【超WS的! ロシアW杯出場国ガイド】vol.26/パナマ代表:歴史的初出場に続く歴史的勝利を

2018.06.15 14:01 Fri
Getty Images
▽6月14日、フットボール界における4年に1度の祭典、ワールドカップがロシアの地で遂に開幕する。約1カ月の激闘がより深く、より楽しむべく、超ワールドサッカー編集部が出場国32カ国ガイドを作成。26カ国目は、ロス・カナレロス(運河の男たち)の愛称を持つパナマ代表を紹介する。

◆パナマ代表
監督:エルナン・ダリオ・ゴメス
主将:フェリペ・バロイ
予選成績:3勝/4分け/3敗
W杯出場数:初出場
W杯最高位:-
FIFAランク:55位

◆恐れなし! まずは1勝を
(C)CWS Brains,LTD.
▽北中米予選でアメリカ代表を敗退に追い込む3位に滑り込み、その後の大陸間プレーオフを経て本大会出場を果たしたパナマ代表。その実力は本大会行きの切符を手にした今、侮ることはできない。とはいえ、本大会出場は初。それに加えて、メンバーの顔ぶれを鑑みれば、まずはグループステージで1勝を挙げることが目先の目標になる。そのパナマを率いるのは、かつてコロンビア代表やエクアドル代表を本大会に導いた実績を持つエルナン・ダリオ・ゴメス監督。ベースとなり得る布陣は[4-4-2]か、[4-1-4-1]、または[5-4-1]となる。チームをリードする選手は、GKハイメ・ペネド、DFフェリペ・バロイ、FWブラス・ペレスらベテラン勢だ。
▽だが、W杯という大会に臨むにあたり、各ポジションの戦力はいささか不安がつきまとい、経験値においても同様。アメリカやペルー、コロンビアといったアメリカ大陸をクラブに所属する選手がほとんどであり、グループステージで同居するイングランド代表やベルギー代表といった強豪国と比較すると、だいぶ劣る。グループステージ突破という目標さえも現実的ではないかもしれない。だが、フットボールより野球のお国柄であるパナマ国内は空前絶後の盛り上がりを見せ、それはW杯初出場決定日が新たに国民の祝日に制定されるほど。上述したベテラン勢の力をチームに火事場の馬鹿力に結びつけられるか。恐れるものは何もない。

◆超WS的注目プレーヤー
DFフェリペ・バロイ(ムニシパル/グアテマラ)
Getty Images
▽パナマ代表の注目プレーヤーは、北中米カリブ海の小国を長らく支える37歳のバロイだ。15年以上の代表歴を誇る最古参のセンターバックであり、完全無欠のチームキャプテン。エアバトルと強烈なタックルでチームのディフェンスリーダーに君臨する。歴史を塗り替えるためには、この男の活躍が不可欠だ。
◆登録メンバー
GK
ハイメ・ペネド(ディナモ・ブカレスト/ルーマニア)
ホセ・カルデロン(チョリージョ)
アレックス・ロドリゲス(サン・フランシスコ)

DF
フェリペ・バロイ(ムニシパル/グアテマラ)
ルイス・オバージェ(オリンピア/ホンジュラス)
ハロルド・カミングス(サンノゼ・アースクエイクス/アメリカ)
ミゲル・ムリージョ(ニューヨーク・レッドブルズ/アメリカ)
フィデル・エスコバル(ニューヨーク・レッドブルズ/アメリカ)
アドルフォ・マチャド(ヒューストン・ダイナモ/アメリカ)
ロマン・トーレス(シアトル・サウンダーズ/アメリカ)
エリック・ダビス(ドゥナイスカー・ストレダ/スロバキア)

MF
バレンティン・ピメンテル(プラサ・アマドル)
アニバル・ゴドイ(サンノゼ・アースクエイクス/アメリカ)
エドガル・バルセナス(カフェタレロス・デ・タパチュラ/メキシコ)
アルベルト・キンテロ(ウニベルシタリオ・デポルテス/ペルー)
ガブリエル・ゴメス(アトレティコ・ブカラマンガ/コロンビア)
アルマンド・クーペル(ウニベルシダ・デ・チリ/チリ)
ホセ・ゴンサレス(ウニオン・コメルシオ/ペルー)

