3位ラツィオが土壇場被弾でジェノアに競り負けて痛恨の連敗…《セリエA》

2018.02.06 07:00 Tue
Getty Images
▽セリエA第23節、ラツィオvsジェノアが4日にスタディオ・オリンピコで行われ、アウェイのジェノアが2-1で勝利した。

▽前節、微妙な判定の影響もありミラン相手にリーグ戦7試合ぶりの敗戦を喫した3位のラツィオは、ミッドウィークに敵地で行われたコッパ・イタリア準決勝1stレグのミラン戦もゴールレスドローで終え、公式戦2試合未勝利。公式戦3試合ぶりの勝利を目指す今節は15位のジェノアをホームで迎え撃った。

▽試合は立ち上がりから地力で勝るラツィオが押し込む展開に。開始4分に波状攻撃からルーカス・レイバの視野を生かしたラストパスに抜け出したジョルダン・ルカクがボックス左でシュートを狙うが、これは相手DFのブロックに遭う。
▽その後も安定したビルドアップからサイドと中央を織り交ぜた多彩な仕掛けを見せるホームチームだが、最後の局面で身体を張る相手守備を崩し切れない。逆に、要所でジェノアのカウンターを受けると、ラクサールやヒリェマルクと縦にボールを運べる選手の仕掛けからボックス内への侵攻を許す。だが、枚数をかけない相手の攻撃を何とか遅らせて決定機まで持ち込ませない。前半終盤にかけてはラクサール、ムルジャと互いに枠内シュートを放っていくが、前半はゴールレスで終了した。

▽迎えた後半、先にスコアを動かしたのはジェノア。55分、カウンターから右サイドでパスを受けたヒリェマルクがボックス中央のガラビノフへ斜めのグラウンダーパスを入れる。これをガラビノフがヒールを使って短く落とすと、パンデフが冷静にゴール左隅へ流し込んだ。
▽ホームで先制を許したラツィオだったが、ゴラッソですぐさま追いつく。59分、相手陣内右サイドからカセレスが低い弾道のアーリークロスを入れると、ボックス中央に走り込んだパローロが左足アウトを使った絶妙なワンタッチボレーでゴール左隅に流し込んだ。

▽この同点ゴールで勢いづくホームチームはここから一気に相手を押し込んでいく。さらに70分にはマルシッチとムルジャに代えてナニとフェリペ・アンデルソンのアタッカーコンビをピッチに送り出す。しかし、80分過ぎには相手GKペリンのロングボールに対してクリアを誤ったDFカセレスがラクサールに振り切られてゴールネットを揺らされる。しかし、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)での検証が行われた結果、ラクサールがカセレスへのファウルを取られ、ゴールは取り消しとなった。

▽VARで辛くも失点を免れたラツィオは直後の85分にボックス内へ抜け出したインモービレに絶好機も、シュートは相手GKのセーブに遭う。すると、試合終盤の91分に痛恨の失点を喫する。右サイドでヒリェマルクが入れた鋭いクロスをファーからゴール前に走り込んだラクサールに頭で合わせられ、今度は正真正銘の勝ち越しゴールを許した。

▽その後、試合はこのままタイムアップ。格下ジェノア相手に競り負けたラツィオは痛恨の連敗で4位インテルとローマとの勝ち点差が縮まることになった。

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