マネが存在感もセネガルがクロアチアに逆転負け…《国際親善試合》

2018.06.09 03:32 Sat
Getty Images
▽国際親善試合のクロアチア代表vsセネガル代表が8日に行われ、クロアチアが2-1で勝利した。

▽ロシア・ワールドカップ(W杯)に出場するクロアチアとセネガルの一戦。ここまでペルー代表、メキシコ代表、ブラジル代表戦を1勝2敗で終えたクロアチアは、今回のセネガル戦に向けてGKにスバシッチ、最終ラインに右からヴィダ、チョルルカ、ロブレン、ストリニッチを起用。中盤はバデリとラキティッチの2センターに2列目は右からレビッチ、モドリッチ、ペリシッチと並び、1トップにマンジュキッチが起用された。

▽一方、日本代表と同じグループHに属するセネガルは、ここまでウズベキスタン代表、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表、ルクセンブルク代表とW杯不出場の3カ国と対戦もすべてドローとなっている。格上クロアチア戦に向けてはGKにA・ディアッロ、最終ラインは右からガッサーマ、サリフ・サネ、クリバリ、サバリを起用。中盤はグイエとA・エンディアイェの2センターに右サイドハーフにサール、左サイドハーフにマネ、2トップにニアンとディアフラ・サコーが入った。
▽試合はボールポゼッションで勝るクロアチアが主導権を握っていく。7分には左サイドのスペースに抜け出したペリシッチからのクロスにゴール前のマンジュキッチが頭で合わせるが、これはわずかに枠の右へ外れる。

▽一方、相手にボールを持たれる展開も慌てないセネガルはマネの左サイドを起点にカウンターからチャンスを窺う。18分には左サイドでチョルルカを振り切ったマネがボックス左に持ち込んでマイナスのパス。これをD・サコーがワントラップから右足で蹴り込むが、GKの好守に遭う。さらに23分には右サイドでニアンが入れたクロスをファーに流れて受けたD・サコーがサイドネットを掠めるシュートを放つ。
▽前半半ばから終盤にかけてはアタッキングサードでプレー精度を欠くクロアチアに対して、効果的にカウンターを繰り出すセネガルの時間が続くも、前半はゴールレスで終了した。

▽迎えた後半、クロアチアはマンジュキッチ、ロブレン、バデリを下げてカリニッチ、クラマリッチ、イェドバイをハーフタイム明けに投入する。この交代でモドリッチとラキティッチの2センターとより攻撃的な布陣とする。

▽一方、後半も同じメンバーで臨んだセネガルは立ち上がりの48分に先制点を奪う。A・エンディアイェのフィードに反応したサールがDFヴィダの背後を完璧に取ってゴール前に抜け出すと冷静なボールコントロールから左足のシュートを流し込んだ。

▽緩慢な守備から先制点を許したクロアチアはすぐさま反撃を開始。53分には左サイドを崩した流れからボックス中央のクラマリッチが鋭いシュートもクロスバーを叩く。しかし、63分にボックス手前の好位置でFKを得ると、両利きのペリシッチが意表を突いた左足の直接FKをゴール右隅に突き刺して同点に追いつく。

▽その後、互いに交代カードを切っていく中で一進一退の状況が続く。しかし、78分にクロアチアが均衡を破る。味方のスルーパスに抜け出したクラマリッチがボックス左からカットインして右足のシュート。これがDFにブロックされて再びクラマリッチにこぼれると、すかさず左足で蹴り込んだボールがゴールネットを揺らした。

▽何とか追いつきたいセネガルは試合終盤にかけて反撃に出ると、84分にはボックス手前右で得たFKをキッカーのマネが直接狙うが、これは惜しくも右ポストを叩き同点ゴールとはならなかった。結局、試合はこのままタイムアップを迎え、ホームのクロアチアが2-1で逆転勝利。一方、敗れたセネガルだったが、エースのマネが随所に存在感を示すなど強豪相手にまずまずの戦いを見せた。

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