ラツィオのS・インザーギ監督がホアキン・コレアとバデリの獲得を公認
2018.07.29 01:07 Sun
▽ラツィオを率いるシモーネ・インザーギ監督が28日、新戦力2人について言及した。一人はフィオレンティーナを退団したクロアチア代表MFミラン・バデリ(29)で、もう一人はセビージャのアルゼンチン代表MFホアキン・コレア(23)だ。
▽2選手について聞かれたS・インザーギ監督は次のようにコメントしている。
「バデリは重要な選手で我々を改善してくれる選手だ。コレアはフェリペ・アンデルソンの代わりを務められる選手だよ。彼の加入には満足している。まだ若く、クオリティがあるね」
▽セントラルMFのバデリは2014年夏にハンブルガーSVからフィオレンティーナに加入。在籍4シーズンで公式戦140試合に出場して6ゴール10アシストを記録し、主力として活躍していた。また、41キャップを刻んでいるクロアチア代表では、準優勝に輝いたロシア・ワールドカップで1試合に先発していた。
▽一方、1600万ユーロ(約20億円)に300万ユーロ(約3億9000万円)のボーナスを加えた最大1900万ユーロ(23億9000万円)程度の移籍金で加入見込みのウインガーであるコレアは、2016年夏にサンプドリアからセビージャに加入。しかし、なかなかレギュラーを掴むことができず、加入1年目はリーグ戦26試合に出場。昨シーズンはリーグ戦21試合の出場だった。
▽2選手について聞かれたS・インザーギ監督は次のようにコメントしている。
「バデリは重要な選手で我々を改善してくれる選手だ。コレアはフェリペ・アンデルソンの代わりを務められる選手だよ。彼の加入には満足している。まだ若く、クオリティがあるね」
▽一方、1600万ユーロ(約20億円)に300万ユーロ(約3億9000万円)のボーナスを加えた最大1900万ユーロ(23億9000万円)程度の移籍金で加入見込みのウインガーであるコレアは、2016年夏にサンプドリアからセビージャに加入。しかし、なかなかレギュラーを掴むことができず、加入1年目はリーグ戦26試合に出場。昨シーズンはリーグ戦21試合の出場だった。
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ヴィオラMFバデリがアストーリ葬儀で弔辞「僕たち全員にとって君こそ光だった」
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ラツィオ名物の“鷲”を10年以上操った鷹匠の男性が突如解雇…SNSで出回った動画が原因
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気づけば28歳…ミリンコビッチ=サビッチが契約延長を拒否、ビッグクラブ移籍は今夏がラストチャンスか
ラツィオのセルビア代表MFセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチ(28)は、今夏がステップアップのラストチャンスとなりそうだ。 ここ5〜6年、夏の移籍市場が近づくたびにビッグクラブ移籍が噂されるミリンコビッチ=サビッチ。ラツィオはクラウディオ・ロティート会長が莫大な額の移籍金を要求することによって引き留めに成功してきたが、今夏ばかりはそうもいかない可能性が高いとみられている。 イタリア『カルチョメルカート』によると、ミリンコビッチ=サビッチは契約が2024年6月までとなっているなか、延長の申し出を拒否。対するロティート会長に白旗を振るつもりはなく、契約解除金を設定したうえで年俸を400万ユーロ(約5億9000万円)に引き上げるという前提のもと、シーズン終了まで話し合いを延期しているとのことだ。 選手本人も8年間在籍するラツィオに愛着があり、決して今夏の退団ありきではないものの、気づけば28歳となり、新たな旅に出る必要性に駆られている模様。2023-24シーズンが終わるころには20代最後の1年となっており、今夏をビッグクラブ移籍のラストチャンスだと捉えているようだ。 一方で、虎視眈々と獲得のチャンスを窺うユベントス、ミランにロティート会長を満足させるだけの資金力があるわけではないのも事実。深刻な財政難にあえぐユベントスはさておき、ミランも収支バランスに気を使いながらやりくりしている状況であり、実際に優先順位はチェルシーの元イングランド代表MFルベン・ロフタス=チーク(27)より下だという。 ロティート会長がミリンコビッチ=サビッチの年齢も考慮したうえで要求額を4000万ユーロ(約59億8000万円)以下に引き下げれば、ミランもチャレンジする可能性があるようだが、実現性は未知数といったところ。ラツィオにはここ数日でプレミアリーグのクラブからも照会依頼が舞い込んでおり、可能性としてはこちらの方が高いと見るのが妥当だろう。 2023.05.25 17:56 Thu4
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