【戸田和幸のプレミア・アナリシス】戸田氏がノースロンドン・ダービーを展望「スパーズ有利だと思う」

2017.11.18 21:00 Sat
©超ワールドサッカー
▽現役時代に日本代表として2002年の日韓ワールドカップに出場し、現在はサッカー解説者を務める戸田和幸氏。超ワールドサッカーでは11月より定期的に、戸田氏にプレミアリーグについて存分に語ってもらう。

▽第2回の今回は、18日に行われるプレミアリーグ第12節、アーセナルvsトッテナムのノースロンドン・ダービーを展望してもらった。リーグ戦における直近3シーズンのリーグ戦ではトッテナムが2勝4分け負けなしと結果を残している状況。両者の力関係は、アーセナルが常に優位を保っていたが、昨シーズンはトッテナムが22年ぶりにライバルよりも上の順位でフィニッシュした。

▽アーセナルにとってはエミレーツ・スタジアムで是が非でも勝利が欲しい一戦だが、現役時代の2003年にトッテナムに在籍していた戸田氏は、今回の一戦について、「スパーズが有利だと思う」との見解を示した。(※データはインタビュー実施時の10月31日現在のもの)
──ファンやクラブにとってノースロンドン・ダービーと他の試合との違いは何でしょうか?
「選手としてピッチに立つ事は叶わなかったですがノースロンドン・ダービーは特別な感じはあります。昨シーズンはスポナビライブさんのお仕事で最後のノースロンドン・ダービーを現地で観させてもらいましたが、ひときわテンションが高くこの試合だけは絶対に負けたくないという感じが特にスパーズ側にありましたね」

「両チームの歴史を振り返ってみると常にアーセナルが1歩2歩リードしてきたと思いますが、昨シーズンようやくスパーズが追いつきひっくり返す事に成功しました。力関係でいうと既にスパーズの方が若干上回りつつありますが長くライバル関係を続けてきた中ここにきてスパーズが遂に前に出る格好になりました。そういった両クラブの力関係が変わりつつある分岐点を迎えているという意味でも見ている方にとっては非常に興味深い試合ですよね」
「技術面だけでなくアスリートとしての能力が高い選手を多く揃え戦術的にも進歩を続けているのがスパーズ。対してアーセナルは1流の選手達がそれぞれの技術とアイデアを駆使した魅力的なサッカーを見せてきていますが、昨シーズンホワイトハートレーンで行われた上最後のノースロンドンダービーではその上手さを完全に消され完敗を喫しました」

──3バックと4バックを併用しているスパーズですが、今回のアーセナル戦ではどのようなフォーメーションで臨むでしょうか?
Getty Images
「アーセナルの前線が3枚(おそらくはラカゼット・サンチェス・エジル)なので、スパーズは3バックで行くのではないでしょうか。1トップ2シャドーに加え両ウィングバックも攻撃に加わるアーセナルに対しマークをはっきりさせる為に3バックを採用するのではないかと思います。そのスパーズの守備に対しアーセナルは何ができるのか、という構図になっていくと思います」

「中盤のセンターに関して、アーセナルはライバルチームに比べると若干弱いという考えです。特にジャカのところは配球役としての働きを求められていると思いますがまだ物足りないと思います。前所属クラブやスイス代表ではもっと主導権を握ってプレーしてきた選手ですし特に視野の広さを生かしたミドルからロングの展開、シュートが一番の特徴ですがアーセナルに加入して以降の彼を見ているとまだ自分の能力を発揮しきれていない感じがあります。またパートナーのラムジーが積極的に前に出ていくのでその動きが前線の流動性に繋がると守る方は非常に難しくなってきますが、身体的にも非常に優れ尚且つ組織としても進化を続けている今のスパーズに対してどれだけ効果的な攻撃を見せる事が出来るかとても興味深い1戦になると思います」

──スパーズは基本的な闘い方として採用していた組織的なハイプレスに加え今シーズンはカウンターを軸にする新たな闘い方も披露していますが、この試合ではどちらを採用すると思いますか?
「新しい闘い方を手にする事が出来たスパーズはリヴァプールや昨シーズンの欧州王者であるレアルマドリードを粉砕し新たなステージに入った感があります。今のスパーズは相手との力関係や試合状況に於いて柔軟な闘い方が出来るようになりましたが対アーセナルというところで考えると若干構える可能性はありますよね。しっかりと背後のスペースを消したところで構えて強いプレスで奪ったところからの一気のカウンターで仕留める。もちろんハイプレスもポゼッションも出来るチームなのでその全てを駆使して試合を有利に運ぼうとするのは間違いありませんがよりゴールに近いスペースを消された方がアーセナルは困るのではないかと思います」

「ただアーセナルにはジルーが出場しない限り高さがありませんし基本的に一発で背後を狙ってくるチームではないので、積極的に敵陣にてハイプレスを行っても面白いとは思います。やはりレベルが高くなればなるほど、ほんのわずかなディテールの部分で勝負は決しますしたった1回のミスが失点に繋がってしまうので相手のミスを誘発するような駆け引きも重要になってくると思います」

「スパーズはそういう意味では守備からも試合に入る事が出来るのでボールを持たなくても主導権を握る事が可能ですから技術的なミスからピンチを招くというような事が起こりにくいチームにもなっています。マンチェスター・ユナイテッド戦では守備面でのミスがあり敗れてしまいましたが、あのようなロングボールから高さを使った最終ライン裏への抜け出しといった攻撃はアーセナルはしてこないと思いますしスパーズも再び同じようなミスはしないと思います」

「怪我をしていたケインも戻ってきて前線は万全の状態に戻り、ここにローズが入ってくると更に対人の強さとスピードとパワーが加わる。右サイドのオーリエも素晴らしい強さと速さがありますね。両サイドの攻防、ベジェリン対ローズもしくはデイビス、オーリエ対コラシナツのぶつかり合いも面白そうです」

