松本、愛媛から主力2選手を補強! DF浦田延尚&MF藤田息吹が加入

2017.12.18 14:50 Mon
松本山雅FCは18日、愛媛FCからDF浦田延尚(28)、MF藤田息吹(26)の2選手を完全移籍で獲得したと発表した。
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▽浦田は、横浜F・マリノス、サガン鳥栖を経て、2012年から愛媛でプレー。今シーズンは明治安田生命J2リーグ37試合3ゴールをマークした。藤田は、清水エスパルスを経て、2015年に愛媛入り。今シーズンはJ2リーグ全42試合に出場した。それぞれクラブ公式サイトを通じて次のようにコメントしている。【浦田延尚】
◆松本山雅FC
「このたび松本山雅FCでプレーをすることになりました。このような素晴らしいクラブからオファーをいただけて、光栄ですし嬉しく思います。相手チームとして戦うアルウィンでの試合は11人以上を相手するような雰囲気でした。そのサポーターの皆さんの後押しを受けながらプレーが出来ると思うと、今からとても楽しみです。これまでのプロ生活で培ったもの、これから成長して身につけていくもの、全てをこのチームの勝利、J1昇格のために出し尽くします。これからよろしくお願いします!」
◆愛媛FC
「この度愛媛FCを離れ、松本山雅FCに移籍することに決めました。愛媛FCでの6年間は、自分をサッカー選手として本当に大きく成長させてもらいました。その自分自身をより大きくするために新しい場所でトライすることが必要だと思い、決断しました。ただ、愛媛FCという自分にとって家族のようなチームメイト、スタッフ、スポンサーの方々、そしてあたたかいサポーターの皆さんから離れるという決断は決して簡単なことではありませんでした」

「特にサポーターの皆さんとは、結果が全く出せない時も、上の順位に上がれそうで上がれない時も、プレーオフの舞台まで進出した時など良い時も悪い時も本当の意味で一心同体で戦ってきたと思っています。それが僕にとってもチームにとっても本当に力になりました。僕は愛媛FCを離れますが、捨てたわけではありません。これからも一緒に切磋琢磨し、お互いにより大きく成長していきたいと思っています。対戦もありますし、その時には今よりももっと成長した姿を見せられるように頑張ります。6年間本当に、本当にありがとうございました!」
【藤田息吹】
◆松本山雅FC
「来シーズンから松本山雅FCに加入することになりました、藤田息吹です。
チームメイトとサポーターに早く認めてもらえるように頑張ります。
よろしくお願いします」

◆愛媛FC
「愛媛FCに関わる全ての皆様、3年間本当にお世話になりました。移籍を決めた時真っ先に浮かんだのは感謝の気持ちでした。成績がいい時も悪い時もありましたが、とても良い時間を過ごすことが出来ました。来シーズン、ニンスタで試合するのを楽しみにしています。ありがとうございました」

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熾烈なプレーオフ争いのJ3もラスト1試合/六川亨の日本サッカーの歩み

Jリーグも今年はJ1が2試合、J3が1試合を残すのみとなった。週末の24日にはJ2昇格プレーオフ争いをしている松本を取材に沼津まで足を延ばそうと思っている。日程が重なっていることもあり、これまでJ3は取材したことがなかった。しかし今シーズンは自宅から大宮が近いということもあって、何度かNACK5スタジアムに足を運びJ3の試合を見る機会があった。 今シーズン、寺田周平監督が就任した福島は、かつての川崎Fを彷彿させるショートパスによる攻撃的なサッカーで楽しませてくれた。チームを牽引するのは高速ドリブルの森晃太だが、川崎FからレンタルのSB松長根悠仁と攻撃的MF大関友翔は1シーズンで川崎Fに戻ってもおかしくない将来性豊かな逸材だった。 J1復帰はダントツの強さを誇った大宮が早々と決めたが、レンタル加入したFW杉本健勇は、その攻撃力はもちろんのこと、前線からの献身的な守備でチームの昇格に貢献した。彼の存在なくして大宮のJ2昇格とJ3優勝は語れない。 そんなJ3リーグで「天国から地獄」に落ちたのが沼津だった。第31節まではプレーオフ圏内の4位にいたものの、下位の八戸と讃岐に連敗して6位に後退。その後は第33節の金沢に1-0、続く長野に1-1と持ち直して勝点51の4位に再浮上した。ところが第35節で9位の北九州にアウェーで1-1と引き分けると、第36節の宮崎にホームで1-2と敗れて勝点(52)を伸ばせずプレーオフ圏外の7位まで後退してしまった。 同じ第36節、福島は金沢を2-1で下して勝点53の6位に浮上。北九州も讃岐を2-1で退けて勝点52、得失点差で8位に食い込んできた。そして迎えた第37節、6位と8位の直接対決となった福島対沼津戦はホームの福島が2-1で競り勝ち勝点56の6位をキープ。敗れた沼津は8位と変わらず、長野と1-1で引き分けた北九州が順位を1つ上げて7位に浮上した。 残るは第38節の1試合だが、24日の沼津対松本戦は、実はかねてから取材を計画していた。それというのも、この試合が昇格プレーオフ進出を賭けた直接対決になると予想していたからだ。ところが松本は第34節からの4連勝で11位から4位に大きくジャンプアップ。昇格プレーオフ進出を1試合残して決めた。松本と同じ勝点57のFC大阪もプレーオフ進出を決めており、残り1つの枠を勝点56の福島と同53の北九州が争っているが、得失点差で福島の優位は動かない。 ただし松本、FC大阪、福島は最終戦の結果次第で3チームの順位が入れ替わる可能性があるため、3位の富山との対戦を避けつつ、プレーオフ準決勝をホームで開催するためにも激しい戦いが予想される。 最終戦の相手はFC大阪が9位の八戸、福島がJFL降格の決まった岩手、そして北九州はブービーでJFL2位の高知との入替戦に臨むYS横浜。これはこれで面白い試合展開になるかもしれない。 いずれにせよ福島は昨シーズン15位、北九州にいたっては最下位ながらJFLで優勝したHonda FCはアマチュアチームのため昇格資格がなく降格を免れたチーム。こうしたチームがいきなりJ2昇格の権利を獲得しようかという活躍を見せるのもJリーグの不思議な魅力かもしれない。 文・六川亨 2024.11.19 08:00 Tue
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