前回王者アーセナルが2部ノッティンガムに屈辱の大敗…スタンド観戦のヴェンゲル初戦敗退に何思う…《FAカップ》

▽アーセナルは7日、FAカップ3回戦でチャンピオンシップ(イングランド2部)に所属するノッティンガム・フォレストと対戦し、2-4で敗れた。この結果、前回王者アーセナルの3回戦敗退が決定した。

▽公式戦ここ9試合負けなしのアーセナルだが、直近のプレミアリーグ第22節ではホームでチェルシーに辛くも引き分けに。リーグ戦では2戦連続ドローに終わっているだけにこの試合では白星を取り戻したい。前回王者として臨む今季のFAカップ初戦に向けてはチェルシー戦から9選手を変更。GKオスピナに、ドゥビュシー、ナイルズ、エルネニー、ネルソン、ジョー・ウィロックらが先発に起用された。

▽3試合のベンチ入り禁止処分が科されているアーセナルのヴェンゲル監督がスタンドで見守る中でキックオフとなったこの試合。ファーストシュートはホームのノッティンガム・フォレストだった。7分、味方のパスに抜け出したブレレトンがボックス左からシュートを放つが、GKオスピナがしっかりセーブ。
▽その後も互角の戦いを見せるノッティンガム・フォレストに対し、アーセナルはなかなか決定機を生み出せない。逆に17分過ぎには、キャッシュに危ういシュートを打たれるなど、やや押され気味に試合を進められる。

▽そんな中迎えた20分、ノッティンガム・フォレストがボックス右外でFKを獲得。キッカーのドーウェルのクロスをリチャイが頭で押し込んで、チャンピオンシップで14位のノッティンガム・フォレストが先制点を奪った。▽まさかの流れとなったアーセナルだが、すぐさま同点に追いつく。23分、ボックス左外のウォルコットからのFKをメルテザッカーが押し込んで試合を振り出しに戻した。

▽激しい展開となった試合はその後も互いに一歩も引かないぶつかり合いとなる。前半終了間際にはノッティンガム・フォレストが勝ち越しに成功する。右サイドからのクロスをアーセナルDFがはじき返すと、高く上がったクリアボールにいち早く反応したリチャイが胸トラップから見事なボレーシュートを沈めて2-1に。

▽格下ノッティンガム・フォレストのリードで迎えた後半、攻撃の主導権を握るアーセナルが押し込む時間が長くなるが、ホームチームもカウンターを効率よく仕掛けていく。すると64分、左サイドを攻め込まれたアーセナルは、ボックス内でホールディングが相手を倒してしまいPKを献上。これをブレレトンに決められ3点目を奪われてしまった。

▽それでもアーセナルは79分にウェルベックのゴールで1点差に。しかし、85分にドゥビュシーが2度目のPKを与えてしまい、ドーウェルのゴールで4点目を奪われ万事休す。2部のノッティンガム・フォレスト相手に2-4で敗れた前回王者のアーセナルは、1996年のヴェンゲル体制で初のFAカップ初戦敗退という、大きな屈辱を味わうことになった。