「アーセナルの3バックではコシエルニー、ムスタフィ、モンレアルが揃うと非常に安定すると思いますが、1枚欠けると途端に(脆くなる)というところはあります。選手層という視点で見てみると若干スパーズの方が上回っているというところもありますね」

──注目選手はいますか?
「注目選手は僕の場合、基本的には常に全員です。常にフラットな視点で試合を眺め戦術・戦略面を把握しながら個々の役割とパフォーマンスを見ていきます。(ケインがノースロンドン・ダービー5戦連発中ですが)放っておいても当然ケインは注目の選手ですからね。そんな事は言うまでもないことです(笑)。アーセナルにもサンチェスもエジルもラカゼットといったインターナショナルレベルの素晴らしい選手が揃っていますがそれもまたわざわざ言わずともみんな注目しますからね」

「サッカーを見るうえで一つのポイントを挙げるとすると皆さんが注目している彼らが、『どのような局面で活躍できるか』という事が重要になります。ですので我々伝える側からするとただ注目する選手の名前を出すだけじゃなくて、彼らがプレイする為のベースとなるチーム戦術・戦略面というところをしっかりと見て伝えていくようにしてかなければいけないと思います」

「要は重要な選手達が如何にして『ゴールの近くで仕事ができるのか』という話ですから。そういう意味では入ってこられそうなスペースを埋めてしまうとか中央のエリアは使わせず狭いサイドに追い出して意図的にボールを奪うといった戦術的な集団行動はスパーズの方が得意としていると思うので、そうなるとアーセナルはその強固なスパーズの守備に対し如何にして『中に入っていけるのか』という闘いになると思います」

──面白そうなマッチアップはありますか?
「オーリエとコラシナツのところと、ローズとベジェリンの両サイドのところですかね。ここは面白いんじゃないですか。あとはアーセナルの前線の3枚とスパーズの3バックですかね」

「中盤ではアーセナルがセントラルMFの2枚をどのように使うか。他のエリアがほぼマッチアップすることになるので中盤中央のところがある意味(勝負の)分け目にもなりそうな気がしますがスパーズは3枚いてアーセナルは2枚。そのあたりを監督がどのように考えるかというところですね」

「アーセナルはセカンドトップの2人が中盤に降りてきてゲームメークも助けると思いますが、とはいってもそのポジションの仕事は基本的にはそのポジションで起用されている選手が行う事になるのでアーセナルは中盤の底のジャカとラムジーの2人がどこまで頑張れるかが非常に重要になります。基本的に闘争心を剥き出しにしてファイトするようなチームではないはずですが、スパーズに対しては十分にファイトしつつ正確な技術とコンビネーションを発揮していかないと難しい試合になると思います」

──スパーズではイングランド代表にも招集されているMFハリー・ウィンクスが評価を高めていますね。
Getty Images
「そうですね。ケガ人などが(台頭する)キッカケにはなったんでしょうが、ワニャマがいてデンベレがいて、エリック・ダイアーといったフィジカルモンスターが揃った中でのここ最近の起用ですから監督の期待の高さが良く分かります。では上に挙げた選手達とウィンクスの何が違うのかというと、彼の方がシンプルにボールを動かせますし中盤でテンポを出せますよね」

「おそらくは身体が小さい事が一つのきっかけなんだとは思いますが、ワニャマとかデンベレぐらい大きな選手だと相手が来ても気にせずボールをもつ事が出来ます。特にデンベレは独特の持ち方でボールを運ぶ事が出来る稀有な選手です。中盤で相手を剥がしてドリブルで運ぶということは実はとても重要な要素ではあるんですがそれが時に流れを遅くしてしまう事もあります。ウィンクスは体の小ささをしっかりと補えるだけの知性を兼ね備えているのでボールをシンプルに速く動かすことができます。それが最近のスパーズの中盤がスムースにテンポを出せているところに繋がっていると思います」

「代表デビューも果たしましたがその試合での評価も高くそういう意味では今1番伸びる時期だと思います。そして彼を継続して使っているのを見るとポチェッティーノ監督もウィンクスのような選手が好きなんでしょうしまた「知性」という新たな要素がチームに加わり闘い方の幅が広がったのは間違いありません」

「ソン・フンミンも加入当初からよく働いていましたが昨シーズンは明確にゴールやアシストといった結果を残せるようになりました。最近は主に2トップ気味にしていますがリヴァプール戦のようにある程度引いて構えたところからカウンターを狙っていくのであればソン・フンミンみたいな選手がいた方がいい。それは試合によって分けていくんじゃないですかね」

──今回のノースロンドン・ダービーの試合展開を予想することは可能でしょうか?
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「ダービーというものはライバル意識がむき出しになるのでそれまでのシーズンでの戦いぶりが必ずしも反映されないワンマッチ的な部分があります。ただそうは言っても今のスパーズは守ろうと思えば守れるし、エリクセンやデレ・アリがいる分柔軟性もある。中盤で色んなこともできるし、カウンターもできる。どんな局面にも適したサッカーができるようになっているのがスパーズです」

「一方アーセナルの方はやはり二人のビッグプレイヤー、エジルとサンチェスの調子次第というところでしょうか。昨シーズンの闘いに於いてもこの二人が消されてしまいアーセナルは完敗しましたから当然スパーズは今回も彼らを消すという事を考えてくると思います」

「今季加入をしたラカゼットはトータルバランスに優れたレベルの高いストライカーですが1人で全て解決できるようなスーパーな選手ではなく連係の中で人を使い自分も生かされるという事に優れているストライカーです。ですからロングボールを収めて自分でターンして強引に決めるといったタイプではないので如何にエジルとサンチェスとのコンビネーションを見せる事が出来るかがアーセナルにとっては重要になりますし機を見たラムジーの攻撃参加もスパーズ守備陣に「穴」を作る為に欠かせないと思います」


