サイドを仕掛けた宮市亮がアーリークロス。アンデルソン・ロペスには届かなかったが、こぼれ球を拾った遠野大弥がボックス内から決め切り、横浜FMが先制。遠野は古巣相手のゴールとなった。 幸先良く先制した横浜FMは16分にはGK朴一圭のロングフィードを抜け出した遠野がトラップから攻勢をかけると、横パスを後方から走り込んだ天野がダイレクトシュート。GK村上昌謙が弾いたボールがゴールに向かうが、これはクロスバーに当たってゴールとはならない。 福岡は21分、左サイドを志知孝明が持ち上がると早めにクロス。これをボックス内でシャハブ・ザヘディがヘッドで合わせるが、ミートしない。 27分には横浜FMがビッグチャンス。ボックス付近で細かくパスをつなぐ中、福岡のクリアがヤン・マテウスの元に溢れるとボックス内からシュート。ミートせずに流れたボールにアンデルソン・ロペスが滑り込んで蹴り込みに行くが、わずかに届かない。福岡は28分に左サイドから藤本一輝が仕掛けると、宮市、トーマス・デンを置き去りにしたボックス内に入るが、シュートまで行けない。 徐々に福岡が攻め込む回数が増える中で33分、ボックス際のライン間で受けた名古新太郎が左足でシュート。しかし、これはわずかに枠を越えていく。 すると37分、福岡はバイタルエリアでパスを受けた藤本がトーマス・デンと対峙しながらも右足一閃。ゴール左隅に決まる見事なシュートで移籍後初ゴールが同点弾となった。 追いついた福岡は45分にシャバブ・ザヘディがクロスからヘッド。ファーサイドにしっかりと沈めたが、わずかにラインを出ておりオフサイドでゴールは認められない。 1-1で迎えた後半。福岡は田代雅也を下げて上島拓巳を起用し古巣対決に。横浜FMも宮市を下げて松原健を起用した。 後半も互いに攻め込んでいく展開となる中で、お互いにゴールに迫るシーンがあるが得点は生まれない。 福岡は67分にザヘディと藤本を下げて、ナッシム・ベン・カリファと岩崎悠人と投入。すると68分にその岩崎のロングスローからボックス内で混戦となるがシュートはクロスバーに嫌われる。 74分にも岩崎が決定機。背後へのロングボールにスピードを生かして抜け出した岩崎がボックス内でGKと一対一のチャンス。シュートを放つが、これはわずかに触られゴールとはならない。 それでも81分に福岡が勝ち越しに成功。ボックス右を仕掛けた前嶋洋太が低い高速クロス。これを見木友哉がニアサイドでダイレクトで合わせて逆転に成功する。 横浜FMは後半アディショナルタイムに猛攻。何度となくボックス内に入り攻め込むがゴールを奪えず。2-1で福岡が逆転勝利を収めて3連勝。勝ち点を19にし暫定首位に浮上した。 アビスパ福岡 2-1 横浜F・マリノス 【福岡】 藤本一輝(前37) 見木友哉(後36) 【横浜FM】 遠野大弥(前11) <span class="paragraph-title">【動画】攻め込む福岡、見木友哉がクロスに合わせて逆転!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr"></a> <a href="https://t.co/BOcCJNbjMn">pic.twitter.com/BOcCJNbjMn</a></p>— DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1910948152875598007?ref_src=twsrc%5Etfw">April 12, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.04.12 15:56 Sat4
神奈川ダービーは川崎F・高井幸大の劇的ヘディング弾で壮絶ドロー! 横浜FMは4戦ぶり含む3ゴールも土壇場で勝利逃す…【明治安田J1リーグ第5節】
9日、明治安田J1リーグ第5節、川崎フロンターレvs横浜F・マリノスがUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで行われ、3-3のドローに終わった。 前節、FC町田ゼルビアとの上位対決を2-2のドローで終えて連勝がストップした6位の川崎F。2戦ぶりの白星とともに暫定首位浮上を狙った中2日の一戦では河原創を除く先発10人を変更。GKにチョン・ソンリョンを起用したほか、高井幸大、伊藤達哉とともに大関友翔らを起用。1トップには今季初出場の小林悠が入った。なお、ウォームアップ中のアクシデントで宮城天が急遽スタメンを外れてマルシーニョが左ウイングに入った。 一方、横浜FMは前節の東京ヴェルディ戦を0-0のドローで終えて辛くも連敗をストップ。ただ、依然として降格圏の19位と苦しい序盤戦を過ごす。4試合ぶりの白星を目指した中3日でのアウェイゲームでは先発2人を変更。喜田拓也、天野純に代えて山根陸、ヤン・マテウスを起用した。 AFCチャンピオンズリーグエリートに参戦している影響によってミッドウィーク開催となった神奈川ダービー。試合は開始早々に横浜FMにアクシデント発生。ジェイソン・キニョーネスが筋肉系のトラブルかプレー続行不可能となり、トーマス・デンが4分にスクランブル投入された。 互いにアクシデントで当初のスタメンに変更を余儀なくされたなか、試合は早い時間帯に動く。7分、ヤン・マテウスの軽率な横パスをカットした伊藤が左のマルシーニョに展開。そのままボックス内まで運んだマルシーニョの折り返しがDFデンに当たってゴール前にこぼれると、これに詰めた大関がワントラップから冷静に右足シュートをゴール右隅に流し込み、J1初スタメンで初ゴールを挙げた。 