【超WS的! ロシアW杯出場国ガイド】vol.30/セネガル代表:16年ぶりの大舞台!堅守速攻でダークホースになれ

2018.06.17 16:03 Sun
Getty Images
▽6月14日、フットボール界における4年に1度の祭典、ワールドカップがロシアの地で遂に開幕する。約1カ月の激闘がより深く、より楽しむべく、超ワールドサッカー編集部が出場国32カ国ガイドを作成。30カ国目は、“テランガのライオンたち”の異名を持つセネガル代表を紹介する。
PR
◆セネガル代表
監督:アリウ・シッセ
主将:シェイフ・クヤテ
予選成績:4勝/2分け/0敗
W杯出場数:4大会ぶり2回目
W杯最高位:ベスト8
FIFAランク:28位◆ダークホース候補筆頭!堅守速攻が火を噴くか
(C)CWS Brains,LTD.
▽グループから首位の1カ国のみが出場権を得られる厳しいアフリカ予選を勝ち抜いたセネガル代表。2017年のアフリカ・ネイションズカップで3位となったブルキナファソ代表や、南アフリカ代表らと同組となったが、4勝2分けの無敗で突破した。
▽セネガル代表は今大会で2回目のワールドカップ出場。初出場は2002年の日韓ワールドカップであり、当時はジネディーヌ・ジダンやティエリ・アンリなどを擁した前回大会王者のフランス代表を下すなどの衝撃をもたらせた。しかし、それ以降はワールドカップ出場のみならず、アフリカ・ネイションズカップでも予選敗退やグループステージ敗退など、代表チームとして結果を残せない時期が長らく続いていた。

▽転換期となったのは、現在も指揮を執るアリウ・シッセ監督の就任だ。2012年のロンドン・オリンピックで監督補佐としてチームを率いると、2015年にA代表監督に就任。アフリカ・ネイションズカップには2度出場し、2017年大会はベスト8に。そして、自身も出場したワールドカップの舞台に、監督として臨む。
▽システムは[4-3-3]か[3-4-2-1]を採用。ゲーム内でも相手の出方によってシステムを変える柔軟性も持ち合わせている。選手が基本的にプレーしているのはヨーロッパのクラブであり、特にフランスやイングランドでプレーしている選手が多い。また、センターラインに屈強な選手が多く、最終ラインの要であるDFカリドゥ・クリバリ(ナポリ)やMFイドリサ・グイエ(エバートン)、MFシェイフ・クヤテ(ウェストハム)らが中央を固めると簡単には崩せない。

▽アフリカ予選でも最終予選の6試合のうち4試合はクリーンシート。さらに、クリバリら最終ラインの選手はビルドアップ能力に長けており、前線にはFWサディオ・マネ(リバプール)やFWエンバイェ・ニアン(トリノ)などスピードに長けた選手が多く、カウンターを大きな武器としている。堅守速攻を持ち前のポテンシャルで発揮してくるチームだが、ハマったときの爆発力は計算できないだろう。ダークホースの候補と言っても過言ではないチームだ。

◆超WS的注目プレーヤー
MFイドリサ・グイエ(エバートン/イングランド)
Getty Images
▽セネガル代表の注目プレーヤーは、中盤の底でボールハントを繰り返すグイエを挙げたい。プレミアリーグのエバートンでプレーするグイエは、リールの下部組織からトップ昇格を掴み、リーグ・アンで経験を積んでイングランドへと渡った。チームでもレギュラーとしてプレーするグイエの特長は、ボール奪取能力。身体能力を生かしたタックルや読みの鋭さでのインターセプトなど、中盤で蓋ができる選手だ。堅守に大きく貢献するグイエが良い形でボールを奪えれば、高速カウンターの発動だ。

◆登録メンバー
GK
アブドゥライエ・ディアッロ(レンヌ/フランス)
ハディム・エンディアイエ(ホロヤ/ギニア)
アルフレッド・ゴミス(SPAL/イタリア)

DF
サリウ・シス(ヴァランシエンヌ/フランス)
カリドゥー・クリバリ(ナポリ/イタリア)
カラ・エムボジ(アンデルレヒト/ベルギー)
サリフ・サネ(ハノーファー/ドイツ)
ユスフ・サバリ(ボルドー/フランス)
ラミン・ガッサーマ(アランヤシュポル/トルコ)
ムサ・ワゲ(オイペン/ベルギー)