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▽現役時代は日本代表として2002年の日韓ワールドカップに出場し、現在はサッカー解説者を務める戸田和幸氏。今回、超ワールドサッカーがインタビューを実施し、2016-17シーズンにおけるプレミアリーグのベストイレブンを選出していただいた。 ▽戸田氏は主にセンターバックやサイドバック、セントラルMFを主戦場とした現役時代、清水エスパルスやサンフレッチェ広島などでプレー。2002年の日韓ワールドカップでは日本代表のレギュラーとして出場し、2003年にはトッテナム、2004年にはADOデンハーグでプレーした。 ▽その後、国内にもどりJリーグでプレーした他、韓国やシンガポールでもプレー。2013年の引退後、現在は解説者として多くのメディアに登場し、明瞭な口調や繊細な戦術分析が魅力の解説者・戸田氏が選ぶ2016-17シーズンのプレミアリーグ・ベストイレブンとは──。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/toda20170617_10_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div><span style="font-weight:700;">――まず、ベストイレブンを選定するにあたって、ご自身なりの方法はありましたか</span> 「フォーメーションありきで選ぶ必要があるのかな? と思ったので、システムで選手を選ぶのではなく、選手から選定していきました。11人だったんですけど、セカンドチームまで選んでしまいました(笑)」 <span style="color:#cc3300;font-weight:700;">GKダビド・デ・ヘア(マンチェスター・ユナイテッド/スペイン)</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/toda20170617_1_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>「GKはデ・ヘアです。優勝したGK(ティボー・クルトワ/チェルシー)でも良かったんですけどね。全試合見ているわけではありませんが、まずはやはり安定感。ずっと安定して高いレベルでプレーしている。トータルバランスが良く、弱点がないですよね」 「どこかに移籍する可能性もある? レアル・マドリーの噂がありますね。(ウーゴ・)ロリスも良いGKですけど、安定感と全体のバランスでデ・ヘアにしました」 <div style="text-align:center;font-size:12px;" id="cws_ad"><hr>デ・ヘアがビッグセーブ連発でゴールマウス死守<br /><a href="https://goo.gl/nMtfi7" target="_blank">第8節 リバプールvsマンチェスター・ユナイテッド</a><hr></div> <span style="color:#cc3300;font-weight:700;">DFカイル・ウォーカー(トッテナム/イングランド)</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/toda20170617_1_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>「右サイドバックは、(ナサニエル・)クラインと迷いました。クラインは基本的な事をしっかり行えて余計なことはしない。対人プレーに強く、カバーリングもできる。トータルバランスが良いですね。一方、ウォーカーは敵陣でのプレーに特長があります。ビルドアップのパス出しのところは少し苦手だと思います。ただ、オーバーラップのスピードと自陣に戻るスピードがまったく変わらない」 「両SBが積極的に攻撃参加をするというスパーズの戦い方もありますが、それが可能となっているのも彼がいてこそです。ウインガーと同じ突破力があり、クロスも質が高い。対人も強いし、チームにもフィットしている。チームの成績も含め考えるならウォーカーです。クラインも甲乙がつけがたいぐらい安定感がありましたけどね」 <span style="font-weight:700;">――終盤はDFキーラン・トリッピアーとのポジション争いで劣勢になりました。移籍の噂もありますが?</span> 「トリッピアーはキックの質が非常に高いですがトータルで見たらウォーカーには敵わないと考えているので何か違う理由があったんじゃないでしょうか。非常に評価が高い選手なので大きなクラブからのオファーがあったとしても不思議ではないですよね。選手のキャリアは短いので、さらに大きなクラブで自分のキャリアを完成させたいという思いもあるかもしれません。ムラッ気もないですし、凄く良い選手だと思います」 <span style="color:#cc3300;font-weight:700;">DFトビー・アルデルヴァイレルト(トッテナム/ベルギー)</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/toda20170617_1_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>「センターバックはダビド・ルイスと(トビー・)アルデルヴァイレルトです。(ヤン・)ヴェルトンゲンも良かったですが、アルデルヴァイレルトがいてこそだと僕は感じます。能力的にはアルデルヴァイレルトの方が高いと思います。ヴェルトンゲンとはコンビとして非常に機能していた。現地でも見ましたが、サイズもそうだし、身体の動き、質の高いロングボールを蹴ることもできる文句のつけようがない選手ですね」 <span style="color:#cc3300;font-weight:700;">DFダビド・ルイス(チェルシー/ブラジル)</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/toda20170617_1_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>「4バックではなく3バックでやっていましたけど、ここでは度外視して選択しました。パフォーマンスレベルが高かったと思いますし、この人がいなかったらチェルシーのあの形(3バック)はなかったと思います」 <span style="font-weight:700;">――チェルシー復帰当初は懐疑的な見方もありました</span> 「でも、3バックの真ん中なら彼じゃないとできなかったと思います。生粋の4バックのセンターバックだと、逆に言えば3バックの真ん中は務まらないので。カバーリングの動きも違うし、ボールも出せなきゃいけない。その上で守れなければならない」 「元々、攻撃が好きな選手だし、4バックのセンターバックとしては枠に収まりきれないような選手なので。でも、コンテとやってから試合の駆け引きを学んだと思いますよ。シーズンを通して堅実さも身に付いたと思いましたし、攻撃のセンスがあり、人(対人プレー)にも強い。凄く良いシーズンだったと思います」 <div style="text-align:center;font-size:12px;" id="cws_ad"><hr>D・ルイスがソリッドな守備に加え、直接FK弾<br /><a href="https://goo.gl/HQQpxK" target="_blank">第23節 リバプールvsチェルシー</a><hr></div> <span style="color:#cc3300;font-weight:700;">DFセサール・アスピリクエタ(チェルシー/スペイン)</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/toda20170617_1_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>「彼は絶対に守備を間違えない。ポジショニングも完璧。絶対にさぼらない。対応もほぼ間違わない。スパーズに負けたとき(※1月4日のチェルシーが0-2で敗れた試合)、2つのクロスで失点に関与しました。(ヴィクター・)モーゼスとの間でデレ・アリにヘディングで決められたシーンのように、高さの部分(弱点)はありますけどね。でも、(ジョゼ・)モウリーニョも絶賛していた選手だし、堅実です。希望的観測で動かない」 「基本に忠実ですね。そのうえで展開も読めて、相手の嫌なことができる。それでいてダーティーではない。点は獲らないけど、攻撃のセンスがないわけでもない。彼のような選手は地味って言われるんですかね? 僕は逆にこういう選手を紹介して、選手を目指す人も含めて、日本の人たちに、『ディフェンスはこういう風にやるんだよ』というのを教えたいですね」 <span style="font-weight:700;">――そのあたりが今シーズン3バックのストッパーをこなせた理由でもあるのでしょうか?</span> 「欠点と呼べるものは高さだけですから。ただ、自分に高さがないということを理解しており、その上でプレーを選択できる非常に賢い選手です。高さの部分が露呈して失点したのもスパーズ戦ぐらいではないでしょうか。確かに、ウィークポイントにもなり得ますが、クロスを上げさせないようにすればいいわけですからね。チェルシーで言えば(守備に戻れる)モーゼスがいますし」 「特にプレミアなので、サイズのなさが欠点に思われがちですが、実際にどれだけ狙われたのかといえば、そうでもない。自分たちがしっかりと誘導してボールを奪えば良いわけです。チェルシーは中盤の中央の2枚(エンゴロ・カンテ、ネマニャ・マティッチ)が堅く、後ろの5枚も完全に構えるのではなく、スライドしながらボール中心に守備ができていました。アスピリクエタの高さは欠点になり得ますが、長いシーズンで見れば取るに足らないことです。メリットの方が遥かに大きかった」 <div style="text-align:center;font-size:12px;" id="cws_ad"><hr>珍しくアスピリクエタの弱点が露呈した試合<br /><a href="https://goo.gl/KzY8JQ" target="_blank">第20節 トッテナムvsチェルシー</a><hr></div> <span style="color:#cc3300;font-weight:700;">MFエンゴロ・カンテ(チェルシー/フランス)</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/toda20170617_1_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>「凄いの一言です。どうやってもカンテはベストイレブンから外しようがないです。昨シーズンのレスターでの優勝に続きこれでプレミアリーグ2連覇ですね。とにかくカバーエリアが広いですし、守備の意識が高く、またあそこまで速く走れる選手はなかなかいない」 「基本に忠実でサボらない。現地でも見ましたが、コーチングはせず黙々と自分の仕事に徹しています。自分に与えられた役割を忠実に遂行する。誰かに何を言うわけでもない。目の前の状況に対して自分がやらなければならないことを常にやっている。凄いなぁと思います。しかしながら意外と攻撃が好きそうなところもあって素晴らしいミドルシュートを決めたりもしますがそこが(クロード・)マケレレとは違うかなと思います。守備だけでなく攻撃もという意味でマケレレよりも幅がある選手かもしれませんね」 <span style="color:#cc3300;font-weight:700;">MFヴィクター・ワニャマ(トッテナム/ケニア)</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/toda20170617_1_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>「強すぎます。