スタメン抜擢の20歳MFの値千金のゴールによって先手を奪った川崎Fだったが、7連戦で体力がある内に追いつきたい横浜FMの反撃に晒される。 序盤はフィニッシュまで持ち込まめずにいたが、20分には植中朝日が枠内シュート、24分にはセットプレーの二次攻撃から永戸勝也が鋭いミドルシュートを打っていく。 前半半ばから終盤にかけては横浜FMが完全にボールの主導権を握るが、川崎Fもカウンターから瀬川祐輔が際どいミドルシュートで応戦。アウェイチームのペースながらも拮抗した展開が続く。 このまま1-0でのハーフタイム突入かに思われたが、横浜FMが同点に追いつく。41分、相手陣内右サイドでDF2枚相手に仕掛けた井上が局面を打開。ボールを引き取ったヤン・マテウスが得意のカットインでボックス付近まで運んで左足シュート。ゴール前の密集でDFセサル・アイダルの股間を抜けた際にわずかにコースが変わったボールがニア下に吸い込まれた。 得点力不足の状況で4試合ぶりゴールを挙げたアウェイチームが俄然勢いを増すが、前半終了間際には川崎Fにも決定機。ボックス右に抜け出した伊藤がジャン・クルードと交錯。この接触プレーに対してオンフィールド・レビューが行われると、起点となったプレーでの小林のオフサイドと判定され、PK獲得はならなかった。 1-1のイーブンで折り返した後半、川崎Fはハーフタイムに2枚替えを敢行。マルシーニョと河原の2選手を下げて脇坂泰斗、山本悠樹を投入。この2選手とハーフタイムの修正によってボール保持、守備のプレスの部分で改善をみせ、主導権を奪い返した。55分にはセットプレーの二次攻撃からゴール前でフリーの高井に決定機もヘディングシュートを枠に飛ばせない。 時間の経過とともに試合は徐々に膠着し始めるが、川崎Fがスーペルゴラッソで試合を動かす。67分、相手陣内右サイドでのスローインの流れからフリーで脇坂の横パスを受けたセサル・アイダルがボックス手前まで運んで左足を一閃。低弾道の鋭いシュートがゴール左に突き刺さり、前半の大関に続いて待望のJ1初ゴールとした。 相手の時間帯に耐え切れずに勝ち越しを許した横浜FMは失点後に井上を下げて天野を投入。ここから攻勢を強めてジャン・クルードや遠野大弥のミドルレンジのシュートでゴールを脅かしていく。 守勢の川崎Fは田邉秀斗、セサル・アイダルを下げて佐々木旭、Jリーグデビューの若手DF土屋櫂大の投入でここから逃げ切り態勢に入るが、横浜FMが土壇場で底力を発揮する。 まずは89分、カウンターから宮市亮の右クロスをボックス中央の植中がアクロバティックなボレーで合わせると、これがDF土屋の体に当たってこぼれると、これに反応した天野の左足シュートが今度はDF高井に当たってコースが変わってゴール左隅に決まる。 さらに、6分が加えられた後半アディショナルタイムの92分には左サイドでボールを奪った山根のクロスをゴール前の植中が肩口でトラップした後にGKチョン・ソンリョンと交錯。ゴール前にこぼれたボールに詰めたヤン・マテウスが冷静に蹴り込み、土壇場で逆転に成功した。 植中のハンドの可能性もあってVARによる数分間の確認によって逆転ゴールが認められたが、このままダービーは終わらない。100分、川崎Fの右CKの場面でキッカーの脇坂が右足アウトスウィングの正確なクロスを入れると、味方のブロックも使ってDF諏訪間幸成を振り切った高井が打点の高いヘディングシュートをゴール右隅に叩き込み、ほぼラストプレーで同点に追いついた。 そして、試合はこのままタイムアップを迎え、後半終盤に大きなドラマが生まれた神奈川ダービーは壮絶な打ち合いの末に3-3のドロー決着。この結果、2戦連続ドローの川崎Fは暫定3位に浮上し、4試合ぶりの得点を挙げるも2戦連続ドローの横浜FMは17位に浮上している。 川崎フロンターレ 3-3 横浜F・マリノス 【川崎F】 大関友翔(前7) セサル・アイダル(後22) 高井幸大(後55) 【横浜FM】 ヤン・マテウス(前41、後47) 天野純(後44) <span class="paragraph-title">【動画】ダービーで生まれた土壇場2ゴールにセサル・アイダルのゴラッソ</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">これぞダービー!<br><br>川崎Fがまさに土壇場での同点劇<br>CKから <a href="https://twitter.com/hashtag/%E9%AB%98%E4%BA%95%E5%B9%B8%E5%A4%A7?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#高井幸大</a> の高いヘッドが突き刺さる!<br><br>明治安田J1第5節<br>川崎F×横浜FM<br><a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> LIVE配信中<a href="https://twitter.com/hashtag/J%E3%81%BF%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%9C?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#Jみようぜ</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/J%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#Jリーグ</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%E5%B7%9D%E5%B4%8EF%E6%A8%AA%E6%B5%9CFM?