バカヨコ退場で10人のチェルシーが4失点大敗で連敗…デウロフェウ躍動のワトフォードはハビ・グラシア体制初勝利《プレミアリーグ》
2018.02.06 07:18 Tue
▽プレミアリーグ第26節、ワトフォードvsチェルシーが5日にヴィカレージ・ロードで行われ、ホームのワトフォードが4-1で快勝した。
▽前節、格下ボーンマス相手に0-3の惨敗を喫し、ホームで5カ月ぶりの黒星を喫した4位のチェルシー。ここ最近の不振でコンテ監督に解任報道も出ている中で迎えた今節は、リーグ5戦勝利がない11位のワトフォードとのロンドン・ダービーに臨んだ。前節からは先発3人を変更。負傷のクリステンセン、マルコス・アロンソ、バークリーに代わってダビド・ルイス、モーゼス、ウィリアンが起用された。また、移籍市場最終盤に獲得したジルーとエメルソン・パルミエリがベンチに入った。
▽共に調子を落とす両者によるダービーだが、前線からの積極的なプレスと、デウロフェウ、リシャルソン、ディーニーの3トップが相手3バックとのスペースの走り合いを仕掛けるホームチームが序盤から圧倒する。開始9分にボックス右に抜け出したデウロフェウが際どいシュートを放つと、その後もリシャルリソンとデウロフェウを起点に相手ゴールへ迫る。
▽一方、相手のハイプレスに苦戦しビルドアップがままならず、相手ボール時もパスの出し手にプレッシャーをかけられず、最終ラインが終始難しい対応を強いられ続けるチェルシー。12分にはボックス内でこぼれ球に反応したウィリアンに最初の決定機も、ここはシュートをふかしてしまう。
▽相手に圧倒される時間が続く中、チェルシーにアクシデントが発生。立ち上がりから精彩を欠く場面が目立ったバカヨコが25分と30分に続けて2枚の警告を受けて退場に。60分を残して数的不利を背負ったチェルシーのコンテ監督は34分にウィリアンを下げてセスクを投入。この交代でアザールを最前線に残し、アンカーのカンテの前にセスクとペドロを配した[5-3-1]に近い布陣に変更。我慢して守備をしながら、アザールの個でカウンターを目指す。
▽数的不利に1点ビハインドと強い逆風の中で後半に臨んだチェルシーは、攻守に戦う姿勢は出てきたものの、数的不利をはね返すほどのパフォーマンスは見せられない。何とか流れを変えたいチェルシーは64分、左足を負傷したペドロに代わって新戦力ジルーを投入。この交代を機により攻撃的な4バックに変更した。
▽その後も劣勢が続きながらも守護神クルトワの好守で追加点を許さないチェルシーは81分にボックス内でのセスクのシュートでようやくこの試合最初の枠内シュートを放つ。すると直後の82分にはボックス手前でD・ルイスからパスを受けたアザールが鋭い切り返しでDFを外し、ペナルティアーク付近から絶妙なコントロールシュートをゴール右隅に突き刺し、値千金の同点ゴールを奪った。
▽エースのゴールで最低勝ち点1獲得の可能性が出てきたチェルシーだったが、憎らしいほどの昨季の勝負強さはどこに行ったのか、ここから連続失点という最悪な展開が待っていた。84分、右サイドでボールを持ったヤンマートに対して中途半端な対応を見せると、するすると内に切り込んだヤンマートにロベルト・ペレイラとのパス交換からゴール左隅へのシュートを決められ、再びビハインドを背負う。
▽さらに、88分と91分にはいずれも強引に仕掛けたアザールのボールロストからカウンターを許し、ボックス付近での緩慢な守備対応も重なり、デウロフェウ、R・ペレイラにゴールを決められて万事休す。
▽バカヨコの不用意な退場に加え、攻守に戦えない体たらくが目立ったチームは格下相手に痛恨の連敗。コンテ監督解任に待ったなしの状況となった。一方、新戦力デウロフェウを筆頭に3トップの活躍が目立ったワトフォードはハビ・グラシア新体制で初白星を手にした。