FW
イスマエル・ディアス(デポルティボ・ラ・コルーニャB/スペイン)
ガブリエル・トーレス(ウアチパト/チリ)
ルイス・テハダ(スポルト・ボーイズ/ペルー)
アブディエル・アローヨ(アラフエレンセ/コスタリカ)
ブラス・ペレス(ムニシパル/グアテマラ)

◆グループステージ日程
▽6/18
《24:00》
vsベルギー代表
@フィシュト・スタジアム

▽6/24
《21:00》
vsイングランド代表
@ニジニ・ノヴゴロド・スタジアム

▽6/28
《27:00》
vsチュニジア代表
@モルドヴィア・アリーナ

★いそっぺFCロシアW杯篇~パナマ代表~

パナマの関連記事

スイスのスポーツ国際センター・サッカー観測所(CIES)が22日、「過去365日間で最も長くピッチに立った世界のセンターバック上位5選手」を発表した。ブラジル『グローボ』が伝えている。 サッカー関連のあらゆる統計をとるCIES。彼らによると、2023年4月23日〜2024年4月22日までの365日間、世界で最も長 2024.04.23 16:20 Tue
元パナマ代表FWルイス・テハダ(41)が28日に急逝した。パナマサッカー協会(FEPAFUT)がレジェンドの訃報を伝えた。 現地報道によると、今年1月に母国のコスタ・デル・エステを退団したテハダは、28日にサンタ・リブラダで行われたエキシビジョンマッチの試合中に不調を訴えて交代。その後、心臓発作で昏倒すると、すぐ 2024.01.29 22:56 Mon
リーガ・パナメーニャ(LPF)は4日、パナマ代表DFヒルベルト・エルナンデスが銃撃され死亡したことを発表した。26歳だった。 LPFによれば、エルナンデスはコロン市で発生した暴力行為で銃撃されたとのことだ。 パナマサッカー連盟(FEPAFUT)も声明を発表。「パナマサッカー連盟はヒルベルト・エルナンデスの悲 2023.09.05 22:37 Tue
パチューカのパナマ女子代表MFマルタ・コックスが再びの再びの鮮烈FKを決めた。 オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)へ向けては、直前になでしこジャパンと親善試合を行っていたパナマ。初出場となった本大会ではブラジル女子代表、ジャマイカ女子代表、フランス女子代表に敗れ、残念ながらグループステージ 2023.08.14 19:05 Mon
2日、オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)グループF最終節の2試合が同時刻キックオフで行われ、フランス女子代表とジャマイカ女子代表の決勝トーナメント進出が決まった。 グループFは最終節前の段階で首位に勝ち点「4」のフランス、2位に同じく「4」のジャマイカ、3位に「3」のブラジル女子代表、4位 2023.08.02 21:28 Wed

ワールドカップの関連記事

埼玉西武ライオンズは16日、日本代表の森保一監督がセレモニアルピッチに登場することを発表した。 森保監督は、6月13日(金)に行われる『日本生命セ・パ交流戦』の中日ドラゴンズ戦に来場。試合前のセレモニアルピッチを担当する。 ベルーナドームで行われるこの試合に登場する森保監督。これまでにもWBCや今シーズンの 2025.05.16 21:10 Fri
バルセロナのブラジル代表FWハフィーニャが、イタリア代表としてプレーしていたキャリアがあったことを明かした。 ポルトガルのヴィトーリア・ギマランイスでプロキャリアをスタートさせたハフィーニャはスポルティングCP、スタッド・レンヌ、リーズ・ユナイテッドでプレー。2022年7月にバルセロナへと完全移籍で加入した。 2025.05.05 23:05 Mon
かつて中国代表を指揮していた李鉄(リー・ティエ)氏の控訴が棄却され、実刑判決を受けることとなった。中国『捜狐(sohu.com)』が伝えた。 現役時代はエバートンやシェフィールド・ユナイテッドなどプレミアリーグでもプレーし、中国代表でもプレーしたリー・ティエ氏は、引退後に指導者となり、広州恒大(広州FC)でコンデ 2025.04.30 13:55 Wed
第1回大会開催から100周年を迎える2030年のワールドカップ(W杯)。64チーム参加という提案がなされている中、反対の意見も強く出ている。 2026年の北中米W杯は史上初となる48チームの参加に拡大となる中、その4年後の2030年は64チーム参加への拡大を南米サッカー連盟(CONMEBOL)が提案している。 2025.04.15 19:55 Tue
インテル・マイアミのハビエル・マスチェラーノ監督は、アルゼンチン代表のFWリオネル・メッシの2026年の北中米ワールドカップ(W杯)出場ついて言及した。『The Athletic』が伝えた。 メッシはアルゼンチン代表としてW杯に4回、コパ・アメリカに5回出場。クラブレベルではバルセロナで数多くのタイトルを獲得した 2025.04.14 20:30 Mon