MF
イドリス・グイエ(エバートン/イングランド)
シェイク・クヤテ(ウェストハム/イングランド)
シェイフ・エンドイエ(バーミンガム/イングランド)
アルフレッド・エンディアイエ(ウォルバーハンプトン/イングランド)
ムサ・コナテ(アミアン/フランス)
パペ・アリオウヌ・エンディアイエ(ストーク・シティ/イングランド)
イスマイラ・サール(メス/フランス)

FW
ムサ・ソウ(フェネルバフチェ/トルコ)
マメ・ビラム・ディウフ(ストーク・シティ/イングランド)
サディオ・マネ(リバプール/イングランド)
ディアフラ・サコー(レンヌ/フランス)
エムバイェ・ニアン(トリノ/イタリア)
ケイタ・バルデ・ディアオ(モナコ/フランス)

◆グループステージ日程
▽6/19
《24:00》
vsポーランド代表
@スパルタク・スタジアム

▽6/24
《24:00》
vs日本代表
@エカテリンブルク・アリーナ

▽6/28
《23:00》
vsコロンビア代表
@サマーラ・アリーナ

★いそっぺFCロシアW杯篇~セネガル代表~


PR

セネガルの関連記事

セネガルサッカー連盟(FSF)は8日、アリウ・シセ監督(47)と2026年まで契約延長したことを発表した。 この契約延長で2025年にモロッコで開催されるアフリカネーションズカップ、2026年北中米ワールドカップ(W杯)予選を指揮することが決まった。 シセ監督は2015年にセネガル代表指揮官に就任。これまで 2024.03.09 07:40 Sat
コートジボワール国内が沸いている。 コートジボワール代表は29日、自国開催のアフリカ・ネーションズカップ2023(CAN)ラウンド16で前回王者・セネガル代表と対戦。0-1と1点ビハインドで迎えた86分にMFフランク・ケシエのPK弾で追いつくと、PK戦を制して勝利…執念でベスト8進出を掴み取った。 彼らはグ 2024.01.30 16:10 Tue
アフリカ・ネーションズカップ(CAN)2023のラウンド16の2試合が29日に行われた。 大会連覇を狙う優勝候補筆頭セネガル代表と、開催国のコートジボワール代表の一戦は、1-1のスコアで120分の戦いが終了。PK戦を4-5で制したコートジボワールが準々決勝進出を決めた。 グループCを3戦全勝で首位通過し、大 2024.01.30 08:09 Tue
アフリカ・ネーションズカップ(CAN)2023のグループステージ第2節が終了した。 コートジボワールで開催中の今大会は24チームが6グループに分かれ、グループ上位2チーム、グループ3位の上位4チームが決勝トーナメントに進出するレギュレーションとなっている。 開幕戦を白星で飾ったコートジボワールは、グループA 2024.01.22 08:00 Mon
セネガル代表を率いるアリウ・シセ監督が、19日に行われたカメルーン代表戦後に体調不良によって入院していた。フランス『AP通信』が伝えている。 セネガルは19日、アフリカ・ネーションズカップ(CAN)のグループC第2節のカメルーン戦を3-1で勝利した。グループステージ2連勝で決勝トーナメント進出を決めた同代表だが、 2024.01.21 23:07 Sun

ワールドカップの関連記事

マルコ・マテラッツィ氏がジネディーヌ・ジダン氏と会いたいそうだ。 2006年ドイツW杯決勝「イタリア代表vsフランス代表」。試合後、世界王者が決まった勝敗以上に注目され、業界の枠を超えた世界的関心ごととなったのは、あの「頭突き」の件だ。 延長戦、イタリア代表DFマテラッツィに対し、フランス代表キャプテンのM 2024.11.21 21:05 Thu
イングランド代表のエースであるFWハリー・ケインが、まだまだ国を代表して戦いたいようだ。イギリス『BBC』が伝えた。 トッテナムで長らくエースとしてプレーしたケイン。しかし、キャリアを通じてタイトルに恵まれない人生を歩んでいると、2023年夏にバイエルンへと完全移籍。国外挑戦を決めた。 しかし、絶対王者のバ 2024.11.19 22:40 Tue
かつてはセレッソ大阪でもプレーし、ウルグアイ代表のエースとしても活躍していたディエゴ・フォルラン。ワールドカップ得点王という実績もありながら、引退後にプロテニスプレーヤーに転身した。 そのフォルランは13日、テニスプレーヤーとしてプロデビュー戦を戦った。 45歳での新たな挑戦となったフォルラン。アルゼンチン 2024.11.14 13:55 Thu
元日本代表FW岡崎慎司氏がかつての指揮官アルベルト・ザッケローニ氏と久々の対面を果たした。 清水エスパルスでプロ入りし、ドイツやイングランド、スペインと海外のトップリーグでもプレーした岡崎氏。日本代表でも歴代3位の50ゴールを記録したが、身体が限界を迎えたことから2023-24シーズン限りで現役を引退した。 2024.11.08 14:00 Fri
元ベルギー代表MFナセル・シャドリが、日本列島を奈落の底に突き落とした「人生で最高の瞬間」を振り返った。 かつてトッテナムやモナコに在籍、ベルギー代表では黄金世代の一角として存在感を示したシャドリ。通算66キャップは先発と途中出場がほぼ半分ずつで、後半投入ならジョーカーとして決定的な役割を担うことも少なくなかった 2024.11.06 15:25 Wed