▽前節、格下ボーンマス相手に0-3の惨敗を喫し、ホームで5カ月ぶりの黒星を喫した4位のチェルシー。ここ最近の不振でコンテ監督に解任報道も出ている中で迎えた今節は、リーグ5戦勝利がない11位のワトフォードとのロンドン・ダービーに臨んだ。前節からは先発3人を変更。負傷のクリステンセン、マルコス・アロンソ、バークリーに代わってダビド・ルイス、モーゼス、ウィリアンが起用された。また、移籍市場最終盤に獲得したジルーとエメルソン・パルミエリがベンチに入った。
▽共に調子を落とす両者によるダービーだが、前線からの積極的なプレスと、デウロフェウ、リシャルソン、ディーニーの3トップが相手3バックとのスペースの走り合いを仕掛けるホームチームが序盤から圧倒する。開始9分にボックス右に抜け出したデウロフェウが際どいシュートを放つと、その後もリシャルリソンとデウロフェウを起点に相手ゴールへ迫る。
▽相手に圧倒される時間が続く中、チェルシーにアクシデントが発生。立ち上がりから精彩を欠く場面が目立ったバカヨコが25分と30分に続けて2枚の警告を受けて退場に。60分を残して数的不利を背負ったチェルシーのコンテ監督は34分にウィリアンを下げてセスクを投入。この交代でアザールを最前線に残し、アンカーのカンテの前にセスクとペドロを配した[5-3-1]に近い布陣に変更。我慢して守備をしながら、アザールの個でカウンターを目指す。
▽しかし、粘りのない不調の昨季王者は前半終了間際の最悪な時間帯に先制点を奪われる。42分、右サイドでヤンマートが出した縦パスに対してDFケイヒルがデウロフェウに走り負けてボックス内へ抜け出されると、遅れ気味の対応になったGKクルトワがデウロフェウを倒してしまいPK献上。これをキッカーのディーニーに決められた。
▽数的不利に1点ビハインドと強い逆風の中で後半に臨んだチェルシーは、攻守に戦う姿勢は出てきたものの、数的不利をはね返すほどのパフォーマンスは見せられない。何とか流れを変えたいチェルシーは64分、左足を負傷したペドロに代わって新戦力ジルーを投入。この交代を機により攻撃的な4バックに変更した。
▽その後も劣勢が続きながらも守護神クルトワの好守で追加点を許さないチェルシーは81分にボックス内でのセスクのシュートでようやくこの試合最初の枠内シュートを放つ。すると直後の82分にはボックス手前でD・ルイスからパスを受けたアザールが鋭い切り返しでDFを外し、ペナルティアーク付近から絶妙なコントロールシュートをゴール右隅に突き刺し、値千金の同点ゴールを奪った。
▽エースのゴールで最低勝ち点1獲得の可能性が出てきたチェルシーだったが、憎らしいほどの昨季の勝負強さはどこに行ったのか、ここから連続失点という最悪な展開が待っていた。84分、右サイドでボールを持ったヤンマートに対して中途半端な対応を見せると、するすると内に切り込んだヤンマートにロベルト・ペレイラとのパス交換からゴール左隅へのシュートを決められ、再びビハインドを背負う。
▽さらに、88分と91分にはいずれも強引に仕掛けたアザールのボールロストからカウンターを許し、ボックス付近での緩慢な守備対応も重なり、デウロフェウ、R・ペレイラにゴールを決められて万事休す。
▽バカヨコの不用意な退場に加え、攻守に戦えない体たらくが目立ったチームは格下相手に痛恨の連敗。コンテ監督解任に待ったなしの状況となった。一方、新戦力デウロフェウを筆頭に3トップの活躍が目立ったワトフォードはハビ・グラシア新体制で初白星を手にした。
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