パナマの人気記事ランキング

1

1年間で71試合フル出場!? 世界No.1の鉄人センターバックとは…36歳の現役アルゼンチン代表も上位ランクイン

スイスのスポーツ国際センター・サッカー観測所(CIES)が22日、「過去365日間で最も長くピッチに立った世界のセンターバック上位5選手」を発表した。ブラジル『グローボ』が伝えている。 サッカー関連のあらゆる統計をとるCIES。彼らによると、2023年4月23日〜2024年4月22日までの365日間、世界で最も長く公式戦のピッチに立ったセンターバック(CB)は、コスタリカ1部のデポルティーボ・サプリサに所属するパナマ代表DFフィデル・エスコバル(29)だという。 エスコバルはパナマ代表通算80キャップのCBで、2018年のロシア・ワールドカップ(W杯)は全3試合フルタイム出場。コスタリカ1部の名門サプリサには2022年7月から所属する。 彼は23年4月23日以降、パナマ代表で15試合、サプリサで56試合、計71試合の公式戦に出場し、累計プレータイムは「6452分間」。基本フル出場で途中交代・投入がほぼない男は、90分換算でもほぼ71試合出場の計算となる鉄人であり、1年間ほぼ5日に1回、休みなく90分間をこなしているのに等しい。 また、2位〜4位はいずれもブラジル1部・2部でプレーする選手。ブラジルは毎年春の全国リーグ(カンピオナート・ブラジレイロ)開幕に先立ち、それぞれのクラブが地元で州選手権15〜20試合を戦うため、必然的に年間スケジュールがパンパン。それでも2位のジル(サントス)は「5677分間」と、1位エスコバルに”8試合ぶん”及ばない。 そんななか、特筆すべき人物が5位にランクイン。上位5人で唯一の欧州組、36歳の現役アルゼンチン代表DFニコラス・オタメンディだ。 オタメンディは所属するポルトガル1部・ベンフィカで主将を担うなか、今季公式戦47試合出場。その全てが先発出場であり、47試合中45試合はフル出場。欠場は全て累積警告と、ケガによるお休みが一切ないのも特徴的な鉄人だ。 ◆過去365日間の鉄人CBたち(CIES発表) ▽1位 フィデル・エスコバル(29) 所属:デポルティーボ・サプリサ 累計プレータイム:6452分間 →90分換算:365日間で(約)71試合フル出場 ▽2位 ジル(36) 所属:コリンチャンス→サントス 累計プレータイム:5677分間 →90分換算:365日間で(約)63試合フル出場 ▽3位 ファブリシオ・ブルーノ(28) 所属:フラメンゴ 累計プレータイム:5622分間 →90分換算:365日間で(約)62試合フル出場 ▽4位 グスタボ・ゴメス(30) 所属:パウメイラス 累計プレータイム:5452分間 →90分換算:365日間で(約)60試合フル出場 ▽5位 ニコラス・オタメンディ(36) 所属:ベンフィカ 累計プレータイム:5266分間 →90分換算:365日間で(約)58試合フル出場 2024.04.23 16:20 Tue

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly