【CLプレビュー】34年前の決勝カード実現! 優勝候補破ったダークホース同士の準決勝初戦《リバプールvsローマ》
2018.04.24 18:00 Tue
▽チャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグ、リバプールvsローマが日本時間24日27:45にアンフィールドでキックオフされる。それぞれ優勝候補マンチェスター・シティ、バルセロナを破ったリバプールとローマのダークホース同士による、ファイナル進出を懸けた重要な初戦だ。
▽今大会唯一の同国対決となったシティとの準々決勝を2戦合計5-1で制したリバプールは2007-08シーズン以来、10年ぶりとなるベスト4進出を果たした。準々決勝以降の国内リーグでは前々節のボーンマス戦を3トップ揃い踏みの活躍で3-0の快勝を収めた。一方、主力数名を温存した直近のWBA戦ではFWイングスの2年半ぶりのゴール、FWサラーの今季31点目で2点のリードを得るも、試合終盤の連続失点で最下位相手にドローに持ち込まれ、嫌な流れで今回の一戦を迎えることになった。それでも、トップ4フィニッシュを目指す中で5位チェルシーと勝ち点8差の3位と好位置に付けている。
▽一方、敵地での1stレグを1-4で大敗するもホームでの2ndレグで3-0の完勝を収め、“オリンピコの奇跡”を起こしたローマ。2戦合計4-4もアウェイゴール数でバルセロナを振り切り、前身チャンピオンズカップ時代の1983-84シーズン以来、34年ぶりのベスト4進出を果たした。以降の国内リーグではラツィオとのダービーこそドローで終えたもののジェノア、SPALと格下相手に主力を温存しながら連勝を飾り3位キープに成功。ただ、同じ3位でもリバプールとは異なり、4位ラツィオと同勝ち点、5位インテルと勝ち点1差と熾烈なトップ4争いが続いている。
▽両チームの通算対戦成績はリバプールの2勝1敗2分け。なお、ローマが34年前にベスト4進出を果たした際に決勝で対戦した相手こそ今回の対戦相手リバプール。当時のリバプールはグレアム・スーネス、ケニー・ダルグリッシュ、イアン・ラッシュ、アラン・ハンセンといった名選手が在籍。一方のローマもトニーニョ・セレーゾ、ファルカン、ブルーノ・コンティといった名手が在籍。なお、試合は1-1のままPK戦に突入も、元祖“デュデク・ダンス”のGKグロベラーの活躍でリバプールが優勝を果たしていた。
▽リバプール予想スタメン

DF:アーノルド、ロブレン、ファン・ダイク、ロバートソン
MF:チェンバレン、ヘンダーソン、ミルナー
FW:サラー、フィルミノ、マネ
負傷者:DFマティプ、MFララナ、ジャン、
出場停止者:なし
▽いくつかの選択肢を持つローマと異なり、お馴染みの[4-3-3]でいつも通りのクロップ・スタイルで臨むリバプールは、準々決勝2ndレグのスタメンからワイナルドゥムに代えてヘンダーソンを戻すのみの変更でこの初戦に挑む予定だ。
▽ローマ予想スタメン
DF:フロレンツィ、マノラス、ファシオ、コラロフ
MF:ストロートマン、デ・ロッシ、ナインゴラン
FW:シック、ゼコ、ペロッティ
負傷者:DFカルスドルプ、FWデフレル
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関してもカルスドルプとデフレルを除く全選手が起用可能だ。
▽システムに関してはバルセロナ戦で採用した[3-4-3(3-5-2)]か、今季メインシステムの[4-3-3]のいずれかをゲームプランに合わせて選択することになる。2トップに加えて、背後を突く意識が低いバルセロナと異なり、リバプールは3トップを採用しているうえ、全員がスピードやアジリティに優れるタイプだ。そのため、[3-4-3]でバルセロナ戦と同じやり方を踏襲することは難しく、同システムを採用する場合、5バック気味の低いライン設定にハイプレスではなくミドルプレスの採用がベターか。
▽逆に、[4-3-3]のシステムであれば、偽CFのフィルミノに対してセンターバックの1人とアンカーのデ・ロッシ、マネとサラーの両ウイングに対してはボールサイドのセンターバックとサイドバックの2人と常に数的優位での対応が可能。加えて、チームのコンセプトであるハイライン・ハイプレスでの戦いも可能だ。また、ペロッティとジェンギズ・ユンデルをスタートから起用する、より攻撃的なプランも可能だ。
▽[4-3-3]によりメリットが見込まれるが、バルセロナ戦で卓越した手腕を発揮したディ・フランチェスコ監督の選択はいかに。
★注目選手
◆リバプール:FWモハメド・サラー
▽ローマ時代にはチャンスメークや個での打開力に優れた一方、決定力に大きな課題があったサラーだが、わずか8カ月で世界のトップ・オブ・トップに上り詰めた。そのサラーは、「より多くの感情を呼び起こす」と古巣初対戦を前に複雑な胸中を語った。ただ、その言葉とは裏腹に今回の一戦では準々決勝でバルセロナとFWメッシを封じたローマ相手に自身の成長を大いに見せ付けるはずだ。
◆ローマ:MFラジャ・ナインゴラン
▽バルセロナとの2ndレグではゼコ、シックと共に最前線でプレッシングの一の矢として存在感を示したナインゴランだが、バルセロナと異なるスタイル、プレーヤーの特徴を持つリバプール戦ではより深い位置でセントラルMFとしての働きが求められる。守備ではハイインテンシティを売りとする相手の中盤との球際の争い、攻撃では前線で孤立が予想されるターゲットマンのゼコが競ったこぼれ球の回収などサポートの動き、得意のミドルシュートでゴールに絡む仕事が期待される。
▽今大会唯一の同国対決となったシティとの準々決勝を2戦合計5-1で制したリバプールは2007-08シーズン以来、10年ぶりとなるベスト4進出を果たした。準々決勝以降の国内リーグでは前々節のボーンマス戦を3トップ揃い踏みの活躍で3-0の快勝を収めた。一方、主力数名を温存した直近のWBA戦ではFWイングスの2年半ぶりのゴール、FWサラーの今季31点目で2点のリードを得るも、試合終盤の連続失点で最下位相手にドローに持ち込まれ、嫌な流れで今回の一戦を迎えることになった。それでも、トップ4フィニッシュを目指す中で5位チェルシーと勝ち点8差の3位と好位置に付けている。
▽一方、敵地での1stレグを1-4で大敗するもホームでの2ndレグで3-0の完勝を収め、“オリンピコの奇跡”を起こしたローマ。2戦合計4-4もアウェイゴール数でバルセロナを振り切り、前身チャンピオンズカップ時代の1983-84シーズン以来、34年ぶりのベスト4進出を果たした。以降の国内リーグではラツィオとのダービーこそドローで終えたもののジェノア、SPALと格下相手に主力を温存しながら連勝を飾り3位キープに成功。ただ、同じ3位でもリバプールとは異なり、4位ラツィオと同勝ち点、5位インテルと勝ち点1差と熾烈なトップ4争いが続いている。
◆リバプール◆
【4-3-3】
【4-3-3】
▽リバプール予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:カリウス DF:アーノルド、ロブレン、ファン・ダイク、ロバートソン
MF:チェンバレン、ヘンダーソン、ミルナー
FW:サラー、フィルミノ、マネ
負傷者:DFマティプ、MFララナ、ジャン、
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。逆に、出場停止明けのヘンダーソンが復帰する。負傷者に関してはマティプ、ジャン、ララナの3選手を除いて全選手が起用可能だ。
▽いくつかの選択肢を持つローマと異なり、お馴染みの[4-3-3]でいつも通りのクロップ・スタイルで臨むリバプールは、準々決勝2ndレグのスタメンからワイナルドゥムに代えてヘンダーソンを戻すのみの変更でこの初戦に挑む予定だ。
◆ローマ◆
【4-3-3】
【4-3-3】
▽ローマ予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:アリソンDF:フロレンツィ、マノラス、ファシオ、コラロフ
MF:ストロートマン、デ・ロッシ、ナインゴラン
FW:シック、ゼコ、ペロッティ
負傷者:DFカルスドルプ、FWデフレル
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関してもカルスドルプとデフレルを除く全選手が起用可能だ。
▽システムに関してはバルセロナ戦で採用した[3-4-3(3-5-2)]か、今季メインシステムの[4-3-3]のいずれかをゲームプランに合わせて選択することになる。2トップに加えて、背後を突く意識が低いバルセロナと異なり、リバプールは3トップを採用しているうえ、全員がスピードやアジリティに優れるタイプだ。そのため、[3-4-3]でバルセロナ戦と同じやり方を踏襲することは難しく、同システムを採用する場合、5バック気味の低いライン設定にハイプレスではなくミドルプレスの採用がベターか。
▽逆に、[4-3-3]のシステムであれば、偽CFのフィルミノに対してセンターバックの1人とアンカーのデ・ロッシ、マネとサラーの両ウイングに対してはボールサイドのセンターバックとサイドバックの2人と常に数的優位での対応が可能。加えて、チームのコンセプトであるハイライン・ハイプレスでの戦いも可能だ。また、ペロッティとジェンギズ・ユンデルをスタートから起用する、より攻撃的なプランも可能だ。
▽[4-3-3]によりメリットが見込まれるが、バルセロナ戦で卓越した手腕を発揮したディ・フランチェスコ監督の選択はいかに。
★注目選手
◆リバプール:FWモハメド・サラー

Getty Images
▽リバプールの注目プレーヤーは古巣対戦のサラーだ。昨夏、総額5000万ユーロ(約66億2000万円)でローマからリバプールに加入したエジプト代表FW。プレミア再挑戦となった今季は序盤からクロップ・スタイルに完璧な適応を見せると、プレミアリーグで31ゴールを記録するなど、ここまでの公式戦46試合で41ゴール13アシストと異次元のパフォーマンスを披露。22日にはPFA年間最優秀選手賞まで受賞した。▽ローマ時代にはチャンスメークや個での打開力に優れた一方、決定力に大きな課題があったサラーだが、わずか8カ月で世界のトップ・オブ・トップに上り詰めた。そのサラーは、「より多くの感情を呼び起こす」と古巣初対戦を前に複雑な胸中を語った。ただ、その言葉とは裏腹に今回の一戦では準々決勝でバルセロナとFWメッシを封じたローマ相手に自身の成長を大いに見せ付けるはずだ。
◆ローマ:MFラジャ・ナインゴラン

Getty Images
▽ローマの注目プレーヤーは攻守のカギを握る中盤の要、ナインゴランだ。今シーズンはポジション変更の影響もあって公式戦14ゴール7アシストを記録した、昨シーズンほどの凄みはないものの、ビッグマッチやチームが苦境に立たされる場面で相変らずの存在感を放っている。難所アンフィールドで劣勢が予想される今回の初戦では120パーセントのパフォーマンスが求められるところだ。▽バルセロナとの2ndレグではゼコ、シックと共に最前線でプレッシングの一の矢として存在感を示したナインゴランだが、バルセロナと異なるスタイル、プレーヤーの特徴を持つリバプール戦ではより深い位置でセントラルMFとしての働きが求められる。守備ではハイインテンシティを売りとする相手の中盤との球際の争い、攻撃では前線で孤立が予想されるターゲットマンのゼコが競ったこぼれ球の回収などサポートの動き、得意のミドルシュートでゴールに絡む仕事が期待される。
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