あの大きさで動ける。実は技術的にもしっかりしているし、ロングフィードとかはあまりないですが、身体能力に頼りきりではなくポジショニングも良い。ゴツくて、パワーがあって、それでいて走れる選手。ポチェッティーノ監督のサッカーにも合っていると思いますし、凄く良いシーズンを送ったと思います」 <span style="font-weight:700;">――最近は再び、カンテやワニャマのようなボールを奪える選手の希少価値が上がっていますね?</span> 「そうですね。特にワニャマなんかは、サウサンプトンなんかでもプレーしていましたが、ボールを刈ることがメインで使われているわけでもないと思います。しっかりとポジションを取ってボールを動かせる選手。その意味ではカンテの方が、(ボール奪うことが)メインですよね」 <span style="color:#cc3300;font-weight:700;">MFデレ・アリ(トッテナム/イングランド)</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/toda20170617_1_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>「この選手は3列目ではなく、やはり2列目にて最も能力を発揮する選手ですね。練習も見させてもらいましたが感覚でプレーする選手です。性格的にも明るいですし練習中も隙あれば練習中にちょっかいを出すような選手です」 「この選手はボックス内に入るタイミングやコース取りがとにかく上手い。これは天性のものだと思います。またワンタッチも多く、ミドルシュートも持っている。サイドに流れてのチャンスメイクも非常に上手く、数秒先を予測出来ているかのような動きでボックス内にスーっと入っていきトンと決めてしまう」 「アタッカーとして状況をガラリと変えられるほどのドリブルがある(上手い)わけではありませんがタイミングで相手をかわしていくのが上手いです。また上背もあってヘディングも上手。ボックス周辺からボックス内のところで輝ける特別な能力を持った選手だと思います。実際に素晴らしい結果も残していますしね」 <div style="text-align:center;font-size:12px;" id="cws_ad"><hr>デレ・アリがゴール&PK奪取!<br /><a href="https://goo.gl/J5F45W" target="_blank">第7節 トッテナムvsマンチェスター・シティ</a><hr></div> <span style="color:#cc3300;font-weight:700;">MFエデン・アザール(チェルシー/ベルギー)</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/toda20170617_1_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>「素晴らしいシーズンだったんじゃないでしょうか。全試合見られたわけではありませんが現地でアーセナルとの試合で、凄まじいドリブルからシーズンのハイライトとなる衝撃的なゴールを奪いましたよね。(調子を落とした)昨シーズンはモチベーションとか、フィットネスの部分もあったのかもしれません。今季は淡泊さが全く消えましたし、意欲に満ち満ちていた。アザールの場合は上手くて速くて身体も強いのでプレミアで活躍する要素は全てを兼ね備えていますし実際に大きな違いを見せた試合も多かったと思います」 <div style="text-align:center;font-size:12px;" id="cws_ad"><hr>戸田氏も観戦したアザール圧巻弾のアーセナル戦<br /><a href="https://goo.gl/Lr88xK" target="_blank">第24節 チェルシーvsアーセナル</a><hr></div> <span style="color:#cc3300;font-weight:700;">MFペドロ・ロドリゲス(チェルシー/スペイン)</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/toda20170617_1_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>「アザールと(ジエゴ・)コスタという、攻撃面で大きな違いを見せられるが守備はやや免除されているという選手たちをサポートしつつ攻撃面で共存できる選手という意味でペドロは絶対に欠かせない選手でしたし素晴らしい働きをしたと思います。ウィリアンも素晴らしい選手ですがメインの二人をと考えるとどうしても守備面で弱くなってしまうのでコンテ監督はペドロを重宝したのだと思います。彼がどれほど守備に貢献しているかをどれだけの人が見ているのかは分かりませんがアタッカーの仕事をしながら、自分がロストしようがチームメートがロストしようが状況関係なくしっかり切り替えてスプリントでプレスし自陣までも苦も無く戻ります」 「身体は全く大きくありませんからフィジカル勝負になったときは負けてしまうことが多いですがペドロの場合は瞬間で相手から離れてボールを受ける動きが抜群に上手い。更には両足を使ってドリブルも出来る。攻撃面でも凄く良かったですが、今季のチェルシーの固い守備を機能させるという意味で攻撃陣の中では一番はずせなかった選手かもしれません」 「単純な能力の比較だったらひょっとするとウィリアンの方が上かもしれません。しかしコスタとアザールを使うのであれば(セカンドストライカーの)逆は絶対にペドロじゃなければダメだったと思います。ウィリアンではなくペドロの出番が増えていったのはそういった理由もあると思います。もともとそういった仕事をバルセロナでもしてきた選手ですがペドロもそれは十分理解していたと思いますよ」 「 (今季のチェルシーは) 本当にコンテがやりたいサッカーではなかったと思います。もっと全員で守備面を含めて、運動量をシェアしながら相手をハメにいくような守備をしたかったはずです。しかしいる選手をできるだけ有効に活用するというのは、勝てるチームを作る絶対的な条件だと思うので、そういう意味では型にはめ込み過ぎなかったのが良かったのだと思います」 「現地で観戦した時に見たコンテ監督のリアクションを見ていても、1番前の選手(ジエゴ・コスタ)に関してはもっと言いたいことがあったと思います。それでも点は獲ってくれるので使っていたと思いますし今シーズンコスタ以上の働きが出来るCFはいませんでしたから。そのあたりも含め、ペドロは(コンテにとって)外せない選手だったと思います。加えて僕の視点を抜きにしても、攻撃面でしっかりと違いを見せていたと思います」 <div style="text-align:center;font-size:12px;" id="cws_ad"><hr>ペドロの存在価値が分かる一戦!<br /><a href="https://goo.gl/esjuot" target="_blank">第13節 チェルシーvsトッテナム</a><hr></div> <span style="font-weight:700;">――ペドロも昨シーズンは乗り切れていませんでした</span> 「移籍当初は素晴らしかったですが、少しずつモウリーニョのサッカーが硬直していった中でどんどん個に頼るようになっていきました。もちろんペドロは個人としてのプレーもできますがグループでのプレーが抜群に上手い選手。自分が動いて誰かをフリーにすることや、誰かが動いたのを見て入っていく、入った瞬間にボールを受けてそのままフィニッシュするとか、動きながらプレーするのが抜群に上手い」 「それがどんどんチェルシーのサッカーが硬くなっていって、全体としてサッカーが足元だけになっていって、オフ・ザ・ボールの動きが消えていきみんなが自分で何とかしようとする形になっていく過程でペドロも少しずつ上手くいかなくなっていったと思います。『良さが消えていった、苦労しているな』と思って見ていました。ですから彼にとっては監督が変わった事はとても大きな出来事だったのではないでしょうか。まさに水を得た魚という表現がぴったりな活躍だったと思います」 <span style="color:#cc3300;font-weight:700;">FWハリー・ケイン(トッテナム/イングランド)</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/toda20170617_1_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>「デレ・アリとのコンビというだけではなく、単純なパフォーマンスでの選出です。全く欠点がない。ポストプレー、チャンスメイク、ミドルシュート、クロスの合わせ方、キックも両足上手い。『そりゃ点獲るわな』という」 「他にもコスタや(ロメル・)ルカク、(セルヒオ・)アグエロと素晴らしいストライカーがいる。でも、トータルで見てケインは素晴らしい。レアル・マドリーでもプレーできるだけのポテンシャルは持っていると思います」 「ケインのミドルシュートは一般的な真っすぐ飛んでいく綺麗なものではなく、あえてGKの手前でバウンドさせたりしますがあれは意図的に狙って蹴っていると思います。プレーしているチームがコレクティブなサッカーを志向しているスパーズだということもあるかもしれませんが、しっかり前線で守備もしますし本当にトータル的に(能力が高い)」 「唯一足りないのが爆発的なスピードだと思いますが、それが問題になるとは思いません。(ロベルト・)レヴァンドフスキと同じようにトータル的にバランスが取れた凄いストライカーだと思います。今季もそうだったと思いますが(シーズン中に)1点目を獲るまでにやや時間がかかりますが、最終的には得点を量産しましたね」 「オフシーズンゆっくりして来シーズンも(活躍)できれば、スパーズで続けるのもいいでしょうが、僕はイングランドの選手がほかのリーグに行ってもいいと思うし、そういう部分が必要だと感じています。その意味だと可能性は無限に秘めている選手と思います」 <div style="text-align:center;font-size:12px;" id="cws_ad"><hr>ケインが岡崎の前で4ゴールの活躍<br /><a href="https://goo.gl/Uqbc17" target="_blank">第34節 レスター・シティvsトッテナム</a><hr></div> <span style="font-weight:700;font-size:12px;">◆惜しくもベストイレブンを逃した戸田氏のセカンドチーム</span> <span style="font-size:12px;">GK ティボー・クルトワ(チェルシー/ベルギー) DF ダニー・ローズ(トッテナム/イングランド) ヤン・ヴェルトンゲン(トッテナム/ベルギー) ギャリー・ケイヒル(チェルシー/イングランド) ナサニエル・クライン(リバプール/イングランド) MF セスク・ファブレガス(チェルシー/スペイン) ダビド・シルバ(マンチェスター・シティ/スペイン) フィリペ・コウチーニョ(リバプール/ブラジル) アレクシス・サンチェス(アーセナル/チリ) リロイ・ザネ(マンチェスター・シティ/ドイツ) FW ロメル・ルカク(エバートン/ベルギー)</span> ※23日はインタビュー第2弾を公開! 戸田氏が選ぶ2016-17シーズンのプレミアリーグMVPは!? 2017.06.22 18:00 Thu
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主役永井が合計3得点でVERDY LEGENDSを勝利に導く! キングカズ&ラモスと豪華過ぎる共演!《永井秀樹 引退試合》