セネガルの人気記事ランキング

1

「本当に集中できない」元審判の家本氏が選手への“レーザー問題”に自身の体験交え言及「試合を打ち切る覚悟だった」

元国際審判員の家本政明氏が、試合中の選手にレーザーポインターが向けられた件について言及した。自身のツイッターで伝えている。 問題が起きたのは、29日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)アフリカ最終予選のセネガルvsエジプトの2ndレグ。2戦合計スコア1-1のイーブンとなった試合は延長戦でも決着がつかず、勝敗はPK戦に委ねられることになった。 だが、このPK戦で問題が発生。エジプトの1人目のキッカーを務めたFWモハメド・サラーに、セネガルサポーターから無数のレーザーが向けられた。 レーザーは試合中に頻繁に選手たちに向けられていたが、サラー1人に向けられたものは相当な数で、動きが止まっていることもあり、顕著に目立つことになった。 結局、サラーのPKは失敗に終わり、エジプトは1-3で敗戦。W杯出場を逃したが、試合後にはエジプトサッカー協会(EFA)が、レーザー照射に加え、試合中に選手が人種差別や脅迫を受けたと主張し、怒りの声明を発表していた。 家本氏は「サラー選手へのレーザーポインタ照射。映像を見て悲しくなりました」とし、「なぜ主審は試合を中断して照射停止を促さなかったのか。選手の安心、安全の確保と試合環境を整える権限を持っているのは主審とマッチコミッショナーです」と主審の対応を疑問視。また、「僕も試合中に照射を受けたことがありますが、本当に試合に集中できません」と自身の体験を交え、レーザー照射の悪質さに言及した。 その上で、「もちろん一番の問題は主審ではなく、レーザーポインタを浴びせ続けた方々だというのは、声を大にするまでもありません。行きすぎた勝利至上主義の弊害です。本当に悲しい出来事です」としている。 その後、ツイッターユーザーからの「試合を中断すべきだったのか」との質問には、「僕が国際審判だった頃、同様の事を何試合か経験しました。その時は試合を中断して選手をベンチ前に引き上げさせて事態を改善するようマッチコミッショナーと運営サイドに働きかけました」と自身の体験を説明。「もし全く改善されないなら、試合を打ち切る覚悟でした。なぜなら、それができるのは主審の決断だけだからです」と主審時代の強い覚悟を口にしている。 PK戦時にはサラーの顔面が緑色に染まるほど膨大な数のレーザーポインターが向けられ、選手の安全にも関わってくるレベルのものであっただけに、今回のセネガルサポーターの行いがどう処分されるのか注目が集まる。 <span class="paragraph-title">【動画】選手も危険だ…サラーの顔面に向けられた無数のレーザーポインター</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="kh-Yg0p_ZuI";var video_start = 220;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2022.03.31 12:31 Thu
2

高価なものなんかいらない! 心優しきマネ「少しでもみんなに還元する」

リバプールに所属するセネガル代表FWサディオ・マネが金銭の使い方についての考えを述べている。スペイン『アス』が『nsemwoha.com』を引用して伝えた。 昨季、チャンピオンズリーグ(CL)を制したリバプール。その攻撃の一角を担っているマネは、2016年夏にサウサンプトンから加入して以降、瞬く間にトッププレイヤーへと駆け上がっていった。 多くのスター選手たちと同じように高額な給与を貰っているマネだが、それを私利私欲のために使わず、貧困に困っている人々の助けになってほしいと、謙虚な姿勢をみせた。 「フェラーリ10台、高価な腕時計20個、自家用ジェット2機…そんなもの必要かい?」 「僕は貧しくて畑で働かなくてはならなかったんだ。裸足でサッカーをし、教育など多くのことができなかった中で必死に生き抜いたよ」 「今はサッカーのおかげで稼いだお金で人々を助けることができるよ。学校やスタジアムを建て、貧困に苦しむ人々に衣服や靴、食料を提供したり、貧しい地域に住む家庭に月々70ユーロ(約8000円)を寄付したりすることができる」 「高級車、高級住宅、旅行、飛行機さえいらない。僕がこれまで受けたものを少しでもみんなに還元することを望んでいるよ」 2019.10.18 17:40 Fri
3