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#川崎F横浜FM</a> <a href="https://t.co/VXpnBZRobn">pic.twitter.com/VXpnBZRobn</a></p>— DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1909942371900334386?ref_src=twsrc%5Etfw">April 9, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">逆襲のトリコロール!<br><br>最後の最後に待っていた壮絶なドラマ<br><br>クロス飛び込みに飛び込んだ植中朝日<br>最後は <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%86%E3%82%A6%E3%82%B9?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#ヤンマテウス</a> が逆転ゴール‼<br><br>明治安田J1第5節<br>川崎F×横浜FM<br><a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> LIVE配信中<a href="https://twitter.com/hashtag/J%E3%81%BF%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%9C?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#Jみようぜ</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/J%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#Jリーグ</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%E5%B7%9D%E5%B4%8EF%E6%A8%AA%E6%B5%9CFM?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#川崎F横浜FM</a> <a href="https://t.co/Vi6aai5gBX">pic.twitter.com/Vi6aai5gBX</a></p>— DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1909940425915236645?ref_src=twsrc%5Etfw">April 9, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">サポーター驚愕の一撃!<br><br>勝ち越しゴールは <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%82%BB%E3%82%B5%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%80%E3%83%AB?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#セサルアイダル</a> <br>等々力の地を這う強烈なゴラッソ<br><br>明治安田J1第5節<br>川崎F×横浜FM<br><a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> LIVE配信中<a href="https://twitter.com/hashtag/J%E3%81%BF%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%9C?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#Jみようぜ</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/J%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#Jリーグ</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%E5%B7%9D%E5%B4%8EF%E6%A8%AA%E6%B5%9CFM?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#川崎F横浜FM</a> <a href="https://t.co/79JarZZnaI">pic.twitter.com/79JarZZnaI</a></p>— DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1909934643656142991?ref_src=twsrc%5Etfw">April 9, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.04.09 21:23 Wed5