▽永井秀樹 引退試合premium dream last match『OBRIGADO NAGAI』が14日に味の素フィールド西が丘で行われた。VERDY LEGENDS(東京ヴェルディOB主体)vsJ LEGENDS(永井の古巣クラブOBや仲間たち)は、VERDY LEGENDSが3-2で勝利した。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/cws20170814_2_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>▽ヴェルディ川崎時代に初代Jリーグ王者に導いた松木安太郎監督率いるVERDY LEGENDSは、日本サッカー界のレジェンドで横浜FC所属のFW三浦知良やMFラモス瑠偉、MF前園真聖、FW武田修宏、MF北澤豪、GK菊池新吉ら黄金時代のメンバーが駆け付け、現役からはアルビレックス新潟のDF富澤清太郎、東京Vで永井秀樹の愛弟子であるMF井上潮音、MF澤井直人もメンバー入り。メンバー外だった東京Vユース出身のFW森本貴幸、過去に東京Vに所属したGK新井章太の川崎フロンターレコンビも足を運んでいた。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/cws20170814_3_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>▽一方、日本代表の伝説的ストライカーの釜本邦茂監督率いるJ LEGENDSは、かつて永井秀樹が在籍していた横浜フリューゲルスや横浜F・マリノス、清水エスパルスのOBであるMF山口素弘、DF波戸康広、MF澤登正朗、MF大榎克己、DF小村徳男、DF斉藤俊秀。同年代のライバルであるFW福田正博、FW永島昭浩、MF礒貝洋光ら、MF中田浩二やMF戸田和幸、現役からは横浜FMのFW齋藤学、FC東京のMF石川直宏が参戦した。また、2011年に逝去したDF松田直樹も天国から駆け付け、父が背負った背番号3のユニフォームをまとった長男がメンバー入りした。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/cws20170814_6_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>▽『キャプテン翼』の作者高橋陽一氏のキックインセレモニーで幕を開けた永井秀樹の引退試合。開始早々にムードメーカーのFW藤吉信次のシュートでVERDY LEGENDSが最初の決定機を作るが、前半はJ LEGENDSでプレーするこの日の主役が早速魅せる。11分、ボックス内に抜け出した永井秀樹がDF柳沢将之に倒されてPKを獲得。これを自ら左隅に蹴り込んで先制点を決めた。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/cws20170814_4_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>▽その後も山口や澤登のゲームメークから永島と福田が決定機に絡むなど、J LEGENDSのペースが続く。だが、DF三浦淳寛と共に10分過ぎに投入された武田が現役時代さながらのストライカーぶりを発揮。直前のプレーをベンチサイドのラモスやキングカズから批判された武田は19分、左サイドからのクロスをゴール前の藤吉が反転から強烈なシュート。これはGK都築龍太のビッグセーブに遭うが、跳ね返りを武田が鋭い反応からダイビングヘッドで押し込んだ。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/cws20170814_5_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>▽このムードメーカー武田のゴールで勢いづくVERDY LEGENDSは、直後の22分にも柳沢の右クロスを武田が頭で流し込むが、ここはオフサイドの判定。すると、直後の26分にはJ LEGENDSがボックス手前の好位置でFKを獲得。これを名手・澤登が見事なキックで直接左隅に突き刺し、前半はJ LEGENDSの1点リードで終了した。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/cws20170814_7_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>▽迎えた後半、永井秀樹が入ったVERDY LEGENDSは、緑の11番を背負ったキングカズと10番を背負うラモスがピッチに送り出され、前園、北澤らと共にJリーグ開幕頃のオールドファン垂涎の豪華なメンバー構成に。対するJ LEGENDSは、戸田や磯貝や大榎らと共に故松田直樹の背番号3を背負った長男がピッチに立った。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/cws20170814_8_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>▽VERDY LEGENDSは、病み上がりのラモスが60歳とは思えない運動量とテクニックで観客を沸かすと、キングカズも高速シザーズで相手を抜きにかかるなど、見せ場を作る。一方、J LEGENDSもピッチ内で一際小柄な背番号3がボックス内で仕掛けるも、ここは富澤が大人げなくボール奪取し、観客から盛大なブーイングを浴びた。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/cws20170814_9_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>▽後半に入って拮抗した展開が続く中、46分にこの日の主役の永井秀樹がVERDY LEGENDSとしてこの日最初のゴールを奪う。ボックス手前左でボールを持った師匠ラモスから絶妙なパスをボックス右のスペースで受けた背番号45が、鋭いシュートをニアサイドに突き刺した。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/cws20170814_10_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>▽2-2のタイに戻った試合は、ここから拮抗した展開に。残り10分を過ぎると、レジェンド釜本、松木の両監督がピッチに入る。釜本がレジェンドの片りんを窺わせる一方、松木の悪クロスには容赦なくブーイングが飛ぶ。その中で58分にはVERDY LEGENDSに勝ち越しゴール。ボックス内で藤吉と短いパス交換をみせ、最後は冷静に流し込んだ。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/cws20170814_11_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>▽その後、一度ピッチを退いたキングカズが武田共に投入され、永井秀樹やラモスと一緒に勝利のホイッスルを聞いた。この日の主役永井秀樹が合計3ゴールを決めた引退試合は、VERDY LEGENDSが3-2で勝利した。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/cws20170814_12_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>▽また、同日行われた前座試合の国見高校OBvs帝京高校OBによる、“高校サッカー名門対決”は、国見高校OBが1-0で勝利した。 ▽高校サッカー界屈指の名将小嶺忠敏監督率いる国見は、今回の主役MF永井秀樹と実弟・MF永井篤志に加え、GK都築龍太やFW船越優藏、現役としてFC東京でプレーするDF徳永悠平、FW大久保嘉人らが参戦。対して名将古沼貞雄監督率いる帝京は、天才MF礒貝洋光やMF中田浩二、MF本田泰人、MF阿部敏之らに加え、ゲストプレーヤーとして俳優の勝村政信、マラドーナのモノマネ芸人としてディエゴ・加藤・マラドーナが参戦した。 ▽20分ハーフで行われた試合は、帝京が中田と本田のダブルボランチに礒貝が前線で観客を沸かせるが、試合の流れは国見が握る。永井秀樹が現役さながらの鋭い仕掛けで身体が重い? 帝京守備陣を切り裂くと、前半14分にボックス手前左でFKを獲得。これをこの日の主役永井秀樹が鋭い右足のキックで直接右隅に突き刺し、国見が先制点を奪った。 ▽迎えた後半、途中出場のディエゴと勝村のホットラインでチャンスを作るなど、帝京が立ち上がりから見せ場を作る。一方、国見は永井兄弟のホットラインで2度のチャンスを作るが、永井篤志のシュートはGKのファインセーブに遭う。その後、帝京がセットプレーの場面でゴール前のディエゴが“神の手ゴール”を試みるが、ここはシュートを枠の右に外したことに加え、主審からイエローカードまでもらってしまった。結局、試合はこのままタイムアップを迎え、永井秀樹の直接FKのゴールによって国見OBが“高校サッカー名門対決”を制した。 VERDY LEGENDS 3-2 J LEGENDS 【VERDY LEGENDS】 武田修宏(19分) 永井秀樹(46分) 永井秀樹(58分) 【J LEGENDS】 永井秀樹(12分[PK]) 澤登正朗(26分) 2017.08.14 21:25 Mon