リバプールが“MSF”完全制覇! サディオ・マネとも延長合意

▽リバプールは23日、セネガル代表FWサディオ・マネ(26)の長期契約締結を発表した。イギリス『BBC』によれば、新たな契約期間は2023年までとなる。 ▽代表としても58試合15得点を誇るサディオ・マネは2016年夏、移籍金3400万ポンドでサウサンプトンから加入。在籍3シーズンで公式戦通算89試合40得点18アシストの成績を収め、今シーズンもここまで16試合7得点1アシストをマークしている。 ▽ブラジル代表FWロベルト・フィルミノやエジプト代表FWモハメド・サラーと共に魅惑の攻撃ユニットとして高い存在感を誇り、今シーズンから背番号「10」に変更したサディオ・マネ。クラブ公式サイトを通じて次のようにコメントしている。 「リバプールでの時間を伸ばすことができてすごく幸せだ。僕にとって、今日は素晴らしい日。チームを助け、クラブが夢を成就できるよう助けたい。特に、トロフィーを獲得することが楽しみだよ」 ▽これにより、リバプールはフィルミノ、サラー、サディオ・マネという攻撃の重要なピースとそれぞれ長期契約に至ったことに。今後もリバプールが誇る前線3枚の活躍に期待がかかる。 2018.11.23 08:05 Fri
4

カタールW杯控えるセネガル代表がアリウ・シセ監督と契約延長

セネガルサッカー連盟(FSF)は10日、セネガル代表を率いるアリウ・シセ監督(46)との契約を2024年まで延長したことを発表した。 2015年にアラン・ジレス監督の後任として、38歳の若さで同国代表の指揮官に就任したシセ監督。ここまで79試合を指揮し、51勝18分け10敗の戦績を残している。 在任期間には2018年ロシア大会、2022年カタール大会と2度のワールドカップ本大会出場に導き、今年初めに行われたアフリカ・ネーションズカップでは自身初の優勝を達成していた。 セネガル代表として通算35キャップ、キャプテンの経験も持つシセ監督はリールでプロキャリアをスタートさせ、パリ・サンジェルマンやモンペリエ、バーミンガム、ポーツマスなどでプレー。2009年の現役引退後はセネガルのU-23代表のアシスタントコーチ、監督を歴任していた。 今回の指揮官の契約延長によってセネガルはより集中した環境でカタールW杯に臨めるはずだ。 2022.11.11 08:00 Fri
5

FIFA、W杯予選でサラーにレーザー照射で妨害のセネガルに処分! 2000万円以上の罰金

国際サッカー連盟(FIFA)は、カタール・ワールドカップ(W杯)のアフリカ予選でエジプト代表FWモハメド・サラーにレーザーが向けられた一件でセネガルサッカー連盟(FSF)に18万ドル(約2340万円)の罰金を科したことを発表した。 先月29日に行われたセネガルvsエジプトの2ndレグでは2戦合計スコア1-1のイーブンとなった中、延長戦でも決着がつかず、勝敗はPK戦に委ねられることになった。 そのPK戦の際にはエジプトの一人目のキッカーを務めたサラーの顔に、セネガルサポーターから無数のレーザーポインターが向けられた。 レーザーは試合中に頻繁に選手たちに向けられていたが、サラー一人に向けられたそれは相当な数で、動きが止まっていることもあり、顕著に目立つことになった。 結局、サラーのPKは失敗に終わり、エジプトはPK戦を1-3で敗戦。無念の予選敗退となっていた。 FIFAの規律委員会はセネガルサポーターによるレーザーポインターなどによる幾つもの妨害行為、ファンによるピッチへの侵入、攻撃的な横断幕などを問題視。FSFに対して、前述の罰金と将来的なホームゲームでの無観客開催という処分を科した。 また、FIFAは今回の一件同様に、今年1月以降に起きたW杯予選での同様の問題に関して調査を進めており、各国のサッカー連盟に対して処分を科している。 <span class="paragraph-title">【動画】一体何個あるのか…サラーの顔面に向けられた無数のレーザーポインター</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="kh-Yg0p_ZuI";var video_start = 220;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2022.05.02 22:44 Mon

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly