【2022年カタールへ期待の選手⑤】コスタリカ戦でついにベールを脱いだ東京世代のエース。本田圭佑の後継者たるべき男!/堂安律(フローニンヘン/FW)

2018.09.21 22:30 Fri
Getty Images
▽「ロシア・ワールドカップで戦った日本代表の先輩たちにはすごい感動を与えてもらった。自分自身『何してるんだ』って思わせてもらったから。ただ、それ以上に同い年のキリアン・ムバッペ(パリ・サンジェルマン)やイ・スンウ(ヴェローナ)たちからの方が刺激はもらった。彼らが10番つけてる姿を見て、技術だけじゃなくメンタル面も素晴らしい選手だなってのは思わされました」

▽2カ月前の世界舞台で躍動する同世代のアタッカーの一挙手一投足を目の当たりにして、20歳の堂安律(フローニンヘン)は焦燥感を強めていた。

▽日本代表は2大会ぶりの16強入りを果たしたが、主力に君臨したのは長谷部誠(フランクフルト)や長友佑都(ガラタサライ)、乾貴士(ベティス)ら30代選手が中心。そこも彼には悔しさを募らせた部分だろう。
▽だからこそ、ここから先は自分たち若手が日本代表を担っていかなければならない…。そんな責任感と闘争心を胸に、11日のコスタリカ戦(大阪・吹田)のピッチに立ったはずだ。

▽堂安が将来的に目指している背番号10をつけた中島翔哉(ポルティモネンセ)が左サイドで小気味いいドリブルで相手をキリキリ舞いさせ、セカンドトップの位置に入った南野拓実(ザルツブルク)が待望の代表初ゴールを挙げる中、右サイドに陣取った背番号21も高度なテクニックと戦術眼を披露。2本あった決定機こそ逃して「あとは決めきるだけでした」と反省の弁を口にしたが、1本目のゴールシーンの時には「シュートが入る前にパフォーマンスを考えてました」と言うほどの強心臓ぶりを垣間見せた。
▽こうやってメディアの前で歯に衣着せぬ物言いをするところは、若かりし日の本田圭佑(メルボルン・ビクトリー)に酷似している。関西出身でガンバ大阪の下部組織で育ったレフティという部分も2人の共通点だ。

▽「本田さんとの接点? 全くないです。似ているかどうか分からないし、あまり人と比較されるのは好きじゃないけど、そういう素晴らしい選手と言ってもらえるのは嬉しいこと。僕も思ったことは伝えて、それを実行していくという信念ややり方があるので、そこは曲げてはダメだと思います」と堂安はワールドカップ3大会4得点という偉業を果たした大先輩への思いを口にした。その12歳年上の本田を超えることが日本代表における一大テーマになってくるのは間違いない。

▽本田が2008年6月のバーレーン戦(埼玉)で代表デビューを果たしたのは22歳の時。初ゴールは翌2009年5月のチリ戦(大阪・長居)で同じく22歳だった。堂安は初キャップで先輩を超えたが、初ゴールはいつになるか分からない。早ければ10月のパナマ(新潟)・ウルグアイ(埼玉)2連戦でそのチャンスが巡ってきそうだが、次回からロシア・ワールドカップ主力組など年長のアタッカー陣が参戦してくると見られるため、後半40分までプレーした今回ほど長い時間はピッチに立てないかもしれない。そういう中で確実に数字を残し、1つ1つキャリアを積み上げていくことしか、代表エースの座はつかめない。本田や香川真司(ドルトムント)も長い間苦悩しながら、そのポジションを勝ち得てきたのだ。

▽代表選手としてのスタートラインに立ったばかりの堂安がまずやらなければならないのは、もちろんクラブでの活躍だ。今季フローニンヘンではここまで5試合でまだ1ゴールのみ。チームもエールディビジ18チーム中最下位。この苦境から抜け出すことが重要なポイントになってくる。

▽「今季はフローニンヘンで完全にチームの中心としてやらしてもらっているのに、チームが勝てていない。僕自身も思うようにゴールが取れていないので、そこは反省点が多いですね。欧州のサッカーはゴール前の攻防の質が高いので、点を取り切るところ、結果にこだわるところを強く追い求めないといけない。最近の課題はゴール前に走り込む回数が増えてきたので、ワンタッチゴール、それこそクリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)のような、手本になるようなゴールを増やすこと。それをやっていこうと思っています」と本人の見据えるところは極めて明確だ。

▽クラブと代表では求められる戦術も役割も異なるため、両方のチームで華々しい活躍をするというのは非常にハードルが高い。けれども、弱冠20歳の若い堂安ならそれを果たせるだけのポテンシャルが十分にある。非凡なテクニックと創造性、アイディア、スピード、そして伸びしろと彼が持ち合わせているものは少なくない。それを駆使していけば、もっともっと幅広いプレーのできるアタッカーになれるはず。2つのチームを行き来しつつ、それぞれの経験を融合させながら、自分自身を成長させていくことが肝要なのだ。

▽「本田圭佑の後継者」と言われる男には今の勢いを止めることなく、一目散に高みに上り詰めてほしい。そういうフレッシュな若者を出てくれば、日本サッカー界もより活気づくに違いない。

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【ブンデス第12節プレビュー】今季ホーム戦全勝のドルトムントと首位バイエルンによるデア・クラシカー

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ロッベンの息子が父親と同じ道へ!フローニンヘンのアカデミー入団、世界的へと羽ばたけるか

元オランダ代表FW、快足ウインガーのアリエン・ロッベン氏の息子も父親と同じ道を歩むようだ。 チェルシーやレアル・マドリーでプレーし、バイエルンでは一時代を築き上げたロッベン氏。育成年代時代はフローニンヘンに所属し、トップチームへ昇格してプロキャリアをスタートさせた。 ヨーロッパのビッグクラブで活躍し、多くのタイトルを獲得したのち、2021年7月に現役を引退。キャリアの最後も自身が育ったフローニンヘンで終えた。16日にはロッテルダムのフルマラソンに出場して2時間58分33秒のサブ3を達成するなど、引退してシューズは変わってもさすがのスピードを誇っている。 そのロッベン氏の息子も同じくフローニンヘンでプレーするようだ。 フローニンヘンの育成部門が24日にツイッターで公表。2人の息子、ルカくんとカイくんが揃ってユニフォームを手にする姿を公開した。 なお、ルカくんはU-16部門、カイくんはU-12部門に所属することとなる。2人が父親と同じよう、世界的へと羽ばたけるか、今後の成長が楽しみだ。 <span class="paragraph-title">【写真】目元などは父親似?ロッベンの息子2人がフローニンヘンのユニフォーム手にツーショット</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="nl" dir="ltr"> Kai Robben (O12) en Luka Robben (O16) stromen komend seizoen in bij de opleiding.<br><br>Welkom boys!<a href="https://twitter.com/hashtag/WordGroter?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#WordGroter</a> <a href="https://t.co/epP6HPF9mp">pic.twitter.com/epP6HPF9mp</a></p>&mdash; FC Groningen Opleiding (@fcgopleiding) <a href="https://twitter.com/fcgopleiding/status/1650464872172273667?ref_src=twsrc%5Etfw">April 24, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2023.04.26 15:50 Wed

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