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「トッテナム」は禁止、「スパーズ」で…クラブが改めて通達、放送局からも「トッテナム」表記が消える

現在はアンジェ・ポステコグルー監督が指揮し、韓国代表FWソン・フンミンらが所属。かつては戸田和幸氏も在籍したことがあるトッテナム・ホットスパーだが、クラブは「トッテナム」と呼ばれることを望んでいない。 チーム名は「トッテナム・ホットスパー」。愛称は「スパーズ」として知られているが、「トッテナム」と称されることも多い。 「トッテナム」と言えば、「トッテナム・ホットスパー」と誰もが考える状況。イギリス『スカイ・スポーツ』もプレミアリーグの順位表などを伝える時には「Tottenham(トッテナム)」とこれまで表記してきた。しかし、ここにきて「Spurs(スパーズ)」の表記に変更されていた。 『The Athletic』によると、2月10日、クラブからプレミアリーグの放送局に通達があったとのこと。「トッテナム・ホットスパーの名称変更」というメールが届いたという。 「トッテナム・ホットスパーはクラブ名に関して説明を行った。クラブは主にトッテナム・ホットスパーとして知られるよう要請し、短縮形としてスパーズが好まれている。クラブはトッテナムと呼ばれないよう要請する」 この通達は世界中のプレミアリーグの放送局に対して送られたとのこと。プレミアリーグの公式サイトでも、「Tottenham(トッテナム)」の表記はなく、「Tottenham Hotspur(トッテナム・ホットスパー)」か「Spurs(スパーズ)」のみになったという。 そもそも、クラブは2011年以来、「トッテナム」と呼ばれることは好ましくないというスタンス。「トッテナム」とは地域の名前であり、クラブ名ではないということが理由だ。 2024年11月にリマスターされたブランドアイデンティティを発表。「ユナイテッド、シティ、ローバーズが溢れるこの世界で、ホットスパーはただ1つ、トッテナム・ホットスパーだけです。チームやブランドについて言及する際は、『トッテナム・ホットスパー』、『トッテナム・ホットスパー・フットボール・クラブ』、または『THFC』を使用してください。決して我々のクラブを『トッテナム』、『トッテナム・ホットスパーFC』、または『TH』と呼ばないでください」とのことだ。 「スパーズ」でも確かに多くの人にとっては印象付けられる一方で、世界的に見ればNBAの「サンアントニオ・スパーズ」もあり、混同される可能性もゼロではない。むしろ「トッテナム」の方が唯一無二。いずれにしても、クラブの方針としては「トッテナム」とは呼ばれなくないようなので、ファン・サポーターの方は改めて認識すると良いかもしれない。 2025.02.22 23:55 Sat
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10年前、当時21歳のベイルがCLで覚醒…!インテル相手に記録した衝撃のハットトリック【CL名場面プレイバック】

20日、遂に新シーズンの幕が上がったチャンピオンズリーグ(CL)。今まで数多くの名場面が生まれてきたが、その中でも選りすぐりの名場面を振り返る。今回は、トッテナム時代のウェールズ代表FWガレス・ベイルが今から10年前に見せた驚愕のハットトリックだ。 育成の名門サウサンプトンで育ったベイルは2007年夏にトッテナムに加入。当初は左サイドバックとしてプレーしていたが、2010-11シーズンに一列前で起用されるようになると、その攻撃力が爆発した。 <div id="cws_ad">◆10年前、伝説となったベイルのサン・シーロでの夜<br/><div style="margin:0 auto; max-width:100%; min-width:300px; " ><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiJiUGM1dHM4WSIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div></div> ベイルがその才能を覚醒させるきっかけの1つとなった試合が、2010年10月20日にサン・シーロで行われたCLグループリーグのインテル戦だった。 試合は開始2分でインテルが先制すると、その後8分にはトッテナムのGKエウレリョ・ゴメスが一発退場。10人になったトッテナムは前半だけで4失点と数的不利を背負うという絶望的な状況に置かれた。 しかし後半、ベイルが覚醒する。52分に自陣でボールを持ったベイルがドリブルを開始。相手を寄せ付けない高速ドリブルでぐんぐん加速し、あっという間にボックス左に侵入すると、そのまま左足を振りぬいてシュートを放つ。ゴール右下の完璧なコースに鋭いシュートを突き刺して1点を返した。 その後は膠着状態が続いたものの90分、左サイドのスペースで味方からのボールを得たベイルが、またも高速ドリブルでボックス左に侵入。1点目とほぼ同じ位置からシュートを放つと、再びゴール右下のコースにシュートを突き刺して2点目を奪った。 直後の92分、中央突破に成功したMFアーロン・レノンがペナルティアーク内までボールを運ぶと、ボックス内のベイルにパスを送る。このパスを受けたベイルが再びゴール右下にシュートを突き刺し、1点差に迫る3点目を記録した。 トッテナムの反撃もここまでとなり、試合は4-3でインテルが制したが、当時世界最高のサイドバックの一人であった元ブラジル代表DFマイコンの守るインテルの右サイドを完全に圧倒してのハットトリックは世界に衝撃を与えた。 その後、天職とも言えるポジションを手にしたベイルは、トッテナムの攻撃を牽引し、ワールドクラスのアタッカーへと成長を遂げる。2013年夏にレアル・マドリーへ巨額の移籍金で加入し、数々のタイトルを勝ち取ったベイルは、今シーズンからブレイクを果たしたトッテナムに復帰した。ベイル擁するトッテナムは今季、CL出場を逃しているものの、チームを再びCLの舞台に導く活躍に期待だ。 2020.10.21 20:15 Wed
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トッテナム、クロアチアの逸材DFヴシュコビッチを獲得! 2025年に加入

トッテナムは25日、ハイデュク・スプリトからU-17クロアチア代表DFルカ・ヴシュコビッチ(16)の獲得を発表した。加入はヴシュコビッチが18歳になる2025年2月24日以降となる。 195cmの大型DFであるヴシュコビッチは、今年2月にトップチームデビューを果たすと、3月1日に行われたクロアチアカップ準々決勝のNKオシエク戦で初ゴールをマークし、クラブ最年少ゴール記録を更新した逸材。 16歳ながら、既にU-19チームの主力として活躍しており、昨季はUEFAユースリーグで8試合に出場。決勝まで駒を進めたチームの躍進を支えた。また、クロアチア代表でも2022年10月に飛び級でU-17代表デビューを飾ると、これまで5試合に出場し1ゴールを記録している。 なお、イギリス『アスレティック』によれば、移籍金は約1200万ポンド(約22億円)で契約期間は2030年までとなるようだ。 <span class="paragraph-title">【写真】スパーズが超逸材CBを確保</span> <span data-other-div="movie"></span> <div id="cws_ad"><blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">We are delighted to announce that we have reached agreement for Luka Vuskovic to join the Club in 2025 from Hajduk Split </p>&mdash; Tottenham Hotspur (@SpursOfficial) <a href="https://twitter.com/SpursOfficial/status/1706270039026909289?ref_src=twsrc%5Etfw">September 25, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script></div> 2023.09.26 01:05 Tue
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かつてトッテナムでプレーした元日本代表MF戸田和幸氏が指導者として古巣を訪問…クラブ公式チャンネルがインタビュー

▽元日本代表MFで、現役時代はトッテナムでもプレーした戸田和幸氏がトッテナムを訪れていたようだ。トッテナム公式の『Spurs TV』が14日、戸田氏のインタビュー動画を公式サイトでアップした。 ▽戸田氏は桐蔭学園高校から1996年に清水エスパルスへ入団。2002年の日韓ワールドカップで大きく評価を上げると、2003年1月にトッテナムへとレンタル移籍。同年6月30日に清水へと復帰した。プレミアリーグでは2003年4月18日のマンチェスター・シティ戦(0-2で敗戦)の後半からデビュー。WBA戦、マンチェスター・ユナイテッド戦、ブラックバーン戦と4試合に出場していた。 ▽今年1月から渡欧していた戸田氏は古巣の練習場を訪問。その際に『Spurs TV』のインタビューを受け、流暢な英語でデビュー当時の感想や今回の訪問の理由を語った。 「後半のスタートからチャンスをもらいました。僕はとてもナーバスでしたし、多くの偉大な選手とのプレーに興奮していました。イングランドのフットボールの激しいプレーは良い思い出です。人として、選手として多くのことを学びました。だから、ここに戻ってきました。今は指導者としてです」 ▽今回トッテナムを訪れた理由を指導者としての勉強のためと明かした戸田氏。日本でのS級ライセンス取得を明かし、マウリシオ・ポチェッティーノ監督のトレーニングを見るために戻ってきたことを明かした。 「昨年、日本で最高のコーチングライセンス(S級ライセンス)を取得しました。プロの指導者になれます。ただ、まだ僕にとっては早いと思います。学ぶことが必要です」 「今回なぜ訪れたかというと、それはポチェッティーノです。彼は世界でも最高の指導者の1人です。2度彼の練習を見ましたが、とても良い印象があります」 2017.02.15 10:00 Wed
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バイエルンとトッテナムが2年連続プレマッチで対戦! 今年はアリアンツ・アレーナで

バイエルンとトッテナムは16日、プレシーズンマッチでバイエルンと対戦することを発表した。 バイエルンは昨シーズン逃したブンデスリーガの優勝を今シーズンは達成。対するトッテナムは、今シーズンのプレミアリーグで大苦戦。残り2節で17位と低迷している一方で、ヨーロッパリーグ(EL)では決勝に進出し、マンチェスター・ユナイテッドと王者を争うこととなる。 両チームは、8月7日にアリアンツ・アレーナで対戦することが決定した。 2024-25シーズンに向けてもプレシーズンで対戦している両者は、韓国で1度目の対戦。2度目はトッテナム・ホットスパースタジアムで3-2とバイエルンが勝利を収めていた。 2025.05.16 19:30 Fri

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